ソリューションとは、顧客に対する解決策、解決案、解答などの意味を持つ英単語のことです。IT業界では、顧客の課題を解決できる商品やサービス、要望を満たせるサービスのことをソリューションと呼びます。
顧客は、さまざまな場面において自社の悩みを解決できる最適な商品やサービスを求めています。そこで、悩みを解決するための手段を提案したり、悩みを解決したりすること自体をソリューションと呼ぶ場合もあります。
なお、ITシステムや情報システムなどを、官公庁や企業が導入することもソリューションの一環です。ただし、これらはあくまで狭義であるため、一般的にIT業界では、上述したまでの内容をソリューションとして指すケースが多くなっています。
また、情報システムを販売したり、開発したりする事業者のことを「システムプロパイダ」と呼びます。他にも、システムインテグレータ、ソリューションベンダ、ソリューションプロバイダと呼ばれることもあります。
そして、ソリューションは「コンサルティング」と表現されるケースもあります。コンサルティングは、商品やサービスなど特定の事業に対して行われるものと、企業全体に対して行われるものの2種類があります。
ただし、コンサルティングは個人単位に対して使われる言葉ではあるものの、ソリューションは個人単位では使われません。ソリューションは、企業単位、もしくはサービス、事業単位でのみ使われる言葉であることを理解しておきましょう。
ソリューション営業とは
ソリューションを用いた言葉の1つとして、近年ソリューション営業が注目されています。ソリューション営業とは、提案型で進める営業手法のことです。ただし、従来の提案型営業と、ソリューション営業の内容は少々異なります。
従来の提案型営業は、企業が求める顕在的な課題に対して行われることが一般的でした。たとえば、リスティング広告のCPAを改善したいという要望を企業が持っていた場合、そのままCPAを改善するためだけの提案を行っていたことが挙げられます。
一方のソリューション営業の場合、リスティング広告のCPAを改善したいという要望にはもちろん応えるものの、一歩踏み込んだ潜在的な課題を解決できるように提案します。具体的には、CPAを改善したい目的は、利益率の改善と広告費の削減、安定した集客基盤の構築が一般的です。そこで、Webに関連する事業全体の利益率を改善する施策や、広告費を削減してオウンドメディアを構築するなどの提案まで行うのがソリューション営業です。
企業からしても、目先の課題解決だけに留まらず、事業全体の今後を見据えた営業をしてくれるのは大歓迎だと言えます。だからこそ、近年ではソリューション営業の注目度が高まっています。
ソリューションアーキテクトとは
もう1つ、ソリューションを用いた言葉を紹介します。ソリューションアーキテクトとは、ソリューションを行うIT業界の職種のことです。主に、ビジネスサイドでの開発において使われることが多くなっています。
具体的な業務内容としては、企業の担当者と開発チームとの橋渡しの役割を果たします。そのため、プロジェクトマネージャーのイメージが近いでしょう。
ソリューションアーキテクトは、プログラマーが目指す職種の1つです。開発スキルのみならず、コンサルティング能力やプレゼンテーションスキルも必要な職種であることが特徴です。
参考記事
・ソリューションの意味とは?ビジネスシーンでの使用方法もわかりやすく解説
・ソリューションとは?基本的な意味から今注目のソリューション営業までを解説します