スクラッチ開発とは、ゼロから新しい開発をしていく開発手法です。
つまり、スクラッチ開発は既にあるものを基礎としない、開発手法といえます。
たとえば、情報システム開発では、既にあるパッケージをカスタマイズする開発や既に活用しているシステムに修正を加える開発(パッケージ開発)ではなく、システム自体を新しくゼロから開発することをさします。
また、ソフトウェアやWebサイトの開発では、既に存在するテンプレートなどを活用しないで、新しくゼロから開発することをさします
スクラッチ開発の流れ
スクラッチ開発は一般的には以下の流れですすめます。
① 案件定義
② 設計
③ プログラム開発
④ テスト
⑤ 運用
案件定義はユーザーの要望を開発者がまとめるステップになるため、ゼロから新しい開発をしていくスクラッチ開発において、もっとも重視する必要があります。
スクラッチ開発のメリット
スクラッチ開発は、パッケージをカスタマイズする開発や既に活用しているシステムに修正を加える開発ではないため、ニーズに最適な独自のシステムを構築できます。また、独自のシステムであることは、他社との差別化を図ることにもつながります。
長期間使用できる可能性が高い点もスクラッチ開発もメリットです。パッケージをベースにした開発の場合、パッケージ自体のザポートが打ち切られてしまう可能性があります。一方スクラッチ開発は、独自のシステムを構築しているため、システムが停止してしまうリスクを抑えることができます。
スクラッチ開発のデメリット
スクラッチ開発は、ゼロから新しい開発をしていく開発手法ですので、一般的にパッケージをベースにした開発と比べてコストと時間がかかります。
開発にかけられるコストは限られていますし、近年は開発スピードが重要視されていますので、コストと時間がかかる点は、スクラッチ開発の最大のデメリットとなります。
さらに、スクラッチ開発の成功は、既に決められたパッケージを活用しない分、システム開発企業や担当者のスキルや能力・技術に左右されることが多い点もリスクでありデメリットになります。
参考記事
・成功した企業はほんの一握り/デジタル改革に必要なのは「ローコード開発」だった