レビュー(review)は、批評や論評を意味する英単語です。「re(再び)」と「view(見る)」の合成語で、評論記事や評論雑誌は「レビュー記事」と呼ばれることがあります。広義では再調査、精査、検査、講評、査察なども表現します。
IT業界やWeb業界では、評論記事としてのレビュー記事や、プログラミング・開発現場でのコードチェックに使用されます。後者では、仕様書や要件定義と実際のコードを比較し、ミスがないか、クライアントの要望に応えているかを確認します。
ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも馴染み深い言葉です。例えば、AmazonなどのECモールの商品に対する口コミもレビューです。また、これらの口コミをまとめたり、クラウドソーシングサイトで消費者の意見を集めて運営されているWebサイトは、レビューサイトまたはレビュー記事と呼ばれます。
レビューの重要性は、製品やサービスの品質向上、消費者の意思決定支援、企業の信頼性向上など、多岐にわたります。適切なレビューは、ビジネスの成功や顧客満足度の向上に不可欠な要素となっています。
レビュアーとは
レビュアー(reviewer)は、ビジネスやマーケティング業界で広く使われている言葉です。レビュアーは、レビューをする人のことを指します。一方で、レビューイ(reviewee)という言葉も存在します。レビューイとは、レビューを受ける側の対象のことです。レビューイの対象は幅広く、ヒト・モノ・コトなどに対して使われます。
レビュアーの役割は、客観的な視点から対象を分析し、改善点や優れた点を指摘することです。例えば、学術論文のピアレビューでは、研究者がレビュアーとなり、論文の質や信頼性を評価します。また、ソフトウェア開発においては、コードレビューを行うレビュアーが、プログラムの品質向上に貢献します。
レビューが使われている用語
レビューという言葉は、業界問わず使われています。具体的には以下が挙げられます。
・ デザインレビュー
・ システマティックレビュー
・ マネジメントレビュー
デザインレビュー(design review)は、一般的にWebデザインやチラシデザインなどの視覚的な仕事に関連すると思われがちです。しかし、design(デザイン)には計画や設計という意味も含まれており、必ずしも見た目の良し悪しを指す言葉ではありません。例えば、「経営計画や戦略策定などに対して、デザインレビューを行います」というように、より広い文脈で使用されることがあります。
システマティックレビュー(systematic review)は、主に医療分野で使用される用語です。この手法では、あらゆる関連データを網羅的に収集し、偏りのない客観的な見解を導き出すことを目的としています。systematic(システマティック)という英単語には、組織的、体系的、規則正しいなどの意味が含まれており、厳密で科学的なアプローチを示唆しています。
マネジメントレビュー(management review)は、企業の経営体制や戦略を見直すプロセスを指す言葉です。国際標準化機構(ISO)が定める品質マネジメントシステムの規格「ISO9001」などは、マネジメントレビューの一環として実施されることがあります。このプロセスでは、監査法人や顧客からのフィードバックを基に、現状の施策や予算配分を評価し、必要に応じて修正を行います。マネジメントレビューの目的は、組織の継続的な改善と効率化を図ることにあります。
これらの用語は、それぞれの分野で重要な役割を果たしており、品質管理、意思決定、そして組織の発展に貢献しています。
参考記事
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