PRとは
PRは「パブリックリレーションズ」の略で、企業側とそれを取り巻く個人や集団、社会との間に結ばれる望ましい関係を生み出すための連携の仕方、その考え方や行動を意味しています。
混同されがちな概念として「プロモーション」がありますが、これは自社製品やサービスの販売を促進する目的で、消費者に直接働きかけることを指します。
PRとは、Public=公的な、Relations=関係性を構築すること、なので間接的なアプローチであり、直接的なアプローチであるプロモーションとは大きな違いがあります。
PR活動の機能
では、実際のPR活動とはどのようなものなのでしょうか。
ここでは『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』に記載のある「PR部門の機能」5つをご紹介します。
<PR部門が果たす5つの機能>
1. 報道対策機能
企業を良く見せる形でニュースや情報を公表する。
2. 製品パブリシティ機能
特定製品のパブリシティ(印刷物や放送媒体などに自社の情報を報道してもらうこと)を支援する。
3. コーポレート・コミュニケーション機能
社内外のコミュニケーションを通じて、企業への理解を促進する。
4. ロビー活動機能
法規制の推進あるいは廃止を狙って議員や官僚と交渉する。
5. コンサルティング機能
平常時および逆境時のパブリックの問題や企業のポジションとイメージに関して、経営陣にアドバイスする。
近年「PR」は「宣伝」とほとんど同じ意味で使われるようになり、本来の意味から離れてしまっている場合もありますが、PR活動を行う場合は一方的な情報発信を行うのではなく、パブリックリレーションズが本来持つ〈よい関係づくり〉という点を意識することが重要です。
参考記事
・はっきりさせておきたいプロモーションの定義と戦略的な実施方法
・インナーブランディングとは?採用マーケティングにおける重要性と進め方