本来ペルソナ(Persona)とは心理学の用語で、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した概念です。
もともと古典劇で役者が使用する「仮面」を意味しますが、ユングは「人間の外的側面・自分の内面に潜む自分」をペルソナと定義しました。
マーケティングの世界では、この「仮面の自分」という考え方を発展させて「架空のユーザー像・人物モデル」という意味で使われています。
ペルソナ設定のメリット
企業にとって、詳細なペルソナの設定を行うメリットとして、以下が挙げられます。
●深い人物像を組織全体で共有できる
ペルソナ設定で、なんとなく頭にあった顧客モデルが明確になり、企業の中で統一した認識や人物像が生まれます。組織内でズレがなくなり、アイデアなどを共有しやすくなります。
●顧客の具体的なニーズが明確になる
ペルソナで典型となる自社の顧客が、どのような商品・サービスを必要としているのかがよりつかみやすく、心に響く商品が生まれやすくなります。今まであいまいだったニーズがはっきりすることで、圧倒的人気を誇る商品・サービスを生み出される可能性が高まるでしょう。
●精度の高いマーケティング活動が行える
ペルソナが具体的であればあるほど、自社の広告クリエーティブがクリアになり、顧客の心に刺さるような訴求が可能です。マーケティングの精度を高めることで、費用を抑えつつ有効な広告を打ち出すことができるでしょう。
一方で注意しておきたいのが、ペルソナ設定で扱うデータの正確性です。遠い理想や企業の思い込みが入ったペルソナでは、思うような成果が得られません。
ペルソナ設定後も常に、自社と顧客との間にズレが生じていないか、ペルソナに変化はないかなどを調査し、見直し・改善を行う必要があります。
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