新卒採用とは、学校を卒業したばかりの学生を、正社員として採用することを指します。
従来の新卒採用では、新入社員の多くが決まった時期に一括で採用され、まずは総合職として雇用されるため、入社段階では何の仕事をするか決まっていません。そして入社後にスキルがない状態で研修を通じて教育し、適性を見て配属が決定されるのが一般的です。その後転勤や異動、ジョブローテーションを繰りかえしながら、会社を支える人材として長期的に育成していくメンバーシップ型雇用が基本となります。
変化する新卒採用プロセス
一方、近年では従来の新卒採用プロセスを見直す動きが広がっています。
例えば、学生側がインターネットや逆求人イベントを通じて自己アピールを行い、企業から声が掛かるのを待つオファー型採用や、業務を細分化し、担当する業務内容や範囲、難易度、必要なスキルなどを明確化した上で雇用を行うジョブ型雇用に関心が集まっています。
加えて、新型コロナウイルスの流行により、採用活動のオンライン化や、通年採用への転換の動きも見られます。ニューノーマル時代を乗り切るためには、新たな採用手法や通年採用も視野に入れた、柔軟な採用活動が人材確保の鍵となっていくと言えます。
参考記事
・厚生労働省が卒業後3年間は新卒扱いの意向を示す。 日本の新卒採用における今後のニューノーマルとは?
・オファー型採用(逆求人型採用)が増加?新卒採用市場で注目を集める理由
・ニューノーマル(新しい生活様式)時代。採用活動はどう変わるのか
関連用語
・通年採用