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ITの現場で働いていると、モジュールという言葉に聞き馴染みを覚える人は非常に多いです。頻繁に使用する言葉ではある一方、正確な意味について理解していない方もいることでしょう。

本記事では、ITの現場で使用されるモジュールの意味を解説するとともに、その他の現場で使用される際の意味についても紹介します。

モジュールの意味を正確に理解していないと感じている人は、ぜひ参考にしてください。

モジュールとは

モジュールとは、単独でも機能を果たすものの、通常は他のものと組み合わせて使用したり、より大きなものの構成要素として使用したりする部品のことです。

部品の中でも、「単体でも機能を備えていること」と、「交換可能なものであること」が条件としてあります。

モジュールを簡潔に理解するために、電気自動車について考えてみましょう。電気自動車のパーツには、当然ながらバッテリーが存在します。このバッテリーは、細かな素材によって作られたものであり、単体でも蓄電の機能を備えていることは言うまでもありません。

しかし、このバッテリーは単独で使用されることはなく、電気自動車の中の一つのパーツとして使用されます。この状態を、「バッテリーが電気自動車のモジュールである」と言うのです。

現在では家庭で自作PCを作ることも普及しており、PCパーツを個別に購入したうえで、自身で組み立てるという人も多いでしょう。その際に購入するCPUやマザーボード、ストレージなどもモジュールの一つです。

これらは一つひとつに機能があり、そのうえで交換ができるという点からモジュールとして認められます。

IT現場と建築現場で意味が異なる

モジュールという言葉は、基本的にはIT現場やソフトウェアの現場で使用されます。しかし、建築現場でもモジュールという言葉を使うことがあり、それぞれの意味は大きく異なります。

IT業界におけるモジュールは、先述したとおり、独立した機能を持つ部品として考えておくと良いでしょう。

その一方で、建築用語で使用するモジュールは単位を表しており、設計上の基本となる寸法を1モジュールとし、建築現場で使用する寸法を、一定の寸法の倍数で統一した際に使用されます。

なお、モジュールはIT現場や建築現場だけではなく、歯車の歯の大きさの単位として使用したり、概念の単位として使用したりといった幅広い用法があるため注意しましょう。

IT現場におけるモジュールは部品の意味があり、その他の業界では単位の一つとして使用されていると考えておくと問題ないでしょう。

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