マス・マーケティングとは、対象とする顧客のセグメント(特定のグループ分け)を行わずに、すべての顧客を対象とした画一的なマーケティング活動を行うことを指します。
「マス(mass)」とは、「はっきりとした形を持たない集まり」や「一般大衆」という意味があります。「マスコミ(mass communication:大衆伝達)」や「マスメディア(mass media:大衆媒体)」での使われ方も、同様に大衆に向けたものという意味で使われています。
マス・マーケティングのメリット・デメリット
ここでは、マスマーケティングのメリットとデメリットについてご紹介します。
・メリット
扱う製品がマスマーケティングに向いている製品であれば、大量生産によるコストダウン、流通や販売チャネルの統一による効率化などが見込めます。また、販売チャネルの統一が見込めるのであれば、広告媒体も絞り込めます。
マスマーケティングは、生産から販売まですべてのコストを押さえ込むことができ、大きな利益とシェアの確保が期待できるマーケティング方法なのです。実際には一挙に生産、販売、広告を行える、大きな予算を持つトップ企業(マーケットリーダー)が実施することの多いマーケティングともいえるため、その手法は投網による漁にも例えられます。
・デメリット
近年は顧客嗜好の細分化が進み、マーケティングの主流はセグメントされた顧客を対象とする方向に移っています。
マスマーケティングのデメリットは、セグメントされた顧客には有効でないこと、幅広い顧客に受け入れられる商品やサービス(食料品や日用品が多い)でないと扱えないこと、テレビを観ない、新聞を読まない世代が増えてきており、マスメディアの活用が難しくなってきていることなどが挙げられます。
参考記事
・マスマーケティングとは? メリットやデメリット、活用事例について解説します!
・ダイレクトマーケティングとは? メリット、デメリットと活用事例
・パーソナライズを把握して、ビジネスにも広告にも一歩進んだ取り組みを
関連用語
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