マーケティングキャンペーンとは新規の顧客に働きかけ、見込客の獲得を目的とするキャンペーン活動のことを指します。キャンペーン(campaign)は軍事用語で、特定の目的を達成するための戦略的行動を意味します。
ビジネスにおけるマーケティングとは「顧客に価値を届ける活動のすべて」を表すので、市場調査と宣伝に限らずセールスもマーケティング活動に入ります。ですので、セールスキャンペーンは、マーケティングキャンペーンの一部であるということに注意しましょう。
マーケティングキャンペーンの事例
ここでは、マーケティングキャンペーンの事例をご紹介します。
・「あなたのNO MUSIC, NO LIFE.な写真を投稿」タワーレコード
2017年に、大手CDショップチェーンであるタワーレコードが行ったマーケティングキャンペーンです。SNSを通じ、「NO MUSIC, NOLIFE.」を感じさせる写真をユーザーに投稿してもらったのです。直接CDを売り込むような内容のキャンペーンではありませんが、音楽のある生活、音楽と想い出との結びつきを顧客に認識してもらい、CDショップに足を運んでもらうことを目的としたマーケティングキャンペーンでした。
・「きのこ・たけのこ総選挙」明治
明治が販売する人気スナック菓子「きのこの山」と「たけのこの里」は、以前から消費者の間できのこの山派とたけのこの里派が分かれ、その人気が二分されてきました。明治は2001年、この論争にマーケティングキャンペーン「きのこ・たけのこ総選挙」を実施。SNSを通じて投票、結果発表を行いました。このキャンペーンが功を奏してか、一時期は低迷していた両スナック菓子の売上は回復、現在まで明治の定番スナック菓子として販売されています。
2つのキャンペーンとも、直接的な購買を訴えるものではないものの、商品のイメージを顧客に印象付け、思わず買いたくなる心理の醸成を狙ったものとなっています。
参考記事
・マーケティングキャンペーンの基本とは?その概要と事例をご紹介
・Googleが提唱するマーケターに向けたデジタルキャンペーン5つの原則を解説