ライセンス(license)とは、許可や免許、許諾などの意味が含まれた英単語のことです。IT業界では、開発者側で定めたソースコードの使用やマニュアルの改変を許可したり、それらについてまとめたりした資料のことをライセンスと表現します。
なお、ライセンスは広く使われている言葉です。たとえば医療業界のライセンスは、医師免許のことをライセンスと表現します。何らかの不祥事を起こした際、「ライセンスが剥奪された」などの言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
他にも、ライセンスには著作権や特許、知的財産権のことを表すこともあり、同時にこれらを保有している組織自体を表すこともあります。
オープンソースライセンスとは
IT業界に属している人であれば、一度はオープンソースライセンスという言葉を聞いたことがあるかもしれません。オープンソースライセンスとは、ソースコードが公開されたライセンスのことです。加えて、使用や改変が自由であることもオープンソースライセンスの特徴です。
なお、オープンソースライセンスだからといって、有償の場合もある点には注意が必要です。オープンソースライセンスであれば、誰もが無償で使えるわけではありません。また、オープンソースライセンスを使って何らかのサービスを開発する場合、そのサービス自体もオープンソースライセンスになるケースもあります。
開発元によってライセンスのマニュアルや資料が公開されていたり、問い合わせフォームが用意されていたりするので、事前にそれらを確認し、後々のトラブルに発展しないようにしましょう。
法人ライセンスとは
法人ライセンス(法人向けライセンス)は、開発者によって明確に定義されているケースが多いです。法人向けライセンスの場合、利用者が個人と比較して多くなります。その場合、機器単位でライセンスを発行するのか、人単位でライセンスを発行するのかなど、ライセンスの単位が変わります。
仮に、機器単位で発行されるライセンスを人単位で利用した場合、ライセンスのルールに違反する形になるので注意が必要です。多くの場合、法人ライセンスが必要なサービスに関しては、コーポレートサイトにて「何人まで利用可能」など、ライセンスに関する記述をされているケースが多いため、必ず確認するようにしましょう。