インフラとは、一般的には、産業や生活の基盤となる施設である道路や鉄道、通信施設、公共設備などを指します。インフラは英語のinfrastructureの略で、下部構造という意味です。インフラには、社会で共有する施設を指す特徴があり、具体的には、道路、鉄道、上下水道、送電網、港湾、ダム、通信施設、学校、病院、公園、福祉施設などが、インフラとして扱われます。
また、広義の意味でインフラは、安定して永続的に機能する基盤や基礎を表す言葉としても使われ「○○インフラ」と表現されることがあります。たとえば、地方自治体が管理するニュータウンなどは「住宅インフラ」と言われています。
ITインフラ
IT関連では、インフラの下部構造という意味合いから、ITに関わる機材や設置場所、通信回線、ネットワーク、ソフトウェア、データなどすべてを総称し「ITインフラ」と呼びます。大きく分けるとハードウェアとソフトウェアで構成されます。
ハードウェア(hardware)
ハードウェアには、データ入力・出力、データ処理、データ記憶などを行う機能を備えたIT機器として、パソコン、サーバ、ネットワーク、ストレージなどがあげられます。また、それらの機器の稼働・運用に必要な、電源、UPS、PDU、監視システム、カメラなどもハードウェアとして扱います。
ソフトウェア(software)
コンピュータシステムを動かすには、目的に応じたソフトウェアが必要です。代表的なソフトウェアにはWindowsやMacOSなどがあります。また、ミドルウェアといわれるアプリケーションサーバーやWebサーバもソフトウェアとなります。
クラウドの拡大(cloud)
近年のITインフラで注目すべき点は、クラウドの拡大です。従来サーバやネットワーク機器などのIT機器の大部分は、企業が調達し社内で保管スペースを確保し管理運用していく「オンプレミス(on-premises)」形態が主流でした。
近年は、社外の専門事業者が管理運用するITインフラの中から必要なサービスだけを契約し、インターネットを通して活用する「クラウド」形態の利用が拡大しています。
参考記事
・ホームページ構築で必要なインフラとは!企業で構築する際の注意点
関連用語
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