採用マーケティングとは、採用活動においてマーケティングの考え方や手法を取り入れたものを指します。
従来の一括での新卒採用から通年採用への移行により、企業側はこれまで培ってきたノウハウや採用手法を見直し、今後はより通年採用に即した採用活動を行なっていくことが求められます。さらに少子高齢化による労働生産人口の減少を鑑みると、これからの採用活動は激化することが考えられ、採用活動にもマーケティングの概念を導入し、戦略的に人材の獲得を行っていく必要があります。
採用マーケティングのメリット
採用マーケティングには、大きく分けて2つのメリットがあります。
1つめは、比較的少ない予算で自社にマッチした人材を獲得できる可能性が高められるという点です。採用マーケティングの戦略にもよりますが、自社にマッチしたターゲットを明確化した上でのダイレクトリクルーティングや、オウンドメディア・SNSの活用は、既存の求人媒体や紹介会社への依頼が必要ないため、従来の採用手法よりもコストを抑えることができます。その分、オウンドメディア構築などには初期費用に加えて時間的コストや人件費が発生しますが、そこで発信した情報は自社の資産として蓄積され採用力の強化につながるため、長期的に見れば高い費用対効果を期待できます。
2つめは、採用マーケティングを継続していけば、安定して人材を確保できる体制が整う点にあります。採用マーケティングを行うことで自社の風土・文化や働く社員の姿などを継続して発信することになるため、企業の認知度・魅力度がアップし、求める人材とのマッチング度向上や、潜在層のファン形成が期待できます。さらには、自社の魅力や価値の発信により既存の社員のモチベーションも相乗的に向上するため、社員満足度の向上・離職率の低下に繋がり、結果として長期的に効率の良い採用活動が可能となります。
採用マーケティングにおいては戦略の良し悪しが採用の結果に直結するため、戦略立案の際にはマーケティングのフレームワークを活用して、自社やターゲットについて分析してみることが効果的です。
参考記事
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関連用語
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