フレームという言葉は、枠組みや骨組み、土台といった意味です。現実的に存在する構造物をさしたり、物事を構成し、思考や行動を進めていくうえでベースとなる進め方や大きな枠組みをさす言葉として一般的に使われています。
フレームは、IT関連においても、一般的な意味で使用されますが、IT分野ではそれに加え以下の4つの使われ方をします。
ネットワーク上のデータ単位を表す
ネットワーク上のデータ単位は、パケットと呼びます。このパケットの内、データリンク層を流れるデータ単位をフレームと呼びます。
ネットワーク内でのデータ通信はプロトコル(規格、手順、規約)によって決められていますが、プロトコルは機能によって階層化されています。データリンク層とはプロトコルの階層のひとつになります。
データリンク層を流れるフレームは、「MAC」や「イーサネット」など通信方式によって、通信され、「MACフレーム」や「イーサネット・フレーム」と呼ばれています。
動画のコマ
動画のコマ(静止画)をフレームといいます。動画は動いているように見えますが、少しずつ動きが変わる複数の静止画を非常に短い時間で連続して見せることによって残像を利用し、あたかも動いているように見せています。1秒間に表示するフレーム数をフレームレートと呼び、「fps」と表示します。
Webページの分割手法
Webページのブラウザ画面を複数に区切って、タイトルやメニューなど別々な内容を同じ画面上に分割して表示する手法をフレームといいます。HTMLでは<frameset>と/frameset>でフレーム指定を行い、<frame>タグでフレームの中身を定義します。
アプリケーションフレームワーク
アプリケーション開発などでベースとなるソフトウェアをフレームワークと呼びます。アプリケーション開発では、フレームワークを枠組みとして、機能を追加していくのが一般的な進め方になっています。
アプリケーション開発には、さまざまなフレームワークがあり、ゼロから開発することなく開発を進められるので開発工程のスピードアップが期待でき、広く活用されています。
参考記事
フレームワークとは何か?思考を整理しビジネスを進めていくための枠組みを解説
カスタマージャーニーとは何か?マーケティングに不可欠なフレームワークをどう作成するのか
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関連用語
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