そもそもブランディングとはマーケティングの戦略の1つで、消費者が自社ブランドに対して抱くイメージ・印象に働きかける活動のことです。
すなわち採用ブランディングとは、企業が自社の商品・サービスやさまざまな取り組み、ビジョンやフィロソフィーを発信することで、求職者から「共感」「憧れ」「信頼」といった前向きなイメージとともに自社を想起してもらい、ファン化させるための活動と言えます。
採用ブランディングのメリット
採用ブランディングを行う最大のメリットは、エントリーの数だけではなくエントリーしてくる人材の質の向上が望め、マッチング度やエンゲージメントの高い人材の採用が期待できる点です。
採用ブランディングによって、自社の文化が反映された採用メッセージを正しく求職者に届けることができれば、知名度や待遇といった「外面」ではなく、その企業で働く意義や楽しさといった「内面」の部分で会社を評価してもらえます。
また、企業としても学歴や職歴といった、“他と比較する採用基準”ではなく、「価値観の共有」「ビジョンへの理解度」「その事業をやる意欲」といった “自社オリジナルの選考基準”で求職者を選ぶことができます。
さらに副次的なメリットとして、採用コストの低減もあげられます。欲しい人材像を絞り込み、そこに対して考え抜いたメッセージを込めた情報発信をすれば、「とりあえず応募しておこう」という考えのエントリーを事前に減らすことが可能です。
これで書類チェックなどの省力化ができ、採用担当の作業効率のアップや、一人の求職者に費やす採用コストの圧縮に繋がります。
参考記事
・採用のオンライン化とトレンドワード「採用ブランディング」の必要性
・欲しい人材を獲得したい。採用課題を解決するブランディングの必要性
・リクルーティングからブランディングまで。オウンドメディア活用事例
・インナーブランディングとは?採用マーケティングにおける重要性と進め方
・ソーシャルリクルーティングとは?概要と成功のポイントを解説