マーケティングにおける「バズ（buzz）」とは、大きなトレンド（話題）になることを言います。バズ・マーケティングとは、マーケターが口コミなどを活用して、戦略的にバズを作り出す手法のことを指します。
古くは「うわさ話」から火がついた人々の話題が、現代ではSNSやインターネット上で拡大し、「バズ」となって流行することがあります。
「バズ」は偶然から生み出されることもありますが、マーケターによって意図的につくり出すことができれば、ビジネスにおいて企業は急成長を遂げることができるでしょう。
バズを生み出すポイント
企業やマーケターが「バズ」をつくり出すためには、それぞれのコンテンツに合ったプラットフォームを見つけることが大切です。
「バズ」の代表格として挙げられる漫画「鬼滅の刃」と、SNSで話題になった「100日後に死ぬワニ」を例にご説明します。「鬼滅の刃」は、元々は漫画として連載していましたが、アニメ化されて人気作品となりました。「100日後に死ぬワニ」はTwitterおける4コマ漫画作品です。1日1話ずつ毎日投稿され、100日後に死んでしまうワニの日常を描きました。
「100日後に死ぬワニ」は、ユーザーが意見やコメントをつけやすいTwitter投稿を選択したことで、作品が持つメッセージやドラマ性に共感したユーザーによって「バズ」を生み出すことができました。
1つのプラットフォームに絞り、漫画連載にはない気軽さや、読み返しやすさなどの環境をつくり出したことが「バズ」の要因の１つでしょう。
「鬼滅の刃」では逆に、ユーザーの戻ってきやすい環境を多メディア展開でつくり出しました。テレビアニメを見逃したユーザー向けに動画配信サービス（VOD）を活用し、いつでも追いかけられるよう設定しました。AmazonプライムやNetflixなどのサービスを使えば、新規ユーザーでも簡単に話題のコンテンツが視聴できます。
すなわち、他のユーザーが良いと思っているコンテンツに価値を感じる心理（ウィンザー効果）や、多くの人が関心を寄せるコンテンツが気になるという心理（バンドワゴン効果）を巧みに取り入れていると言えます。多メディア戦略でテレビとネットのユーザーを同時に確保できたことが「バズ」の要因となったと分かります。
参考記事
・「鬼滅の刃」「100日後に死ぬワニ」などに見る「バズ」を生み出すマーケティング術
・コロナ禍の今、役に立つマーケティングとはなにか？その基礎と最新事情
・バズらせるために必要なことって何？認知を高めアクセス増やすためにすればいいこと！
