購買行動とは、消費者が商品やサービスを購入するまでの行動プロセスを指します。消費者の購買行動をモデル化したものを購買行動モデルと言います。
購買行動モデルにもとづいてマーケティング戦略を立案することにより、見込み客が求めるものを適切なタイミングで提供することが可能となります。
インターネット時代の購買行動モデル
インターネットが登場することにより、消費者の購買行動は大きく変化することになりました。そこで登場したのが『AISAS』です。
AISASは、2005年に電通が提唱したものです。インターネット検索時代における、代表的な購買行動モデルとして知られています。
AISASでは、Attention(認知)・Interest(関心)・Search(検索)・Action(行動)・Share(共有)の5つのステップで消費者の購買行動をモデル化します。
また2015年には、AISASモデルをより詳細に議論した『Dual AISAS』モデルというものが提唱されました。
このモデルでは、これまで考えられてきた購買行動に関するAISASの存在も仮定しますが、さらに「広めたい」という気持ちに関するAISASというものが存在すると考えます。このもう一つのAISASは「広めたいAISAS」と呼ばれ、それぞれActivate(活性化)、Interest(興味)、Share(共有)、Accept(受容)、Spread(拡散)の頭文字を表しています。
時代の変化によって消費者の購買行動は大きく変化します。マーケティングを正確に行うためにも、因果関係などの関係性を的確に捉えられているかを見直して、行動モデルをアップデートし続けていく必要があります。
参考記事
・購買行動モデルとは?種類、特徴を時代変化とともに徹底解説!
・AISAS(アイサス)とDual AISAS(デュアルアイサス)とは?2つの違いを解説
・注目を集めるカスタマーエクスペリエンス(CX)の意味とは?向上のための施策