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BERTとは

BERTとは、2018年後半にGoogleがその存在を発表した自然言語処理技術のことで、Googleの検索エンジンに実装されたことで話題になりました。Bidirectional Encoder Representations from Transformersの略で、バートと読みます。

自然言語処理技術とは、人間の言葉をコンピュータに理解させるための処理技術のことですが、それ自体はBERT以前から存在し、NLP(Natural Language Processing)と呼ばれています。つまりBERTはNLPの一種ということになります。

BERTの特徴

BERTの一番の特徴は、言葉の処理方法です。

たとえば、検索で「女性用じゃないトラベルバッグ」と入力すると、従来のNLPでは「女性用トラベルバッグ」が検索上位となってしまいます。検索のキーワードを「女性用」、「じゃない」、「トラベルバッグ」に分解できるものの、「じゃない」が「女性用」にかかっているとは判断できないのです。そのため、はっきりした名詞である「女性用」と「トラベルバッグ」が検索対象として認識され、意味のわかりにくい「じゃない」は無視されてしまったというわけです。

一方BERTは、検索キーワードの文脈を理解します。上記の例であれば「じゃない」がnotの意味で「女性用」にかかっていると判断し、男性用もしくはジェンダーフリーとして登録された商品を検索上位に持ってきます。 ※検索キーワードによって差があります。

BERTを自然言語処理に採用したことで、英語圏のGoogle検索では全体の10%に改善が見られたといわれています。BERTは新しい言葉を効率よく学習することができ、検索キーワードの文脈を判断して、よりユーザーの意図に沿った検索結果を出力できるアルゴリズムというわけです。

参考記事

Google検索エンジンに導入されたBERTアルゴリズムとは?

アルゴリズムの意味とは?検索アルゴリズムの基礎から順位決定の要素まで詳しく解説

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