AIDMAとは
AIDMAとは、Attention(注意)、 Interest(興味)、 Desire(欲求)、 Memory(記憶)、 Action(行動)の頭文字を取った略語で、顧客が商品やサービスを認知してから、購買するまでの行動プロセス(購買行動)を表したものです。
例えば私たちが商品を買おうとする場合、安価な物であれば「衝動買い」ということもあるでしょうが、通常は買う前に「何らかの判断」をしているはずです。
「この商品は本当に必要だろうか?」、「他の商品と比べて価格は高くないか?」、「そもそも予算はあるだろうか?」等々、買う前には様々なことを考えているはずなのです。
この様々な考えはランダムに頭に浮かぶものではなく、購買までの行動プロセスの中で順繰りに考えられるものだ、というのがAIDMAの法則の原点です。
AIDMAが表すもの
A→I→D→M→Aは、顧客の心理を購買までの時系列で表しています。
それぞれの段階について詳しく見ていきましょう。
●Attention(注意)
顧客が、その商品やサービスを認知する段階です。まずは顧客に、商品やサービスの存在を知ってもらわねばビジネスは始まりません。
この段階では広告(新聞、雑誌やテレビコマーシャル)、ダイレクトメール、訪問での商品紹介などを行います。その商品を届けたい顧客が見るだろう媒体を調査し、対象顧客に商品情報が届くように広告を実施することが大切です。
●Interest(興味)
顧客が商品に興味を持ち始める段階です。
その商品やサービスの存在を知った顧客は、少しでも関心があればいろいろと調査を始めます。この段階では、詳細を記載したリーフレットやWebサイトを準備しておく必要があります。
「この商品は本当に必要だろうか?」といった疑問を解決するために、その商品がどのような特徴を持ち、その特徴が顧客の欲求を満たす(もしくは悩みを解決する)性能を持ったものであることをアピールします。
●Desire(欲求)
顧客が、その商品を欲しいと強く思い始める段階です。
この段階では、顧客の中にある購買までのハードル(障壁)を取り除き、その商品が欲しいという欲求を確定させる工夫をします。
●Memory(記憶)
顧客の記憶に商品が深く刻まれ、購入することをほぼ決めた段階です。
またテレビショッピングなどであれば、「分割払いの金利は当社が負担!」など、最後の一押しをすることの多い段階でもあります。
顧客が企業であれば、予算措置をしてもらうための見積もりを提出したり、支払い条件を詰めたりする必要があります。
●Action(行動)
企業であれば購買部から注文書が発行され、購入が確定した段階です。
個人であれば、現金で買うのか分割で買うのかなど、具体的な購買行動の段階です。
このように、それぞれの段階で顧客に対して行うべきマーケティングは変わってきますが、どの段階で顧客が離脱しているかを把握し、適切な対応をとることが特に重要になってきます。
参考記事
・AIDMAとは!AISASとの違いやフレームワークの概念を徹底解説!
・時代によって変わる購買行動プロセス。初期から最新まで7つをご紹介
・購買行動モデルとは?種類、特徴を時代変化とともに徹底解説!
関連用語
・購買行動