2020.6.1

【HR総研 所長 × 人材研究所 曽和氏 × 東洋経済】 2022年卒の採用市場を勝ち抜く『採用マーケティング』

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今後の採用動向予測~採用マーケティングがいかに必要か~


これまでは学生も企業も、さらには大学も就職ナビに依存し、それが日本の新卒採用のいびつさを生んできました。
ほとんどの学生が大手に応募するため、中堅・中小企業には人が集まらず、また大手企業も採用工数が膨大となり、落とすための採用業務に追われることに。
一方で上位大学の学生を除き、大手企業に応募した学生の多くは落ち続け、モチベーションを下げ、心が折れてしまうというわけです。
そうした中、近年では就職ナビを使わない企業も増えてきました。通年採用やHRテクノロジーの影響で採用の形が大きく変わってきています。
今までの就職ナビに依存した状況から、インターネットユーザーにデジタルマーケティング手法でダイレクトにアプローチする、つまり採用マーケティングの時代になってきたのです。


就職ナビに依存したマス的な採用手法では、ザルで水を汲むような採用や母集団形成が最優先され、きめ細かいターゲティングができない、1年に1度採用情報をリセットされる、採用時期が「よーい、ドン!」、採用工数が膨大に膨れ上がる、学生も疲弊するなどの弊害がありました。

一方、HRテクノロジーを活用した採用マーケティングでは、自社のターゲットに対して、マーケティング手法でアプローチできたり、ネット上で時期の切れ目ない採用情報が発信できたり、さらに採用工数の効率化や1to1のコミュニケーション等が可能になります。
要するに通年採用化で、採用自由競争が激化し、マス採用の発想から、個にフォーカスした採用マーケティングの時代になるということです。


採用競争がますます激化する中、企業は働く側から選ばれなければなりません。
その中で、量から質へ、マスから個へ、さらに母集団を減らす・絞るという発想に転換する必要があります。

また採用プロセスを見直し、無駄な工数を削減したり、ターゲットを明確にしてマーケティング的手法でアプローチしたり、多様な人材を獲得するために、採用入り口を複数化・多様化したり、時期の切れ目ない採用ブランドを構築したりすることも重要でしょう。
そして、デジタルマーケティングで注目される「オウンドメディア」の活用が今後採用の成否を大きく左右することが予想されます。

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監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、マーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。
また、事業領域の主軸となっている人事関連の情報やトレンドの知見を有し、ご支援している顧客のマーケティング活動を推進する上で人事分野の情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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