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2025.6.20
KJ法とブレインストーミングは、ビジネスにおける発想法として広く活用されている手法です。
これらの方法を用いることで、斬新なアイデアの創出や問題解決につながる洞察を得ることができます。
KJ法は、文化人類学者の川喜田二郎氏が考案した情報整理・分析の手法です。
一方、ブレインストーミングは、アレックス・オズボーン氏が提唱した自由な発想を促す会議方式です。
両者は異なる特徴を持ちながらも、しばしば組み合わせて使用されることがあります。
KJ法の特徴は、収集した情報やアイデアをカード化し、グルーピングやラベリングを通じて整理・分析することです。
この過程で、情報の関連性や全体像が明確になり、新たな気づきや問題の本質を見出すことができます。
KJ法は、複雑な問題に対する解決策を見出す際に特に有効です。
一方、ブレインストーミングは、批判を控え、自由奔放に意見を出し合うことで、短時間で多くのアイデアを生み出すことができます。
この手法は、創造的な思考を促進し、従来の枠にとらわれない発想を引き出すのに適しています。
KJ法とブレインストーミングを組み合わせることで、アイデアの発散と収束を効果的に行うことができます。
例えば、ブレインストーミングで多様なアイデアを出し合った後、KJ法を用いてそれらを整理・分析することで、より深い洞察を得ることができるでしょう。
これらの発想法を活用することで、企業や組織は新たな事業機会の発見や、既存の問題に対する革新的な解決策の考案などに役立てることができます。
ビジネス環境が急速に変化する今日において、KJ法とブレインストーミングは、創造的思考と問題解決のための強力なツールとなるのです。
近年のビジネス環境は、目覚ましい技術革新と次々に生み出されるプロダクトやサービスにより、日々大きく変化を遂げ続けています。このような状況下で、いち早く新たな方向性を探り、斬新なアイディアを生み出すことは、事業の将来を左右する重要な役割を果たすだけでなく、企業の存続そのものに直結します。
しかし、客先との打ち合わせや社内ミーティングで合理的な意見が出たとしても、これらの情報を整理して、アクションアイテムとしてまとめていくことは容易ではありません。せっかく良い意見が出ても、行動に結びつかないと意味をなしません。
このため、様々な意見を集約・整理する「収束技法」は、これからの業務において、ますます欠かせないものとなっていきます。この収束技法の中でも、本稿では「KJ法(読み:ケージェイほう)」に注目して紹介していきます。
KJ法は、川喜田二郎氏が考案した発想法で、ブレインストーミングと組み合わせて使用されることが多いです。KJ法を効果的に活用するためには、まずブレインストーミングについて理解することが重要です。
本稿では、まずKJ法を説明する前提となる「ブレインストーミング」について確認し、そのあとKJ法について基本的な概念を中心に解説を行い、両者の違いなどについて確認していきます。
次に、KJ法を収束技法として取り入れることによってもたらされる数々のメリットについてと、同時に考慮されるべき課題やデメリットについて見ていきます。
最後に、ブレインストーミングとKJ法の具体的な実践方法について、4つのステップに分けて解説を行っていきます。これらのステップを理解することで、KJ法をより効果的に活用できるようになるでしょう。
まずは、ブレインストーミングとKJ法について、基本的な考え方を確認していきましょう。両者の関係性を理解することで、より効果的なアイデア創出と問題解決が可能になります。
ブレインストーミング(brainstorming)は、アメリカの広告業界で活躍したAlex F. Osborn氏が考案した会議方式として知られています。「ブレスト」や「BS法」など、様々な呼称で親しまれており、アイデアや情報を網羅的に抽出していくことを可能とする思考法です。
一般的なブレインストーミングでは、予め決めた制限時間内で、ホワイトボードや模造紙などのスペース上に、参加者が次々と頭に浮かんだアイデアやキーワードを書き出していきます。この手法は、創造的思考を促進し、新しい発想を生み出すのに効果的です。
ブレインストーミングには、以下の4つの基本原則があります:
これらの原則を守ることで、参加者は自由に意見を出し合い、アイデア創出の可能性を最大限に引き出すことができます。ブレインストーミングは、問題解決や新製品開発、マーケティング戦略の立案など、様々な場面で活用されており、ビジネスや教育の現場で広く採用されています。
川喜田二郎氏により1967年に発表された著書『発想法』の中で、著書名のとおり発想法として発表されたKJ法は、一か所に集中した情報に対して、グルーピングやラベリング、図解化、文章化などの手順を踏んでいくことで、問題の本質を特定し、新たなソリューションの発見に役立つとされている思考法です。
考案者である川喜田氏のイニシャルから命名されたKJ法ですが、当初は文化人類学のフィールドワークにより得られた膨大な情報を効率よくさばいていく方法として考案されました。もともと情報の分析法として生まれたという背景を持ち、現場での実用を重ねるに従い、新たな発想やアイデアの創出にも有用であることが明らかになり、発想法として普及していきました。
KJ法はこのように、情報の整理や分析・活用に長けた思考法のため、アイデアを抽出することに長けるブレインストーミングと組み合わせて用いられることが多くなっています。特に、ビジネスシーンにおいて問題解決や意思決定のプロセスで活用されることが増えています。
KJ法の実践時に情報整理や情報活用を前提として用いられることが多いブレインストーミングですが、KJ法では通常のブレインストーミングとは異なり、批判的思考も本質の特定に役立つという考えを採用しています。このため、ネガティブ要素が強い情報も、ブレインストーミングの段階から意識的に取り上げていくことが求められる点で、「批判厳禁」の原則を有する通常のブレインストーミングとは大きく異なります。
また、KJ法は単なる情報整理の手法ではなく、創造的な問題解決のツールとしても機能します。多様な視点や意見を統合し、新たな洞察を生み出すことで、イノベーションや戦略立案にも貢献する可能性を秘めているのです。
続いては、KJ法を用いることで期待することができるメリットと、克服されるべき課題やデメリットなどについて、それぞれ確認していきます。まずは、収束技法としてKJ法を利用することで期待できる3つのメリットについて確認していきましょう。
KJ法は、アイデア発想や問題解決において非常に効果的な手法であり、多くの企業や組織で活用されています。その理由の一つとして、KJ法が持つ独自の特徴が挙げられます。
例えば、KJ法では情報の整理や分析が体系的に行われるため、複雑な問題や課題に対しても効率的にアプローチすることができます。また、KJ法を用いることで、チームメンバー間のコミュニケーションが活性化され、多様な視点や意見を取り入れやすくなるという利点もあります。
さらに、KJ法は柔軟性が高く、様々な場面や状況に応じてカスタマイズすることが可能です。このため、プロジェクト管理やマーケティング戦略の立案など、幅広い分野で活用されています。KJ法を実践することで、チームの創造性が向上し、イノベーションの促進にもつながると言えるでしょう。
KJ法が有する最も大きなメリットは、その手軽さと自動化が容易なことにあります。
ペンと紙さえあれば「誰でも」「いつでも」「どこでも」実施が可能なため、汎用的で自由が利く発想法だといえます。KJ法は特別な道具や環境を必要とせず、ちょっとしたアイデア出しから大規模なプロジェクト立案まで幅広く活用できるのです。
自動化に関しては、KJ法に対応したソフトウェアなどが多くあることから、パソコン上でアイデアを具現化させるプロセスを完結させ、一部自動化させるといった使い方が効率的です。これらのソフトウェアを活用することで、KJ法の各ステップをデジタル化し、チーム内での情報共有や遠隔地からの参加も容易になるでしょう。
さらに、AIを活用したKJ法支援ツールも登場しており、より効率的なアイデア整理や分析が可能になりつつあります。
KJ法の実践における各ステップは、ロジカルシンキングと類似性が高いといえます。思考法としてのロジカルシンキングが一朝一夕では身につかないものであるものに対し、発想法であるKJ法は然るべきステップを理解することにより、容易に実践することができる点が異なります。
合理的に整理・分析されたアイデアから、問題の本質が見えてくること、そして新たなアイデアの創出に結びつくことが、発想法としてのKJ法のメリットです。
KJ法を用いることで、複雑な情報を体系的に整理し、問題の本質を浮き彫りにすることができます。これにより、従来見過ごされていた課題や潜在的な機会を発見しやすくなります。
さらに、グルーピングやラベリングのプロセスを通じて、既存の概念や考え方にとらわれない新たな発想が生まれやすくなるのも特徴です。
このように、KJ法は問題解決と創造的思考の両面で効果を発揮する強力なツールといえるでしょう。
多くの共同作業では少数意見は議論が進むにつれて淘汰されてしまう傾向があり、共同作業の人数や規模が拡大するほど顕著です。しかしこれら淘汰された少数意見に本質的な示唆や新たなアイデアのヒントが隠れていることもあります。
KJ法では、通常のブレインストーミングやその他の発想法では早期から除外されてしまうアイデアも、他の多数意見と同等に扱えます。このことから、少数意見を尊重できる点は、KJ法の大きなメリットだといえるでしょう。さらに、KJ法を用いることで、多様な視点や意見を取り入れやすくなり、創造的な問題解決につながる可能性が高まります。
また、KJ法では各意見をカード化してグルーピングする過程で、少数意見も含めた全ての意見を可視化できるため、議論の透明性が確保されます。これにより、参加者全員が平等に意見を出し合える環境が整い、組織の意思決定プロセスの質を向上させることができるでしょう。
KJ法には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットや課題も存在します。KJ法を効果的に活用するためには、これらのデメリットを理解し、適切に対処することが重要です。ここでは、KJ法を実践する上で注意すべき主な3つのデメリットについて説明します。
これらのデメリットは、KJ法の特性や使用状況によって生じる可能性があります。例えば、KJ法の手順や目的を十分に理解せずに実施した場合、期待する効果が得られないことがあります。また、参加者の構成や環境によっては、意見の偏りや非効率的な進行が起こる可能性もあります。
KJ法を効果的に活用するためには、これらのデメリットを認識し、適切な対策を講じることが重要です。例えば、事前に参加者全員がKJ法の手順を理解しているか確認したり、多様な意見が出やすい環境を整えたりすることで、デメリットを最小限に抑えることができます。
また、KJ法の実施にあたっては、状況に応じて柔軟に対応することも大切です。例えば、個人作業では必ずしもKJ法を使う必要はなく、他の思考法や作業方法を選択することも検討すべきでしょう。
KJ法の特徴をよく理解し、適切な状況で活用することで、この手法の真価を発揮させることができます。次のセクションでは、具体的なKJ法のデメリットについて詳しく説明していきます。
メリットでも記載した「紙とペンさえあればできる」発想法は、逆にいえば紙とペンがないと難しいことでもあります。普段から脳内で情報整理や問題の本質見極めを行う習慣がある人が、個人作業へKJ法を持ち込む場合はかえって非効率となってしまうのです。KJ法の実施には一定の時間と労力が必要となるため、緊急を要する意思決定や小規模なプロジェクトには適さない場合もあるでしょう。
しかし、共同作業においては脳内で完結することが難しいため、記録を残す観点からもKJ法のような発想法は有用です。特に、複雑な問題解決や長期的なプロジェクト計画において、KJ法の体系的なアプローチは効果を発揮します。このため、使用状況を見誤らないことが重要といえます。KJ法を適切に活用するには、プロジェクトの規模や目的、参加者の特性などを考慮し、状況に応じて柔軟に導入を判断することが求められます。
KJ法は多くの情報を引き出し、集約し、分析していく上で優れた発想法です。同時に、共同作業に参画するメンバー構成によって情報の網羅性や集団特性が大きく左右されるものでもあります。このため、時としてメンバー構成によって他のメンバーの顔色をうかがったり、マイノリティのアウトプットが少なくなってしまうなどの弊害が起きかねません。
特に、KJ法を用いたグループワークでは、発言力の強い参加者の意見が優先されがちで、多様な視点や創造的なアイデアが埋もれてしまう可能性があります。また、参加者の経験や知識の偏りにより、特定の分野や観点に偏った議論になりやすいという課題も存在するのです。
この場合、共同作業前にあらかじめメンバー同士のパワーバランスの均衡を取っておくことが望ましいでしょう。例えば、ファシリテーターを置いて全員の意見を平等に取り上げる仕組みを作ったり、匿名でアイデアを出し合う時間を設けるなどの工夫が効果的です。また、多様な背景を持つメンバーを意図的に選出し、幅広い視点を取り入れることも重要です。
次項で詳述する通り、KJ法は図解化や文章化によって本領を発揮する発想法です。しかしKJ法を取り扱ったノウハウ本やソフトウェアには、これらのステップを省いているものも少なくありません。
グルーピングとラベリングによる情報整理は多くの成果に繋がるひとつの要素ですが、これらのみがKJ法を成すわけではないのです。KJ法に関する情報の正確性をよく吟味し、実践方法に対する理解を深め、KJ法から期待する効果を得られるようにしましょう。
特に、KJ法の本質である問題の構造化や新たな発想の創出を実現するためには、グルーピングやラベリングだけでなく、空間配置や図解化、文章化のプロセスまで含めたKJ法の全体像を把握することが重要です。これらのステップを省略してしまうと、単なる情報の分類に終わってしまい、KJ法本来の効果を得られない可能性があります。
したがって、KJ法を効果的に活用するためには、その手法の背景にある理論や考え方を十分に理解し、各ステップの意義を認識した上で実践することが求められます。そうすることで、KJ法の真価を発揮し、問題解決や創造的思考の促進につながるでしょう。
既述の通り、KJ法を期待通りに発想法として用いるためには、これを正しく理解して実践していくことが求められます。そこで本項では、より多くの成果や発見に結びつけるためのKJ法の実践に向けて、具体的な7ステップの構成と、それぞれのステップですべき内容について解説していきます。
KJ法の実施において、ブレインストーミングは重要な役割を果たします。ブレインストーミングを通じて、多様なアイデアや情報を収集し、それらをKJ法の素材として活用することで、より効果的な問題解決や創造的な発想が可能となるでしょう。
KJ法の7つのステップは以下の通りです:
これらのステップを順序立てて実行することで、KJ法の本質的な効果を引き出すことができます。各ステップにおいて、批判的思考を取り入れながらも、ポジティブな視点を保つことが重要です。
なお、KJ法の実践にあたっては、参加者全員が手法を理解し、協力して取り組むことが成功の鍵です。また、必要に応じてファシリテーターを設けることで、より円滑な進行が期待できます。
KJ法の最初のステップは、分析や活用、新たな発想の元となる素材収集です。この作業を「探検」と呼びます。探検には2種類あり、マーケティングや取材、実地調査などを通じた「外部探検」と、自身の経験や反省、所感などから情報を収集する「内部探検」があります。
KJ法を効果的に実施するためには、多角的な視点から主題を観察し、分析することが重要です。また、ネガティブな要素を含む情報も、可能な限りポジティブに捉えようとする姿勢が大切です。この段階では、批判的思考を取り入れつつも、創造的な発想を促進することが求められます。
素材収集の際は、KJ法の特徴である「手軽さ」を活かし、アイデアや気づきをすぐにメモできるよう、常にメモ帳やスマートフォンなどを携帯することをおすすめします。これにより、日常生活の中で得られた洞察も逃さず収集することができます。
素材収集により集めた情報・データを、全てカード化していきます。紙とペンで行う場合でも、KJ法に対応したソフトウェアで行う場合でも、主題に関わる事実、意見、気づきなどありとあらゆる内容を次々と書き込み・入力していきます。この段階では、KJ法の特徴である批判的思考も積極的に取り入れ、ネガティブな要素も含めて幅広く情報を収集することが重要です。
ここで重要なのは、既成概念にとらわれない自由な発想や、カードの視認性の観点から見出しを付けること、過度に抽象的な見出しとしないこと、一枚ごとにひとつの情報のみ記載することなどです。また、カードの作成数に制限は設けず、できるだけ多くのカードを作成することで、後のグルーピングやラベリングの際により多角的な視点を得ることができます。
グルーピングでは、多くのカードの中から関係性や関連性の深いと推察されるものをグループ化し、ペンと紙を使う場合は輪ゴムなどでまとめます。この作業は KJ 法の核心部分であり、アイデアの整理と分類に不可欠なステップです。
ここで重要な点は、以下の3つです:
グルーピングの際は、直感的な判断も大切にしながら、カードの内容を丁寧に読み込んでいきます。KJ 法の特徴である「批判的思考」を活かし、一見関係なさそうなカードでも、新たな視点や発想につながる可能性があれば積極的に取り入れていくことが重要です。
また、グループの数や大きさに固執せず、柔軟に対応することも大切です。時には、1枚のカードだけで1つのグループを形成することもあり得ます。グルーピングの過程で、新たな気づきや洞察が得られることも KJ 法の醍醐味の一つと言えるでしょう。
ラベリングでは、グルーピングでまとめた各グループの内容を適切に表すラベルを作っていきます。KJ法の重要なステップであるラベリングは、アイデアの整理と分類に不可欠です。
ここで作るラベルは、中グループや大グループを作成する際の判断の基準にもなっていきます。このため、複数回ラベリングを行う場合は、まず1回目のグループ作成が終わってから1回目のラベル作成、という順序で行うとよいでしょう。この順序を守ることで、より効果的なKJ法の実践が可能となります。
注意点は、紙とペンで行う場合に視認性を意識してラベルはアイデアの紙と別の色紙を使用すること、そしてグループに対してつけるラベルは表札に近いシンプルで明確なラベルと分かるものを使用することです。ラベルの作成には創造性と簡潔さのバランスが求められます。
また、ラベリングの過程で新たな気づきや発見が生まれることも多いため、柔軟な思考を持って取り組むことが大切です。KJ法の特徴である発想の自由度を活かし、既存の枠にとらわれない斬新なラベル名を考えることも効果的でしょう。
空間配置において、不規則に配置されているカード、あるいはグループの位置関係の見直しを行っていきます。この段階では、KJ法の特徴である視覚化と構造化が重要です。
全てのカードは共通の主題の下書かれたものであるため、多少の相関性を持ちます。この相関性を活かし、主題に近しいものや関連性が濃いものは近くに配置し、逆のものは遠くに配置するといった横一列の配置換えを行います。
この作業により、アイデア同士の関係性がより明確になり、新たな気づきや発見が生まれやすくなります。また、グループ間の関連性も視覚的に把握しやすくなるため、後の図解化や文章化のステップをスムーズに進めることができるでしょう。
空間配置は、KJ法の核心的なプロセスの一つであり、この段階で十分な時間をかけることで、より効果的な問題解決や創造的な発想につながる可能性が高まります。
図解化では、空間配置にて再配置を行ったカードあるいはグループの関連性を、「相関図」という形で見える化していきます。KJ法における図解化は、アイデアの構造化と視覚化を助け、問題の本質をより明確にする重要なステップです。図解化は、次の流れで行います。
この過程で、各グループやカード間の関係性が明確になり、新たな洞察が得られることも多いでしょう。また、図解化によって全体像が把握しやすくなるため、チーム内での情報共有や議論の基盤としても有効です。KJ法の特徴である「発想法」としての側面が、この図解化のステップで特に発揮されます。
最後に全体の関係を言語化していくのが文章化(あるいは叙述化)という作業です。KJ法の最終段階として重要なこのステップでは、図解化で得られた洞察を具体的な文章として表現していきます。具体的な手順は次の通りです。
文章化・叙述化のプロセスを通じて、KJ法で得られた知見を具体的なアクションプランや戦略に落とし込んでいくことが可能になります。
ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。
※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです
マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。