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今さら聞けないオウンドメディアとは?コンテンツマーケティングとの違いについて

2018.12.20
読了まで約 3

マーケティングについて勉強していると、「オウンドメディア」や「コンテンツマーケティング」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。

この2つは、近年では当たり前のように使われている言葉ですが、それぞれの意味や両者の違いについて、きちんと理解できていますか?

今回は、今さら聞けない「オウンドメディア」と「コンテンツマーケティング」の基礎知識についてご紹介します。

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オウンドメディアとコンテンツマーケティングの関係

コンテンツマーケティングは、現在多くの企業やブランドが取り入れているマーケティング手法です。

その中で、大きな役割を担っているのが、企業やブランドが自ら所有するメディアであるオウンドメディアです。

オウンドメディアは、コンテンツマーケティングの一部ということができます。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、「所有する」(owned)という意味のメディアで、企業のウェブサイトや、企業が発行するメールマガジン、FacebookやTwitterの自社アカウントなどを指します。

とくにウェブサイトについては、ネット広告からのリンク先になったり、サービスや商品に関しての理解促進を図るという役割を担う、重要なメディアです。

オウンドメディアは自社で管理するもののため、コントロールしやすいのが特徴です。

 

トリプルメディアについて理解する

現在のウェブマーケティングは主に、「トリプルメディア」と呼ばれる3つのメディアを活用した手法で行われており、オウンドメディアはその3つのメディアのうちのひとつです。

トリプルメディアには、オウンドメディアの他に、「ペイドメディア」と「アーンドメディア」が含まれます。

ペイドメディア

ペイドメディアは「支払う」(paid)という意味で、テレビや新聞、雑誌、ラジオなどのマス媒体や、ウェブ広告など広告料金を支払うことにより利用できるメディアのことを指します。

広範囲の人にメッセージを届け、興味・関心を与えることができるのが特徴です。

アーンドメディア

アーンドメディアは、「稼ぐ」(earned)という意味を持つメディアです。

具体的にはニュース番組や新聞、雑誌に取り上げられること、もしくは一般消費者によってSNS上で言及され、評判になることにより獲得したメディアのことを指します。

共感からクチコミがひろがり、ブランド認知や商品売上などの効果が期待できるものですが、他のメディアのようにコントロールしにくいのが特徴です。

 

トリプルメディア時代のマーケティング法

トリプルメディアの考え方があらわれる以前は、企業が消費者に訴えかける手段は主に、マスメディア(=ペイドメディア)に限られていました。

マス広告の中で企業はなるべく多くの人に届くメッセージを作り、広くそれを伝えてきました。

しかしウェブサイトに代表されるオウンドメディアや、SNSに代表されるアーンドメディアが出てきたことにより、メッセージの伝達手段に変化が求められたのです。

トリプルメディア時代のメッセージ伝達は、かつてのように企業が一方的に言いたいことを発信する方法から、情報を必要としている人に対して、その情報を得やすい状態を作っておくという方法に変わってきています。

オウンドメディアやアーンドメディアでは、マス広告のように、限られた時間や限られたスペースという制約がないため、多くの情報を段階的に伝えるための手法が必要になり。こうして誕生したのが、コンテンツマーケティングです。

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは消費者にとって価値のあるコンテンツの制作、情報発信を通じて見込み客のニーズを育成し、購買行動を促すだけでなく最終的にファンとして定着させることを目指す一連のマーケディング手法のことです。

関連記事:コンテンツマーケティングとは?基本的な概念から実践までを解説します

狩猟型ではなく農耕型の手法

これまで、企業が当たり前のように行ってきた、マス広告やネットのバナー広告、テレアポ型のセールスなどのような「売り込み型」の宣伝手法を「狩猟型」と表現するのであれば、コンテンツマーケティングはいわば、農耕型の手法です。

狩猟型であった従来のマーケティング手法では、商品やサービスに対するニーズが顕在化した「今すぐ客」をターゲットとしていました。

それに対し農耕型であるコンテンツマーケティングは、潜在層に対して、コンテンツを通じて企業や商品、サービスの存在を認知してもらい、段階的に購買へと促していくことに重きを置いているのが特徴です。

コンテンツマーケティングが流行する背景

コンテンツマーケティングは欧米では2011年頃から、日本では2014年頃から注目されるようになりましたが、流行するようになった大きな理由は、従来の売り込み型の広告宣伝が通用しなくなってきたことであると考えられます。

インターネットの普及により消費者はテレビや雑誌から情報を受け取るだけでなく、知りたいことや欲しいものに関する情報を自ら探しにいくことが当たり前になりました。

世の中に情報や広告があふれる中で、消費者は売り込み型の広告に対する信用をなくしており、従来型の広告の効果はどんどん下がっているといわれています。

そんな中で生まれたのが、商品やサービスを売り込むのではなく、消費者が求める情報を与えることで潜在顧客を掘り起こすことができるコンテンツマーケティングなのです。

コンテンツマーケティングは包括的なマーケティング手法

コンテンツマーケティングといえばオウンドメディアなど特定のメディアを活用することと考えている人もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。

コンテンツマーケティングは、本来は、デジタルだけでなく紙メディアも含んだ包括的な手法であり、オウンドメディアはその一部です。

オウンドメディアを情報の拠点としつつ、さまざまなチャネルを使ってコンテンツを拡散させていくのが、コンテンツマーケティングの全体像であることをおさえておきましょう。

まとめ

売り込み型の宣伝が通用しなくなっている中で、新しい時代のマーケティング手法としてひろまっているコンテンツマーケティング。その中で重要な役割を果たすのがオウンドメディアです。

ぜひ、オウンドメディアでよいコンテンツを作り、潜在顧客にアプローチしていけるよう設計してみてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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