「SEO対策とは?初心者でも分かるSEOの基本」では、SEO対策を初めて知る方向けに、SEOの意味と、SEO施策のための初心者ガイドについてご紹介しました。
今回はそもそもSEO対策について、なぜ行うのか?その重要性について深掘りしていきたいと思います。
アクセス数の拡大
SEO対策は、BtoBマーケティングプロセスでは上流のリードジェネレーション(見込み客の獲得)の施策の1つであり、自社サイトでの問合せや資料請求などのアクションを増やすために、その前工程である自社サイトへのアクセス数を拡大させる目的で行われます。
ここで1つ気になるデータをご紹介します。
昨年2017年7月に発表されたGoogle検索順位別CTRデータです(参照:Internet Marketing Ninjas社)。
CTRとは、Click Through Rateの略で、クリック率ともよばれ、インターネットに表示された数(インプレッション数)のうち、クリックされた回数(クリック数)の割合を示したものです。
この調査データではBtoB・BtoC別のCTRも出されており、全体数値とBtoB数値を比較して表示しています。
表から分かるように、検索結果1位のCTRは21~22%でおよそ5回に1回の割合でクリックされています。
2位になると、1位と10P以上の差が開き10~12%とおよそ10回に1回の割合に下ります。
3位以降では全体・BtoBともに徐々に下がっていきますが、全体数値よりもBtoBが優位となっています。
こちらのデータから分かるように、自社サイトの検索結果が上位に入れば入るほど、自社サイトへのアクセス数は伸びていきます。
特にBtoBでは全体比較とも倍近くの差が出ている5位までに入っておく必要があると言え、そのためにSEO対策が重要となってきます。
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ターゲットへのアプローチ
自社サイトへのアクセス数を拡大させることだけでなく、自社サービス・ソリューションのターゲットへのアプローチをすることにもSEO対策は非常に重要です。
ターゲットとしては大きく3つ分かれます。
① 潜在客 (BtoBのマーケティングプロセス上ではリードジェネレーション)
② 見込客 (BtoBのマーケティングプロセス上ではリードナーチャリング)
③ 既存客(マーケティングフェーズではなく、CRMのフェーズに該当)
新規顧客の獲得は①潜在客と②見込客をいかに、BtoBのマーケティングプロセスに乗せて、最終的に③既存客へ 多く到達させることに注力されますが、①→②、②→③へ乗せていく中で、①潜在客と②見込客が求める情報(コンテンツ)はそれぞれ異なってくるのは当然です。
具体的に、人材サービスを例にすると以下の通りとなります。
① 潜在客
【潜在客の動向】人材紹介会社や採用ホームページに求人を出したが思ったように応募が集まらない。最近、ダイレクトソーシングという採用手法をよく耳にする。
【検索キーワード】ダイレクトソーシング 意味、ダイレクトソーシング 効果 など
【提供コンテンツ】初心者でもわかるダイレクトソーシング、自社への応募を促進!新たな採用手法とは?など
② 見込客
【見込客の動向】ダイレクトソーシングを本格的に導入してみたい。ダイレクトソーシングを展開している会社は多数あるが、自社に最適なものを探したい。
【検索キーワード】ダイレクトソーシング 比較、ダイレクトソーシング 料金など
【提供コンテンツ】ダイレクトソーシング10社料金比較、ダイレクトソーシング業種別成功事例 など
上記は簡単なイメージですが、それぞれのマーケティングプロセスに適したキーワード選定を行い、そのキーワードの検索結果で上位掲載されるようなコンテンツを用意することが重要であることがイメージして頂けるでしょう。
今のSEO対策は「コンテンツマーケティング」が有効と言われるほど、コンテンツ重視(=情報を求めるユーザー・ファースト)となっているため、マーケティングプロセス毎に自社のターゲットに向けて、最適なキーワード選定とコンテンツ提供を行うためにもSEO施策が重要となるのです。
まとめ
◆自社サイトへのアクセス数を拡大のために、検索結果が上位に入ることが重要
◆検索順位別のCTRは1位22%、2位10%と、1位・2位とで大きな開きがある
◆ターゲットのマーケティングプロセス毎に適切にアプローチしていくためにも、最適なキーワード選定とコンテンツ提供を行うSEO施策が重要