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RGBとCMYKってなに?意味や変換方法など基本を徹底解説!

2024.9.9
読了まで約 8

「RGB」は、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の頭文字を取った略称で、コンピューターやスマートフォンの画面などで使用される色表現方式です。一方、「CMYK」は、Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key plate(黒)の頭文字を表し、主に印刷物で使用される色表現方式です。

これらの色表現方式は、デジタルデザインや印刷物の制作において欠かせない知識です。RGBとCMYKの特性を理解することで、より効果的な画像やデザインを作成し、意図した通りの色を再現することが可能になります。

本記事では、RGBとCMYKの基本的な概念から、それぞれの特徴、使用される場面、さらには変換方法まで、幅広く解説していきます。デザイナーやクリエイターだけでなく、広告などに関わるマーケターにとっても有益な情報となるでしょう。

色を構成する要素

色を構成する要素は主に5つ存在します。これらの要素を理解することで、色彩設計やデザインにおいて効果的な色の使い方が可能になります。色を構成する5つの要素は以下の通りです:

  1. 色相
  2. 明度
  3. 彩度
  4. 光源色
  5. 物体色

これらの要素は、色を客観的に捉え、分析するための基本的な概念です。各要素がどのように色の見え方や印象に影響を与えるかを理解することで、より洗練されたデザインや色彩表現が可能になります。また、これらの要素を組み合わせることで、無限の色のバリエーションを生み出すことができます。

色を構成する要素を適切に活用することで、視覚的な調和や対比を生み出し、デザインの目的に合った効果的な色彩表現を実現することができます。次の各項目では、これらの要素について詳しく解説していきます。

色相

色相とは、赤、青、緑、黄などの異なる色の差のことを指します。これらの色相を円形に配置したものを色相環と呼びます。

色相環上で隣接している色や近い位置にある色を類似色相と呼び、180度反対側に位置する色を補色と呼びます。

色相は、色の基本的な性質を表す重要な要素の一つであり、デザインや配色を考える際に重要な役割を果たします。

例えば、類似色相を用いると調和のとれた配色が可能になり、補色を組み合わせることで鮮やかな対比効果を生み出すことができます。

明度

明度とは色の明るさのことです。

明度が高いほど明るい色となり、最終的には真っ白な色になります。反対に、明度が低いと暗い色になり、最低明度にすると真っ黒になります。

明度は色の強さや鮮やかさを表現する上で重要な要素であり、デザインや視覚的な表現において大きな役割を果たします。明度を調整することで、色の印象や雰囲気を変えることができ、コントラストを生み出すことも可能です。

例えば、同じ色相でも明度を変えることで、立体感や奥行きを表現することができます。

彩度

彩度とは、色の鮮やかさのことです。彩度が高いほど鮮やかな色となります。鮮やかな色とは、赤・緑・青などの原色やネオンカラーなど、強い印象を与える色のことです。反対に、彩度が低いと色がくすみ、最後はグレーに近くなります。

また、彩度の高い色は派手で華やかな印象を与えるため、汎用的な使用が難しい場面もあります。反対に、彩度の低い色は地味な印象やくすんだ印象を与えますが汎用性が高いです。なお、灰色、黒、白に彩度の差はありません。

彩度は、色相や明度と並んで色の基本的な要素の一つです。デザインや画像編集において、彩度の調整は重要な役割を果たします。例えば、写真の彩度を上げることで、より鮮やかで印象的な画像を作り出すことができます。一方で、彩度を下げることで、落ち着いた雰囲気や懐かしい印象を演出することも可能です。

光源色

光源色とは、太陽や電球、ネオンサインなどの光源が発する光の色のことです。光源色は、光がまったく無い状態が黒色であり、様々な波長の光が加わると白色に近づくといった現象です。なお、「白色」になる色の混合を加法混色(かほうこんしょく)といいます。

たとえば、真っ暗な体育館で赤と緑と青のスポットライトを当てると、3色が重なった部分が白く見えるのと同じ理屈です。この現象は、光の三原色である赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の組み合わせによって生じます。これらの光の三原色を適切に調整することで、様々な色彩を表現することが可能となります。

光源色の特徴として、光の強度や波長によって色の見え方が変化することが挙げられます。例えば、同じ物体でも、蛍光灯の下で見るのと太陽光の下で見るのとでは、色の印象が異なる場合があります。これは、それぞれの光源が持つ特性の違いによるものです。

物体色

物体色とは、物体に光を当てた時に認識できる物体の色のことです。物体色には、物体の表面に光が反射して見える表面色(ひょうめんしょく)と、ガラスなどを透過して見える透過色(とうかしょく)が存在します。

表面色は、物体に光が当たった際に特定の波長の光のみが反射されることによって認識される色です。例えば、りんごの赤色は赤色以外の波長の光を吸収し、赤色の波長のみを反射することで赤く見えています。この現象により、私たちは様々な物体の色を知覚することができます。

一方、透過色は液体やガラス、プラスチックなど半透明の物体を光が通過する際に、吸収されずに透過した光によって認識できる色のことを指します。例としては、メロンソーダの緑色があります。メロンソーダは緑色以外の波長の光を吸収し、緑色の波長のみを透過させることで緑色に見えているのです。

これらの物体色の特性を理解することは、デザインや印刷の分野において重要です。物体の材質や光の当たり方によって色の見え方が変化することを考慮し、適切な色彩表現を行うことが求められます。

RGBとは?

RGBとは、コンピュータで図形や画像、動画などを扱う際の標準的な色の表現方法を表しており、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の頭文字を取った3色を組み合わせた表現のことです。RGBは、色を混ぜれば混ぜるほど明るい色へと変化します。この現象は「加法混合」または「加法混色」と呼ばれています。

テレビやパソコン、スマートフォンのディスプレイなどはRed、Green、Blueの三原色で色を再現しており、Webデザインをする際に使用するカラーモードはRGBになります。これらのデバイスでは、各ピクセルが赤、緑、青の小さな光を発し、それらを組み合わせることで様々な色を表現しています。

RGBカラーモデルは、人間の目の網膜にある3種類の錐体細胞(赤・緑・青に反応する細胞)の特性を利用しています。このため、RGBは人間の視覚システムと非常に相性が良く、デジタルディスプレイでの色表現に適しています。

CMYKとは?

CMYKとは、印刷物で色を表現するための色の表現方法です。「C=Cyan(シアン)」「M=Magenta(マゼンタ)」「Y=Yellow(イエロー)」「K=Key Plate(黒)」のそれぞれの頭文字をとってCMYKと呼ばれています。

CMYKは、色を混ぜれば混ぜるほど濃い色へと変化していき、「減法混合」や「減法混色」などと呼ばれています。シアン、マゼンタ、イエローをそれぞれ100%混ぜることによって黒に近い色は作れるものの、完全な黒にはなりません。

そのため、三原色を補完する色として「K=Key Plate(黒)」が加えられています。キープレートの存在により、印刷物において深みのある黒色を正確に表現することが可能となります。チラシやカタログ、ポスターなど印刷されたものは一般的にCMYKで再現されています。また、DTP(Desktop Publishing)デザインをする際に使用するカラーモードはCMYKが標準となっています。

RGBとCMYKの違い

RGBは加法混色と呼ばれ、色を重ねるほど明るくなり、全ての色を最大限に混ぜると白色になります。これに対し、CMYKは減法混色と呼ばれ、色を重ねるほど暗くなり、理論上は全ての色を混ぜると黒に近い色になります。

この二つの方式には相互互換性が低いため、デジタルディスプレイで表示されたRGBの画像をそのまま印刷すると、色の見え方が異なることがあります。これは、ディスプレイでの表現と紙面上での表現が異なるためです。

デザインや画像制作の際は、最終的な出力媒体に応じて適切な色表現方式を選択することが重要です。ウェブデザインやデジタル表示用にはRGBを、印刷物にはCMYKを使用するのが一般的です。

関連記事:GIMP(ギンプ)の使い方は?無料で使える画像編集ソフトの機能を解説

RGBカラーとは

RGBカラーとは、光の三原色を用いた色表現方式です。R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色を組み合わせることで、さまざまな色を表現します。この方式は、パソコンのモニターやスマートフォンのディスプレイなど、発光する画面での色表示に広く使用されています。

RGBカラーの特徴として、各要素を重ねるほど色が明るくなり、最終的に白色に近づくという性質があります。この現象は「加法混色」と呼ばれ、光の性質を利用した色の表現方法です。

デジタルデバイスでの表示に適しているため、ウェブデザインやデジタルコンテンツの制作において、RGBカラーは標準的な色表現方式として採用されています。

CMYKカラーとは

CMYKカラーは、印刷物で使用される色の表現方法です。C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の三原色に、K(ブラック)を加えた4色で構成されています。この方式は「減法混色」と呼ばれ、各色を混ぜるほど色が暗くなっていきます。

CMYKの特徴として、色を混ぜれば混ぜるほど濃度が高くなり、理論上は黒色に近づきます。しかし、実際には完全な黒にはならず、濁ったグレーになってしまいます。そのため、より深みのある黒を表現するために、K(ブラック)が追加されています。

印刷業界では、チラシやカタログ、ポスターなどの制作にCMYKカラーが広く使用されています。DTP(Desktop Publishing)デザインを行う際にも、一般的にCMYKカラーモードが採用されています。

CMYKカラーは、RGBカラーと比べて表現できる色の範囲(色域)が狭いという特徴があります。そのため、デジタル画面で見たときと印刷物で見たときに色の差が生じることがあります。デザイナーは、この点に注意しながら作業を進める必要があります。

カラースペースについて

RGBとCMYKでは、表現できる色の範囲(カラースペース)が異なります。RGBはCMYKと比較して広い色表現が可能で、より鮮やかな色を表現できます。RGBの中でも異なる色域が存在し、代表的なものにAdobe RGBとsRGBがあります。sRGBは多くのディスプレイで表示可能なため、ウェブ上での画像表示に適しています。一方、Adobe RGBはより広いカラースペクトルを持ちますが、全てのモニターで表示できるわけではありません。

印刷物用の素材であることが明確な場合、Adobe RGBでデザインすることも可能です。さらに、使用するプリンターがこの色空間に対応している場合、CMYKの代わりにAdobe RGBを使用して印刷することができます。RGBとCMYKのどちらの形式に対応しているかは、プリンターの種類によって異なります。

RGBで作成したデータを印刷すると、再現できない色が近似色に置き換わり、全体的にくすんだ印象になることがあります。パソコンで作成されるデータは基本的にRGBデータですが、必要に応じてCMYKデータに変換することが可能です。デザインや印刷の目的に応じて、適切なカラースペースを選択することが重要です。

RGBとCMYKの変換方法

ここでは、RGBとCMYKの変換方法について解説します。一般的に、デザインや画像編集を行う際によく使用されるソフトウェアとして、Adobe社のPhotoshopとIllustratorが挙げられます。これらのソフトウェアを使用して、RGBとCMYKの変換を行う方法を紹介します。

Photoshopの場合

まず、画像編集画面で「ファイル」メニューを選択します。

次に、ドキュメントの「カラーモード」にカーソルを合わせると、「CMYKカラー」と「RGBカラー」のオプションが表示されます。「RGBカラー」にチェックが入っている場合、現在の画像がRGBデータであることを示しています。

このRGBデータをCMYKデータに変換するには、「CMYKカラー」オプションを選択してチェックを入れます。

変換を実行すると、画像の色合いに若干の変化が生じる場合があります。変換プロセスが完了すると、編集画面上部に「CMYK」と表示されます。この表示が確認できれば、カラーモードの変換が正常に完了したことを意味します。

Illustratorの場合

Illustratorでのカラーモード変換は、Photoshopとほぼ同様の手順で行えます。まず、画像編集画面の上部メニューから「画像」を選択します。次に、表示されるドロップダウンメニューの中から「ドキュメントカラーモード」にカーソルを合わせます。すると、複数の色形式が表示されます。現在の画像がRGBデータである場合、「RGBカラー」にチェックが入っています。

CMYKデータに変換するには、「CMYKカラー」にチェックを入れます。この操作を行うと、データ変換の確認を求めるポップアップが表示されます。内容を確認し、問題がなければ「OK」ボタンをクリックします。

変換が完了すると、画像の色味に若干の変化が生じることがあります。これは、RGBとCMYKの色域の違いによるものです。変換後、編集画面の情報欄に「CMYK」と表示されていれば、正常に変換が完了したことを示しています。

この方法を使えば、IllustratorでもRGBからCMYKへ、またはその逆の変換を簡単に行うことができます。ただし、変換後は必ず色味を確認し、必要に応じて微調整を行うことをお勧めします。

RGBで印刷するとどうなるか

RGBカラーモードで印刷することは可能ですが、正確な色が出ず色差が生じてしまいます。

また、RGBの画像の色をCMYKに変換して印刷する際にも、思ったような色にならないことがあります。

青や緑は劣化することもありますので注意が必要です。特に、鮮やかな色彩や明るい色調の再現性が低下する傾向があります。

このため、プロフェッショナルな印刷物を制作する場合は、最終的にCMYKカラーモードに変換することが推奨されます。ただし、家庭用プリンターなど、一部のRGB対応プリンターでは、RGBデータをそのまま印刷することで、より広い色域を再現できる場合もあります。

デザインはRGBとCMYKのどっちがいい?

デザインするものとその使用目的によって最適なカラーモードは異なります。デジタルメディア向けのデザインの場合は、RGBカラーモードを使用するのが適しています。これは、ディスプレイ上での表示に最適化されているためです。

印刷物を制作する場合でも、多くのデザイナーはRGBモードで作業を進め、印刷会社へデータを送る直前にCMYKに変換します。この方法を採用する理由は、RGBモードではより広い色域でデザインができ、色彩の自由度が高くなるためです。

ただし、デザインの大部分が「グレー」で構成される場合は、CMYKカラーモードでのデザインを検討するべきです。印刷工程において、グレーは適切にコントロールするのが最も難しい色の一つです。RGBモードで作成したグレーを印刷すると、画像がピンク色に変化してしまうことが多々あります。一方、CMYKモードでは黒インクを使用してプロセスを制御するため、グレーを美しく印刷することが可能です。

結論として、デザインの用途や主要な色使いを考慮し、適切なカラーモードを選択することが重要です。デジタル用途ならRGB、印刷物ならCMYK、特にグレーが主体の印刷物ならCMYKを選択するのが一般的な指針となります。

まとめ

「RGB」と「CMYK」は色を表現するための重要な仕組みであり、デザインや印刷において欠かせない概念です。

RGBはデジタル表示に適しており、CMYKは印刷物に適しています。

両者の特性を理解することで、より効果的なデザインや正確な色再現が可能になります。ウェブデザインや印刷物の制作において、目的に応じて適切なカラーモードを選択することが重要です。

色の基本要素である色相、明度、彩度についての知識も、より洗練されたデザインを生み出すのに役立ちます。ユーザーの視点に立ち、適切な色使いを心がけることで、より効果的なビジュアルコミュニケーションが実現できるでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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