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リソースとは?ビジネスでの意味や種類を一挙に解説

2024.7.2
読了まで約 11

「企業経営にはリソース管理が重要」と一般的に言われますが、「リソース」とは具体的には何を意味しているのでしょうか。

「資源」「物資」を意味する「リソース(resource)」という英単語は、ビジネスにおいては「経営資源」を指し示します。

この記事では、リソースの意味や使用例、ビジネスにおけるリソース管理の重要性について解説します。

最後まで読んでいただくことで、「リソース」についての理解が深まるはずです。

目次

リソースとは

まず、「リソース」の意味を確認し、混同されやすい用語との意味の違いについても把握しましょう。

リソース(resource)の意味

リソース(resource)は「資源」「財源」「供給源」「物資」という意味の英単語です。たとえば、天然資源は「natural resource」、人材は「human resource」などのように表現されます。

ビジネス領域での「リソース」とは

ビジネスにおけるリソースとは、「事業に活かすことで価値を生み出すための資源」です。つまり、リソースが意味するのは「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」など「企業の経営活動に必要な経営資源」ということになります。

ITでの「リソース」の意味

「リソース」という用語はIT分野でも使われますが、ビジネスで用いる際とは意味が異なります。

IT領域での「リソース」とは、コンピューターを動かすために必要な「メモリ容量」「ハードディスク容量」「CPUの処理速度」などを示します。日本語では「計算資源」と呼ばれることもあります。

アセット(asset)との違い

リソースと混同されやすい言葉に、アセット(asset)があります。リソースとアセットの違いを簡単にまとめました。

リソース 活用することで利益・価値を生み出す「資源」を指します。「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」などが該当します。
アセット 所持するだけで価値のある「資産」「財産」を指します。「金銭・有価証券」「不動産」などが該当します。

リソースの例文

では具体的には、「リソース」という言葉はビジネスシーンでどのように用いられるのでしょうか。以下に、「リソース」という言葉の代表的な使われ方3パターンと、それぞれの具体的な例文を紹介します。

リソース不足/リソースが足りない

「リソース不足」とは、「経営・事業に必要な経営資源が不足している」という意味です。プロジェクトや部門に、人材や予算などが足りていない際に使われます。

・人的リソースが足りないので、早急にスタッフを補充してもらいたい
・リソース不足により、プロジェクトの進捗が遅れている
・我が社は○○部門のリソース不足が顕著だ

リソースを配分する/リソースを割く

「リソースを配分する/リソースを割く」とは、「事業に必要な経営資源を割り当てる」「保有している経営資源を使う」という意味です。プロジェクトや事業に対して人員や予算を配分する場合に使われます。

・A社のプロジェクトには、相当なリソースを割くべきだ
・今、社内リソースをどこに割くべきだろうか
・リソースの配分については、慎重に検討する必要がある
・リソース配分に偏りがないか、チェックしよう

リソース管理/リソースを管理する

「リソース管理」とは、経営資源を有効活用するために管理することです。「保有している資源を適材適所に配置する」「不足しているリソースを外部から確保する」などもリソース管理です。

・プロジェクトの成功には、リソース管理が不可欠だ
・リソース管理は企業の発展に欠かせない

経営リソース(経営資源)

上述したように、ビジネスにおけるリソースは、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」など「企業の経営活動に必要な経営資源」です。ここではさらに具体的に、経営資源とは何を指し示すのか、解説していきます。

経営資源は4つ?6つ?7つ?

「何を経営資源とするか」についてはさまざまな考え方があります。

1990年代までは、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」が「4大経営資源」と言われてきました。

しかし、この20年程度で経営資源に対する考え方は変化しています。現在では4大経営資源に「時間」「知的財産」を加えた6つが経営資源と考えられるようになりました。さらに「ブランド」を加えて「経営資源は7つ」とすることもあります。

4大経営資源以外の「時間」「知的財産」「ブランド」はすべて無形であり、時代の変化とともに、無形の経営資源が存在感を増していると言えるでしょう。

有形のリソース「ヒト」「モノ」「カネ」

「7つの経営資源」のうち、有形のリソースであるのは「ヒト」「モノ」「カネ」の3つです。以下に、それぞれのリソースがどのような役割を果たすのかをまとめました。

ヒト 自社の従業員(人材)を指します。ヒトが動かないとモノを生産したり売ったりできないため、「ビジネスにおいて最も重要なリソース」と言われます。ヒトを効率的に活用できるかどうかは、企業の生産性に大きく影響します。
モノ 「製品」「生産に使う工場・備品」「オフィスの備品・設備」などを指します。
効率的な生産活動・企業活動は、モノによって支えられています。たとえばハイスペックなモノによって、効率性や生産性が上がると考えられます。
カネ 経営資金を指します。「優秀な人材を雇って給料を払う」「新製品を開発する」「販路を拡大する」「生産設備を増強する」など、事業を行うためにカネは欠かせません。カネが枯渇すると事業継続が難しくなり、倒産することもあります。

無形のリソース「情報」「時間」「知的財産」「ブランド」

近年、無形の経営資源の重要性がますます増しています。「情報」「知的財産」「ブランド」「時間」の役割を知ることで、より効果的なリソース管理ができるようになるはずです。

情報 「顧客データ」「市場動向のデータ」などを指します。「21世紀は情報が経済を支配する」と言われ、重要性が高まっているリソースです。企業としての意思決定を下す際には、正確かつタイムリーな情報収集・分析が重要な意味を持ちます。また保有している情報を加工して付加価値をつけ、利益を得ている企業もあります。
知的財産 「企業独自のノウハウ」は知的財産となります。例として「営業や販売のノウハウ」「企画のノウハウ」「人材育成のノウハウ」などが挙げられます。また、「ステークホルダーとのネットワーク」を知的財産に含むという考え方もあります。知的財産には、「他社が容易に真似できない」という特徴があります。
ブランド 「憧れ」「信用」の蓄積によって顧客や社会から獲得した「認知」や「信頼」を指します。ブランドを確立できれば、他社との差別化ができ、プロモーションにかかるコストを削減可能です。知的財産と同様、他社が容易に真似できないという特徴を持ちます。
時間 「従業員の時間」「企業活動に関連する時間」も、リソースとして扱われます。企業活動では「意思決定にかかる時間」「サービス提供や生産にかかる時間」の効率化が重要となります。時間リソース管理の方法としては、「業務を外注する」「事業を育てる時間を短縮するため、他の企業から該当事業を買収する」などがあります。

なお、無形の経営資源を分類する際に、「情報」の中に「知的財産」と「ブランド」を含める考え方もあります。

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マッキンゼーの7S

コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーは、「7つのS(7S)」を経営資源とする考え方を提唱しています。

7Sをもとに組織変革を考えるフレームワーク(考え方の枠組み)は、ビジネスシーンで幅広く使われています。以下に、7Sの各項目の概要をまとめました。

戦略(Strategy) 目標達成に向けた行動方針・計画。「企業戦略」「事業戦略」「機能戦略」など。
組織(Structure) 会社組織の仕組み。会社によって「フラットか階層が深いか」などが異なります。
システム(System) 企業内のルールや、ルールを機能させるための仕組み。「勤怠管理」「人事評価」「休暇制度」など。
価値観(Shared value) 企業理念やビジョン。従業員が足並みを揃えて進むために必要なもので、7Sの中でもとくに重要視されます。
スキル(Skill) 社内にある技術・スキルや知識・ノウハウ。生産に関する技術のみならず、「営業力・販売力」「企画力・マーケティング力」なども含まれます。
人材(Staff) 組織の構成員・従業員。「採用制度」「教育制度」「評価制度」なども含まれます。
スタイル(Style) 社風や企業風土。「求められる社員像」「暗黙の了解」「職場の環境・雰囲気」などが含まれます。

なお「戦略」「組織」「システム」は「ハードの3S」、「価値観」「スキル」「人材」「スタイル」は「ソフトの4S」と呼ばれます。

7Sを用いて組織を分析するメリットは、「組織が抱える課題」「課題の優先順位」を明確にできることです。従来は、組織課題の解決方法としてハード面が偏重されがちでしたが、7Sのフレームワークによりハード・ソフト両面から組織変革を検討できるようになりました。

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ヒューマン・リソース

経営リソースの中でもとくに重視されるのが、「ヒト」すなわちヒューマン・リソースです。

「ヒューマン・リソース」「HR」とは

ヒューマン・リソースとは、企業の経営層や従業員がもつ「スキル」「能力」「知識」などを指します。「人的資源」「人的リソース」「人材」と呼ばれることもあります。また、「ヒューマン・キャピタル(人的資本)」と呼ぶことも増えています。

「企業活動における人的資源の活用」や「人的資源の活用を担う部署」という意味で、「ヒューマン・リソース」という言葉が使われることもあります。このような場合、「ヒューマン・リソース」の頭文字をとって「HR」と表記されるのが一般的です。

人的資源の重要性

ヒューマン・リソースは、経営資源の中でもとくに重要視されます。従業員が持つ「スキル」「能力」は企業活動に直結し、企業の業績や成長を左右するからです。

人的資源が「モノ」「カネ」「情報」といった経営資源を活用しながら、企業価値や競争力を高めていくのです。

ヒューマン・リソース・マネジメント(HRM)とは

「ヒューマン・リソース・マネジメント(HRM、人的資源管理)」とは、「人を資源ととらえ、人の力を最大限活かせる仕組みを構築し運用すること」です。かつては、従業員はコストと考えられていましたが、現代では従業員は「コスト」ではなく「人的資源」と考えられるようになりました。また、労働人口の減少によって従業員の生産性を高める必要性が強まる中、ヒューマン・リソース・マネジメントが注目されるようになりました。

HRMが提唱される以前、人に対するマネジメントは「パーソナル・マネジメント(PM、人事労務管理)」という手法が一般的でした。PMでは、人材をコストとしてとらえ、労働力である「人」を管理統制します。

その後、日本では1990年代以降にHRMが注目されるようになりました。HRMは、人材育成に重きを置いている点がPMとは異なります。HRMは人材を経営資源とし位置づけ、人材の活用によって企業の成長を目指します。そのため、企業の戦略に合わせて、採用し、「人材育成」を行い、適材適所に配置し、成果を出していくことが求められます。

具体的なHRM業務としては以下のようなものがあり、「人事部」や「各部署のマネジメントクラス」が担います。

・人事制度の構築
・必要な人的資源の予測
・予測に基づく採用
・教育・研修による人材育成
・人材の配置・配置転換

HRMに関しては、多様な理論やフレームワークがあります。実際にHRMを展開していく場合には「ミシガンモデル」「ハーバードモデル」「高業績HRM」などの有名なフレームワークを参考にすることが多いでしょう。

人的資本経営とは

近年では、「人的資本経営」という言葉も注目されています。

人的資本経営では、人材は「管理対象」ではなく「投資対象」であり、企業を成長させるための資本だと捉えられます。人材に投資して「新しい価値の創造」「個の力・個性の発揮」につなげることで、「中長期的な企業の発展」や「想定外の事態に対応できる強さ」を目指す考え方です。

今、人的資本経営への注目が高まっている背景には、以下のような事項が挙げられます。

・多様な働き方の浸透
・「非正規雇用」「外国籍」など多様な人材の増加
・人材に投資する世界的動向
・投資家からの要請
・DX時代の経営戦略として必要

世界的に、人的資本に関わる企業の取り組みが企業価値に直結する時代となっており、株式市場からの投資判断の材料とされるようにもなっています。

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外部リソース

ビジネスにおけるリソースは、社内だけにあるとは限りません。外部リソースとは「企業の外にあるリソース」のことです。

社内でリソースが足りない場合には、外部リソースを活用することで、リソース不足を解消できます。たとえば以下のような例が考えられます。

・繁忙期だけオンラインアシスタントと契約
・自社の経営課題について、外部のコンサルタントに相談
・SNS運用は個人のマーケターに業務委託
・自社での運営が難しいコールセンターはBPO化

このように、「社内に人手が足りないとき」や「社内に必要な知識やスキルをもった人材がいないとき」は外部リソースの利用が適していると言えるでしょう。

外部リソースを活用するメリットとしては、教育コストをかけなくても高度なスキルを持つ人材を活用できることが挙げられます。

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リソース管理の重要性

経営資源を効率的に活用し、企業利益を最大化するためには、リソースの「把握」「割り振り」などの管理は欠かせません。

経営リソースの把握は企業経営に不可欠

まず自社の経営リソースを把握することからスタートします。

これにより、「利用できるリソースに対する現実的な目標」を立てやすくなります。たとえば、ヒト=人材を把握することで、「到底到達できそうにないノルマ」を掲げたり、「リソース不足が明らかな案件」を受注してしまったりなどを防ぐことができます。

また、モノやカネなどのリソースを把握することで、不要な在庫や資産をもたず、キャッシュフロー改善につなげられる可能性があります。たとえば「稼働していない社用車は、リース契約を解除する」などの方策が取れるでしょう。

次に、生産性を向上させるように、リソースの効果的な配分を計画します。ヒトを例にすると、適材適所で人材を配置すれば、力を発揮してくれるようになります。

そして、経営資源の配分は、定期的に見直すことが不可欠です。配分したリソースにより、どれくらいの利益を生み出せたのかを定量的に評価しましょう。また、ビジネス状況の変化に応じて、再配分を計画することも重要です。

各リソースを把握していれば、早期に課題を発見・解決できる

たとえば適切なリソース管理をすることで、「プロジェクトの遅れが発生しそう」などの問題にすぐ気づくことができます。そしてリソースを把握していれば、「時間不足」「スキル不足」などの原因も特定しやすくなります。

適切な管理が不測の事態への備えになる

「トラブルで想定外の作業が発生した」などの不測の事態でも、リソースを把握していればプロジェクト内・部署内で対応できる社員を割り当てることが可能です。

また、「社内にはリソースが足りない」と判断できれば、速やかに外部リソース活用の検討もできます。

さらに、管理者のみならずメンバー同士がお互いのリソースについて把握していると、メンバー間で「時間」「スキル」などのリソース不足を補い合う動きが生まれる可能性もあります。リソース管理が「社内における協力体制づくり」に役立つのです。

経営リソースの配分計画を速やかに行える

社内のリソースと利用状況を把握すれば、必要な場所にリソースを投入しやすくなります。「余っているリソース」「不足しているリソース」を把握することにより、再配分を効率的に行うことができるのです。

リソース不足による経営ダメージの例

では、適切なリソース管理が行われず、リソースが不足した場合に、企業はどのようなダメージを被る可能性があるのでしょうか。

「ヒト」不足:人材流出、離職率が高まる

ヒト(ヒューマン・リソース)の不足は、人材流出につながる可能性があります。人手が足りないと従業員ひとりあたりの負担が増加し、不満が募るからです。

また、優秀な人材が流出してしまうと競争力の低下につながりますし、離職率が高まると採用活動をしても人材が集まらない可能性があります。人的リソース最適化は、リソース管理の中でもとくに重要なポイントと言えます。

「モノ」不足:生産性の低下

「パソコンなどのITツール・デバイス」「オフィス備品」が不足している職場では、生産性が低下する可能性が高まります。

たとえば「手書きFAXでの受発注作業」と「クラウドシステム上での受発注作業」では、後者のほうが効率的に作業できると考えられます。

また「汚くて使いにくいオフィス」では、生産性に加えて従業員のモチベーションが低下してしまう可能性もあるでしょう。

「情報」不足:競争力の低下

経営リソースのうち情報が足りない場合には、競争力が低下する恐れがあります。

たとえば正確な情報がないと、効果的なマーケティング施策の立案が難しくなります。そのため「商品力はあるのに、マーケティングが上手くいかずに売れない」といったケースが起こりえます。

また業務が属人化していて企業に業務ノウハウが蓄積していないと、「ベテランから若手への世代交代」「優秀な社員の退職」によって業務のクオリティが低下し、競争力が低下すると考えられます。

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リソース管理の例

上記のようなリソース不足を防ぐためには、どのようなリソース管理を心がければよいのでしょうか。

余裕を持ったリソース配分でチームを編成する

リソース管理のコツとしては、「余裕を持ったリソース配分」が挙げられます。「人員」「時間」「予算」などに余裕を持った配分を心がけましょう。

リソース配分に余裕があれば、トラブルが発生したときに調整しやすくなります。たとえば時間に余裕があれば急な仕様変更でも納期内に対応できますし、人員に余裕があればトラブル対応に人手を割けます。

反対に余裕がないと、部署内・プロジェクト内での調整は難しくなり、納期の遅れにつながる可能性も考えられます。

外部リソースを活用し人材不足を補う

社内のリソースが足りない場合には、外部リソースの活用により人材不足を補うことも可能です。単に人手が足りない時だけではなく、社内人材の「スキルが足りない」という場合にも外部リソースが重宝します。

たとえば「オンラインアシスタント」「短期の派遣社員」「クラウドソーシング」「業務委託」など、短期やスポットで利用できる外注サービスも多く存在します。また単なる業務の外注ではなく、「情報システム部門」「コールセンター」など特定の部門をまるごとアウトソーシングすることも可能です。

ただ利用する外部リソースの規模やクオリティによっては、コストが高くつくこともあるので、導入には注意が必要です。

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充実した教育・研修で従業員のモチベーションを高め流出を防ぐ

ヒトの管理においては、「モチベーション管理」に注目する必要があります。従業員が力を発揮できるかどうかは、モチベーションなどの感情にも左右されるためです。

たとえば「今の職場ではスキルアップできない」という状況である場合、モチベーションを下げてしまう従業員も少なくありません。

不満を生まないためには、「研修」「ワークショップ」「セミナー」といった学びの機会を提供する必要があります。研修に割ける社内リソースがない場合は、「外部セミナー」「外部講師」などの外部リソースも活用可能です。

また、「従業員のモチベーション低下」「人事制度への不満」を把握するためには、定期的な面談なども必要となるでしょう。

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業務のシステム化を進め生産性向上をはかる

業務のシステム化を進めるのも、リソース管理のひとつです。

効率的なシステムを導入することで社員の業務時間を短縮でき、「残業時間の短縮」はコスト減に繋がります。

効率化により業務Aに携わる人員を減らし、より人手が必要な業務Bに人員を回すこともできるでしょう。

またリソース管理自体をシステム化することで、正確でタイムリーなリソース管理が可能となります。

ただしシステムの導入や利用には、「初期費用」や「ランニングコスト」がかかります。また「処分にかかる費用」も考慮しておく必要があります。

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財務的資源の不足を解決するため資金調達を検討する

企業経営やプロジェクトを進めるためのカネが不足している場合には、資金調達を検討します。

適切な資金調達ができれば、「新しい事業・プロジェクトの立ち上げ」「新製品の開発」「人材育成」「オフィス環境の整備」などに予算を投下でき、企業の成長につながります。

以下のような方法で資金調達が可能です。

・投資家からの出資
・金融機関からの融資
・資産の現金化
・補助金・助成金の活用
・クラウドファンディング

経営資源の配分計画にはPPM分析

経営リソースの適切な配分のために重要なのは、衰退事業への投資を減らし、成長事業に積極的な投資をすることです。これができれば、少ないリソースで大きな効果を得られます。

自社における「衰退事業」と「成長事業」を見極めるために役立つのが、PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)です。

PPM分析は1970年に大手コンサルティングファームであるボストン・コンサルティング・グループの創設者が提唱したマネジメント手法で、発表から50年以上経った今でも、多くの企業で経営リソース配分の判断に活用されています。

PPM分析の詳しい解説ややり方については、「PPM分析とは? マーケティングの基本戦略策定フレームワークを解説」をご覧ください。

まとめ

ビジネスにおいてはリソース管理が不可欠で、プロジェクト管理や人事領域で「リソース不足」「リソース配分」「リソース管理」といった言葉がよく使われます。

なおビジネスシーンで「リソース」という用語を使う際には、特に「ヒト」を指すことが多く、昨今は「ヒューマン・リソース・マネジメント(HRM)」や「人的資本経営」も注目されています。世界的な潮流として、ヒトを単なる労働力ではなく、「企業にとって大切な資源・資産」として捉えるようになっているのです。

従業員に個人の力を最大限に発揮してもらうためには、適材適所の配置が大切です。また、ヒトも含めた経営資源を適切に配分するためには、PPM分析などの手法を活用することをおすすめします。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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