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ピクトグラムとは?その意味や歴史、作り方、無料での利用方法を解説

2025.2.4
読了まで約 10

非常口のマークのようなピクトグラムは、日常生活で目にする機会が多いものの、その概要を理解している人は少ないのではないでしょうか。ピクトグラムはホームページにも活用でき、適切な活用方法を知ることで集客効果を高められます。

そこで本記事では、ピクトグラムの概要と歴史、使用するメリットを解説します。また、ピクトグラムの作り方や商用利用可能な素材の探し方も紹介します。無料で使える素材もあるので、ぜひ参考にしてください。

ピクトグラムとは?

まずは、ピクトグラムの概要から解説します。ピクトグラムとは、特定の言語を使わない・分からない場合でも、誰にでも情報を伝えられるように簡略化されたデザインのことです。

ピクトグラムの代表例としては、緑の背景に走っている人間が描かれている、非常口のマークが挙げられます。

非常口のマークは、ユーザーに潜在的な意識として非常口だと認識させる効果があります。このように、ピクトグラムは言語を使わなくとも伝えたいことを理解してもらえるという特徴があります。

ピクトグラムの魅力は、その普遍性と簡潔さにあります。複雑な情報を単純化し、視覚的に表現することで、瞬時に意味を伝達することができます。この特性により、ピクトグラムは国際的な場面や多言語環境で特に重要な役割を果たしています。

ピクトグラムの歴史

ピクトグラムの歴史は、1920年頃にオーストリアの経済学者であるオットー・ノイラートが、アイソタイプを生み出したことが始まりだと言われています。

アイソタイプを端的に表現すると、絵記号でまとめた図表のことを指します。ユーザーは言語を扱わなくとも、グラフの絵記号を見るだけでデータを理解できたり、統計を比較できたりします。

現在において幅広く使われているピクトグラムの原型は、日本のデザイナーと、美術評論家の勝見勝氏によって作成されました。この日本発祥のピクトグラムは、1964年の東京オリンピックを契機に世界中に広まっていきました。

実は身近にあるピクトグラム

ピクトグラムという言葉に馴染みがない方も多いかもしれません。しかし、実際には私たちの日常生活の中で、ピクトグラムは至る所に存在しています。その代表例として、先に挙げた非常口のマークが挙げられます。他にも、日々の生活で頻繁に目にするピクトグラムには以下のようなものがあります。

● トイレのマーク(男女が隣り合わせになっているデザイン)
● はてなマーク(案内所を表す)
● タバコのマーク(喫煙所を示す)
● 人がゴミを捨てているマーク(ゴミ箱の場所を示す)
● Pのマーク(駐車場を表す)

これらに加えて、エレベーターや病院内でも様々なピクトグラムを見かける機会が多いでしょう。ピクトグラムは、公共施設や交通機関はもちろん、ショッピングモールや宿泊施設など、幅広い場所で採用されています。

このように、ピクトグラムは私たちの生活に深く根付いており、言葉を使わずに情報を伝える重要な役割を果たしています。その簡潔で普遍的なデザインによって、年齢や言語の壁を越えて、誰もが直感的に理解できるコミュニケーションツールとなっているのです。

画像:ピクトグラム

ピクトグラムはオリンピックでも使用されている

先ほど、ピクトグラムは身近に使用されている機会が多いことを解説しました。加えて、ピクトグラムは、オリンピックでも使用されているということをご存知でしょうか。というのも、上述した美術評論家である勝見勝と日本のデザイナーは、オリンピックのピクトグラムを作成したことで知られています。

彼らは、1964年の東京オリンピックでそれぞれの競技ごとのピクトグラムを作成し、合計39種類を公開しました。それらの著作権は放棄され、次に行われたメキシコシティ大会でも同様のピクトグラムを採用しています。

2020年(2021年)に開催された東京オリンピックでも、それぞれの競技や施設を表したピクトグラムが用いられました。

参考:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 スポーツピクトグラム デザイン発表!

1964年に東京オリンピックが開催されると決まった際、日本の施設の大半は日本語にしか対応していませんでした。しかし、それでは外国人観光客に施設の場所を的確に伝えられず、コミュニケーションにおける齟齬が生まれる可能性があることを懸念して、最初のピクトグラムが完成しました。

つまり、世界中で使用されている現代のピクトグラムの原型は、日本発祥だということです。

東京オリンピックで使われたピクトグラムの種類

東京オリンピック2020(開始時期:2021年7月23日)では全33競技50個のピクトグラムが使用されました。日本人デザイナーの広村正明氏がアスリートの躍動感を意識しながら作成したピクトグラムです。

東京オリンピック2020ピクトグラム一覧
3×3 バスケットボール
アーチェリー
体操競技
アーティスティックスイミング
陸上競技
バドミントン
野球・ソフトボール 野球
ソフトボール
バスケットボール
ビーチバレーボール
ボクシング
カヌー スラローム
スプリント
自転車競技 BMX フリースタイル
BMX レーシング
マウンテンバイク
ロード
トラック
飛込
馬術 馬場馬術
総合馬術
障害馬術
フェンシング
サッカー
ゴルフ
ハンドボール
ホッケー
柔道
空手
組手
マラソンスイミング
近代五種
新体操
ボート
ラグビー
セーリング
射撃
スケートボード
スポーツクライミング
サーフィン
競泳
卓球
テコンドー
テニス
トランポリン
トライアスロン
バレーボール
水球
ウエイトリフティング
レスリング

(順不同)

参考:安祥文化のさと 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 スポーツピクトグラム デザイン発表!

東京オリンピックでピクトグラムを使った理由

東京オリンピックでピクトグラムを使用した主な理由は、「言語の壁を超えるため」でした。1964年に開催された東京オリンピックは、日本およびアジア地域で初めて行われたオリンピックでした。当時、世界的に見ると日本語はまだ希少な言語でした。

そのため、海外からの選手や観光客が来日した際に、言語の違いによる混乱を防ぎ、円滑なコミュニケーションを図るためのツールとして、ピクトグラムが本格的に採用されることになりました。これにより、言葉を介さずに必要な情報を直感的に伝えることが可能となり、国際的なイベントの運営をスムーズに行うことができました。

ピクトグラムの導入は、オリンピックという世界的な舞台で日本が示した革新的なアプローチであり、その後の国際的なコミュニケーションデザインに大きな影響を与えることとなりました。

世界の人々が認識できるピクトグラムが誕生

当時、東京オリンピックのデザイン専門委員長であった勝見勝氏を中心に以下11人のデザイナーによって、日本国外の人たちの誰が見てもシンボルで直感的に理解ができるオリジナルのピクトグラムが作成されました。

このピクトグラムがオリンピック期間中に来日した多くの外国人の評判を得たことで、海外でも採用されていくことになったのです。

東京オリンピック以後もピクトグラムは次々定着

1964年の東京オリンピックを契機に、ピクトグラムはコミュニケーションツールとして海外でも高い評価を得ました。その後、日本国内でピクトグラムの活用が急速に広がっていきました。

トイレやシャワー、電話などの基本的な設備をはじめ、飲食店や公共施設など、日常生活のあらゆる場面でピクトグラムが採用されるようになりました。これにより、言語の壁を越えた円滑なコミュニケーションが可能となりました。

特に注目すべきは、1973年の大洋デパート火災を契機に誕生した緑色の非常口ピクトグラムです。この悲惨な事故をきっかけに、安全対策の一環としてピクトグラムの重要性が再認識されました。

以降、ピクトグラムは安全対策や警告、規制、誘導など多岐にわたる用途で活用されています。現代社会において、ピクトグラムは言語を超えた視覚的なコミュニケーション手段として不可欠な存在となっており、その重要性は今後も増していくことでしょう。

ピクトグラムを使用するメリット

ここまで、ピクトグラムの概要や歴史などを解説しました。ここからは、ピクトグラムを使用するメリットを解説します。

・ 言語を使わずともユーザーにイメージが伝わる
・ 企業のイメージとして使用できる

これらのメリットにより、ピクトグラムは様々な場面で効果的に活用されています。例えば、公共施設や交通機関での案内表示、製品パッケージのデザイン、ウェブサイトのナビゲーションなど、幅広い分野で利用されています。

ピクトグラムの視覚的な分かりやすさは、言語の壁を越えてグローバルなコミュニケーションを可能にします。また、シンプルで印象的なデザインは、ブランドイメージの確立や記憶に残りやすい視覚要素としても重要な役割を果たします。

それでは、これらのメリットについて、順番に詳しく見ていきましょう。

言語を使わずともユーザーにイメージが伝わる

ピクトグラムの最大の特長は、言語を介さずに情報を伝達できることです。オリンピックや日常生活でピクトグラムが広く利用されているのは、この特性によるものです。必要な情報やイメージを、言葉を使わずに視覚的に伝えることができるため、国籍や年齢を問わず、誰もが直感的に理解できるのです。

この特性は、特にグローバル化が進む現代社会において非常に重要です。言語の壁を超えて、瞬時に情報を伝達できるピクトグラムは、国際的な場面や多言語環境で大きな役割を果たします。また、読み書きが苦手な人や、言語障害を持つ人にとっても、ピクトグラムは有効なコミュニケーションツールとなります。

そのため、ピクトグラムはバリアフリー推進事業でも多く採用されています。公共施設や交通機関、医療機関などで見かけるピクトグラムは、誰もが平等に情報にアクセスできるよう配慮された、ユニバーサルデザインの一例と言えるでしょう。

関連記事:ユニバーサルデザインとは!例を交えて徹底解説します!

企業のイメージとして使用できる

ピクトグラムは、企業のホームページやロゴデザインに活用することで、効果的な企業イメージの構築に役立ちます。視覚的に分かりやすい表現方法であるため、ユーザーに対して企業の特徴や提供するサービスを直感的に伝えることができます。例えば、環境に配慮した企業であれば、木や葉のモチーフを使ったピクトグラムを採用することで、その企業理念を簡潔に表現できるでしょう。

さらに、ピクトグラムを一貫して使用することで、企業のブランディングにも寄与します。独自のピクトグラムデザインを開発し、それを様々な媒体で統一的に使用することで、企業の個性や独自性を強調し、競合他社との差別化を図ることができます。

結果として、ピクトグラムの効果的な活用は、企業の認知度向上や顧客の記憶に残りやすくなるといった集客効果の向上につながることが期待できます。ただし、ピクトグラムの設計には専門的な知識やスキルが必要となる場合もあるため、必要に応じてデザインの専門家に相談することをおすすめします。

関連記事:ロゴデザイン初心者必見!ロゴの考え方やコツ、やってはいけないことを解説

ピクトグラムとアイコンの違い

ピクトグラムとアイコンは、どちらも言語を使用せず、記号や図形を用いて視覚的に情報を伝達するという点で類似しています。しかし、両者には使用される場面や特徴に違いがあります。

主な違いは以下の通りです。

  1. 使用場面
  • ピクトグラム:主に公共の場(宿泊施設、交通機関、公共施設など)で使用される
  • アイコン:ホームページ、スマートフォンアプリ、企業ロゴなどで使用されることが多い
  1. 色使い
  • ピクトグラム:白と黒など、2色で表現されることが多い
  • アイコン:2色以上の複数の色が使われることが多い
  1. デザインの複雑さ
  • ピクトグラム:シンプルで普遍的なデザインが多い
  • アイコン:より詳細な情報や特定のブランドイメージを表現するため、やや複雑なデザインも見られる
  1. 対象範囲
  • ピクトグラム:幅広い年齢層や国籍の人々に理解されることを目的としている
  • アイコン:特定のユーザー層や文化圏を意識したデザインも多い
  1. 標準化の度合い
  • ピクトグラム:国際的に標準化されているものが多い(例:非常口マーク)
  • アイコン:デザインの自由度が比較的高く、独自性を出しやすい

これらの違いを理解することで、適切な場面で効果的にピクトグラムやアイコンを使用することができます。ただし、両者の境界線が曖昧な場合もあるため、使用目的や対象に応じて適切な選択をすることが重要です。

ピクトグラムの作り方

ここまで、ピクトグラムの概要やアイコンとの違いを解説してきました。ここでは、ピクトグラムの作り方を解説します。とはいえ、ピクトグラムを作る手順自体は非常に簡単です。ピクトグラムを作る手順を紹介します。

● 伝えたい情報を決める
● 情報を視覚化するために、特徴的な記号などに置き換える
● 不要な要素を削る

まずは、企業のホームページや看板などの使う場面に合わせて、伝えたい情報を決めましょう。次に、その情報を視覚化するため、特徴的な記号などに置き換えていきます。そして、最後に不要な要素を削ります。

ピクトグラムは不要な要素が多いとユーザーの記憶に残りにくいという性質があるため、できる限りシンプルなデザインにしなくてはいけません。そのため、不要な要素を削ることは、ピクトグラムの作成において最も難しい部分です。

デザインを洗練させるためには、何度も試行錯誤を重ねることが重要です。最初から完璧なピクトグラムを作ることは難しいので、まずは大まかな形を作り、徐々に改良していくアプローチが効果的です。また、他の人の意見を聞くことで、自分では気づかなかった改善点を見つけられることもあります。

商用利用可能なピクトグラム素材

ここまで、ピクトグラムの作り方を解説しました。しかし、自作が難しいという方もいらっしゃるでしょう。そこで、商用利用可能なピクトグラム素材を見つけることができるサイトをいくつかご紹介します。

これらのサイトでは、様々なテーマや用途に合わせたピクトグラムを探すことができます。ただし、利用の際は必ず各サイトの利用規約を確認してください。商用利用可能や著作権フリーと記載されていても、具体的な条件が設定されている場合があります。適切に規約を確認することで、将来的なトラブルを防ぐことができます。

以下に、おすすめのピクトグラム素材サイトをリストアップしました。それぞれ特徴がありますので、目的に応じて適切なサイトをお選びください。

● ピクトグラム無料素材
● ヒューマンピクトグラム2.0
● シルエットAC
● シルエットイラスト
● 注意書き・張り紙テンプレート
● ICONSDB.COM
● ICOOON MONO

それぞれ順番に見ていきましょう。

ピクトグラム無料素材

ピクトグラム無料素材は、人間の形をベースにしたピクトグラムが豊富に掲載されている無料サイトです。主にビジネスシーンで活用できるピクトグラムが中心となっており、会議や打ち合わせ、デスクワークなどの場面を表現したものが多く見られます。

このサイトの特徴は、単にピクトグラムを提供するだけでなく、ユーザーのニーズに合わせて多様な表現方法を用意している点です。例えば、同じビジネスシーンでも、立ち姿や座り姿、グループでの様子など、様々な角度から表現されたピクトグラムが用意されています。

なお、ピクトグラムの他にも、無料で使えるイラストやアイコンなども掲載されているので、ウェブサイトやプレゼンテーション資料、印刷物など、多方面で活用できるサイトであることは間違いありません。ただし、利用の際は必ず利用規約を確認し、適切な方法で使用することが重要です。

スクリーンショット:ピクトグラム無料素材

ヒューマンピクトグラム2.0

ヒューマンピクトグラム2.0は、非常口マークで知られる人型シルエットをベースにした多様なピクトグラムを提供するサイトです。ビジネスシーンだけでなく、日常生活やイベントなど、幅広い場面に対応したデザインが豊富に用意されています。

特筆すべき点は、1つのテーマに対して複数の動きやポーズが用意されていることです。例えば、「歩く」というテーマであれば、歩き始めから歩き終わりまでの一連の動作が細かく表現されています。この豊富なバリエーションにより、ユーザーは自分の用途に最適なピクトグラムを選択することができます。

また、このサイトの素材数は非常に多く、他のピクトグラム素材サイトと比較しても充実していると言えるでしょう。これにより、ユーザーは様々な状況や目的に応じて、適切なピクトグラムを見つけやすくなっています。

スクリーンショット:ヒューマンピクトグラム2.0

シルエットAC

シルエットACは、ダウンロードし放題のピクトグラムをまとめたサイトです。Webサイトの広告、チラシ、看板など、あらゆる媒体に使用できるピクトグラムが多く掲載されています。

なお、JPEG、PNG、EPSなどの拡張子に対応しているので、ビジネスシーンに合わせて選択ができます。また、シルエットACのピクトグラムは、クレジット表記、および許可も必要ありません。

スクリーンショット:シルエットAC

シルエットイラスト

シルエットイラストは、10,000点を超えるピクトグラム素材が掲載されているサイトです。「人物・人間」「お金・金融」「スポーツ・運動」など、あらゆるカテゴリーから選択できるようになっています。ただし、シルエットイラストはピクトグラムの素材ごとに、ダウンロード許可などが異なります。

したがって、ダウンロードをする前に、必ず利用規約を読み込むことは忘れないようにしましょう。

画像:シルエットイラスト

注意書き・張り紙テンプレート

注意書き・張り紙テンプレートは黒色の他にも青色、黄色、赤色などを利用して、カラフルな感じにデザインしたピクトグラムです。デザインの種類も非常に多く、複数パターンが用意されています。

主に注意喚起系が豊富で警告や規制の場面などで、利用がしやすいサービスです。印刷や編集ができる「pdf」「eps」のファイル形式と文字の記入ができる「doc」ファイル形式がダウンロードできます。

ICONSDB.COM

ICONSDB.COMはパステルカラーを多用したカラフルなデザインが特徴のピクトグラムです。ジャンルや種類も非常に多く36個以上のテーマと4000を超えるアイコンなどを扱っています。これら全てのアイコンは好きな色に変換してダウンロードができます。

色自体は豊富に用意されていますが、一つのデザインに付き一色と言ういわばピクトグラム本来の使用目的を鑑みたデザインを遵守しており、カラフルなピクトグラムはありません。非常に実用性が高く視認性に優れたピクトグラムを提供しているサービスです。

ICOOON MONO

UI(ユーザインタフェース)やUX(ユーザエクスペリエンス)を念頭に置き、シンプルさに徹したピクトグラムを提供しているのが「ICOOON MONO」です。

ピクトグラムはコミュニケーションツールであることを強調し「わかりやすさ」「正確さ」「シンプルさ」が重要というポリシーがあるサービスです。

ピクトグラムも黒一色のみで様々な対象物や場面を分かりやすくデザインしています。基本は黒色ですが、ダウンロード時には赤か青が選べます。

ダウンロードファイルは「png」「jpg」「svg」の3つの形式が用意されており、またサイズも16ピクセルから512ピクセルまで指定ができますので、用途に応じて使い分ける際に便利です。

ユニークなピクトグラム

巷にはユニークなピクトグラムがたくさんあります。その中から少し紹介します。

● 禁止
● 面白い
● 学校

禁止

警告や規制などの際によく利用される「禁止」のピクトグラム。一見ユニークな感じのデザインとなっていますが、これらは国際規格であるISOが制定した「ISO規格」です。危険が伴う警告や規制などのマークは世界中で同じ認識ができるように、国際的な基準として定められています。

「東京オリンピック以後もピクトグラムは次々定着」の項目でも解説した緑色の非常口ピクトグラムも、トラブル時には生死を分ける重要なマークとなるためISO規格として制定されています。

面白い

近年では個人が独自に生み出した面白いピクトグラムもあります。

例えば、

● 昔のドラマシーンでおなじみのちゃぶ台をひっくり返す「ちゃぶ台返し」のピクトグラム
● バナナの皮で滑って転ぶシーンを描いた「バナナの皮CAUTION」ピクトグラム
● ジュースを引っ掛ける「スクールカースト」ピクトグラム

などなど、ウケ狙い的な要素が入ったピクトグラムがたくさんあります。

学校

学校でもピクトグラムはよく利用されています。例えば児童などに対して分かりやすく認識させるときにもピクトグラムは非常に有効です。

職員室や給食室、保健室といった部屋の表示や行動を分かりやすく理解させるための人型シルエット、シーンを理解させるための場面シルエットなど、言葉では表現しづらい場合などにおいても視覚的要素で認識させることができるのです。

まとめ

本記事では、ピクトグラムについて解説をしてきました。ピクトグラムとは、単純化された視覚記号のことであり、言葉を使わなくとも必要な情報を伝えられます。

ホームページなどで活用することで、企業のアイコンやイメージとしてユーザーに伝えられ、ブランディング効果にも期待が持てます。

ピクトグラムは、自社で制作しても良いですし、商用利用可能なサイトからダウンロードして使用しても構いません。まずは、自社がどのようなピクトグラムを使用するか、検討することから始めてみてはいかがでしょうか。

よくあるご質問

ピクトグラムとユニバーサルデザインとの違いは?

ピクトグラムとは、多くの人が直感的に理解できるシンプルな絵やマークのことで、ユニバーサルデザインは言語や国籍、年齢、性別、能力などの特性にかかわらず、誰もが利用できることを目指した設備や施設などの設計(デザイン)のことです。たとえば、言語が異なる人でも男女が並んだピクトグラム、あるいは男性・女性を模したピクトグラムを見れば、公衆トイレがあるとわかります。そのトイレが誰にでも使いやすいデザインなら、ユニバーサルデザインのトイレだといえます。

ピクトグラムの種類はどれくらいある?

国土交通省では、不特定多数の人が利用する交通機関や公共施設、観光施設などで表示するピクトグラムとして164種類(※)を定めています。内訳は以下のとおりです。

● 公共・一般施設:68種類
● 交通施設:20種類
● 商業施設:6種類
● 観光・文化・スポーツ施設:13種類
● 安全:8種類
● 禁止:20種類
● 注意:12種類
● 指示:10種類
● 災害種別一般:5種類
● 洪水・堤防案内:2種類

また、上記とは別に、売店や歴史的建造物などの付属的に使用するピクトグラムとして21種類を定めています。

※2019年7月20日時点

ピクトグラムに著作権はある?

ピクトグラムのうち、日本工業規格(JIS)として認定されたものは誰でも自由に使用できるため、著作権はありません。しかし、JIS化されていないピクトグラムや、特定のイベントなどのためにつくったピクトグラムのうち、応用美術作品と判断されるものについては著作権が認められることがあります。なお、応用美術作品とは、実用的観点を離れて鑑賞の対象となる美的特性を備えているもののことです。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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