MAU(Monthly Active Users)とは、月間アクティブユーザー数のことで、「1か月の間にWebサイトやサービスにアクセスしたユーザーの総数」を示した数値を指します。
この記事ではMAUがなぜWeb運用において重視される数値なのか、その理由や、DAU、WAU、LTVなどの指標との関係性や違い、MAUを計測することのメリット、MAUを増やした企業の事例について解説します。
目次
MAU(Monthly Active Users)とは?
MAU(Monthly Active Users、エムエーユー)の意味や概要について説明します。
MAUの意味と定義、重要性
MAU(Monthly Active Users)とは、日本語に訳すと「月間アクティブユーザー数」となります。
アクティブユーザーとは、特定の月間で少なくとも1回以上Webサイトやオンラインサービス、アプリなどを利用したユーザーの総数です。つまりMAUとは、「1か月間にアクセスしたユーザーの総数」を指します。
実際にアクセスしたユーザーの数をカウントするため、「過去にアクセスしたがその後はアクセスしていない人」や「ダウンロードや会員登録をしたものの使っていない人」は含まれません。つまり「Webサイトが実際どれくらい見られているか」「サービスが実際にどのくらい利用されているのか」を把握できる指標です。
なおアプリのMAUを「月間アクティブユーザー数を総ダウンロード数で割った数(割合)」として示すこともあります。
MAUの計算方法
MAUの計算方法には、一定の基準が存在しますが、具体的な基準はサービス(サイト・アプリなど)の性質に応じて異なる場合があります。
言葉の定義からすると、単純に月間の「アクセス数」あるいは「ログイン数」をカウントすれば良いように思えますが、アクセス数やログイン数では、「ユーザーがサービスを実際に使ったのか」はわかりません。アクセスやログインをしただけで、そこで操作しなかった可能性もあるからです。
そのためサービスの内容に応じて、ログイン・アクセス以外の基準を設けることもあります。例えばゲームアプリであれば、「アクセスして実際にゲームをプレイしたユーザーの数」を基準にすることがあります。
<MAUの計算式の例>
MAU=1か月のあいだにサービスを利用したユーザー数÷サービス登録者数
なおアクティブユーザーには、リピートユーザーと新規ユーザーの両方が含まれます。
なぜMAUが重要視されるのか?
アクティブユーザー(AU)の指標としては、MAUのほかにDAU(Daily Active Users)やWAU(Weekly Active Users)もあります。その中でもMAUが重要視される理由としては、「月間」というスパンがユーザーの利用動向の把握に適していることが挙げられます。
各種アプリ・サービスでは、登録直後は頻繁に利用するものの、1週間程度で利用しなくなるユーザーが多く見られます。例えば「初回登録特典を獲得したら、利用しなくなるユーザー」などが代表例です。
しかし、月間のアクティブユーザー数を把握できるMAUであれば、ユーザーの利用動向をDAUやWAUよりも正確に把握できます。また、MAUを他指標と組み合わせることで、売上改善や必要な施策の把握などにもつなげられます。
MAUとビジネスの関係性
MAUのビジネスにおける重要性について解説します。
MAUがビジネスにもたらす影響
MAUが大きくなることは、ビジネスの成功の重要な指標と見なされます。MAUが増えれば、「リピーターの数が増え、ユーザーの定着率が高まっていて、サービスが順調に成長している」と言えるからです。
収益性の向上や、ユーザー満足度の証明、マーケティング効率の向上、市場シェアの拡大など、ビジネスのスケーラビリティや競争優位性などを明示できれば、投資家にも良い印象を与えられ、資金調達のチャンスを高めることが期待できます。
MAUと収益の関係性
広告収入が主となるサービスでは、MAUの大きさが収益に直結します。MAUが多いほど、広告表示回数が増えるからです。MAUが大きいほどリーチできる会員数が増え、広告スポンサー獲得の面でも有利となり、収益をあげられる可能性が高まります。
また、MAUの大きさに比例して、課金や購入の回数や頻度も増えると考えられます。
DAU、WAU、YAUとの違い
アクティブユーザー数の指標としては、MAUとは計測期間が異なる「DAU」「WAU」「YAU」もあります。MAUとの違いや、それぞれの特徴について解説します。
DAU(Daily Active Users)とは
DAU(ディーエーユー)は「1日のアクティブユーザー数」を指します。短いスパンの指標となるので、1日に何度も使われるアプリやサービスの指標として重視されます。
WAU(Weekly Active Users)とは
WAU(ダブリューエーユー)は、「週間アクティブユーザー数」です。サービスが習慣的に使われているかを調べたいときや、平日と週末で差が出るサービスの指標として重視されます。
YAU(Yearly Active Users)とは
YAU(ワイエーユー)は、「年間アクティブユーザー数」という意味です。年間の利用傾向やサービスの利用継続性を調べたいときの指標としてYAUが使用されます。
自社サービスによってMAU、DAU、WAU、YAUのどれを重視するか決定
アプリ・サービスの特徴やジャンルによって、MAUやDAUのどれを重視するべきかは異なります。例えば毎日使うことが前提のニュースサイトやSNSアプリであれば、MAUよりDAUを重視すべきでしょう。
そこで指標別に、適しているサービスの例をまとめました。
DAU | ● ニュース ● SNS ● ヘルスケア ● 献立・レシピ ● 音楽配信 |
WAU | ● 動画配信 ● マンガ・電子書籍 |
MAU | ● 宿泊予約 ● 飲食店検索・予約 ● ゲーム ● EC |
YAUはスパンが非常に長いため、休眠ユーザー(非アクティブユーザー)をカウントしてしまう可能性があります。そのため利用動向を把握するのにはあまり向いておらず、年次報告書などで利用されるケースが多く見られます。
そのほかの指標との関係性
MAUと関係の深いそのほかの指標について解説します。
MAUとRR(Retention Rate:継続率)
RRとはリテンション率ともいい、サービスの継続率やユーザーの定着率を示す指標です。
<RRの計算式>
RR=(期間終了時の顧客数-期間中に新規獲得した顧客数)÷期間開始時の顧客×100
新規ダウンロード・新規ユーザーが増えてもRRが低いと、長期的にはMAUの増加につながりません。それは離脱が多い状態だからです。
MAUの増加にあたっては、「RR改善効果の高い施策は何か」「RR改善につながりやすい流入経路はどこか」といった視点が必要です。
MAUとARPU(Average Revenue Per User:1ユーザーあたりの平均収益)
ARPU(アープ、エーアールピーユー)は、ユーザーひとりあたりの平均収益を示す指標です。合計利用料金をユーザー数で割り出して計算します。携帯電話などの通信サービスやネットサービスなど、複数のアカウントをまたいで提供されるサービスで主に活用されます。
BtoBのSaaSにおいても、トライアル利用や利用制限のある無料ユーザーとサブスク等の有料ユーザーが存在するサービスで、ビジネスの収益性を図る指標としてARRUを計測するケースもあります。
BtoCではスマホゲームなどでもARRUを計測します。
<ARPU(月次)の計算式>
ARPU=合計売上高÷MAU
計算式を見るとわかる通り、MAUの変動が月次のARPUに直結します。
顧客の平均利用単価については、ARPUのほかに、ARPA、ARPPUなども存在します。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ARPA、ARPU、ARPPUとは?SaaSビジネスで活用する平均顧客単価を表す指標
MAUとLTV(Life time Value:顧客生涯価値)
LTVとは、「ユーザーの利用開始から利用終了まで、企業が得られるトータルの利益」を指します。サブスクリプションサービスが台頭し、新規顧客の獲得が難しくなっている現在、LTVに注目し、LTV改善に励む企業が増えています。
MAUやDAU、WAUが増えれば、LTVは向上します。LTVにはさまざまな計算式がありますが、アクティブユーザーひとりあたりの平均利用額に平均継続年数をかけたものもLTVになるからです。
LTVについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
関連記事:LTV(ライフタイムバリュー)とは?算出方法や最大化するポイント
MAUとユーザーセグメンテーションの関係性
ユーザーを「最終購入日・購入頻度・購入金額(RFM)」「行動履歴・購入履歴」「居住エリア」「性別」「年齢」「職業」「家族構成」などによって分類(セグメント)することを、ユーザーセグメンテーションと呼びます。
MAUをセグメントすることで、ユーザーが求めている商品や情報を的確に届けられるようになり、売上を効率的に向上させられることが期待できます。
また、セグメントをもとにペルソナやターゲットを定義することにより、顧客理解が深まる効果もあります。
セグメントやペルソナ、ターゲット(ターゲティング)については、以下の記事をご覧ください。
関連記事
・セグメントとは。マーケティングだけでなくビジネス全般で使われる用語の意味
・ペルソナ設定・作成ができる無料パワポテンプレート(BtoBマーケティング用)
・ターゲティングとは?戦略的なターゲット設定の方法と成功例
MAUを計測するメリット
続いてはMAUを計測するメリットを紹介します。
サービスの成長度合いがわかる
MAUを計測することによって、サービスの成長度合いがわかります。
例えばアプリのダウンロード数が伸びていても、MAUが減少しているなら、サービスとしての成長は停滞しているということも考えられます。
MAUを継続的に計測することで、サービスの成長性をより正確に評価できるでしょう。
ユーザーエンゲージメントがわかる
ユーザーエンゲージメントとは、「ユーザーがどれだけサービスを積極的に利用しているか」を示す用語で、サービスに対するユーザーの興味や関与度の強さなどを指します。例えばサイトをお気に入り登録して毎日長時間利用しているユーザーは、ユーザーエンゲージメントが高い状態です。
ユーザーエンゲージメントを測る指標としては、リピート率や滞在時間などがあり、MAUもリピーターの増減と密接な関係があります。
ただし、MAUはキャンペーンなどで急激に増えることがあるので、継続的に計測して監視を続ける必要があります。
マーケティング施策の効果測定ができる
MAUはマーケティング施策の効果測定にも役立ちます。新規ユーザー獲得用の施策や既存ユーザーの再訪を促す施策を実施後、MAUが増減しているか確認することで、効果測定できるからです。
また、新規登録者が増え、一時的にMAUが増えたものの、その後MAUが減少しているのであれば、「継続利用促進のための施策が効果を出していない」などと考えられます。
競合との比較分析ができる
MAUは自社サービスを「業界標準」や「競合他社」と比較するときにも役立ちます。例えば主要なSNSについては、総務省が定期的にリリースしている情報通信白書などの資料が役に立ちます。
参考になる資料:関係情報:情報通信関連:情報通信白書 – 総務省
大手企業のサービスやアプリのMAUについては、ネット検索をすれば各社がMAUを報告しているプレスリリースなどがヒットし、すぐに数値を確認することができます。また、Similarweb(シミラーウェブ)などのサイト計測ツールが算出したPV数などの数値もある程度MAUの参考になるでしょう。
ただし、MAUの定義や計測方法は、企業やサービスによって異なります。全世界、あるいは全国統一の基準があるわけではないため、比較にならないこともあると考えておきましょう。
MAU計測の注意点
続いて、MAUを計測する際の注意点を紹介します。
計測方法の統一
企業・サービスによってMAUの計測基準が異なるように、部署内のメンバーやプロジェクトメンバー間でも考え方が違う可能性もあります。
そのためMAUを計測するときには、「どんな条件で計測するのか」をメンバー間で共有しておきましょう。計測方法を統一しておくことで、誰が計測した数字でも、同じ認識で使えるようになります。
例えば「ログインでカウントする」「特定ページにアクセスした人のみをカウントする」などです。利用者数を過大評価しないよう、適切な定義が必要となります。
サービス開始直後は正確に評価できない
サービス開始直後のMAUは、激しく変動します。オープン当初はキャンペーンの実施などによって、新規ユーザーの獲得や離脱がかなり多く発生するからです。「機能追加」「大幅なシステム変更・修正」などによっても、ユーザー数やユーザーのアクションは変化します。
MAUを正確に把握するためには、長期的な視点が必要です。
目的別の指標設定
サービスの目的に合わせて指標を設定することも重要です。サービスの性格によっては、MAUよりもDAUやWAUを重視したほうがいい場合もあるからです。
また、MAUとともに「サービスが本来提供したい価値やコンセプトに関する指標」が伸びているかどうかも確認する必要があります。
例えば「多数の店舗が選べ、食事を選ぶ楽しみを提供するフードデリバリーサービス」といったコンセプトあれば、MAUだけではなく「週2店舗以上使用している人の数」などが指標になるでしょう。MAUだけにこだわってしまうと、サービス本来の目的・コンセプトや価値を見失う可能性があります。
MAUを増やすための戦略
MAUを増やすためには、いくつかの戦略があります。詳細を見ていきましょう。
新規ユーザーの獲得
MAUを増やすための戦略として、まずは「新規ユーザーの獲得」を考えます。新規ユーザーが増えれば、ユーザーの母数が増え、アクティブユーザー数も増えると期待できるからです。
既存ユーザーの維持
MAUを増やすためには、既存ユーザーの維持も重要です。既存ユーザーの解約が新規ユーザーの増加数を上回ると、ユーザー数が減ってしまうからです。
UX(ユーザー体験)の向上
UXとはUser Experience の略で、ユーザーがサービスから得る体験を指します。例えば「サイトが見やすい」「検索や比較がしやすい」「注文したらすぐに商品が届く」「担当者の対応がいい」など、サービスから得られる体験がUXにあたります。
新規に登録したばかりのユーザーであれば、「登録方法や操作方法がわかりやすい」「初回特典が使いやすい」といった点はとくに重要なUXとなるでしょう。
ユーザーに快適なUXを提供することで、サービスを継続的に使ってもらえる可能性が高まり、MAUの増加が期待できます。反対にUXを阻害するデザインだと、「使いにくい」と思われて離脱や休眠を招きます。
UXについて、詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
関連記事:【UI/UXとは?】それぞれの意味や違い、デザインの改善方法まで解説
One To Oneマーケティング・パーソナライズ化
One To Oneマーケティング、あるいはマーケティングのパーソナライズ化とは、顧客一人ひとりの「属性」「嗜好」「行動履歴」などをもとに、最適な情報やサービスを提供することです。
例として「購買履歴をもとにした、ECサイトのおすすめ機能」などがあります。
ユーザーの満足度を高めると離脱を防ぎやすくなるので、MAUを増やすためにサービスのパーソナライズ化は重要な視点です。
One To Oneマーケティングやパーソナライズ化につい、詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
関連記事:パーソナライズを把握して、ビジネスにも広告にも一歩進んだ取り組みを
MAUを増やすための戦術・方法
ここからはMAUを増やすための具体的な戦術や方法について解説します。
アプリ:プッシュ通知、メッセージ、クーポン発行
アプリのMAUを増やす方法としては、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、クーポン発行の活用などがあります。
プッシュ通知の場合はPCサイトでも有効です。
プッシュ通知やアプリ内メッセージは、ユーザーに気軽にアプローチできる手段として知られます。とくにプッシュ通知はユーザーのPCやスマホに目立つ形でメッセージが表示されるので、開封率や訪問率が高くなります。
プッシュ通知や、メッセージによるクーポンへの誘導は、利用頻度の落ちてきたユーザーに再利用のきっかけを提供できます。
ただし、プッシュ通知やメッセージを送りすぎると、ユーザーからは「うっとうしい」と思われる可能性もあります。最近では特定アプリからのプッシュ通知をオフにするユーザーも少なくありません。
プッシュ通知を効果的に使うためには、通知の送りすぎに注意するとともに、「プッシュ通知をオンにすることで特典をプレゼントする」などの工夫が必要でしょう。
キャンペーンの実施
キャンペーンはユーザーから関心をもってもらいやすい施策です。新規ユーザーを獲得するためのキャンペーンもありますし、既存ユーザーの離脱率低下や再利用促進に向けたキャンペーンもあります。
新規ユーザー向けと既存ユーザー向けのキャンペーンの代表例は、以下の通りです。
新規ユーザー向け | ● アプリの初回ダウンロードで、割引・引き換えクーポンなどを配布 ● 新規会員登録すると、店頭で商品代金から5%割引 |
既存ユーザー向け | ● 期間限定セール ● ポイント還元キャンペーン ● 会員限定セール(3ヶ月以上サービスを利用していない人限定など) ● 購入価格に応じ、抽選でプレゼント |
なお、新規顧客獲得のためのキャンペーンを実施して一時的にMAUが伸びても、継続的なお得感がないと、離脱するユーザーが出てきてしまいます。定期的にキャンペーンを実施するためには、予算管理も重要です。
メルマガ発行
メルマガ発行には、ユーザーにサービスの最新情報や新サービスの追加、利用特典などを知らせることで、「アプリやサービスについて思い出してもらえる」という効果があります。
新規ユーザーに対しては、初回特典などのお知らせを送信するのが効果的です。
休眠ユーザーに対しても、サービスに関する新しい情報を紹介することで、再利用につながる可能性があります。「新しいサービス」や「魅力的なコンテンツ」が定期的に更新されているのが前提です。
なお、メルマガの送りすぎは、プッシュ通知の送りすぎと同様に、ユーザーから嫌われ、オプトアウト(配信停止)されてしまう可能性があります。送信頻度については十分注意しましょう。また、メルマガは開封すらしてもらえないこともあるので、タイトルのつけ方にも工夫が必要です。
関連記事
・メルマガとは?配信の目的やメリット、開封率が上がる作り方
・オプトアウトの意味を解説!マーケティングお作法とは
広告プロモーション
新規ユーザーの獲得においては、広告やプロモーションも有効な手段です。
SNS広告やネット広告への出稿などにより、サービスの存在やアプリリリースを周知できます。SNS広告やネット広告では、エリアや属性(性別・年代)などを絞って広告出稿できるので、ターゲットだけに広告を表示できるというメリットがあります。
アプリであれば、App StoreやGoogle Play内に広告を掲出できるアプリインストール広告を使うのも効果的です。
実店舗がある場合は、店頭の「スタッフからの案内」「POP」などでアプリダウンロードを呼びかけることもできるでしょう。
MAU向上の成功事例紹介
続いて、MAU向上の成功事例を紹介します。
エイチーム「ラルーン」
ラルーンは、株式会社エイチームライフスタイルが運営している女性向けアプリ・サービスです。
ラルーンのマーケティングチームでは、ユーザーを「アプリの起動回数」や「継続年数」でセグメンテーションして、メッセージの訴求内容を変えるなどの施策を行うことで、MAUを伸ばしました。
エイチームのマーケティング戦略については、以下の連載でも紹介していますので参考にしてください。
関連記事:エイチームが目指すデジタルマーケティングの勝ち筋とは? | エイチーム連載第1回
出典: 『ラルーン』/株式会社エイチームライフスタイルへのアプリマーケティング導入事例|Repro(リプロ)
ウエルシアアプリ
ドラッグストアのウエルシアは、2023年4月に公式アプリをリプレイスし、MAUの大幅増を成功させました。「2種類のポイントのバーコードをひとつの画面に表示する」といったUX面での改善が、MAUの増加を成功させた理由のひとつだそうです。
出典:8ヵ月でMAUは192%の成長率!ウエルシアに聞く“三方良し”なアプリ開発・リテールメディア実装 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
バーガーキング
バーガーキングは、スマホアプリのMAUを50%以上増加させました。実行された主な施策としては「ライバル店の店舗を利用したユニークな割引キャンペーン」「パーソナライズ化されたメッセージ」「プッシュ通知やメールなど、複数チャネルの活用」などがあります。
出典:バーガーキング(US)(ファストフード業界)| 導入事例 | 顧客エンゲージメントプラットフォームBraze(ブレイズ)
まとめ:MAUを軸にしたマーケティング戦略
MAUはスマホアプリをはじめとするサービスの成長を図るために重要な指標であり、売上高やLTVなど、ほかの重要指標の基準にもなります。
また、MAUを計測することで利用動向を正確に把握できるため、「新規登録者が増えているのにMAUが伸びていない」といった現状を把握したうえで、継続利用促進に必要なマーケティング戦略を計画できます。
DAUやWAUとの違いや、使い分け方、注意点などを踏まえつつ、MAUを効率的に増やすマーケティング施策を考えてみましょう。