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LinkedIn(リンクトイン)とLinkedInラーニングの使い方:採用・転職・広報活動だけじゃないビジネス活用術とは

2024.12.12
読了まで約 13

世界のビジネスシーンで最も多く利用されているSNS「LinkedIn(リンクトイン)」。企業の採用活動や個人の転職活動の場として活用されているほか、BtoBの広告出稿にも向いています。さらに、eラーニングや営業支援などのツールとしても注目されています。

この記事ではビジネスパーソン向けに、LinkedInの利用方法から企業の活用事例、広告事例などについて解説します。

LinkedInの概要と特徴

LinkedInは世界最大級のビジネス特化型SNSです。

法人向けの企業広報や採用活動に関する機能があり、個人の転職活動ツールとしても活用されています。また、オンライン学習ツール「LinkedIn learning」も備わっています。

原則として実名と顔出しありで登録し、かつビジネス特化型のパブリックなSNSのため、誹謗中傷や炎上のリスクが比較的少ないこともLinkedInの特徴です。

ここからはLinkedInの概要と特徴について解説します。

参考リンク:LinkedIn(公式サイト)

世界最大のビジネスSNS

LinkedInは世界最大規模のビジネスSNSです。全世界で10億人以上が利用しており、海外では「ビジネスインフラ」と位置付けられるほどのSNSです。

ちなみにビジネスSNSとは、企業の商品やサービスについての情報発信や情報収集のほか、採用・求人活動、企業と顧客とのコミュニケーションに適したSNSを指します。

日本の利用者数は約400万人にのぼり、主に企業広報や、広告、採用・転職活動、ビジネス上のネットワークづくりなどに活用されています。

Facebookとの違いは?

LinkedInとFacebookの主な違いを表にまとめます。

  LinkedIn Facebook
投稿内容 ビジネスに関する投稿がほとんど ビジネスのほかに、個人の日常生活に関することも投稿される
他ユーザーとのつながり 面識のないユーザーとつながることも多く、知らない人からの申請がビジネスチャンスにつながることもある 面識のあるユーザーとつながるのが基本
採用・転職について 採用・転職活動用の機能が用意されており、LinkedIn上で求人募集や応募ができる 採用・転職活動にも使えるが、特化した機能はない

Facebookでは個人のプライベートな投稿もされるため、ビジネスとプライベートの使い分けが難しくなりがちです。一方のLinkedInはビジネスに特化しているSNSなので、ビジネスに専念ができます。利用の用途をビジネスに絞るなら、LinkedInのほうが使いやすいでしょう。

企業広報や採用などの法人利用に特化した機能

LinkedInには、企業広報、営業活動、採用活動など、法人が利用するのに便利な機能が多数用意されています。

スクリーンショット:LinkedIn

法人向けの基本的な機能(無料)は「会社(団体)ページ」です。会社(団体)ページでは以下のようなことができます。

● 会社概要を記載
● 求人情報を投稿

無料でも求人情報を掲載できますが、有料機能には以下のようなものがあります。

● 求人広告の掲載
● 採用候補者のフィードに求人を掲載
● InMail

InMailとは、つながりのないLinkedInユーザーにスカウトなどのメッセージを直接送信できる機能です。無料の場合、直接メッセージを送れるのはつながりのあるユーザーのみです。

個人の転職活動にも使える

LinkedInを転職活動に活用している人も増えています。LinkedIn上の求人募集に対し、個人のLinkedInのプロフィールを職務経歴書として使って応募できるため、LinkedIn上で求人応募が完結できるのです。

転職活動を行う際、LinkedInのプロフィールを充実させておくと、企業の採用担当者や転職エージェント(ヘッドハンター)からスカウトが届くことも少なくありません。

また海外のビジネスシーンでは、LinkedInアカウントの有無を聞きあうなど、LinkedInを名刺代わりに活用しているビジネスユーザーが多いようです。

eラーニングや営業支援ツールとしての機能も

LinkedInには、eラーニング機能や営業支援ツールとしての機能も備わっています。

LinkedIn Learning ● LinkedInが提供しているオンライン学習のプラットフォーム(無料トライアルあり)
● 国内最大級の規模を誇る
LinkedIn Sales Navigator ● 新規開拓営業に特化して開発された有料ツール
● 高品質なリードやアカウントの検索、提案、つながりのないLinkedInユーザーへのメッセージ送信などが可能

それぞれの機能の詳細については後述します。

企業がLinkedInを活用するメリット

続いては、企業がLinkedInを活用するメリットを紹介します。

営業・人事採用の場面において「理想的なターゲット」とつながることができる

LinkedInを活用すると、営業や採用・人事の活動において、理想的なターゲットとのつながりを創出することができます。理由は下記のとおりです。

● プロフィールで経歴や役職を確認できるため、決定権をもつ人を見つけやすい
● セールス・営業をしたい会社に勤務している人を探しやすい
● 採用したい人を探しやすい
● ビジネスに関する投稿を読んでもらいやすい
● セールス・営業をしたい企業の内情や、ユーザーの興味関心を調査できる

LinkedInで見込み顧客についてリサーチすると、上記のような情報がわかるため、的確なアプローチが可能になり、関係構築もスムーズに行えます。さらにSNSならではといえるのが、共通の知人を把握できることです。飛び込みの営業やスカウトとは違い、親近感を醸成することにも役立てられます。

高精度なターゲティングによる広告効果最大化

LinkedIn広告では高精度なターゲティングができるため、広告効果を高められます。充実したプロフィール情報により、ユーザーを細かくセグメントできるからです。

例えば以下のようなプロフィールでユーザーを絞り込めます。

● 会社名
● 役職
● 経験年数
● 学位
● スキル
● 関心のあるトピック

人材採用における活用

スクリーンショット:LinkedIn

企業の人事部門がLinkedInを採用活動に活用するケースが増えています。LinkedInの求人機能を利用することで、以下のようなメリットが得られます。

ハイクラス人材へのアプローチ

エグゼクティブ層、グローバル人材、経験豊富なビジネスパーソンが多数登録しているため、簡単にハイクラスな人材へアクセスすることができます。

転職潜在層へのアプローチ

「いい会社・ポジションがあれば転職してもいいかな」くらいのモチベーションで、転職サービスを使って活動していない「潜在的な転職希望者」にもリーチできます。

採用コストの削減

無料機能の範囲内でも効果的な採用活動が展開可能です。

マッチ度の高い採用

詳細検索の機能で適切な採用候補者を絞り込めるほか、候補者に会社のカルチャーを直接伝えられる機会があります。

このようなメリットが得られるため、LinkedInは効率的で効果的な採用ツールとして、企業の人事担当者に注目されています。

LinkedInの基礎知識・利用方法

LinkedInを利用するにあたって知っておきたい基礎知識や、具体的な利用方法を紹介します。

ログイン方法とアカウント作成

LinkedInで企業アカウント(会社ページ)を作成したい場合でも、まずは個人アカウント(LinkedInプロフィール)の作成が必要です。アカウント作成の流れは以下の通りです。

1. ユーザー登録画面でメールアドレスとパスワードを入力
2. 居住地を入力
3. 「職種・役職」「雇用形態」「会社名」を入力(または学生を選択)
4. セキュリティ認証
5. 身分証明書の登録
6. すでにLinkedInを使っている知り合いを探してつながる
7. プロフィール写真の選択
8. アプリをダウンロード

※5、6と8はその場ではスキップし、後で改めて登録してもOK。Googleアカウントとの連携も可能です。

プロフィールの作成方法

ページ上部のプロフィールから「プロフィールを表示」をクリックして、情報を記入していきます。

とくに重要なのは顔写真下に記載される「ヘッドライン」です。会社名や職種など、ひと目で分かるように記入します。なお、日本語でも英語でも記入できます。

フィードの活用方法(投稿、シェア、コメント)

フィードには、つながりのあるユーザーや、フォローしている会社ページの投稿が表示されます。主にビジネス上の活動報告や、自社で行うイベントの告知などが投稿されるので、ビジネスに関する情報収集の場として使えます。

フィードに流れてきた投稿をシェアしたり、コメントをつけたりなど、自分の意見を発信して他のユーザーとも交流できます。

LinkedInの検索機能

個人のユーザーは、職種名やエリア名で求人を探せます。検索バーに会社名や氏名などのキーワードを打ち込んで、他のユーザーを検索することも可能です。

企業の人事担当者の場合、採用活動用の有料プラン「リクルーターライセンス」を契約すると、詳細検索機能で採用候補者(欲しいスキル・経歴をもつ人材)を検索できるようになります。

会社ページの作成

会社ページ作成の流れは以下の通りです。

1. 個人アカウントホーム画面の「その他」から、「会社ページを作成」をクリック
2. 「会社」「プロモーションページ」「教育機関」から、ページのタイプを選択
3. ページの編集をクリックし、会社を簡潔に説明する文章を入力
4. カバー写真(1128×191ピクセル)を設定(最大3メガまで)
5. 管理者であることを確認するチェックボックスをオンにする
6. 管理者となるメンバーと権限を設定

LinkedIn Learning(ラーニング)とは

「LinkedIn Learning」はオンライン学習サービスです。もともとはLynda.comという名称で展開されていましたが、2015年にLinkedInが買収し、さらにその後マイクロソフトによって買収され、LinkedIn Learningとして展開されています。

LinkedIn Learningの概要

LinkedIn Learningの概要は下記のとおりです。

提供されているカテゴリ ● ビジネス:クリティカルシンキング、ビジネス英語など
● テクノロジー:データサイエンス、生成AI、プログラミング言語など
● クリエイティブ:動画編集ソフトの使い方、グラフィックデザインなど
言語 7言語、字幕が利用できる言語は20言語以上
特徴 ● ラーニングパス(テーマごとに見るべき動画をまとめたプレイリスト)があり、目標に向けた効率的な学習ができる
● 動画内で目次が設定されており、見たいところまで飛ばせる
● 字幕を見ながら勉強できる
● 見返したい動画をコレクションに追加して整理できる

参考リンク:LinkedInラーニング: オンライントレーニングコースとスキル構築

ビジネスパーソン向けの豊富な学習コンテンツ

LinkedIn Learningのコンテンツのコース数は24,200(2024年12月現在)もあり、かなり豊富です。

「Excelのスペシャリストになる」「ソフトウェア開発者になる」「企業に役立つ実務キルを学ぶ」といった、目的に合わせたラーニングパス(プレイリスト)も1,300以上設定されています。

ソフトウェアの使い方やプログラミングなど、テクニカルなスキルを身につける講座だけではなく、「異文化理解能力を磨く」「チームの連携力を高める」といったヒューマンスキルやマネジメント関連の講座も豊富で、幅広いビジネスパーソンのニーズにこたえるラインナップが用意されています。

LinkedIn Learning(ラーニング)の人気講座

LinkedIn Learningの人気講座を紹介します。

リンクトイン・ラーニングの人気トップ10(2022年8月版)

リンクトイン・ジャパン株式会社が2022年8月1日に公開した、LinkedIn Learningの人気コース トップ10は以下の通りです。

1 ウィークリービジネス英語シリーズ
2 クリティカルシンキング
3 無意識の思い込みと向き合うには
4 戦略的思考術
5 ビジネス英語の基礎:基本
6 判断力の高め方
7 ビジネス英語の基礎:プレゼンテーションをする
8 Microsoft Teamsの便利技
9 ジョハリの窓とは
10 デジタルトランスフォーメーション

※2021年7月~2022年6月の集計

英語関連のスキルのほか、ビジネス上の判断力を身につけるための講座が人気です。また近年注目されている「DX」へのニーズが高まっている傾向も伺えます。

出典:LinkedInラーニング、2021年7月から1年間で最も視聴されたトップ10のコースを公表 | リンクトイン・ジャパン株式会社のプレスリリース

若手社会人向けコース トップ10(2022〜2023年版)

リンクトイン・ジャパン株式会社が2023年3月22日に公開した、若手社会人が学んでいるコース トップ10は以下の通りです。

1 プログラミングの基礎:基本
2 プロジェクトマネジメントの基礎
3 ビジネス英語の基礎:基本
4 タイムマネジメントの基礎
5 Python基本講座
6 クリティカルシンキング
7 戦略的思考術
8 プログラミングの基礎:データベース
9 生産的なミーティングをするコツ
10 データ分析入門

※2022年2月~2023年1月の集計

ビジネス英語や戦略的思考術など、先ほどのランキングと共通するラインナップもいくつかありますが、基礎講座や入門編などが多くランクインしているのは若手ならではといえます。

出典:就活生必見!必要となるスキルを先に身につけ、差をつけよう LinkedInラーニングで若手社会人が学んでいるコース トップ10 | リンクトイン・ジャパン株式会社のプレスリリース

AI・生成AIの基礎が学べる講座

LinkedIn Learningには、ビジネスパーソンに人気のAIの基礎を学べる講座もいくつか用意されていますので、一部を紹介します。

人工知能(AI)の基礎:機械学習

機械学習の代表的なアルゴリズムの仕組みや、導入で陥りやすい問題などを学ぶ内容。
URL:https://jp.linkedin.com/learning/artificial-intelligence-foundations-machine-learning-16412054

ビジネスリーダーのための生成AI

ビジネスリーダーを対象に、生成AIに関する基本知識とツールの活用方法を解説。
URL:https://jp.linkedin.com/learning/generative-ai-for-business-leaders-23705078

ChatGPT:業務に最適化したGPTsを作成する

GPTsの使い方や、特定業務に特化したGPTsの作り方について、GPTsを作成しながら解説。
URL:https://jp.linkedin.com/learning/chatgpt-making-optimized-gpts

「AI 入門」へようこそ

AI の基本的な概念や テクノロジーについて解説。
URL:https://jp.linkedin.com/learning/introduction-to-artificial-intelligence-22871617/4518895

LinkedIn Learningには毎月新着動画が追加されるため、今後もAI・生成AI関連の動画は増えていくと考えられます。

LinkedInの広告の特徴

続いてはLinkedIn広告の特徴を紹介します。BtoB企業のマーケティング担当者は要注目です。

エグゼクティブ層などの決裁権者に広告が届く

LinkedInはビジネスSNSであり、CEO、CTO、COO、CHROといったエグゼクティブや、部門リーダー・管理職クラスのユーザーが多く登録しています。

エグゼクティブが多いということは、決裁権をもつ人に直接広告を届けられるメリットがあるということです。つまりBtoB広告に適しているといえます。

ターゲットのセグメント設定が細やかに行える

広告配信では、高精度のセグメントやターゲティングがコンバージョン率アップの鍵となります。

LinkedIn広告の魅力は、正確かつ詳細なセグメンテーションが可能であることです。正確で詳細なセグメンテーションが可能な理由は以下の通りです。

● ユーザーのプロフィールをもとに、「会社名」「職種」「経験年数」「学歴」などで細かくセグメントできる
● 実名かつパブリックなSNSであることから、プロフィールに嘘の情報が掲載されている可能性は低く、正確性が高い

例えば求人広告を打つ際にも「○○業界に長年在籍し、○○の業務にある程度精通し、マネジメント経験も○年以上ある人材」など、かなりターゲットを絞り込んだ広告配信が可能です。

またLinkedIn広告には下記のようにさまざまな種類があるので、目的に合わせて使い分けられます。

テキスト広告 ● フィードの上部や横にテキストと小さな画像を表示する
● リード創出向け
スポンサードコンテンツ ● フィードに表示される
● 動画広告やカルーセル広告などのフォーマットがあるので、さまざまな目的で利用できる
スポンサードInMail ● インボックス(LinkedIn内のメールボックスのような場所)に掲載
● コンバージョン目的向け
ダイナミック広告 ● パソコン(デスクトップ)のみで表示され、フィードの横に表示されるので流れない
● 特定アカウントの狙い撃ち、認知獲得、プロモーション、リード創出向け

少ない予算からでも始められる

LinkedIn広告には「少ない予算で始められる」というメリットもあります。広告の最低出稿金額は160円で、ほかのSNS広告と比べると若干高めではあるものの、入札する競合が少ないため、競争も少なく、最終的にコストを抑えられるケースが多いからです。

なお1日あたりの最低予算額は800円となっていますが、1日あたり800円から始められるのであれば、予算の少ない中小企業でも運用しやすいでしょう。

LinkedInの広告事例

LinkedInでは、Saas企業、アパレル、旅行会社、電機メーカー、自動車メーカー、人事サービス企業、金融機関、教育機関など、実に多くの企業が広告を運用しています。

直接的に商品やサービスを売り込む広告も多いものの、認知度向上やブランディング広告も増えています。例えば「企業として取り組んでいる社会貢献事業」といった広告を頻繁に目にします。

ここでは、具体的な広告事例の一部を紹介します。

Tableau (タブロー)

BIツールで有名なTableau(タブロー) Softwareは、ホームレスの退役軍人を支援する活動に関する広告をLinkedInに掲載しています。直接的なサービス広告とは異なるCSR(企業の社会的責任)に関する広告の掲出も、ブランド活動には欠かせません。

Visa

カード会社のVisaは、女性の起業家が事業の立ち上げ経緯を語る広告をLinkedInに掲載しました。スタートアップ向けの広告として、多くの起業家が目にした可能性が考えられます。

ユタ州立大学

ユタ州立大学は、競争の激しい市場の中で、多くの大学院生を獲得する必要がありました。そこで、ユタ州とアイダホ州の学士号保持者や、一般企業のIT関係者、人事関係者のうち5年未満の実務経験者をターゲットに絞った広告をLinkedInに掲載。その結果、前年のよりも多くの大学院生を獲得することに成功しました。LinkedIn広告における詳細なターゲティングが功を奏した代表的な成功例といえるでしょう。

出典:Utah State Case Study I Advertise on LinkedIn(PDF)
参考リンク:参考にしたい、LinkedIn広告の事例9選

LinkedIn活用企業の事例

LinkedInを活用した企業の事例を紹介します。

Figma

Figmaはブラウザ上でデザインができるツールです。ひとつのファイルを複数メンバーで編集・共有できるため、チーム制でのデザインに向いており、UIデザインやワイヤーフレームの作成などに使われます。

Figmaを開発したのはサンフランシスコにある企業です。会社ページでは求人情報を投稿しているほか、カルチャーページを作成し、社内の雰囲気が第三者にも伝わる情報を発信しています。

FigmaのLinkedInページ
https://www.linkedin.com/company/figma/posts/?feedView=all

関連記事:Figma(フィグマ)の使い方を解説!Webデザインツールが初心者でも分かる

Canva(キャンバ)

Canva(キャンバ)はオンラインで利用できるグラフィックデザインツールです。無料で使えるテンプレートや素材・フォントが充実しているので、無料でもクオリティの高いデザインができます。

実はMarkeTRUNKでも、記事のアイキャッチ画像作成や、ホワイトペーパー資料、バナーデザインなどをCanvaで行っています。

Canvaを開発したのはオーストラリアにある同名の企業です。LinkedInの会社ページではCanvaの新しい機能をお知らせしたり、求人情報を発信したりしています。本国のオーストラリアだけではなく、アメリカ、イギリス、ドイツなど、世界各地の求人が掲載されています。

CanvaのLinkedInページ
https://www.linkedin.com/company/canva/posts/?feedView=all

関連記事:Canva(キャンバ)とは?初心者にも分かりやすく基本を解説

OpenAI

OpenAIは「ChatGPT」を開発した非営利の研究機関です。

OpenAIもLinkedInを活用して採用活動を行っており、多くの求人情報を投稿しているほか、カルチャーページでは福利厚生の紹介なども行っています。

OpenAIのLinkedInページ
https://www.linkedin.com/company/openai/posts/?feedView=all

関連記事:OpenAI(オープンAI)とは!会社としてうまく活用していく方法を解説!

LINEヤフー株式会社

LINEヤフー株式会社は、LINE株式会社とヤフー株式会社が統合して誕生した、日本最大級のテックカンパニーです。

LINEヤフーはLinkedInを通じたダイレクトリクルーティングにより、優秀なデータサイエンティストやエンジニアの採用を成功させています。

LINEヤフーのLinkedInページ
https://www.linkedin.com/company/lycorpjp/posts/?feedView=all

関連記事:第1回 デジタル広告 激動の変化から解く不変的な考え【LINEヤフー宮村壮 連載】

楽天グループ

楽天グループは日本最大級のECモール「楽天市場」の運営をはじめ、「携帯キャリア・通信」「金融・フィンテック」「エネルギー」など幅広い事業を展開しています。

楽天グループはグローバル人材の採用活動にLinkedInを活用し、現場ニーズとのギャップが少ない採用活動を成功させています。

楽天グループのLinkedInページ
https://www.linkedin.com/company/rakuten/posts/?feedView=all

関連記事:【特別インタビュー】インターネット広告に20年携わった有馬氏が目指す、究極のデジタルマーケティングとは 前編

LinkedInを活かした採用活動

続いてはLinkedInを活かした採用活動について解説します。

求人募集の手順

LinkedInで採用活動を行う手順を紹介します。

1. 個人アカウントを作成してから、会社ページを作成
2. 社員のアカウントを会社ページにつなげる
3. 会社ページで採用候補者に刺さる情報や求人情報を発信する
4. 会社ページのフォロワーを増やしていく
5. リクルータープラン(有料)で採用候補者を探し、スカウトメッセージを送る

参考:LinkedIn今どきの採用担当者ガイド(LinkedIn公式)

LinkedInでの募集に向いている業界は?

LinkedInでの募集に向いている業界は、登録ユーザーが多い「製造業」「金融業界」「IT業界」などです。また業界を問わず、マーケターや営業職の採用にも向いています。

外国籍や海外在住のユーザーも多いため、外資系やグローバル展開している企業にもおすすめです。

利用料金は?

LinkedInで採用活動を行う際の利用料金は以下の通りです。有料プラン(プレミアム)を使うと、採用活動がより効率的になります。

主なプラン 料金 特徴・主な機能
無料 無料 ● 会社ページ作成
● 求人情報投稿
Recruiter Lite 170ドル/月または1,680ドル/年(1ライセンス目) ● 入社時の成果報酬なし
● InMailクレジット:30
● スカウト可能なのは3次のつながりがあるユーザーまで
● 詳細検索可能
Recruiter Corporate 要問合せ ● スカウト対象はネットワーク全体
● InMailクレジット:150

※3次のつながり:相手と直接つながっている状態が1次、つながりのつながりが2次、3次は「つながりのつながりのつながり」にあたる。無料の会社ページとは別に、会社の詳細を掲載できる有料の「カルチャーページ」もあるが、Recruiter Corporate同様に料金は非公開。

出典:無料のLinkedInアカウントとLinkedIn Premiumアカウントの違いについて | LinkedInヘルプ

ダイレクトリクルーティングとは?

企業側から人材にアプローチする採用活動を、ダイレクトリクルーティング(ダイレクトソーシング)と呼びます。ダイレクトリクルーティングの主なメリットは以下の通りです。

● ほかの採用と比べてコストが安くなることが多い
● 「今すぐ転職」ではない「転職潜在層」にもアプローチできる
● マッチ度の高い採用活動ができる

ダイレクトリクルーティングのトレンドのひとつである「オファー型採用」については、以下の記事で解説しています。

関連記事:オファー型採用(逆求人型採用)が増加?新卒採用市場で注目を集める理由

LinkedIn Sales Navigatorとは

LinkedIn Sales Navigatorは、LinkedInが提供している有料プランのひとつで、新規開拓営業に特化しています。LinkedIn Sales Navigatorには以下のような機能があります。

● 潜在顧客のリスト作成
● LinkedInユーザーへのメッセージ配信
● チームメンバーとのリード共有
● SalesforceなどのCRMと連携
● リードや特定企業のLinkedIn上の活動追跡

LinkedIn Sales Navigatorの活用によって、リードタイムの短縮や、質の高いリードの割合が増えるといった効果を上げた企業もあり、海外企業に高く評価されています。

関連記事:リードタイムとは!意味と種類や考え方を解説します!

LinkedInを最大限に活用するためのポイント

多くの大企業やIT企業が、LinkedInを採用活動(ダイレクトリクルーティング)や営業活動に活用しています。

採用活動においてLinkedIn利用の効果を高めるポイントは、「求める人材を明確にする」「企業文化や社員の個性を伝えていく」などです。会社ページを作成して求人やイベントの投稿をするだけではなく、採用担当者や経営層のアカウントと連携させながら、採用ブランディングに活用していきましょう。

また「今欲しい人材」に限らず、さまざまなユーザーとつながっておくことも大切です。「今すぐ採用候補者にはならなくても、将来的に採用候補者になるかもしれない人材」をプールできるからです。LinkedInの運用に悩んだときには、LinkedIn公式パートナーからコンサルティングを受ける方法もあります。

採用ブランディングにお悩みの方は当社にご相談ください

採用ブランディングにお悩みの場合は、当社のソリューションである「HR SEO」で解決できる可能性があります。

まずは気軽にお問い合わせください!

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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