世界中で広く利用されているFacebook(フェイスブック)は、現代社会において欠かせないSNSの一つとなっています。多くの人々にとって、日常生活やビジネスシーンで重要な役割を果たしています。本記事では、Facebookの基本的な概要から、その歴史、特徴、そして最近の話題に至るまで、幅広く解説していきます。
Facebookは、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)として知られています。ユーザー同士のつながりを重視し、実名での利用を基本としているのが特徴です。Facebookを通じて、友人や家族との交流はもちろん、ビジネスネットワークの拡大や情報収集など、さまざまな目的で活用されています。
近年、Facebookは様々な面で注目を集めています。プライバシーに関する懸念や、フェイクニュースの問題など、ネガティブな話題も少なくありません。一方で、ビジネス向けの機能強化や新しいテクノロジーの導入など、ポジティブな展開も続いています。
特に最近の大きな話題として、親会社の社名を「Facebook」から「Meta」に変更したことが挙げられます。この変更は、同社が目指す将来のビジョンを反映したものであり、Facebookの今後の方向性を示唆しています。
本記事では、「Facebookとは何か」という基本的な説明から始め、Facebookの歴史や特徴、そしてビジネス利用で注目を集める「Facebook広告」についても詳しく解説します。さらに、新しい社名である「Meta」の意味や、今後の展望についても触れていきます。
Facebookは常に進化を続けるプラットフォームです。本記事を通じて、Facebookの基礎知識を深め、効果的な活用方法を学んでいただければ幸いです。
目次
Facebookとは
現在Facebookは、世界的に最も支持の高いSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を代表するひとつであり、提供するサービスを通して社会的繋がりを作っていくSNSです。
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Facebookは、もともとはコミュニティ内で友人同士を「繋ぐ」ために開発されました。実際に自身の近況を画像や動画を使用してリアルタイムで投稿が行え、気軽に友人の動向が確認できることや、投稿に対するコメント返信や、「いいね」といったリアクションが簡単に行える機能を兼ね備えています。「人と人が繋がる」ことが醍醐味です。
近年SNSの人気は高まり続け、人々の日常に深く浸透し、SNS利用者も年々増加傾向にあります。SNSがここまで急成長した裏側にはFacebookが大きな役割を果たしました。現在Facebookの月間アクティブユーザー数は29億人を誇り、世界的に巨大なプラットフォームまで成長を遂げています。
また、ハンドルネームを使用することが主流である他のSNSとは異なり、Facebookでは利用条件において実名での登録が必要となります。他のSNSでは珍しいこのような特徴も個人ベースの繋がりを拡大させる影響をもたらし、現在では企業での利用も進み、ビジネス分野においても欠かせない大きな存在となっています。
Facebookの特徴として、高度なターゲティング機能や便利なグループ機能があります。また、Facebookページを通じて企業や団体が情報発信を行うことも可能です。さらに、Facebookメッセンジャーを使用することで、ユーザー間でのコミュニケーションを円滑に行うこともできます。
Facebookは、幅広い年齢層に利用されていますが、特に30代以上のユーザーが多いという特徴があります。このため、ビジネスや社会人向けの情報発信に適しているといえるでしょう。
Facebookは常に進化を続けており、最近では仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの新技術を積極的に取り入れています。これらの技術を活用した新しいサービスやコンテンツの提供も、Facebookの今後の展開として注目されています。
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Facebookの歴史
Facebookの始まりはさかのぼること2004年、アメリカ合衆国の世界的プログラマーで実業家である、「Mark Elliot Zuckerberg(マーク・エリオット・ザッカーバーグ)」と、大学の同級生でルームメイトでもあった「Eduardo Saverin(エドゥアルド・サベリン)」が創業を開始しました。
ハーバード大学の学生であったマーク・ザッカーバーグは、2003年に「Facemash(フェイスマッシュ)」というゲームを公開し、大学内で話題となりました。しかし、セキュリティ侵害や著作権侵害などの問題も発生し、ザッカーバーグは大学から処分を受けることになりました。
2004年、ザッカーバーグは新たに「The Facebook(ザ・フェイスブック)」というサービスを立ち上げました。このサービスは、ハーバード大学の学生が交流を図ることを目的としており、実名登録や大学のメールアドレスが必要など、現在のFacebookの特徴の一部がすでに見られました。
Facebookは瞬く間に人気を集め、他の大学にも広がっていきました。2006年には一般開放が始まり、世界中の誰もがFacebookを利用できるようになりました。この頃から、Facebookは急速に成長し、SNS市場における影響力を拡大していきました。
日本では2008年5月に日本語化されたインターフェイスが公開されました。同月にはCEOのマーク・ザッカーバーグが来日し、翻訳に関わったユーザーに感謝を示し話題となりました。しかし、日本でのFacebookの普及には時間がかかりました。
その理由として、日本語対応サービスの不足や、英語版のレイアウトとの同期の遅れなどが挙げられます。また、当時の日本ではmixi・Mobage・GREEなどの国内SNSが人気を集めており、Twitterも利用者が多かったため、Facebookの浸透が進みませんでした。
さらに、日本人と海外との人間関係の少なさや、グローバルネットワークに対する苦手意識なども、Facebookの普及を遅らせる要因となりました。しかし、その後Facebookは徐々に日本でも受け入れられ、現在では多くのユーザーが利用するSNSとなっています。
Facebookは常に新しい機能を追加し、ユーザー体験の向上に努めてきました。例えば、「いいね!」ボタンの導入や、「タイムライン」の実装、「メッセンジャー」アプリの開発など、さまざまな革新的機能を生み出してきました。
現在、Facebookは世界最大のSNSとしての地位を確立し、月間アクティブユーザー数は29億人を超えています。ビジネス利用も進み、「Facebook広告」や「Facebookページ」など、企業のマーケティング活動にも欠かせないプラットフォームとなっています。
このようにFacebookは、個人間のコミュニケーションツールから、ビジネスや情報発信の場へと進化を遂げ、現代社会に大きな影響を与え続けています。
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Facebookの特徴
Facebookの特徴としては以下が挙げられます。
● Facebookは実名登録が必須
● 高度なターゲティング機能
● 費用が無料
● 情報の拡散が簡易的
● 便利なグループ機能
● 便利なメッセンジャーアプリ
● Instagramとの連携
● 30代以上のユーザーが多い
これらの特徴により、Facebookは世界中で多くのユーザーに支持されています。実名登録制度や高度なターゲティング機能は、ビジネスでの活用において大きな強みとなっています。また、無料での利用や情報拡散の容易さは、個人ユーザーにとっても魅力的な点です。
グループ機能やメッセンジャーアプリは、Facebookならではの機能として、コミュニケーションを促進させる役割を果たしています。さらに、同じメタ社が運営するInstagramとの連携も、ユーザーにとって利便性の高い特徴と言えるでしょう。
特筆すべきは、Facebookのユーザー層が30代以上に多いという点です。この特徴は、ビジネス利用やマーケティングにおいて重要な要素となっています。Facebookを活用することで、幅広い年齢層にアプローチすることが可能となり、効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
これらの特徴を活かし、Facebookは個人の日常的なコミュニケーションツールとしてだけでなく、ビジネスシーンにおいても欠かせない存在となっています。企業のブランディングやマーケティング、顧客とのエンゲージメント向上など、多岐にわたる活用が可能なプラットフォームとして、今後も進化を続けていくことが期待されます。
Facebookは実名登録が必須
Facebookの大きな特徴として、実名での登録が公式ルールで定められています。他のSNSでは偽名や、ニックネームでの登録が可能であるため大きな違いと言えるでしょう。Facebookでは、ユーザーの信頼性や透明性を重視しているため、実名登録を必須としています。これにより、Facebook上でのコミュニケーションがより真摯なものになることが期待されています。
他のSNSと同様の登録方法は、機能的にFacebookでも可能ではありますが、規約違反となりアカウント凍結の対象となりますので注意が必要です。Facebookは、ユーザーの身元確認を厳格に行っており、偽名や架空の名前を使用していることが判明した場合、アカウントが停止される可能性があります。
実名登録制度により、Facebookは他のSNSと比べてより信頼性の高いプラットフォームとなっています。ビジネスにおいても、実名での交流が可能なため、より実効性のあるネットワーキングが期待できます。また、Facebookの広告配信においても、実名登録制度によって得られる正確な個人情報が、効果的なターゲティングを可能にしています。
Facebookを利用する際は、自身の本名を使用することが重要です。プライバシーに関する懸念がある場合は、Facebookの提供する各種プライバシー設定を活用し、個人情報の公開範囲を適切に管理することをおすすめします。
高度なターゲティング機能
日本では、Facebookのアクティブユーザー層の平均年齢は30代~50代が最も多いとされています。Facebookは、友達だけのプライベート空間に留まらず、仕事上の繋がりに活用しているユーザーも多いため、比較的フォーマルな場と見て捉えることもできます。
そんなFacebookには実名登録制をはじめ、性別・年齢・居住地といったユーザーの正確な属性情報がプラットフォーム内に膨大に蓄積されています。その蓄積情報を基にFacebook広告では、精度の高い広告ターゲティングが可能となります。例えば、特定の年齢層や趣味を持つユーザーに絞って広告を配信することができ、効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
また、マーケターや会社経営者を筆頭にビジネスパーソンの利用率も高く、自身のビジネスモデルに合わせてFacebookが保有する画期的な機能を最大限に活用できる特徴を兼ね備えています。例えば、Facebookページを活用して企業や商品のブランディングを行ったり、Facebook広告を利用して新規顧客の獲得を図ったりすることができます。
Facebookの高度なターゲティング機能は、ビジネスにおいて非常に有用です。ユーザーの興味関心や行動履歴に基づいて広告を配信できるため、より効率的なマーケティング活動が可能となります。さらに、Facebookピクセルを活用することで、ウェブサイトの訪問者に対してリターゲティング広告を配信することもできます。
このように、Facebookの高度なターゲティング機能は、ビジネスにおける顧客獲得や販売促進に大きな可能性を秘めています。Facebook広告を活用することで、効果的なデジタルマーケティングを展開することができるでしょう。
費用が無料
Facebookは、一般的な個人ページとは別に、「Facebookページ」と呼ばれる企業向けのページを作成することができます。個人ページはもちろんのこと、企業向けの「Facebookページ」も無料で作成可能です。これはFacebookの大きな特徴の一つと言えるでしょう。
現在普及している多くのSNSでは、個人のアカウントは無料で作成できますが、Facebookでは企業向けの専用ページも無料で提供しています。このことは、特にビジネスユーザーにとって魅力的な点です。
Facebookページを活用することで、企業は自社のブランドや製品、サービスについて効果的に情報発信を行うことができます。また、顧客とのコミュニケーションツールとしても利用可能です。このように、Facebookは個人利用だけでなく、ビジネス利用においても無料で多くの機能を提供しているのです。
さらに、Facebookでは広告機能も提供しており、有料で利用することで、より効果的なマーケティング活動を展開することができます。ただし、広告出稿以外の基本的な機能は全て無料で利用可能なため、初期コストを抑えてSNSマーケティングを始めたい企業にとっても、Facebookは非常に使いやすいプラットフォームと言えるでしょう。
このように、Facebookは個人利用、ビジネス利用ともに無料で始められる点が大きな魅力となっています。費用を抑えつつ、効果的なコミュニケーションや情報発信を行いたい方にとって、Facebookは非常に有用なツールと言えるでしょう。
情報の拡散が簡易的
Facebookは、友だち申請やフォローのリクエストといった面倒な作業は必要ありません。気になるページへの「いいね!」ボタンをタップするだけで簡単にフォローができ、不要な情報と感じた場合の解除作業も簡単に行えることで「フォロー」へのハードルが低いという特徴があります。
実際の投稿は「いいね!」や「シェア」ボタンをタップするだけで投稿の拡散が可能であり、友達が「いいね!」しているページ情報が自身のFacebookニュースフィードに表示されるようになり、実際に「フォロー」をしていないユーザーへ情報の拡散も可能となるシステムも存在します。
Facebookの情報拡散の簡易性は、ビジネスマーケティングにおいても大きな利点となっています。企業のFacebookページを通じて、新商品や特別オファーの情報を発信すると、「いいね!」や「シェア」を通じて、潜在的な顧客層にまで情報が届く可能性が高まります。
また、Facebookのアルゴリズムは、ユーザーの興味関心に基づいて投稿を表示するため、関連性の高い情報がより多くのユーザーに届きやすくなっています。これにより、Facebookを活用したマーケティング戦略の効果を最大化することができます。
さらに、Facebookの広告機能を使用すれば、より精緻なターゲティングが可能となり、効果的な情報拡散を実現できます。Facebook広告では、年齢、性別、地域、興味関心などの詳細な条件設定が可能であり、ビジネスの目的に合わせた効率的な情報発信が可能となります。
このように、Facebookの情報拡散の簡易性は、個人ユーザーはもちろん、ビジネス利用においても大きなメリットとなっており、効果的なコミュニケーションツールとして幅広く活用されています。
便利なグループ機能
Facebookには、ユーザーの趣味嗜好をはじめ、ビジネス分野において共感できるテーマを元にさまざまなユーザーが集まる機能の一つに「グループ機能」というものが備わっています。Facebook独自の「リアルな繋がり」により、多種多様なテーマが生み出されさまざまなグループが存在しています。
ユーザー自身が趣味嗜好に合わせグループを選択することが可能であり、ユーザー自身がテーマを決定しグループを作成することも可能となります。また、グループ機能には、ユーザーの参加範囲を限定できる機能も備わっています。
限定したユーザーのみがグループに参加できるように公開範囲を定めることや、参加の可否の設定といった便利な機能も備わっているため、特にコミュニティを活用して人との関わりを重視するユーザーにおすすめできる機能といえます。
Facebookのグループ機能は、ビジネスにおいても大変有用です。例えば、同業者や関連業界の人々が集まり、情報交換や議論を行うことができます。また、顧客サポートや製品開発のフィードバックを得るためのグループを作成することも可能です。
さらに、グループ機能は、イベントの告知や参加者の管理にも活用できます。グループ内でイベントを作成し、メンバーに通知を送ることができるため、効率的な情報共有が可能になります。
グループ機能の中には、投稿の承認制度やメンバーの承認制度など、管理者が柔軟にコントロールできる機能も備わっています。これにより、グループの質を保ちながら、健全なコミュニティを育成することができます。
グループ機能は、オンラインコミュニティの構築に非常に適しており、ビジネスや個人の目的に応じて活用することで、効果的なネットワーキングや情報共有が可能になります。グループ機能を上手く活用することで、Facebookの利用価値をさらに高めることができるでしょう。
便利なメッセンジャーアプリ
Facebookには、Facebook利用ユーザー同士で簡単にメッセージのやり取りが可能となるメッセンジャーと呼ばれるアプリが存在します。このメッセンジャーは、主要機能の一つとして広く利用されています。
メッセンジャーでは、メッセージのやり取りが主体となりますが、その他にもグループチャットを活用したミーティングの実施が可能であったり、位置情報の共有やスタンプ機能を使用したりと利用ユーザーに何かと便利な機能が備わっています。Facebookの特徴である実名制と連携しているため、ビジネスでの活用も多く見られます。
また、インターネット回線を利用し、無料電話を利用することも可能であり、最大50人でグループ通話を楽しむこともできるのです。これは、Facebookが提供する他のサービスとの連携性を高め、ユーザーエクスペリエンスを向上させる狙いがあります。
さらに、メッセンジャーはスマートフォンアプリとしても提供されており、モバイルでのコミュニケーションを円滑にします。Facebookのプラットフォーム全体との統合により、ユーザーはシームレスな体験を得ることができます。
このように、メッセンジャーは単なるメッセージングツールを超えて、Facebookエコシステム内の重要な要素として機能しています。ユーザー間のコミュニケーションを促進し、Facebookの利用価値を高める役割を果たしているのです。
Instagramとの連携
InstagramはFacebookと同じメタが運営しているSNSです。そのため比較的簡単に連携できるように設計されています。両者を連携させ同時アプローチを図ることによりリーチ数の拡大を狙えます。さらに相乗効果で拡散力も高まりフォロワー数の増加にもつながります。このようにしてアカウント運用の効率化が行えます。
FacebookとInstagramを連携させることで、Facebook上でInstagramの投稿を自動的にシェアすることができます。これにより、Facebookのフォロワーに対してもInstagramの内容を効果的に届けることができます。また、Facebook広告マネージャを使用して、Instagram上での広告配信も一元管理できるようになります。このような連携機能を活用することで、両プラットフォームでのマーケティング活動をより効率的に展開することが可能となります。
30代以上のユーザーが多い
Facebookの特徴として、30代以上のユーザーが多いことが挙げられます。実際に、令和4年度の調査によると、20代のFacebook利用率が27.6%であるのに対し、30代では46.5%と大幅に上昇しています。さらに、40代でも38.2%と20代よりも高い利用率を示しています。このようなユーザー層の特徴は、Facebookの実名登録制やビジネス利用の普及と関連していると考えられます。
Facebookは、他のSNSと比較して比較的フォーマルな印象があり、仕事上の人脈構築やビジネス情報の交換にも活用されています。そのため、社会人としてキャリアを積み始める30代以上の年齢層に特に支持されているのです。また、Facebookの高度なターゲティング機能を活用したFacebook広告は、この年齢層をターゲットとしたマーケティング戦略に非常に効果的です。
企業や個人事業主にとって、Facebookは顧客とのコミュニケーションツールとしても重要な役割を果たしています。Facebookページを活用することで、製品やサービスの情報発信、顧客からのフィードバック収集、そしてブランドイメージの向上など、多様な目的に対応できます。
さらに、Facebookグループ機能を活用することで、同じ興味や目的を持つ30代以上のユーザーが集まり、活発な情報交換や交流が行われています。これらの特徴が、Facebookが30代以上のユーザーに支持される要因となっているのです。
参考:総務省情報通信政策研究所 令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書.12p
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000887588.pdf)
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Facebookの用語
Facebookでは以下の用語が使用されます。
● 個人アカウント
● ビジネスポートフォリオ
● Meta Business Suite
● ビジネスマネージャ
● いいね
● タイムライン
● ニュースフィード
● 友達
● 友達リクエスト
● カバー写真
● プロフィール写真
● コメント
● シェア
● タグ付け
● 公開範囲
● メッセンジャー
● ストーリーズ
これらの用語は、Facebookの基本的な機能や特徴を表しています。例えば、「いいね」機能は投稿に対する反応を示すための重要な要素であり、「シェア」は情報の拡散に大きな役割を果たします。また、「ビジネスマネージャ」や「Meta Business Suite」は、Facebookをビジネス目的で活用する際に欠かせないツールです。
Facebookを効果的に利用するためには、これらの用語の意味と使い方を十分に理解することが重要です。特に、ビジネス利用においては、「ビジネスポートフォリオ」や「公開範囲」の設定に注意を払う必要があります。
以下、各用語の詳細な説明が続きます。
個人アカウント
個人アカウントとは、一般のユーザーがFacebookに登録した際に作成される基本的なアカウントです。Facebookの個人アカウントは、実名での登録が必須となっており、プロフィール情報や投稿、友達とのつながりなどを管理するためのものです。個人アカウントを通じて、ユーザーはFacebookの様々な機能を利用することができます。例えば、タイムラインへの投稿、他のユーザーとの交流、グループへの参加、イベントの作成や参加などが可能です。また、個人アカウントは、Facebookページやビジネスマネージャなどのビジネス向け機能を利用する際の基盤にもなります。Facebookの利用規約では、個人が複数のアカウントを所有することは禁止されていますので、注意が必要です。
ビジネスポートフォリオ
ビジネスポートフォリオとは、旧ビジネスマネージャアカウント(旧Metaビジネスアカウント)の改称された名称です。
Meta Business Suite
Meta Business SuiteはFacebookとInstagram間の横断管理が可能なビジネスツールです。投稿予約機能やスケジュール機能、インサイト分析機能などが備わっています。
ビジネスマネージャ
ビジネスマネージャは無料のプラットフォームでビジネス管理が行えるシステムです。広告を掲載してトラッキングしたり、ページや広告アカウントのアセット管理をしたりできます。
いいね
「いいね」は投稿されたコンテンツに対して共感したことを示す機能です。「楽しめました」との意思表示となります。
タイムライン
タイムラインとは自身のFacebookにアクセスしたときに最初に表示されるプロフィールページのことをいいます。アクティビティが時系列で表示されています。
ニュースフィード
ニュースフィードとはFacebookにログインしたとき最初に表示されるホーム画面のことを指します。色々な情報を受け取る役目があります。
友達
友達とはユーザー同士で友達として承認している人のことです。友達の更新情報が自分のニュースフィードに表示されます。
友達リクエスト
友達リクエストとは友達になることを相手にリクエストすることです。相手から承諾されると友達になれます。
カバー写真
カバー写真とは個人ページ及びFacebookページの最上部に表示される画像です。ページの雰囲気を出す役割があります。
プロフィール写真
プロフィール写真とはアカウント所有者である自分自身の写真のことです。投稿やコメントなどにも表示されます。
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タグ付け
タグ付けとはFacebookの友達にタグを付ける機能です。タグ付けされたユーザーはユーザー名がプロフィールへのリンク付きで投稿に表示されます。
公開範囲
公開範囲とは自分のプロフィール及び投稿をどの範囲まで公開するのかを決定することを言います。「非公開」「一部の友達」「友達」など自分で範囲を決められます。
メッセンジャー
メッセンジャーとはユーザー同士でメッセージのやり取りができるアプリのことを指します。各種送信機能や電話、ビデオ通話などの機能が備わっています。
ストーリーズ
ストーリーズは友達やフォロワーに対して画像や動画などをシェアできる機能です。シェアした画像や動画は24時間限定で公開されます。
Facebookのメリット(企業)
企業がFacebookを利用するメリットとしては以下が挙げられます。
● コストを抑えてはじめられる
● 管理を複数人でもできる
● ユーザーとコミュニケーションがとれる
コストを抑えてはじめられる
Facebookページはアカウントの作成も運用も無料で行えます。そのため企業がFacebookページを運用していくこと自体は広告費用やマーケティング予算が限られている場合でも行えます。
しかしながら、投稿するコンテンツの作成やユーザーとのコミュニケーションなどは人的リソースが必要となるため、これらの役割を担う人材の人件費または外注費などは必要となります。
管理を複数人でもできる
Facebookページには個別のIDやパスワードがないため、企業の従業員複数名が管理者となって個人用のアカウントに紐づいた役割の範囲内で運用ができます。こういったことから、ヒューマンエラーやセキュリティリスクを抑えることができます。
ユーザーとコミュニケーションがとれる
通常、企業とユーザーが密接に関わることはなく、直接コミュニケーションを取ることもあまりありません。ですが、Facebookページは「いいね!」やコメント、メッセージを通してコミュニケーションが取れる環境が整っています。広告のように一方向にならないためファンになってくれる可能性もあり、ブランディングにも適している媒体と言えます。
Facebook利用の注意(個人)
Facebookを利用するうえで、個人が注意すべき点があります。それが以下となっています。
● プライバシー設定を確認する
● SNSリテラシーを身につけて利用する
プライバシー設定を確認する
Facebookはプロフィールに個人情報を細かく入力できるようになっています。生年月日から居住区、職歴、交際ステータスに至るまで実に細かく入力できます。こういったことから、自分のことを知ってもらい密なコミュニケーションに発展させるためには優良なツールですが、一方で個人情報が流出した際には被害拡大につながってしまいます。
セキュリティリスクの観点から、公開範囲は限定し登録情報はほどほどにするにとどめておいたほうがよいと言えます。
SNSリテラシーを身につけて利用する
SNSに関するリテラシーを身につけて利用することで炎上するリスクを抑えて運用することができます。リテラシーとは「読み書き能力」といった意味の言葉で、ネットリテラシーやデジタルリテラシー、情報リテラシーなどインターネットに関する分野では頻繁に用いられています。
つまりSNSリテラシーとはSNSを正しく運用する能力のことで、名誉毀損や炎上などにつながらないためにも、SNSはリテラシーを身につけて正しく運用できる能力が問われるのです。
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Facebook運用の注意(企業)
企業がFacebookを運用するうえで注意すべきこととしては以下が挙げられます。
● 投稿の頻度を保つ
● フォロー獲得のためには広告が必要なこともある
● 運用体制を整える必要がある
● アップデート情報に対応する
投稿の頻度を保つ
投稿の頻度を保つことでユーザーを飽きさせず次々情報をお届けすることができます。Facebookに限らずSNSは次々に情報を届けることができるスピード感のある更新が魅力の媒体です。
こういった特徴から、投稿が滞るとユーザーの閲覧回数が減少し、せっかくのフォロワーが離れてしまいます。そのため投稿の頻度を保つことは、ユーザーを引き付けておく重要な要素です。
フォロー獲得のためには広告が必要なこともある
Facebook運用歴がある程度あってもフォロー数が伸び悩むこともあります。そういったときはフォロー獲得を目的とした広告を出稿することも一つの手段です。いっとき広告費用はかかってしまいますが、獲得したフォロワーから「LTV=顧客生涯価値」の高い顧客を創出できることもあり、そういった位置づけで未来への投資として行います。
運用体制を整える必要がある
Facebookを運用する場合は役割分担をはっきりさせます。ユーザーとコミュニケーションを取る人、情報を収集し分析する人、などそれぞれ担当者を分けて運用体制をしっかりと整えます。ただ運用していても効果は期待できないため、データの収集や分析なども積極的に行っていきます。
どういった投稿にユーザーは注目したのか、どのような投稿であればユーザーは興味を示すのか、といったことを、PDCAを回しながらユーザーの興味関心がある内容に近づけていきます。
アップデート情報に対応する
企業がFacebookを運用する場合は、アップデート情報を随時確認しアップデートが合った場合はなるべく早く対応します。SNSは仕様の変更が頻繁にあり、新規機能もたびたび実装されます。こういった情報をいち早く取り入れて対応することにより、機会損失を少しでも減らし先行者利益を得られるようにします。
Facebook広告
Facebook広告とは、Facebook独自の高精度なターゲティング機能と、配信最適化機能を兼ね備えたFacebookの広告配信プラットフォームであります。Facebookのさまざまな強みを基盤とした機能を駆使することにより、高いターゲティング精度やリーチ数の多さが特徴となります。
Facebook広告を活用することで、Facebookをはじめ、「Instagram(インスタグラム)」や「Messenger(メッセンジャー)」、「Audience Network(オーディエンスネットワーク)」といった、4つの掲載先への広告配信が可能となります。
また、最新データを受け取るとAIが自動的に学習を行い、過去の蓄積データや経験を活かしながら広告運用に反映し最適化を行います。Facebook広告の配信には、機械学習と広告オークションを使用し、「どこに、だれに、いつ」を決めて配信が可能です。
また、広告の表示を繰り返すことでAIが学習を行い、最適な広告の表示先やタイミング、表示するユーザーを判断して単価を最小限に抑えながら最適化を行い、広告配信パフォーマンスの向上を図る特徴があります。
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Facebook‐「Meta(メタ)」
「Meta(メタ)」とはFacebookが2021年10月付で社名を「Facebook」から「Meta」へ変更した新名称であり世界的に大きな注目を集めました。社名である「Meta(メタ)」とは、仮想世界を意味する「メタバース」から由来しています。
そもそも「メタバース」とは、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)のような最先端テクノロジーを通し、没入体験をはじめ実際のコミュニケーションを実現するテクノロジーの総称を指します。
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世界一巨大なSNSである「Facebook」の名称はそのまま継続され、運営会社が「Facebook社」から「Meta社」へと変更になりました。
また、近年はFacebookをめぐり、元社員のフランシス・ハウガン氏が内部文書をメディアにリークする事態が発生し、世間的にFacebookにはネガティブなイメージを印象付ける事態に陥りました。このことから、社名変更の実施は企業イメージの刷新を図った狙いもあるともいわれています。
まとめ
本記事では、「Facebook」とは?という部分から、Facebookの「歴史」・「特徴」をはじめ、ビジネスシーンで注目を集める「Facebook広告」や新名称である「Meta」について詳しくご紹介してきました。以前と比較すると、Facebookに対する世間の風当たりは強く、世界的にネガティブなイメージも発生しています。
日本国内では、アクティブユーザー数の伸長には限界が見え始め、特に若い世代のFacebook利用率は更なる減少を辿っていくだろうとの予想もされています。
しかし、社名変更という大きな変化を取り入れ、良くも悪くもこれを機にFacebookは新たなビジネスを築き上げ、改めて成長を遂げていくのではないかとも考えられます。さまざまな動きをみせる「Meta」は今後も注目を集め続けることでしょう。