デバイスとは、スマートフォンやパソコン、タブレット、それらと接続して使用する機器の総称です。私たちの日常生活に欠かせないこれらのデバイスには、多様な種類と役割があります。また、デバイスがマーケティングに及ぼす影響についても知る必要があります。
本記事では、デバイスに関する疑問や悩みを抱えている方に向けて、その意味や種類、関連する用語について詳しく解説します。デバイスの概念は奥が深く、マーケティングやインターネット広告を展開する上で重要な要素となるため、ぜひ参考にしてください。
デバイスについて理解を深めることで、効果的なデジタルマーケティング戦略の立案や、ユーザー体験の向上につながります。特に、近年ではマルチデバイス環境が一般的となり、消費者の行動パターンも複雑化しています。そのため、各種デバイスの特性や利用傾向を把握することが、ビジネスの成功には不可欠です。
本記事では、情報端末デバイスや周辺機器デバイス、さらにはマルチデバイスやクロスデバイスといった概念まで幅広く取り上げます。これらの知識は、デジタル時代のマーケティング戦略を立てる上で大いに役立つことでしょう。
目次
デバイスとは
デバイスとは、スマートフォンやパソコン、タブレット、それらと繋いで使う装置の総称です。私たちの日常生活に深く浸透しているこれらの機器は、情報処理や通信、エンターテインメントなど、様々な用途で活用されています。
デバイスは大きく分けて、単体で機能する「情報端末デバイス」と、それらに接続して使用する「周辺機器デバイス」の2種類に分類されます。情報端末デバイスには、スマートフォンやパソコン、タブレットなどが含まれます。一方、周辺機器デバイスには、キーボードやマウス、プリンターなどが該当します。
近年のテクノロジーの進歩により、デバイスの種類や機能は日々進化し続けています。IoT(Internet of Things)の発展に伴い、従来は単なる家電製品だったものも、ネットワークに接続してスマートフォンなどから操作できる「スマートデバイス」として進化しています。
デバイスの意味を正確に理解することは、現代のデジタル社会を生きる上で非常に重要です。特に、マーケティングやインターネット広告の分野では、ユーザーがどのようなデバイスを使用しているかを把握することが、効果的な戦略立案につながります。
デバイスの世界は広範囲に渡り、その意味は奥深いものがあります。次のセクションでは、具体的なデバイスの種類や関連する重要な概念について、さらに詳しく解説していきます。
デジタル機器やスマホ、その周辺機器
デバイスと一口に言ってもデジタル機器全般の他、PCやスマホ、タブレット、周辺機器など多くのものが含まれます。デバイスは日本語で「端末」「装置」「機器」といった意味になります。一般的にはスマホやタブレットなど単体で動作可能なデバイスのことを「情報端末」と呼びます。
一方キーボードやマウスなどPCに接続することで機能するデバイスを「周辺機器」と言います。またPCやスマホに搭載されているCPUやメモリなどもデバイスと称されます。こういったことからあらゆる「端末」「装置」「機器」がデバイスになり得ます。
近年では、スマートウォッチやVRヘッドセットなど、新たなデバイスも登場しており、デバイスの種類は多様化しています。これらのデバイスは、それぞれ特有の機能や用途を持ち、私たちの日常生活やビジネスシーンに欠かせない存在となっています。
iOSデバイス
iOSデバイスとは米国Apple社が開発したモバイル端末のうち、主にiOSを搭載するモデルの端末を指します。具体的には「iPhone」「iPad」「iPod touch」がこれに該当し、Apple IDでログインしているデバイスはこれらのいずれかを使用していることになります。
これらの端末は、Appleが提供する独自のオペレーティングシステムであるiOSを搭載しており、ユーザーインターフェースや機能性において統一された体験を提供しています。
iOSデバイスは、App Storeを通じて多様なアプリケーションをインストールでき、セキュリティ面でも高い評価を受けています。
Androidデバイス
AndroidデバイスとはGoogleが開発したモバイル専用のOS「Android」が搭載された端末のことを指します。実際の商品名では、Googleの「Google Pixel」やSHARPの「AQUOS」、SONYの「Xperia」などが挙げられます。
これらのデバイスは、Androidの特徴である高いカスタマイズ性やオープンソースの利点を活かし、幅広いメーカーから多様な機種が展開されています。
Androidデバイスはスマートフォンやタブレットだけでなく、スマートウォッチやスマートTVなど、様々な形態の製品にも採用されており、多岐にわたるユーザーニーズに対応しています。
デバイスマネージャー
デバイスマネージャーとは、Windowsオペレーティングシステムに搭載されたコンポーネントで、PCに接続されているデバイスを一元管理する機能を指します。この機能を利用することで、ユーザーはPCに接続されているハードウェアデバイスを一覧表示し、制御することが可能になります。
デバイスマネージャーの主な機能には、ハードウェアの動作確認、設定変更、トラブルシューティングなどが含まれます。例えば、新しいハードウェアを追加した際の正常動作の確認や、既存のデバイスの設定を調整することができます。また、PCの動作に問題が生じた場合、デバイスマネージャーの診断機能を使用して、不具合の原因となっているデバイスを特定し、問題解決を図ることも可能です。
ただし、デバイスマネージャーの有効範囲はローカルコンピューターに限定されています。ネットワーク上の他のPCに対しては、読み取り専用モードでのみアクセスが可能で、ハードウェア構成の確認はできますが、設定の変更などの操作はできません。
デバイスマネージャーは、PCのハードウェア管理において重要な役割を果たすツールであり、特にトラブルシューティングや新しいデバイスの追加時に有用です。
デバイスドライバ
デバイスドライバとはPCに接続されているデバイスを動作させるために必要不可欠なソフトウェアのことを指します。USBマウスやUSBキーボードのような一般的な周辺機器は、デバイスを接続するだけで自動的に動作することが多いですが、これはOSの中にデバイスドライバがあらかじめ組み込まれているためです。
一方で、OSに標準で搭載されていないデバイスドライバは、ユーザーが手動でインストールする必要があります。特にサードパーティー製の専門的なデバイスは、対応するデバイスドライバをインストールしてPCにデバイスの存在を認識させ、PC上で正常に動作するように設定しなければ使用できません。
デバイスドライバは、ハードウェアとソフトウェアの橋渡しをする重要な役割を果たしています。適切なデバイスドライバがインストールされていないと、PCはデバイスを認識できず、その機能を利用することができません。そのため、新しいハードウェアを導入する際は、対応するデバイスドライバの確認とインストールが重要な作業となります。
情報端末デバイスとは
情報端末デバイスとは、単体で動作する機器を指します。代表的なものとしては、スマートフォン、パソコン、タブレットが挙げられます。これらのデバイスは、独立して情報処理や通信機能を持ち、ユーザーが直接操作して情報にアクセスしたり、様々なアプリケーションを利用したりすることができます。
また、最近では IoT (Internet of Things) 技術の発展により、外部からの遠隔操作が可能な家電製品や、センサーを用いて自動調整ができるエアコンなども情報端末デバイスの範疇に含まれるようになりました。これらの機器は、インターネットに接続することで、より便利で効率的な生活をサポートします。
情報端末デバイスの技術は日進月歩で進化しています。例えば、iPhoneやWindows搭載機器などは、定期的にシステムアップデートが行われ、新機能の追加や性能の向上が図られています。多くのユーザーが、これらの最新サービスを活用し、日々の生活や仕事の効率化を図っています。
デバイスの世界を理解するためには、最新の情報端末デバイスに関する情報を常にキャッチアップすることが重要です。技術の進歩や新製品の登場、ソフトウェアの更新などを把握することで、より効果的にデバイスを活用することができるでしょう。
周辺機器デバイスとは
周辺機器デバイスとは、情報端末デバイスに接続することで機能を発揮する機器のことを指します。これらは単体では動作せず、主要なデバイスと組み合わせることで初めて役割を果たします。周辺機器デバイスには以下のようなものがあります。
● モニターやキーボード、プリンターなどのパソコン周辺機器
● DVDやBlu-ray Discなどの光学ドライブ
●パソコン内部に搭載されるCPUやメインメモリなどの部品
●スピーカーやマイク、イヤホンなどのオーディオ関連デバイス
●SDカードやUSBメモリ、外付けハードディスクなどの記憶媒体
周辺機器デバイスは、情報端末デバイスと比較して種類が豊富です。これらを適切に選択し活用することで、情報端末デバイスの機能を最大限に引き出すことができます。そのため、効果的なデバイス利用のためには、周辺機器デバイスについての理解が不可欠です。
ユーザーは自身のニーズに合わせて周辺機器デバイスを選び、情報端末デバイスと組み合わせることで、より効率的で快適な環境を構築することができます。
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デバイスの登録とは
デバイスの登録とは、利用したいオンラインサービスに使用するデバイスを登録する作業のことを指します。例えば、Amazonで電子書籍を購入した場合、そのままでは読むことができません。Amazon Kindleというデバイスを購入するか、PCやスマホ、タブレットといったデバイスを登録して読むことが必要となります。これが「デバイスの登録」と呼ばれる作業です。
なお、Amazon Kindleをオンラインで購入した場合は、Amazon側でデバイスの登録を事前に済ませている場合もあります。このように、デバイスの登録は、ユーザーが手動で行う場合もあれば、サービス提供者側が自動的に行う場合もあります。デバイスの登録は、オンラインサービスを快適に利用するための重要なステップの一つと言えるでしょう。
デバイスの接続とは
デバイスの接続とは、パソコンやスマートフォン、タブレットといった「情報端末」に、周辺機器のデバイスを物理的または無線で繋げることを指します。具体的には、PCにBluetoothやWi-Fi機器、USBデバイスなどを接続し、PC上で認識および動作するように設定することを意味します。
これらの周辺機器デバイスは、基本的に一度登録すれば、その後再設定する必要はありません。ユーザーが自身でデバイスの登録を削除しない限り、継続して使用することができます。また、新たなデバイスを追加で接続することを「デバイスの追加」と呼びます。必要に応じて、新しいデバイスを複数追加していくことが可能です。
デバイスの接続は、情報端末の機能を拡張したり、使い勝手を向上させたりするために重要な作業です。例えば、外付けハードディスクを接続してストレージ容量を増やしたり、ワイヤレスマウスを接続して操作性を向上させたりすることができます。適切にデバイスを接続することで、ユーザーは情報端末をより効果的に活用することができるのです。
デバイスの接続不具合
接続しているデバイスに不具合が起きて、デバイスがOSに認識されなくなると「デバイスが認識されません」「デバイスが見つかりません」「デバイスに接続できません」といったエラーメッセージが表示されることがあります。
このようなエラー表示が出ると当該デバイスは機能しておらず、例えば「マウスが動かない」「キーボードが反応しない」「動画キャプチャができない」などの不具合が生じます。こういった場合は接続しているデバイスを一度外して付け直したり、デバイスドライバをインストールし直したりすることで直る場合があります。
また、USBポートの不良や、ケーブルの断線といったハードウェアの問題が原因で接続不具合が起きることもあります。その場合は、別のUSBポートに接続を試みたり、ケーブルを交換したりすることで解決できる可能性があります。
マルチデバイスとは
マルチデバイスとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、複数のデバイスからサービスやコンテンツを利用できる仕組みのことを指します。この環境では、ユーザーは異なるデバイス間でシームレスにコンテンツにアクセスすることが可能となります。
例えば、YouTubeのような動画配信サービスでは、スマートフォンで視聴を開始した動画を、後からパソコンやタブレットで続きから再生できるようになっています。これは、マルチデバイス対応の典型的な例といえます。
マルチデバイス環境の重要性は、現代のデジタルライフスタイルにおいて日々高まっています。ユーザーは状況に応じて最適なデバイスを選択し、いつでもどこでも必要な情報やサービスにアクセスすることを求めているからです。
このような環境を実現するためには、クラウドサービスやデータ同期技術の活用が不可欠です。これにより、ユーザーの利用状況や設定、データなどを複数のデバイス間で共有し、一貫したエクスペリエンスを提供することが可能となります。
マルチデバイス対応は、ビジネスにおいても重要な戦略となっています。顧客の利便性を高め、サービスの利用頻度や満足度を向上させることで、競争優位性を獲得することができるからです。
複数デバイスから利用できる環境のこと
マルチデバイスとは、PCやスマートフォン、タブレットなど複数の異なるデバイスから同じコンテンツを閲覧したり、Webサービスを利用したりできる環境のことを指します。例えば、パソコンで視聴していた動画を、そのまま途中からスマートフォンやタブレットで続けて見られる場合、そのサービスは「マルチデバイスに対応している」と表現されます。
同様に、パソコンで利用しているWebサービスの同一アカウントに、スマートフォンやタブレットなどの他のデバイスからもアクセスでき、データや設定が同期される環境も、マルチデバイス対応と言えます。この機能により、ユーザーは場所や状況に応じて最適なデバイスを選んでサービスを利用できるため、利便性が大きく向上します。
ウェブデザイン上の手法
マルチデバイスはウェブデザインの手法のひとつとしても捉えられています。例えば、PCに最適化されたデザインのWebサイトを、そのままスマホで閲覧すると非常に見にくい状態で表示されます。
逆に、スマホに最適化されたWebサイトをPCで表示するとデザインが崩れ、文字も大きすぎるサイズで表示されてしまいます。マルチデバイスではこれを各デバイスに応じて最適化し、見やすい状態にする「ウェブデザイン上の手法」と表現できるのです。
このような手法を用いることで、ユーザーは様々なデバイスから快適にWebサイトを閲覧することができます。近年のウェブデザインでは、マルチデバイス対応が標準的な要件となりつつあり、多くのデザイナーやWeb開発者がこの手法を取り入れています。
マルチデバイスとレスポンシブ
マルチデバイス環境を最適化する手法として、レスポンシブWebデザインが重要です。レスポンシブとは、様々な画面サイズに応じて柔軟に表示を調整できる技術と方法を指します。同一のWebサイトでも、PCとスマートフォンで異なる表示になるのは、このレスポンシブWebデザインが適用されているためです。
レスポンシブWebデザインでは、テキストや画像などのコンテンツは共通のものを使用しつつ、デバイスごとに最適なサイズに調整されます。これにより、コンテンツの一貫性を保ちながら、各デバイスに適した表示を実現できます。また、共通のコンテンツを使用することで、更新や修正が容易になり、デバイス間でのコンテンツの不一致を防ぐことができます。
近年のスマートフォンユーザーの増加に伴い、モバイルファーストの考え方が普及しています。この流れを受けて、GoogleもレスポンシブWebデザインを推奨しています。レスポンシブWebデザインに対応したサイトは、SEOの観点からも高く評価される傾向にあります。これは、ユーザー体験の向上と検索エンジンの評価基準の変化によるものです。
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クロスデバイスとは
クロスデバイスとは、同一ユーザーが複数のデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)を利用する際に、利用したサービスやコンテンツの内容が引き継がれる仕組みのことを指します。例えば、スマートフォンで視聴を開始した動画を、後でパソコンで続きから再生できる場合、そのサービスはクロスデバイスに対応していると言えます。
クロスデバイスの特徴として、ユーザーのデバイス間での行動履歴を追跡できることが挙げられます。これにより、広告効果の可視化が可能となり、より効果的な広告配信を実現できます。結果として、広告主は投資対効果を最大化することができます。
クロスデバイスの利点は、ユーザー体験の向上だけでなく、マーケティング戦略の最適化にも大きく貢献します。ユーザーの行動パターンを複数デバイスにわたって把握することで、より精緻なターゲティングや、パーソナライズされたコンテンツ提供が可能となります。
このような技術は、今日のデジタル社会において重要性を増しており、多くの企業がクロスデバイス対応のサービス開発に注力しています。ユーザーにとっては、シームレスな体験を享受できるメリットがある一方で、プライバシーへの配慮も重要な課題となっています。
クロスデバイスの仕組み
クロスデバイスでは、ユーザーIDを使用して利用しているブラウザならば、複数デバイスからのアクセスであっても同一ユーザーとして判断します。クロスデバイスの仕組みは簡単で、ユーザーIDとパスワードさえ持っていれば同一ユーザーと認識してくれるのです。
たとえば、GoogleやYouTubeであればユーザーIDとパスワードがログイン時に求められます。デバイスが異なっていてもログインIDは変わらないため、同じアプリであればクロスデバイスが対応するのです。
クロスデバイスの仕組みを利用したいのであれば、初期設定時のアカウント登録を適切に行うことが重要です。また、複数のデバイスで同じアカウントを使用することで、シームレスな体験を得ることができます。セキュリティの観点からも、各デバイスでのログイン状態や認証設定に注意を払うことが大切です。
クロスデバイスを必要とするシーンとは
クロスデバイスを必要とするシーンは、通勤時間や休憩時間といった隙間時間になるでしょう。多くのユーザーは、隙間時間を利用して商品を検索し、落ち着いた際、別デバイスで商品を購入するか検討します。デバイスの普及によって使い分けが可能になり、クロスデバイスがさまざまなシーンで必要になりました。
また、クロスデバイスはユーザーの行動履歴を把握できコンバージョン(CV)までの流れを可視化ができるため、ユーザーにとって効果的な方法で広告を出せるようになりました。その結果、デバイス間での情報共有が必要になり、広告を出す側にとってもクロスデバイスを必要とするシーンが増えたのです。
加えて、デバイスの普及により、マルチデバイスやクロスデバイスの使いやすさも向上しました。上手く利用するためにも、それぞれが必要となるシーンを理解しておきましょう。
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クロスデバイスはBtoCコンテンツにおいて必要
クロスデバイスは主にBtoCコンテンツで、必要になります。ここからは、なぜクロスデバイスが必要なのか下記2点を用いてご紹介します。
● 高単価の商品
● リードタイムが長いビジネス
順番に見ていきましょう。
高単価の商品
クロスデバイスがBtoCコンテンツに必要な理由の1つ目は、高単価な商品を扱うからです。高単価な商品は、1度で購入まで辿り着くことは少なく、それなりの時間を要します。
そのため、複数のデバイスを通じてユーザーの行動履歴を把握し、ユーザーにとって適切なタイミングでアプローチできるクロスデバイスが効果的と言えるのです。
高単価な商品を扱うならば、ユーザーの行動履歴をチェックしておき、適切なタイミングでユーザーの購入を促すアプローチをしましょう。
リードタイムが長いビジネス
クロスデバイスがBtoCコンテンツに必要な理由の2つ目は、リードタイムが長いビジネスがあるからです。リードタイムとは、ユーザーが商品を選択してから購入するまでの時間が長いことを指します。
BtoCコンテンツでは、主に保険や投資、証券等の金融商材がリードタイムの長いビジネスと言われています。これらの金融商材は、高単価の商品の場合と同様に、その場で購入を決定するユーザーは少ないです。特に、金融商材であれば他社企業との比較検討をするでしょう。
また、クロスデバイスであれば、複数のデバイスを通してユーザーとの関わりを持てるため、リードタイムが長いビジネスをする際に、効率的に効果を上げられます。
BtoCコンテンツを始めようと考えていて、リードタイムが長いビジネスに手を出すつもりならばクロスデバイスを上手く活用しましょう。
関連記事:BtoBとは?BtoBマーケティングの特徴、BtoCとの違いをわかりやすく解説
クロスコンバージョンとは
クロスコンバージョンとは、あるデバイスで広告をクリックしコンバージョンしなかったものの、別デバイスでコンバージョンすることです。簡単に言うと、通勤時間や休憩時間で商品広告をクリックしサイトに訪問したとします。
その時は購入に至りませんでしたが、別日にパソコンを用いて商品サイトに飛び、商品購入をしたならば、クロスコンバージョンをしていることになるのです。
クロスコンバージョンを上手く活用するためにも、後述する計測可能なプラットフォームを利用し、ユーザーの行動を把握しなければいけません。もし、ユーザーの行動を的確に読み、商品広告を的確に表示させることができれば、クロスコンバージョンの最大化に繋がるでしょう。
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計測可能なプラットフォームは4種類
ここまで、クロスコンバージョンの概要についてご紹介しました。ここからは、クロスコンバージョンを計測可能なプラットフォームについてご紹介します。
● Facebook
● GDN
● YDN
● Google Analytics
計測可能なプラットフォームは以上4点しかないため、設定方法や確認方法について理解するためにも1つずつ見ていきましょう。
プラットフォームの1つ目は、Facebookです。Facebookでは、ユーザーのログイン時に取得した情報を利用して計測しているため、キャンペーンがいつどこで成功しているのかを見ることができます。
計測するための設定は必要なく、Facebookの管理画面やレポート数値内からクロスコンバージョンの計測確認が可能です。Facebookでのマーケティングを考えているならば、活用しましょう。
GDN
GDNとは、Googleディスプレイネットワークのことで、アドネットワークの1つです。Googleへのログイン時に取得した情報で計測しており、ユーザーのデバイス間の行動履歴を確認できます。
Facebook同様、計測するために特別な設定は必要なく、管理画面やレポート数値内からクロスコンバージョンを確認できます。GDNでは、クロスコンバージョン以外にもさまざまな情報を確認できるため、Googleを利用しているならば1度は利用するべきプラットフォームと言えるでしょう。
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YDN
YDNとはYahoo!ディスプレイアドネットワークのことで、GDN同様、アドネットワークの1つです。Cookie情報とYahoo!へのログイン情報の両方を用いて計測しています。計測確認方法は下記のとおりです。
1. 広告管理画面でツールのコンバージョン測定をクリック
2. デバイスをまたいだコンバージョンの測定を確認
3. 「する」に変更
他プラットフォームに比べ設定に少し手間を要しますが、Yahoo!を利用するならば、必ず活用するべきでしょう。
Google Analytics
Google Analyticsとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールのことで、無料で利用可能です。Google Analyticsでは、クロスコンバージョンを見るために、User IDの作成が必要になります。そのため、あらかじめ設定と作成をしておきましょう。Google Analyticsで確認できる内容は下記のとおりです。
● デバイスの種類
● デバイスの使われた順番
● 集客とコンバージョンの関係を記したデータ
Google Analyticsはクロスコンバージョン以外にもさまざまな情報を確認することができます。無料で利用できるため、1度使ってみてはいかがでしょうか。
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まとめ
本記事では、デバイスの概要やマルチデバイスやクロスデバイス、クロスコンバージョンについてご紹介しました。技術の進歩により、デバイスは日々増えていますし、これからも増え続けるでしょう。
デバイスを使いこなせれば、効率的に利益を上げることや作業効率を高めることが可能になります。まずは本記事を読み込み、各デバイスの意味を正確に理解することから始めてみてはいかがでしょうか。