キャプションとは、写真や画像だけでは伝わらない情報を補足する文章のことです。自社製品やサービスの情報を写真と一緒に伝えたいけれど、その方法がわからないとお困りではありませんか。その場合、キャプションの活用が効果的です。キャプションをうまく使うことで、商品やサービスの魅力をより効率的に伝えることができます。
この記事では、キャプションの基本からSNSでの活用方法、関連用語との違いまで詳しく解説します。商品・サービスの周知にお困りの方は参考にしてください。
目次
キャプションとは
キャプションとは、写真や画像の内容をより詳しく伝えるために補足される文章のことです。英語の「Caption」を和訳すると「テレビの字幕」「説明」などになることから、広義ではテレビ番組や美術作品の補足説明もキャプションに該当します。
デジタルメディアの発展に伴い、キャプションはSNS広告を含む各種デジタル広告でも重要な役割を果たしています。インターネットやSNSに広告を掲載する際、キャプションを通じて商品・サービスの情報を詳しく伝えることが可能です。
情報を補足する文章を加えることで、写真や画像だけでは伝わらない商品・サービスの情報を伝えられます。その特徴はもちろん、利用することでのメリットも強調できるため、広告ではキャプションを使用することがおすすめです。
関連用語の説明
写真や画像に関連する文章には、いくつかの異なる用語があります。キャプションとの違いがわからない方向けに、ここでは、それぞれの違いについて説明します。
字幕
字幕とは、映像の音声をテキスト化したものです。字幕スーパーやスーパーインポーズとも呼ばれていますが、いずれも意味合いは同じです。
字幕は映像の音声を文章にし、視聴者の視認性を高めます。キャプションは写真や画像に補足する文章を加えることで、商品やサービスの情報を的確に伝えるものなので、この2つは意味合いが大きく異なると押さえておきましょう。
テロップ
テロップとは、映像に表示される文字情報です。主にニュース番組やバラエティで視聴者に追加情報を提供します。
カメラを通さずに映像に文字情報を反映する装置の「テレビジョン・オペーク・プロジェクター」を略し、テロップと呼ばれるようになりました。
テロップは、映像そのものに情報を伝える文章が映し出されるため、視聴者が番組内容を一目で把握できます。画像の情報を補足するキャプションと似ていますが、用語を使うシーンが異なると覚えておきましょう。
ライブキャプション
ライブキャプションとは、映像の音声をリアルタイムで文字起こししたものです。iPhoneやMicrosoft Teamsで利用できる機能なので、端末を問わず活用できるわけではありません。
ライブキャプションは音声をリアルタイムで文字起こしする機能なので、画像の情報を補足する文章であるキャプションとは大きく異なります。言語の違う相手と通話やビデオ会議を行う際に活用できるでしょう。
クローズドキャプション
クローズドキャプションは、映像のすべての音声をテキスト化したものです。特に聴覚障害者向けに設計されています。視聴者は表示・非表示を自由に切り替えることができます。
字幕 | クローズドキャプション |
・映像に映る人のセリフ | ・映像に映る人のセリフ ・効果音 ・音楽 |
字幕と似ていますが、テキスト化される音声の種類が異なります。字幕はセリフ内容を一言一句逃さず把握したい人向け、クローズドキャプションは耳が聞こえにくく、映像の音声を把握できない人向けの機能です。
クローズドキャプションも映像の音声をテキスト化するものなので、キャプションとは意味合いが異なると考えておきましょう。
オープンキャプション
オープンキャプションは、映像に永続的に埋め込まれた字幕です。クローズドキャプションのように、さまざまな音声をテキスト化してくれるものの、非表示にできない点が特徴です。
クローズドキャプションは、視聴者が表示・非表示を自由に切り替えることができ、不要なときは消しておけます。しかし、テキストが映像に埋め込まれているオープンキャプションは非表示にできないので、見づらさを感じるかもしれません。
非表示にできない部分はキャプションと共通していますが、使われるシーンが異なると覚えておきましょう。
SNSにおけるキャプション
SNSに広告を掲載するときは、キャプションを加えることがおすすめです。SNS別にキャプションの適切な使い方が異なるため、それぞれの特徴を理解することが重要です。
● インスタグラム:画像がメインなので短い文章でインパクトを与える
● Facebook:長文のキャプションを投稿できるため、ストーリー性のあるテキストがおすすめ
● X:画像に加え、280文字以内でユーザーの興味を引きつけることが大切
インスタグラムはビジュアルがメインとなるSNSなので、画像や動画のインパクトを最大化する、短く魅力的な文章を加えることが効果的です。最大2,200文字のキャプションを追加でき、メンションやハッシュタグを使うことで、リーチをさらに広げることができます。
Facebookは長文投稿が可能なので、画像に関連したストーリー性のあるキャプションを展開できます。商品・サービスの特徴や魅力が深く伝わる文章を投稿すれば、ユーザーの興味を引きつけやすくなります。
Xは1投稿が280文字以内なので、短い文章で関心を持ってもらわなければなりません。インパクトのある画像を採用するのに加え、簡潔かつ印象的なキャプションを追加すれば、情報を的確に伝えられるでしょう。
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インスタグラムのキャプション
SNSでマーケティングを行うときは、SNS別の特徴を把握することが大切です。ここでは、インスタグラムに広告を掲載する際のポイントを解説します。
キャプションの基本
インスタグラムには、最大2,200文字のキャプションを追加できます。前述したように、インスタグラムは画像がメインとなるSNSです。投稿した画像が大きく表示されるので、商品やサービスの特徴が伝わる画像を選ばなければなりません。
画像の横にキャプションが表示されるため、商品・サービスに応じて文章量を調整することも大切です。絵文字を加えた親しみやすい文章に加え、メンションや複数のハッシュタグを付けておけば、広告情報を詳しく理解できるでしょう。
インスタグラムのメンションやハッシュタグにはルールが定められているので、投稿する前にチェックしておくことが大切です。
● メンションの「@」は全角ではなく半角
● ハッシュタグは1投稿につき30個まで
● キャプションは1投稿につき1つのみ
メンションを設定する際は、全角・半角に気を付けましょう。全角の「@」にすると無効になるため、ユーザー名のリンク先にアクセスできません。また、ハッシュタグは多く設定できますが、数が多すぎると専門性が薄まる恐れがあるので注意が必要です。
キーワードに対する専門性を高めるには、ハッシュタグの数を10~12個ほどに抑えることがおすすめです。ターゲット層が検索しそうなキーワードに関連するハッシュタグを付けておけば、専門性の高い投稿として上位表示されやすくなるでしょう。
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キャプションの例
インスタのキャプションに必要な要素を踏まえ、実際の例を見てみましょう。
画像に掲載されるニットに寄せられる投稿を引用したキャプションです。絵文字を含めた文章に加え、メンションやユーザーの関心を引きそうなハッシュタグが複数付けられています。
ハッシュタグを付けることで、フォロワーでないユーザーに投稿を見てもらうことが可能です。ハッシュタグで検索したユーザーに投稿が表示されるため、多くの人に商品・サービスを宣伝できるでしょう。
関連記事:インスタ検索方法とは! 基本的な仕組みや実際の検索方法を解説!
キャプションが必要な理由
広告にキャプションが必要な理由は以下の通りです。
● 画像だけではわからない情報を補足できる
● フォロワー以外の人にも投稿を見てもらえる
● 自社ならではの個性をアピールできる
広告にキャプションを付ければ、画像だけではわからない情報を補足し、ユーザーに伝えることができます。キャプションにハッシュタグを付ければ、幅広い層に投稿を見てもらえるので、高い宣伝効果を得られるでしょう。
また、キャプションで自社ならではの個性をアピールすることもおすすめです。ユーザーに強い印象を与えられるオリジナリティのある文章を付け加えれば、面白味のあるアカウントとしてフォローされるかもしれません。
インスタリールのキャプション
インスタに商品やサービスをPRするリールを投稿したいけれど、キャプションを付けられる? と疑問を持っている方も多いでしょう。ここでは、インスタのリールにキャプションを付ける方法を解説します。
リールにキャプションを追加するには
リールに追加できるキャプションには、テキストや音楽などがあります。まずはテキストを追加する方法を見てみましょう。
1. リールに投稿する動画を決める
2. 「キャプションを書く」をタップ
3. 文章とハッシュタグを書く
続いて、動画に音楽を追加する方法を紹介します。
1. 「リール」をタップし、投稿する動画を決める
2. 音楽のアイコンをタップ
3. 曲を選択する
4. 歌詞のフォントを選択する
5. 歌詞の表示位置を決める
動画にテキストを追加することで、さらに詳しい情報をユーザーに提供できます。音楽を加えれば見ていて楽しい動画に仕上がるため、ぜひ追加してみてください。
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まとめ
キャプションとは、写真や画像の内容を補足するために加えるテキストのことです。ビジュアルだけでは伝わりにくい情報も、テキストによってユーザーに的確に伝わるため、マーケティングを行う方はキャプション付きの広告を投稿しましょう。
SNSによってキャプションの特徴が異なるので、利用するサービスに応じて変えることがおすすめです。ただし、文章・絵文字・メンション・ハッシュタグはどのサービスにも重要な要素となるため、4つを含めた魅力的なテキストを追加し、ユーザーの興味を引きつけましょう。