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APIとは?基本的な意味や代表的な例を紹介

2024.7.22
読了まで約 8

WebマーケティングやWeb制作、IT業界で働いている方ならAPIという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。APIは、アプリ開発やサイト制作などで重要な役割を果たしているだけでなく、日常生活でも多くの場所で活用されています。

どのような意味・仕組みを指す言葉なのか、知っておいて損はないと思いますがエンジニア職やITにかなり精通した人ではないかぎり、「聞いたことはあるけれど、説明する自信はない…」「正直よく分からない…」という方が多いでしょう。

当記事では「APIとは何か」「APIでできること」「メリット・デメリット」などについて、ITに詳しくない方でも理解できるように解説していきます。「APIについての基本的なことが知りたい!」と思いこの記事を訪れた方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

APIとは

APIについて以下を解説します。

● APIの意味
● APIの仕組み
● WebAPIとAPIの違いは?
● よく聞く「API連携」って?

APIの意味

APIとは「Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインタフェース)」の頭文字を並べたものです。「インターフェース」とは、「接点・境界面」と言い換えることができます。たとえば、マウスもパソコンと利用する人間を繋ぐ「インターフェース」です。

簡単に説明すると、APIとは異なるWebサービスやソフトウェア、プログラムの間をつなぐ仕組みのことと言えるでしょう。ユーザーの利便性を上げるため、ソフトウェアの機能性を拡張させるのです。

関連記事:インターフェースとはどういう意味だろうか?様々な場面で使われる意味を解説!

APIの仕組み

では、APIの仕組みを説明します。現在、第三者が利用できるようにしたAPI(オープンAPI)はソフトウェアの一部の機能がweb上で公開されることにより、外部の人でもソフトウェアの機能を利用できるようにしてくれるものです。

自分のソフトウェアに、第三者が作成したソフトウェアの機能を埋め込むことができ、アプリケーション同士を連携することが可能になります。この場合、APIは「機能を公開しているソフトウェア」と「その機能を使いたいソフトウェア」を繋げる窓口の役割を果たしていると言えます。

WebAPIとAPIの違いは?

現在、APIはWeb上に公開されており、利用したい人がWeb上のHTTP・HTTPS通信によって外部から呼び出すことで使用できるよう普及しています。そのため「WebAPI」と呼ばれることも多く、APIと書いている多くの場合は「WebAPI」を指します。

関連記事:httpとhttpsの違いとは?リダイレクト設定や変更する方法、セキュリティについて解説

よく聞く「API連携」って?

ビジネスシーンでは「API連携」という言葉もよく耳にするかと思います。API連携とはAPIを活用したアプリケーション同士の連携のことを指します。API連携を利用することで、サービスやシステムの構築を行う場合、すべての機能をゼロから開発する必要がありません。そのため簡単に他のサービスと連携し、サービスを拡張することができます。

関連記事:API連携とは!仕組みやメリット・デメリットの解説!

APIの種類

以下ではAPIの種類について解説します。

● Web API
● ネイティブAPI
● ライブラリAPI
● ランタイムAPI
● データベースAPI

Web API

Web APIとはWeb上において、当該アプリやソフトウェアの機能を他のシステムやサービスでも利用できるようにする仕組みのことを指します。Web APIは異なるアプリ間でやり取りができるよう規約や手順がしっかりと定義されています。

SE(システムエンジニア)は既存のサービスを活用してアプリ開発に専念できます。しかしながら、異なるシステム間で簡単にやり取りができるようになるため、セキュリティ面が脆弱になりがちです。

ビジネスにおいて利用する際には、暗号化やユーザー認証のプロセスを導入し、セキュリティ強化を図る必要があります。

ネイティブAPI

ネイティブAPIとはWindowsやMac、Androidなど、OSにあらかじめ組み込まれているAPIのことを言います。ネイティブAPIはOSのカーネルを呼び出して、メモリ操作やハードウェアの制御といったコンピューター内の資源管理を行う役割を担っています。具体例としては「Windows API」「Android API」などがあります。

ライブラリAPI

Javaといった開発言語を使った開発で呼び出すのがライブラリAPIです。クラス(データ構造の設計図に相当するもの)をまとめたクラスライブラリにより、数行のコードで機能を実装します。

ランタイムAPI

ランタイムAPIは「runtime=実行時」に使用されるAPIのことを言います。いわゆるソフトウェアやアプリを実行するために必要なプログラム群及びファイルの集合体のことを指します。ランタイムAPIは動的な操作が可能で、アプリの状態をリアルタイムで監視しモニタリングできるなど、さまざまなメリットがあります。

データベースAPI

データベースAPIは、外部のデータベースにアクセスし情報の取得が行えるAPIを言います。データベースAPIを介することでシステムとデータベース間のやり取りがスムーズに行えます。またデータベース内に蓄積されているリアルタイムな情報もシステムに実装できます。

Web APIの関連用語

Web APIの関連用語について解説します。

● REST API(RESTful API )とは
● SOAP APIとは

REST API(RESTful API )とは

RESTとは「REST=REpresentational State Transfer」の略称で「Webシステムにおける思想設計(アーキテクチャ)」のことを言います。このAPIをREST APIと言います。そしてRESTは具体的な状態を定義した情報の相互共有といった意味合いになり、これを満たすシステムやWebサービスを「RESTful」と表現します。このRESTfulを満たしたAPIをRESTful APIと言います。

SOAP APIとは

SOAPとは「Simple Object Access Protocol」の略称で、異なるプログラムやプラットフォーム間における情報をやり取りするためのプロトコルのことを言います。SOAPは標準プロトコルで、もともとは異なるプログラム言語及び異なるプラットフォーム間で、別々に構築されたアプリやソフトウェアを、それぞれ互いに通信ができるようにすることを目的として設計されました。

APIでできること

なんとなくAPIの概要を掴むことができましたか?次にAPI活用で具体的に何ができるのかについて説明していきます。

● APIで何ができる?
● APIの活用事例

APIで何ができる?

APIでできることはとても多岐に渡ります。アプリケーション同士を連携させて、機能の拡張やアプリ開発の効率化を図ったり、あるアプリケーションから読み込んだデータを、別のアプリケーションで解析したりすることが可能です。

関連記事:アプリとは!誰にでもわかるようにアプリを解説します!

APIの活用事例

では実際にはどのように利用されているのでしょうか。普段の生活のなかでAPIの存在を意識することは無いと思いますが、多くの場面ですでに活用されています。きっとみなさんも身に覚えがある事例をご紹介します。

● 事例1:アカウント登録
● 事例2:Googleマップ

事例1:アカウント登録

例えば、アプリやwebサービスで新規会員登録をする際に、GoogleやFacebookのアカウント情報を利用して簡単に登録できた経験はありませんか?これは、アプリやwebサービスがAPIによってGoogleやFacebookの機能を利用しており、ユーザーが一から会員情報を入力する手間を省くことができています。

事例2:Googleマップ

観光地やレストランなどのサイトには、施設(お店)の所在地が記載されています。住所だけでなくGoogleマップの地図も表示されてる場合が多いのではないでしょうか。これは、Google APIを活用してサイトに地図を埋め込んでいる事例です。

このように、APIを公開することによって広がる経済圏は「APIエコノミー」といい、APIを公開する側はサービスの拡大や新しいユーザーの獲得、公開されているAPIを活用する企業側は開発の簡略化など双方にメリットをもたらします。

日本では「FinTech」とあわせてAPIエコノミーが語られる場合も多く、近年は金融機関と金融分野のベンチャー企業とのAPI活用による連携が進められています。

代表的なAPI

先ほどの事例でGoogle APIやFacebook APIについて触れましたが、その他の代表的なAPIをご紹介します。現在さまざまなアプリケーションは、利用端末を介してどこからでも利用できるようになっています。

さらに、アプリ単体ではなくある一部の機能のみが提供できるようになったことで、APIの活用範囲が広まり、クラウドにて利用されやすくなっています。技術面での使いやすさが増したことに加えて、利用手続きの煩雑さが少なくなっていることもクラウドでAPIが活用されやすくなっている理由も1つです。以下でAPIの例を解説します。

● Amazon API
● Yahoo API
● YouTube API
● Twitter API
● Microsoft Graph API LINE API

関連記事:クラウドとは!今更聞けない初心者でも分かる意味を解説!

Amazon API

Amazonに出品した商品の在庫管理や注文レポート、最安値情報などの取得を行うことができます。

Yahoo API

Yahooショッピング・Yahoo天気・Yahoo mailなど、Yahooが運営するサイト内での情報を自動で取得することができます。

YouTube API

動画の効果測定やチャネルデータの一括取得など、動画のパフォーマンスを高めるための分析ができる機能を追加できます。

TwitterAPI

タイムライン上の特定ユーザーのつぶやきを取得したり、定期的にツイートを行うbotのようにツイートを投稿したり、自身が保有するサイトや開発したアプリからX(Twitter)内のつぶやきを検索したりすることが可能です。2023年3月に有料化が発表されています。

Microsoft Graph API

画像の分析やテキストの読み取り・手書き文字の読み取りができる画像認証のAPI・画像内にある顔の分析ができるAIのAPIなどを公開しています。

LINE API

LINE提供のAPIの中でも人気の高い「LINE Messaging API」では問い合わせの自動対応などに使える機能を備えています。他にもLINEアカウントを使用して、他のWebサービスにログインできる「LINEログイン」や様々なSNSやブログからのシェアや友達追加ボタンを作成できる「LINE Social Plugins」などがあります。

この他にも、SaaSベンダーが自社のAPIを公開する動きが広がっており、バックオフィス向けであれば、例えば人事労務管理システム「SmartHR」や会計や労務管理を行う「freee」などがAPIを公開しています。また、マーケティング分野ではメール配信システムでAPI連携がされたサービスも複数存在します。

関連記事:メール配信システムおすすめ15選を徹底比較します!機能・料金から選び方を解説!

ChatGPTのAPIとは

以下ではChatGPTのAPIについて解説します。

● ChatGPT APIとは
● ChatGPT APIでできることの例

ChatGPT APIとは

ChatGPT APIとはOpenAIが開発したChatGPTを任意のアプリやWebサービスに組み込んで使用することができるAPIです。このAPIを利用することにより、当該アプリやWebサービスをAPIを介してChatGPTが使用できるようになります。

ChatGPT APIでできることの例

ChatGPT APIでできることとしては以下の事例があります。

● 自動応答システムの作成
● 質問応答システムの作成

自動応答システムの作成

ChatGPT API を利用すれば、自社のWebサイトやシステム、アプリにおいて、ChatGPTの機能を利用したオンラインチャットボットの作成、及び配置ができます。APIを介したChatGPTを活用することで顧客とのコミュニケーションが自動で行えるチャットボットなどを作成すれば、人的リソースを削減でき人材を他の作業へと回すことができます。

関連記事:リソースとは?ビジネスでの意味や種類を一挙に解説

質問応答システムの作成

ChatGPT API を利用して質問応答システムを作成、配置することもできます。顧客からの問い合わせに対して質問内容を自動解析し、あらかじめ組み込んでおいたデータベースの中から最適な回答を探し出すことで、APIを介して自動で応答してくれます。

ChatGPT APIを活用することでカスタマーサポート業務の負荷軽減が見込めると同時に、顧客によるオペレーターを待つ時間も削減できるなど、顧客満足度の向上にもつながります。また別の使い方として、質問応答システムを企業内部に導入して利用する方法もあります。

従業員は日々更新される社内情報を、質問応答システムに質問を入力するだけで即座に情報を入手できるようになります。企業の内部情報をデータベースに組み込み、あとは適宜更新作業を行うことにより、企業内の全従業員で情報を共有することができるようになります。

こうすることで、都度全従業員に手作業で情報を伝達する手間が削減でき、従業員は効率的に情報を入手できます。

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APIのメリット・デメリット

APIのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

● APIのメリット4つ
● APIのデメリット

APIのメリット4つ

APIを活用するとサービス提供者側と利用するユーザー側の双方にメリットがあります。

● 開発にかかる時間コストを削減できる
● セキュリティの向上を図ることができる
● システム変更による影響の最小化
● 利便性の向上

開発にかかる時間コストを削減できる

実装したい機能がすでにAPIで公開されている場合、同じプログラムを1から作る必要がありません。そのため、開発にかかる時間とコストを大幅に短縮することができます。また、既存のクオリティの高いAPIを利用することで、サービスの質も向上も期待できます。

セキュリティの向上を図ることができる

先ほどの事例でもご紹介した通り、APIによってゼロから会員登録システムを構築しなくても、GoogleやSNS(Facebook・Twitter・LINEなど)のセキュリティレベルの高いログインシステムを利用することができます。

また、クレジットカードなどの個人情報を保持する必要がなかったり、会員情報入力の手間が省けたりすることでより多くのユーザーにサービスを利用してもらえるというメリットがあります。

システム変更による影響の最小化

自社で様々な機能を実装している場合、仕様変更によって大部分を書き換える必要がありますが、APIであればその影響が最小化します。

利便性の向上

他社のユーザー情報を使って、自社のサービスにログインできるようにすると、氏名やメールアドレス等の入力も必要ないため、ユーザーにとって面倒な手続きを省くことができます。

APIのデメリット

コストも抑えながら利用できる便利なAPIですが、もちろんメリットばかりではありません。

● サーバーの障害
● APIを提供する企業への依存

サーバーの障害

自社サーバーに問題がなくとも、API提供側のサーバーに障害が発生した時は、利用できなくなってしまいます。

関連記事:サーバーとは何か?サーバー構築からサーバーエラーやサーバーダウンまで徹底解説

APIを提供する企業への依存

APIの仕様変更による不具合やAPIの提供中止によって、これまで通り使い続けることが困難になる可能性があります。APIにばかりに依存してしまうのは避けるべきでしょう。

Web API利用の注意点

Web API利用の注意点としては以下が挙げられます。

● 提供元が信頼できる企業かどうか
● APIキーなど認証情報の適切な管理

提供元が信頼できる企業かどうか

Web APIを利用する際の注意点としてまず挙げられることは、提供元が信頼できる企業かどうかを確認することです。APIを利用する場合、利用者側は提供元企業に少なからず依存してしまいます。APIが仕様変更されたときには、利用している側はそれに従い何らかの対策を立てる必要性も出てきます。

またAPI提供元がサービスを停止した場合は、利用者側は不可抗力で同じく利用を辞めるか代替えのAPIを他に探すしかありません。このように、APIは提供元により少なからず影響を受けてしまいますので、しっかりとアップデートが行われ、セキュリティ対策が講じられているものを選ぶ必要があります。

APIキーなど認証情報の適切な管理

Web APIでは「APIキー」もしくは「シークレットキー」と呼ばれる認証情報を用いて、APIへのアクセスを行います。いわゆるユーザーIDやパスワードと同じような役割を担っており、これを第三者に教えたり、複数の部署間で使いまわしたりすることは情報漏洩の観点から厳禁です。

このようなAPIキーは、従来のユーザーIDとパスワードを保管するのと同様に、厳重かつ適切に管理する必要があります。

まとめ

APIについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?今や日常生活やビジネスにおいて必要不可欠になったAPI。これからの数年間も、IT分野の急速な発展・データ消費量の大幅な増加によって市場の拡大は続くと予想されています。

今後も「API」や「API連携」という言葉を耳にする機会は増えるかと思われますが、その時には今回の知識が少しでも役に立てば幸いです。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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