仕事や研究では、数多くの資料やマニュアルを使用することがあるでしょう。そんな場面では、エクセルのハイパーリンクという機能を利用することで、別のシートや外部のサイト・ファイルを参照させることが可能です。ハイパーリンクを使用することで、情報が整理されるだけでなく、各資料間の移動がスムーズになることで、業務や作業の効率化も図ることができます。本記事では、エクセルのハイパーリンクの作成方法や削除方法、開かない時にやることを解説します。
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目次
エクセルのハイパーリンクとは
エクセルのハイパーリンクとは、クリックすることでリンク先に移動できる機能です。ここでは、ハイパーリンクの詳しい機能を解説します。
クリック一つで関連情報などにアクセスできる機能
ハイパーリンクは指定したページやファイルを表示できる機能で、セルや文字列や図などに設定することで、クリック一つでシートやセルやWebページなどに移動できます。主な種類は以下の通りです。
種類 | 機能 |
シートリンク | 同じワークブックの別のシートに移動する |
ファイルリンク | 外部のファイルを開く |
Webリンク | 外部のWebサイトに移動する |
メールリンク | メール作成画面を開く |
ブックマークリンク | ワークシートの特定のセルに移動する。 |
必要な情報に簡単にアクセスできるようになる点や複雑な操作を簡易化できる点がメリットです。なお、ハイパーリンクが設定された文字は青く表示され、1度クリックしたハイパーリンクは薄紫色になります。
よくある具体的な利用シーンとしては、会議のエクセル資料に、関連するマニュアルのリンクを設定する場面が考えられます。会議に必要な資料は、時にはエクセル、ワード、パワーポイントなど、さまざまな形式に渡ることが少なくありません。そんな場合に、エクセルに各資料のハイパーリンクを設定しておけば、エクセルを介して全ての資料にアクセスしやすくなります。
また、研究レポートなどで分析データを参照する場合に、別のシートへの参照を簡単に行う、といった場面も考えられます。
いずれも、各所に分かれて存在するデータや資料をハイパーリンクという形で集約し、業務を効率化したり、整理することができるのです。
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エクセルのハイパーリンク作成方法
ここでは、ハイパーリンクの作成方法を解説します。ハイパーリンクは複数の種類に分けられますが、いずれも同じ手順を踏みます。
リンクを設定したいセルを選択
リンクを設定したいセルを選択します。例えば、A1にリンクを設定したい場合はA1をクリックして、アクティブセルにしましょう。
アクティブセルとは、値の入力や設定の変更の対象となるセルです。一般的に、アクティブセルは緑色の枠線で囲まれます。
「ハイパーリンクの挿入」を表示
アクティブセルを右クリックし、「リンク」から「ハイパーリンクの挿入」を選択しましょう。ショートカットキーのCtrl+Kでもリンクの挿入が可能です。
リンク先を指定
「ハイパーリンクの挿入」が表示されたら、リンク先を指定します。リンクの種類に応じて、以下の部分を指定しましょう。
● 「ファイル、Webページ」
ファイルリンクやWebリンクを設定できます。
● 「このドキュメント内」
同じファイル内のシートやセルを設定できます。
● 「新規作成」
新しいファイルを作成し、そのファイルをリンクします。
● 「電子メールアドレス」
メールリンクを設定できます。
必要な情報(URLやセル参照など)を入力して「OK」
URLやセル参照など必要な情報を入力したら「OK」を押して設定は完了です。設定したら、リンクが機能しているかどうか確認しましょう。
なお、外部のファイルのリンクを記述する際は絶対パスと相対パスの2種類に分けられます。絶対パスとは、ファイルの場所を最初から最後まで完全に記述したパスです。ファイルを移動してもパスが変わらないため、リンクが切れるリスクは減りますが、記述が長くなるデメリットがあります。
一方、相対パスとは、記述元のファイルからファイルの場所を記述するパスです。絶対パスよりも記述を短くできる反面、ファイルの位置関係が変わるとリンクが切れてしまいます。
初期設定は相対パスになっているため、絶対パスで記述したい場合は「詳細プロパティ」の「ファイルの概要」の「ハイパーリンクの基点」を変更する必要があります。
なお、エクセルには「HYPERLINK関数」というものも存在します。セルに「=HYPERLINK(リンク先,別名)」を入力することで、ハイパーリンクが簡単に設定できます。このとき、ハイパーリンクには上述した通り、Webリンクのみならず、ファイルリンクやメールリンクなども指定が可能です。
何度も似たようなページのリンクを作成する場合などは、「HYPERLINK関数」によって関数としてコピー&ペーストが可能なので、作業が効率化できます。
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エクセルのハイパーリンクを削除するには
エクセルにURLを貼り付けるとデフォルトでは自動的にリンクが設定されますが、かえって邪魔な場合もあるでしょう。ここでは、ハイパーリンクの削除方法を解説します。
リンクを削除したいセルを選択→右クリック「ハイパーリンクの削除」
削除したいセルを選択し、右クリックから「ハイパーリンクの削除」を選択することで、文字列は残したままリンクを削除できます。この方法を応用し、Ctrl+Aで全てのセルを選択して「ハイパーリンクの削除」を選択すれば、全てのリンクの削除も可能です。
また、画面上部の「データ」タブの「クエリと接続」にある「リンクの編集」から、リンクの一覧を見ることができます。そのリストから削除したいリンクを選択し、「リンクの削除」をクリックすれば削除が可能です。複数のリンクを選択する場合は、Ctrlキーを押しながら削除したいリンクをクリックしましょう。
自動的に設定されないようにする設定もある
ハイパーリンクの自動設定を無効にする設定もあります。手順は以下の通りです。
1. 「ファイル」から「オプション」をクリック
2. 「文章校正」をクリック
3. 「オートコレクトのオプション」から「入力オートフォーマット」をクリック
4. 「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」を無効にする
これにより、URLやメールアドレスを貼り付けてもリンクが設定されません。
なお、セルを右クリックし、「貼り付けのオプション」から「テキストのみを保持」を選択することで、URLやメールアドレスをプレーンテキストとして貼り付けられます。Ctrl+Shift+Vでもプレーンテキストとして貼り付けが可能です。
エクセルのハイパーリンクが開かない時にやること
ここでは、ハイパーリンクが開かない時にやることを解説します。以下の対処を行って、リンクを機能させましょう。
設定を確認する
リンクの設定を確認しましょう。リンク先が変更された場合もリンクが開かなくなります。リンクが開かない具体的なケースは以下の通りです。
● シート名やファイル名を変更した
● シートやファイルを削除・移動した
リンクが設定されたセルにマウスカーソルを当てると、リンク先の情報を確認できます。リンク先の情報が間違っている場合は、再度リンクを設定し直す必要があります。
また、エクセルではハイパーリンクに「#」を使用できないため、「#」が含まれている場合は「#」の削除が必要です。
さらに、ハイパーリンクが設定された文字列は青く表示されますが、マウスカーソルを当てても指マークにならない場合は正しく設定されていない恐れがあります。その場合は、再度リンクを設定し直すことで機能するようになるでしょう。
ファイルが破損していないか確認する
エクセルファイルそのものが破損している場合もリンクが開かなくなります。その場合は、ファイル修復ツールを使うことでリンクが機能するようになるでしょう。
それでもリンクが開かない場合は、リンクの自動更新を無効にすることをおすすめします。「ファイル」から「オプション」を開き、「詳細設定」の「全般」から「Webオプション」をクリックしましょう。「Webオプション」ダイアログを開いたら、「ファイル」の「保存時にリンクを更新する」のチェックを外して「OK」を押すことで無効にできます。
まとめ
指定したページやファイルを表示できる機能であるハイパーリンクは、クリック一つでシートやセルやWebページに移動できます。セルを選択して右クリックから「ハイパーリンクの挿入」を選択して必要な情報を入力することで、リンクの設定が可能です。設定されたリンクは、セルを選択して右クリックから「ハイパーリンクの削除」から削除できます。
ハイパーリンクを有効活用することで、仕事や勉強などで情報へのアクセスを効率化し、重要事項に集中できる環境を作り出しましょう。