スマートフォンやSNSの普及により、動画を使ったマーケティングは急速に拡大しています。しかし、動画の容量が大きすぎると、困った事態を引き起こしかねません。たとえばユーザーの環境によってはスムーズに動画の視聴ができず、サーバーがダウンしてしまうと、効果的なマーケティングが行えないかもしれません。
そこで役に立つのが、動画ファイルのサイズを小さくする「動画圧縮」です。本記事では、動画圧縮の基礎知識やメリット・デメリットのほか、iPhoneやAndroidなどのスマホや、WindowsやMacなどのPCでの圧縮方法についても解説します。
記事コンテンツをサクッと映像化!面倒な動画制作お任せプラン
情報が溢れる現代において、発信する情報を『 ユーザーに見てもらえるか? 』 がカギです。 しかし、魅力的なコンテンツを作成しただけでは、ユーザーが集まらないのも現実です。 その状況…
目次
動画圧縮の基礎知識
動画圧縮をするためには、まず動画圧縮の意味や仕組みなどの理解が必要です。ここでは、動画圧縮の基礎知識を解説します。
圧縮と解凍とは?
動画圧縮とは、動画ファイルのサイズを縮小する技術です。動画には映像と音声のデータが含まれるため、どうしても容量が大きくなります。
動画圧縮は、動画のデータサイズを削減することです。動画を提供する側は、ストレージ容量を節約でき、サーバーの負担が軽減できます。また、動画を閲覧するユーザーは、スムーズに動画を視聴できるため、離脱の防止など、視聴率の維持にも役立ちます。
なお、圧縮の対義語として「解凍」があります。解凍とは、圧縮されたファイルを元に戻すことです。ただし、「動画解凍」といった場合、圧縮された動画を元の容量・サイズに戻すことではなく、メール送付用などに圧縮されたzipファイルを展開して動画ファイルを取り出すことを示す場合がほとんどです。
動画圧縮には、可逆圧縮と非可逆圧縮があります。可逆圧縮はデータを完全に復元(復号)できますが、圧縮率は高くなく、品質重視に適しています。前述のzipファイルは可逆圧縮に該当します。
一方の非可逆圧縮は、圧縮前のデータに復元できない圧縮方法です。視覚的に目立たない部分を削除することで高い圧縮率を実現できます。品質は低下するものの、軽いサイズになるため、動画や画像、音声の圧縮に広く利用されています。
関連記事
・JPEGとは?圧縮・変換する方法や無料ツールを解説
・アーカイブ(archive)とは?基本的仕組みを解説
動画圧縮の仕組み:フレーム内圧縮とフレーム間圧縮
動画圧縮の主な仕組みは、フレーム内圧縮とフレーム間圧縮です。そもそも動画データは連続した画像データ(フレーム)の集合で、複数枚の画像を重ねて動かすことで変化を表現しています。
フレーム内圧縮は、各フレームを小さなブロックに分割し、色が同じか似ている場合、ブロックを統合してデータを削減する手法です。例えば、ブロック内の情報が「白白白白白白黒黒赤赤」だった場合、これを「白6・黒2・赤2」とまとめることでデータを小さくします。また、明るさや色の情報を周波数に変換し、高周波成分の削除や、まとめる方法もあります。画像の高周波成分とは、物と物の境界や輪郭など画素値の変化が急な領域のことです。これらは人間の目で見ても細かいノイズにしか見えないため、劣化を目立たせずに各フレームを圧縮できます。
しかし、各フレームを圧縮しても、長い動画の場合はデータの圧縮率があまり多くないこともあります。そういう場合は、フレーム内圧縮に加えて、動画の変化がある情報のみを抽出し、データをさらに圧縮する方法を取ります。例えば、手を振っている人の映像があった場合、手を振っている部分の情報のみを抽出することでデータを圧縮するのです。つまり動画の時間短縮が「フレーム間圧縮」になります。
フレーム内圧縮とフレーム間圧縮は動画圧縮技術の基礎であり、この2つを駆使することでデータの圧縮率を高められます。
なお、動画を特定のルールに基づき変換することをエンコード、圧縮された動画を元の形式に戻すことをデコード(復号・復元)と呼びます。
関連記事:動画ファイルの形式や拡張子を解説!種類やシーン別の使い方を紹介!
主要な動画フォーマットの特徴
主な動画フォーマット(と拡張子)として、以下が挙げられます。
MP4(.mp4)
MP4は代表的な動画フォーマットの一つで、ファイルの拡張子は「.mp4」です。
他の動画フォーマットに比べて圧縮率が高く、サイズが小さくなりやすいのが特徴です。動画と音声を別々に圧縮するため、圧縮後の動画品質も比較的高いといわれます。
MP4はWindowsやMacなどのさまざまなOSにも対応しており、動画の補足情報であるメタデータやタグの埋め込みも可能です。こうした使い勝手の良さから、Web上での配信に適しています。
AVI(.avi)
AVIはMicrosoft社によって開発された動画フォーマットで、ファイルの拡張子は「.avi」です。
Windowsに標準対応しており、高い互換性や汎用性を持っています。無圧縮の動画保存に対応しているため、動画を高画質で保存する際に最適です。
その一方で、AVIは他の動画フォーマットに比べて圧縮率が低く、サイズが大きくなりやすいため、Web上での配信にはあまり適していません。
MOV(.mov)
MOVはApple社によって開発された動画フォーマットで、ファイルの拡張子は「.mov」です。
Apple製品に標準対応しており、「QuickTime Player」というMac PCにあらかじめ搭載されている動画再生ソフトウェアに最適化されています。
MOVは多様なコーデック(動画ファイルをエンコード・デコードするプログラムやソフトウェア)に対応している点が特徴です。Apple社が開発した動画コーデックにも対応しており、色深度や解像度を高く維持できるため、動画の品質も高いといわれます。
ただしMacやiOSデバイスでよく使われている一方、Windowsとの相性はあまり良くありません。Windows PCにQuickTime Playerをインストールすれば再生できますが、Windows用のアプリでは開けない恐れもあります。
WebM(.webm)
WebMはGoogle社によって開発された動画フォーマットで、ファイルの拡張子は「.webm」です。
MP4よりも圧縮率が高いため、動画を小さいサイズで保存できます。サイズを抑えながら高品質な動画や音声を保存できるため、Web上での配信に最適です。
Google ChromeやMozilla Firefoxなど、主なブラウザでの再生にも対応しています。その一方で、対応しているコーデックが少ないというデメリットがあります。
動画ファイルの形式や拡張子を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:動画ファイルの形式や拡張子を解説!種類やシーン別の使い方を紹介!
動画圧縮することのメリット
続いて動画圧縮のメリットを解説します。主なメリットとして、容量の節約やサーバーへの負担やユーザーのストレスの軽減が挙げられます。
ストレージ容量の節約
最近の動画は、高画質化に伴いサイズが大きくなっているため、PCなどの保存時にストレージの容量不足が生じることがあります。大量の動画を保存する場合、オンラインストレージや外付けSSDなどが必要になるケースも少なくありません。
動画を圧縮すればサイズを軽量化できるため、PCやスマートフォンなどのストレージ容量の節約することが可能です。容量に余裕があれば、システムやアプリケーションの動作に悪影響を及ぼす心配もなく、安定した状態で作業ができるでしょう。
サーバーへの負担軽減
基本的に動画のサイズが大きいと、配信などに必要なサーバーにも負荷がかかります。特に高品質な動画は通信量が大きくなるため、動画の遅延や通信トラブルが発生しやすくなるものです。
そこで動画を圧縮してサイズを軽量化すれば通信量を削減でき、サーバーへの負担も軽減できます。サーバーの数や容量を増やすことなく、コスト削減にもつながります。
ユーザーのストレス軽減・離脱防止
動画のサイズが大きいと、サーバーだけでなく、ユーザー側の動作も遅くなり、スムーズに再生できなくなる恐れがあります。ファイルの読み込みが間に合わず、動画が途中で途切れたり、コマ落ちが発生したりすると、ユーザーはストレスを感じ、離脱が起こりやすくなるでしょう。
動画を圧縮してサイズを軽量化すると通信量が減るため、動画の途切れやコマ落ちがしにくくなり、ユーザーは快適に視聴できるようになり、視聴率の維持もできます。
動画圧縮することのデメリット
動画圧縮には多くのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。ここでは、動画圧縮のデメリットを解説します。
フレームレートやビットレートの低下
動画を圧縮すると、フレームレートやビットレートが低下します。
フレームレートとは、1秒間に何枚のフレームが表示されているかを示す単位です。フレームレートが高いと滑らかな動画になり、低いとカクカクした動画になります。
ビジネス系のウェビナーや講演会、インタビュー動画など、動画の中心となる要素は人物の話で、動きの少ない動画であれば、フレームレートが低くても、動画への満足度が下がったり視聴率が下がったりする可能性は少ないでしょう。しかし、スポーツやゲーム、ステージなど、動きが激しい動画の場合は注意が必要です。
また、ビットレートとは1秒間に転送・処理できるデータ量を表す単位です。ビットレートが低下すると画質が粗くなり、モザイクのようなノイズや歪みが目立つようになります。
つまり、過度に圧縮をすると品質が損なわれるため、圧縮する際はサイズと品質のバランスを考慮する必要があります。
解像度の低下
動画の圧縮には、解像度を下げてサイズを軽量化する方法もあります。
解像度とは、動画の各フレームに含まれている小さな点の密度です。解像度が高いと動画が鮮明になり、細かい部分も表現できるようになります。解像度が低いと細かな表現が難しくなり、画質は粗くなります。
動画圧縮する際は、利用環境を想定したうえで適切な解像度を保つことが重要です。
デバイス別の動画圧縮方法
続いてはデバイス別の動画圧縮の方法を解説します。iPhone・iPadやWindows・Macでは標準搭載されているアプリを使うことで動画を圧縮できるほか、ブラウザ上でも動画圧縮が可能です。
iPhone/iPadでの圧縮方法
iPhoneやiPadでは専用のアプリを使って動画を圧縮できるほか、標準搭載されている「写真」アプリを使うことでも動画を圧縮できます。
動画圧縮の手順は以下の通りです。
<iPhone/iPadでの動画圧縮手順>
1. 「写真」アプリから動画を選び、左下の矢印を押して「共有アルバムに追加」を選ぶ
2. 「共有アルバムに保存」を選び、「投稿」を選ぶ
3. 共有アルバムから先ほどの動画を選び、「ビデオに保存」を選ぶ
なお、共有アルバムに投稿された動画の長さは最長で15分、画質は最大で720pに調整されるため、サイズが小さくなる可能性があります。また、「共有アルバムに追加」というメニューが見当たらない場合はiCloudの設定を見直しましょう。
また、iPhoneで撮影した「空間写真」や「空間ビデオ」などの3Dで記録されたファイルには対応していません。
Androidでの圧縮方法
Androidでは標準搭載されているアプリで動画を圧縮できないため、専用のアプリが必要です。
他のアプリをインストールしたくない場合は、LINEのトーク機能などがおすすめです。LINEで動画を送ると自動的に圧縮されるため、その動画を保存することで容量を削減できます。動画の品質は多少落ちますが、スマートフォンで閲覧する場合はほとんど差がわかりません。ただし、LINEで送信できる動画の長さは5分までです。
圧縮後のサイズは指定できないため、指定のサイズに圧縮したい人は専用のアプリを使いましょう。
PC(Windows/Mac)での圧縮方法
Windows PCの場合、標準搭載されている「フォト」を使うことで動画を圧縮できます。動画圧縮の手順は以下の通りです。
<Windows PCでの動画圧縮手順>
1. 「新しいビデオ」から「新しいビデオプロジェクト」をクリックする
2. ビデオの名前を指定する
3. 「+追加」から「このPCから」をクリックして動画を追加する
4. 動画を選択して「ストーリーボードに配置」をクリックする
5. 「ビデオの完了」をクリックし、ビデオの品質を選ぶ
6. 出力先を選んで「エクスポート」をクリックする
Mac PCの場合は、標準搭載されている「iMovie」を使うことで動画を圧縮できます。動画圧縮の手順は以下の通りです。
<Mac PCでの動画圧縮手順>
1. プロジェクトを開く
2. メニューバーから「ファイル」を選び、「共有」の中にある「ファイル…」を選ぶ
3. 解像度や品質を選んで保存する
ブラウザベースの圧縮ツール
ブラウザ上のツールを利用することでも、動画を圧縮できます。主なサイトは、以下の通りです。
Video Converter online
Video Converter onlineでは動画をドラッグアンドドロップして動画を圧縮でき、解像度やサイズの変更も可能です。
対応しているファイル形式は、「MP4」「AVI」「MPEG」など300種類以上です。動画サイズの上限は4GBとなっています。
VideoSmaller
VideoSmallerでは画質を劣化させずに動画の圧縮が可能で、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン撮影の動画にも対応しています。アップロードした動画は数時間後に削除される仕様です。
対応しているファイル形式は、「MP4」「AVI」「MPEG」「MOV」です。動画サイズの上限は500MBとなっています。
Microsoft Clipchamp
動画圧縮に加え、ビデオテンプレートやサウンドエフェクトなどさまざまな機能も提供されているサイトです。圧縮後の動画のプレビューを閲覧できるため、保存する前に希望の品質になっているかも確かめられます。
対応しているファイル形式は、「MP4」「AVI」「MOV」「DIVX」「FLV」「3GP」「WMV」「VOB」「MKV」です。動画サイズの上限は20GBとなっています。
参考リンク:Microsoft acquired Clipchamp
プラットフォーム別の推奨設定
ここでは、SNS、メール、Webサイトなどのメディア別で、動画の推奨設定を解説します。YoutubeやX(旧twitter)では、動画の推奨設定が詳細に決められています。
YouTubeの推奨設定
Youtubeの推奨設定は以下の通りです。
ファイル形式
基本的にMP4が推奨されており、音声コーデックはAAC-LC、動画コーデックはH.264が推奨されています。
ファイルサイズ
ファイルサイズは最大で256GBです。
フレームレート
フレームレートは24・25・30・48・50・60が一般的です。
ビットレート
推奨されている映像ビットレートは以下の通りです。
また、動画の推奨音声ビットレートは以下の通りです。
タイプ | 推奨音声ビットレート |
モノラル | 128kbps |
ステレオ | 384kbps |
5.1 | 512kbps |
解像度とアスペクト比
PC上での標準アスペクト比は16:9です。
また、アスペクト比が16:9の場合は、以下の解像度でのエンコードが推奨されています。
解像度 | ピクセル |
4320p(8K) | 7680×4320 |
2160p(4K) | 3840×2160 |
1440p(2K) | 2560×1440 |
1080p(HD) | 1920×1080 |
720p(HD) | 1280×720 |
480p(SD) | 854×480 |
360p(SD) | 640×360 |
240p(SD) | 426×240 |
なお、Youtubeショートの場合、アスペクト比は9:16、解像度は720×1280が推奨されています。
X動画の推奨設定
Xに動画を投稿する際の推奨設定は以下の通りです。
ファイル形式 | MP4・MOV |
動画コーデック | H.264 |
音声コーデック | AAC LC |
ファイルサイズ | 最大512MB |
フレームレート | 30・60 |
最小動画ビットレート | 5Mbps |
最小音声ビットレート | 128kbps |
アスペクト比 | 16:9・1:1 |
解像度 | 1280×720・720×1280・720×720 |
YouTubeやXの動画については、以下の記事もご参考にしてください。
関連記事
・YouTube Studioとは?使い方やメリットを初心者でもわかるよう解説!
・YouTube広告の基本!種類や出し方、配信の流れまで解説します!
・Twitter(X)動画の保存・ダウンロード方法と注意点&投稿のポイント、効果的な動画の作り方を解説
メール添付用の最適化
メールに動画を添付する際は、ファイルサイズを25MB以下にすることをおすすめします。多くのメールサービスでは、1通あたりに送れるファイルサイズの上限が15〜25MBに設定されているからです。
また、動画の長さも2〜3分に制限されているため、長時間の動画の場合は、リサイズや画質調整が必要です。数秒単位の動画であれば、簡易的なアニメーションを表示できる「GIF」に変換するのも一つの手段です。
また、ファイル転送サービスを活用するのも一つの方法です。企業間などで送付する場合は、セキュア対応のファイル転送サービスがおすすめです。
関連記事:httpとhttpsの違いとは?リダイレクトやセキュリティも解説
Webサイト掲載用の設定
Webサイト上に動画を埋め込む際は、ファイルサイズを10MB以下に抑えることをおすすめします。特に、ループで再生される動画の場合は、サイトへの負荷を避けるため、5MB以下が望まれます。
また、長い動画を掲載したい場合は適宜分割し、Webサイトに合った長さや内容に編集しましょう。動画の圧縮が難しい場合は、YoutubeやVimioなどの動画配信プラットフォームにアップロードし、外部リンクとして埋め込むこともおすすめです。
効果的な動画圧縮の方法と注意点
ここでは、動画圧縮のコツや注意点を解説します。動画の容量を減らしたい場合は、動画のカットやビットレート・フレームレート・解像度などの設定の調整が効果的です。
画質を保ちながら容量を減らすコツ
動画の中に不要な部分がある場合は、編集作業で削除しましょう。再生時間が長いとファイルサイズが大きくなるため、不要部分を取り除くことで、解像度やビットレートなどを下げずに容量を削減できます。
また、ビットレートは適切な値に調整しましょう。ビットレートが高すぎると容量が大きくなるうえに、再生が遅くなることがあります。
映像ビットレートは5〜15Mbps、音声ビットレートは96〜128kbpsが目安です。
さらに、フレームレートが高すぎる場合は60fps以下に下げましょう。動画のフレームレートが60fpsより高くても、その映像に対応している配信プラットフォームや視聴側のディスプレイが無ければ表現できません。そのため、一般的な動画の場合は30fps、激しい動きが含まれている動画の場合は60fpsに調整するとよいでしょう。
解像度は、4K以上の動画を扱う場合、解像度をフルHD以下に下げましょう。一般的なディスプレイの解像度はフルHD(1920×1080p)であり、それ以上の解像度は物理的に表示できないため、4K以上の動画であってもフルHD以下で表示されることがあります。
そもそも人間が4K以上の動画とそれ以下の解像度の動画を見分けるのは難しいため、動画の解像度は高くてもフルHDで十分です。
画像フォーマットの一つであるJPEGの圧縮・変換方法については以下を参考にしてください。
関連記事:JPEGとは?圧縮・変換する方法や無料ツールを解説
バッチ処理による効率化
複数の動画ファイルを一括で圧縮したい場合は、バッチ処理をおすすめします。
バッチ処理とは、あらかじめ登録した一連の処理を自動的に実行する処理方式です。動画ファイルをまとめたフォルダを用意し、動画を圧縮するソフトウェアをバッチファイルで繰り返し実行させることで、一括で動画を圧縮できます。
なお、バッチファイルの作成には、基本的なプログラミングの知識とともに、システム操作に関する理解が求められます。また、一度エラーが発生するとその後の処理が中断されるため、事前に動作を確認する必要があります。
関連記事
・プログラミングとは?基本的な意味を理解しておけばビジネスでも役立ちます!
・ノーコード・ローコードとは?プログラミング知識は不要、誰でもアプリ開発できる時代に
動画圧縮前の注意点
動画を圧縮する前に動画のバックアップを取りましょう。非可逆圧縮の場合はデータの一部が失われるうえに、復元しても元のデータには戻らないため、重要な動画は元のデータを常にバックアップしておく必要があります。
また、動画圧縮では決まった手順で動画を圧縮するため、圧縮されたファイルを繰り返し圧縮しても容量はほぼ減りません。動画の品質が無駄に落ちるため、動画圧縮は1回にとどめておくのが無難です。
さらに、動画圧縮には時間がかかります。使用しているPCのスペックや、動画の長さ、画質などにもよりますが、編集作業の時間だけでなく圧縮する時間も事前に見積もっておきましょう。完成や納品などの期日が決まっている場合は、時間に余裕をもって動画圧縮を行うことをおすすめします。
まとめ
動画ファイルのサイズを小さくする動画圧縮を行うと、ストレージの容量を節約できるだけでなく、サーバーへの負担や、ユーザーへの悪影響も軽減できます。
動画圧縮はiPhone・Androidなどのスマートフォンや、WindowsやMacなどのPCのアプリのほか、ブラウザ上での処理も可能です。
圧縮しつつもある程度の品質を保つためには、再生時間やビットレート、フレームレート、解像度などの設定を調整し、バランスを取りながら行ってください。
なお、ProFutureでは記事コンテンツを1本10万円から動画化するサービスを提供しています。予算の都合で動画の活用を見送った方や、動画の作成にあたって社内のリソースに悩んでいる方は、以下の資料をご参考にしてください。
記事コンテンツをサクッと映像化!面倒な動画制作お任せプラン
情報が溢れる現代において、発信する情報を『 ユーザーに見てもらえるか? 』 がカギです。 しかし、魅力的なコンテンツを作成しただけでは、ユーザーが集まらないのも現実です。 その状況…
関連ソリューション:記事コンテンツをサクッと映像化!面倒な動画制作お任せプラン