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トレードオフとは?身近な例とビジネスでの意味、イノベーションとの関係

2024.7.17
読了まで約 10

近年、ビジネスや日常生活で「トレードオフ」という言葉を耳にする機会が増えました。トレードオフは、元は経済用語として使われていましたが、現在はSDGsの方面でも使用されるケースがよく見られます。
では、トレードオフは具体的にどういったものなのでしょうか。この記事では、トレードオフの基本的な意味や具体例、それぞれの分野における意味合いなどを解説します。

トレードオフとは

まずは、トレードオフの概要や意味を確認しておきましょう。
先にも述べたように、トレードオフはビジネスシーンでも使われる言葉です。トレードオフがビジネスで用いられる場面においては、トレードオフの解消を経営課題として捉えている企業も多くあり、解消できれば企業・顧客の両方に有益とされています。

トレードオフの意味

トレードオフ(trade off)とは、一方を尊重するともう一方が成り立たなくなってしまう状態を意味します。2つ以上ある欲求を、同時に満たすことができない状況とも言い換えられるでしょう。

トレードオフの例としては「品質とコスト」「時間と収入」「消費活動と貯金」などが挙げられます。
品質とコストについては、高品質な商品・サービスが低価格になることはほとんどありません。なぜなら、高品質と低価格を両立するのは難しいためです。また、時間と収入に関しては、労働時間が長いとそれだけ収入は増えますが、自分のための時間は少なくなります。さらに、消費活動にお金をかけてしまうと、貯金に回したいお金が減ってしまいます。

トレードオフの状況では、それぞれの長所・短所を把握してから最終的な決定を行うようにしなければなりません。

類義語

トレードオフの類義語には「一得一失(一方に得になることがあれば、もう一方に損なこともある)」や「時は金なり(時間は貴重のため無駄にはできない)」などがあります。中でも、トレードオフを日本語の「二律背反」と言うケースがありますが、厳密にはトレードオフと二律背反は意味が異なる用語です。

二律背反は哲学者カントが由来の哲学用語で、2つあるテーマが共に成り立つのと同時に矛盾も生じているという意味になります。反対にトレードオフは、両方とも同時に両立できない状態を指す言葉です。つまり、二律背反はテーマに矛盾がある状態を指し、トレードオフは一方を失う状態にあるというのが正しい意味の捉え方になります。

対義語

トレードオフの対義語には、お互いに利益がある状態で成立するといった意味の「両立」や「Win-Winの関係」があります。特に、Win-Winの関係という用語は、トレードオフとは対極にある言葉として捉えられるでしょう。

ビジネスシーンで「自分も勝利し、相手側も勝利する」という意味で使われるのが、Win-Winの関係です。複数の企業が同時に利益を得られる関係にあることを指します。同じくビジネスでも用いられるトレードオフは、双方が同時に両立することができない状況を表すことから、Win-Winの関係とは真逆の意味を持つ言葉といえるのです。

機会費用

トレードオフと一緒によく用いられる言葉に「機会費用」があります。機会費用とは、複数の選択肢から一つを選ぶと失われる利益、他の選択なら得られた利益のことです。例えば、環境保護のために森林伐採を止めた場合、本来であれば伐採して売却することで得られた利益を指します。

トレードオフと機会費用は、何かを選択するともう片方を失うという意味では類似していますが、厳密には異なる意味を持ちます。トレードオフは、一方を選ぶともう一方は失われる意味で用いられる言葉です。機会費用は、失われる利益を指す言葉というのが正しいでしょう。

トレードオン

トレードオフを従来の考え方とし、これからのビジネス戦略には「トレードオン」が必要になると、一般社団法人NELIS代表理事のピーター・D・ピーダーセン氏が提唱しています。
トレードオンはトレードオフとは反対の考え方です。

企業と社会の価値はトレードオフの関係とされてきました。しかし、今後は企業・社会・個人が互いに可能性を最大化し、環境や社会の価値向上につながる健全な発展・戦略が求められています。

トレードオフの身近な例

トレードオフの事例は、普段の生活の中にも存在します。ここでは、身近にあるトレードオフの事例を確認してみましょう。

健康と嗜好品

まず、自身の健康と喫煙・飲酒に関するトレードオフの例を見ていきます。

・健康と喫煙
ストレス解消や緊張をほぐすためにタバコを吸う人もいるでしょう。しかし、タバコは人体に有害なため、喫煙が増えると健康を害する危険性が高まります。タバコを吸うとストレスが和らぐなどの効果がある反面、トレードオフとして健康には悪影響なのです。

・健康と飲酒
仕事終わりの一杯や付き合いでの飲み会など、お酒を飲む理由はさまざまです。適量の飲酒であればそこまで問題ではありませんが、飲み過ぎはアルコール性肝障害や高血圧、糖尿病といった病気を引き起こす恐れがあります。おいしいお酒を飲めればリラックスできることもありますが、タバコと同様に健康に悪影響を及ぼしかねないのです。

経済発展と環境問題

経済発展や環境問題も、トレードオフの事例として挙げられます。代表的な例が地球温暖化問題です。経済発展を重視すれば温室効果ガスが増加し、温暖化問題が悪化します。反対に、環境問題を改善するための施策を進めるには、経済発展を犠牲にすることになるでしょう。
つまり、経済発展を進めれば環境問題の悪化につながり、環境問題を取れば経済発展は遅れてしまうことになります。経済発展と環境問題のトレードオフは、双方を理解した上でトレードオフが最小になるように工夫しなければなりません。

また、SDGsの達成にもトレードオフの解消が求められています。SDGsには17のゴールが定められていますが、ゴールにある社会・経済・環境の要素にトレードオフの関係が発生しています。

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キャリアと私生活

仕事のキャリアや私生活も、トレードオフの関係にあるとされています。

・キャリアと家族との時間
キャリアの発展を目指し仕事に時間をかけすぎると、家族と過ごす時間が減ってしまいます。家族との時間を作るためにも、仕事と家族の時間をバランス良く管理しなければなりません。

・キャリアと育児
育児のために時間を費やすと、キャリアを積むはずだった時間がなくなり、これからのキャリアを諦めなくてはならなくなる恐れがあります。育児かキャリアかを選択するのは個人の判断です。近年では女性の社会活躍の促進から、キャリアと育児のトレードオフの脱却を目指す動きも増加しています。

労働時間とお金

私たちは労働で賃金を得るために自分の時間を使っています。労働時間が増えれば比例して作業量が増え、多くの賃金を得られるかもしれませんが、自由な時間は減少してしまいます。反対に自由な時間を多く確保しようとすると、得られる賃金は少なくなるでしょう。

このように、自分の時間を使って賃金を稼ぐということは、労働時間とお金の関係がトレードオフに該当しているといえます。

消費活動と貯金

お金の流れには収入と支出があり、トレードオフの関係です。買い物などの消費行動が増えると、貯金に回せるお金が少なくなります。

消費と貯金のトレードオフを解消するには、収支のバランスが重要です。毎月貯金する金額を決めておき、残った分で消費活動を行うとよいでしょう。

時間と睡眠

仕事や勉強など必要な作業のために時間を使うことと、睡眠で休息を取ることは同時に実行できません。そのため、時間と睡眠の関係もトレードオフになります。

健康に直結する睡眠ですが、仕事や勉強などに時間を多く割いてしまうと、それだけ眠れる時間が減少します。睡眠不足は、体調不良やパフォーマンス低下を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

社会保障と税金

私たちの生活は、国のさまざまな社会保障のうえに成り立っています。社会保障をより手厚くするには、財源が必要です。

社会保障の財源は主に、国民が支払う税金です。福祉政策のために国が税金を上げた場合、国民の生活はこれまでより負担が大きくなるでしょう。税金を下げれば、社会保障の財源確保は難しくなります。
このように、手厚い社会保障と税金の緩和は両立ができず、トレードオフの関係といえます。

ビジネスシーンでのトレードオフ

ビジネスシーンで使われる機会が多いトレードオフですが、具体的にはどういった事例があるのでしょうか。
企業は、ビジネスのトレードオフについて適切な評価を下さなければなりません。ここでは、ビジネスシーンでのトレードオフを解説します。

品質と価格

ビジネスでは、高品質と低価格の両立が難しいとされています。
品質が良く安価な商品・サービスを求める消費者に対し、企業側もできるだけ高品質かつ低価格の商品・サービスの提供を考えるでしょう。しかし、企業が高品質にこだわると、原価や人件費が上がり価格は高くなります。そのため、低価格での提供のためにコストカットを行うと、品質も下がってしまうのが基本です。
また、高品質な商品・サービスを安価で提供しすぎると、企業は採算を取れなくなります。低品質で価格を上げた場合、消費者の満足度は低下するでしょう。

品質と価格においては製造コストや人件費を含め、品質と価格のバランスを考慮することがトレードオフの解消につながります。

品質と納期

品質に関しては価格だけでなく、納期ともトレードオフの関係です。一定以上の品質を保つには、製造工程に時間をかける必要があるためです。短期間の納期で高品質な商品を作るには、多くの労力やリソースを組み込まなければなりません。

在庫と需要

売れ行きが不調になった時、在庫が過剰だと赤字につながる恐れがあり、管理のための人件費もかさみます。そのため、企業は需要に合わせて商品を製造するのが基本です。

在庫を抑えて製造した場合、需要に対応しきれなくなり、消費者が商品購入のタイミングを逃してしまうことにつながります。在庫と需要のトレードオフに対応するには、それぞれのバランスが重要です。

リターンとリスク

新規投資や新規市場への進出はリスクを伴う反面、高いリターンを期待できます。リスクを最低限にするために、保守的な経営戦略を取ることもできますが、大きなリターンは期待できないでしょう。

リターンとリスクの均衡を保ちつつ、最適な戦略を見極めなくてはなりません。トレードオフを解消することで、新しいビジネスチャンスを得られる可能性が高まります。

リターンとコスト

ビジネスシーンでは、リターンとコストに関するトレードオフが多い傾向にあります。大きなリターンを求めるなら、顧客の関心を引く戦略やシステムを構築しなければなりません。

そのためには、専門的な知識を持つ人材や費用が必要です。コストには金銭的な理由だけでなく、時間も含まれます。

ローカルとグローバル

企業によって注力する市場はさまざまです。ローカル市場で経営展開した場合、グローバル市場では競合他社との競争力は大きくならないでしょう。反対に、グローバル市場を狙って参入し経営展開を行うと、ローカル市場ならではの需要を狙えなくなる恐れがあります。

リソース配分

ビジネスでは、リソースは各事業に振り分けることが基本です。数に限りがあるリソースを振り分けていくと、展開する事業全てでリソースを同時に広げていくことは難しいでしょう。そのため、各リソース配分もトレードオフの事例といえます。

関連記事:リソースとは?ビジネスでの意味や種類を一挙に解説

経済学でのトレードオフ

日常やビジネスシーンの他、経済学の分野でもトレードオフの関係は存在します。ここでは、経済学における主なトレードオフを紹介します。

大砲とバター

経済学でよく引用される「大砲とバター」は、「ガンズとバター(guns-and-butter)」ともいいます。大砲(ガンズ)が「軍事費」、バターは「民生用品」を指し、併せて軍事と民生を表す言葉です。

大砲とバターは、国が軍事費を優遇するほど民生用品の生産が減ることを指すため、トレードオフの関係にあるといえます。国の政策においては、「大砲かバターか」として軍備と国民生活の優先順位を判断する言い方をするケースがあります。

フィリップス曲線

経済学者であるフィリップスが提唱した「フィリップス曲線」は、物価と失業率の関係性を表したもので、経済学におけるトレードオフの事例の一つです。グラフの縦軸が物価上昇率、横軸が失業率となり、基本は右下がりの曲線になります。

フィリップス曲線は、物価が上がれば企業の業績が向上するため、雇用が増えれば失業率は下がり、物価が下がれば企業の業績が下降し失業率が上がるという関係性を示しています。

生物学でのトレードオフ

ビジネスや経済の分野に限らず、生物にもトレードオフは存在します。生物が、生存や繁殖のために犠牲にしたり獲得したりした能力・特性です。生物は、生きる環境や生態系に応じて最適な進化をし、トレードオフの中で生存と繁殖を行います。
ここでは、生物学におけるトレードオフを確認しましょう。

飛ぶことと泳ぐこと

飛べる生物と聞いて、まず思いつくのはスズメやカラスといった鳥類でしょう。しかし、鳥類の中でも南極に生息するペンギンは、羽ばたくことはできても空は飛べません。

ペンギンは他の鳥類とは異なり、飛ぶ能力が退化していますが、環境に適応するために泳ぐ能力を手に入れました。空を飛べない代わりに海中を自由に泳げる他、餌である魚やイカ、プランクトンを獲得する能力を備えています。
飛べる能力を犠牲にした代わりに、泳ぐ能力を手に入れたペンギンは、生物としてのトレードオフの一例といえます。

体を大きくすることと速く走ること

生物は、極小の生き物から巨大な生き物まで多くの種類が存在します。一般的に、体が大きい生物は速く走る能力を犠牲にしていることがほとんどです。反対に、移動速度を優先して進化してきた生物の多くは、体が大きくありません。体の大きさと移動速度は、トレードオフといえます。

また、移動速度の速さは体の耐久性ともトレードオフの関係にあります。体が比較的小柄なチーターの場合、短時間での移動速度が速い反面、長時間の活動は不向きです。体の大きいゾウやカバは、移動速度こそ遅いものの、長時間での活動ができます。

寿命をのばすことと繁殖力を強めること

生物の生存戦略に、トレードオフが深く関係します。寿命が長い生物は、繁殖力が低く子孫の数も多くありません。反対に、繁殖力を強めることに注力した生物は、その生物自体の寿命が短くなる傾向にあります。

例えばウミガメは、一度の産卵で多くの卵を産みますが、産んだ子孫の多くは天敵に捕食され死んでしまいます。ヒトを含む大型の哺乳動物の場合、一度に産む子孫の数は多くありません。しかし、産まれた少数の子孫を長い時間をかけて育てます。
このように、生物の寿命と繁殖力は双方がトレードオフに該当するのです。

トレードオフとイノベーション

企業には新しいイノベーションが必要です。トレードオフはその特徴から、イノベーションとも深い関係があります。

トレードオフの解消がイノベーションにつながる

イノベーションとは、新規市場の開拓や新製品の開発などが、さらなる経済発展につながるという概念です。新製品の開発や新技術に注力しすぎると、現状ある製品ラインへのリソースを削減しなければならなくなる恐れがあります。ただし、だからといって今ある製品・サービスへ注力することは、市場に生じた変化を見逃してしまうことになりかねません。そこで、イノベーションにおいてはこのようなトレードオフを解消することが重要なのです。

OR思考とAND思考

OR思考とは、二律背反の事柄からどちらかを選択する思考です。高品質な商品を作ることと、製造の速さを上げることのどちらを取るかが、OR思考になります。
対するAND思考は、二律背反のような事柄でも、同時に解決できるように考える思考方法のことです。高品質な商品を作る際に、それにかかるコストも下げることを指します。AND思考は、片方の選択を捨てるOR思考よりも難しい思考方法です。

トレードオフの解消を目指すのであれば、OR思考ではなくAND思考を意識しなければなりません。企業は利益を追求しつつ、AND思考を利用し顧客満足度を高めていくことが重要です。例えば、高品質な商品とコストの選択肢の場合は、品質を上げつつコストを削減させる方法を考える必要があります。

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トレードオフ解消の例

商品やサービスで、実際にトレードオフの解消につながった事例もあります。いくつかの例を見てみましょう。

・ネット通販
Amazonのようなネット通販は、小売りのトレードオフを解消した代表例です。小売業は通常、品揃えが豊富だと顧客満足度も向上しますが、価格は上がります。価格を安くしたい場合は、コストを下げる目的で大量に仕入れを行うため、良い品揃えになりません。
しかし、大手ネット通販会社はネット通販の特性を生かし、良い品揃えで安価な商品の提供を可能にしました。

・小型の音楽プレーヤー
ウォークマンやiPodといった小型の音楽プレーヤーも、トレードオフ解消の事例です。ウォークマンは、音楽を聴きたい気持ちと移動の両方を解消しました。iPodは、多くの曲を移動しながら聴きたいというニーズを叶えています。

・出張料理サービス
近年ではコロナ禍の影響もあり、出張シェフサービスの需要が増加しています。おいしくて豪華な食事を安価で食べたいというニーズから、自宅でプロが作るおいしい食事を食べられる、トレードオフの関係を解消できるサービスです。

トレードオフ回避のヒント

トレードオフの解消は難しい問題です。しかし、トレードオフをうまく回避できれば、新しい可能性の発見につながるでしょう。
ここでは、トレードオフを回避するための考え方のヒントを5つ紹介します。

制約にとらわれずゼロベースで思考する(イノベーション)

目標達成、あるいは課題解決に対しての制約がない場合に、どういった選択肢が存在するのかをゼロから考えます。ゼロベースで思考することで、新しいアイデアを思いつくケースがあり、トレードオフ自体が生まれない可能性があります。

優先順位を決める

トレードオフに直面した際は、最も重要だと判断する要素を明確にし、目標の優先順位を決めます。優先順位を決めれば、重視すべき目標に注力でき、トレードオフの方向性を定められます。

例えば、取り組まなければならない目標が2つある場合は、その両方に優先順位を付けましょう。後から別の目標が出てきた時に、優先順位の低い方をその目標に組み込むことが可能です。

代替案を考える

一方を選ぶことで、もう片方が成り立たなくなるのがトレードオフです。この両立できない状況を打開する方法として、代替案を検討してみましょう。

例として、製品製造において現状の生産工程のままではコストが大きい状況だとします。コストを下げた場合、品質も下がってしまうためトレードオフの関係が発生しています。
この時の代替案は、生産工程の改善です。品質を維持したままコストを抑えられるように改善できれば、トレードオフを解消できるでしょう。
なお、代替案を出しても一時的な解決にしかならないケースがあります。その際は、長期的な対応を考えなければなりません。

バランスを見直す

トレードオフの解消は簡単ではありません。しかし、両立できなかった一方の選択肢を失うことは避けたほうがよいでしょう。トレードオフを解消するには、両方の選択を片方でも犠牲にすることなく、達成する方法を考える必要があります。

コミュニケーションの促進

チーム内のコミュニケーションの促進・改善もトレードオフ解消に重要です。
仕事で質の高い成果を出すことと、期限の厳守がトレードオフだったとします。他の仕事量が多く、重視すべき仕事に時間を割けなかった場合、成果の質が落ちてしまうこともあるでしょう。定期的なミーティングでそれぞれの業務負荷を把握し、仕事の振り分けを適切にできれば、このケースのトレードオフは解消できる可能性があります。

そのためには、良好なコミュニケーションを取らなければなりません。人間関係が良好であれば、チームの体制が整い、問題発生時の相談や対処も行いやすくなります。

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まとめ

選択肢が複数ある時、それぞれの要素がトレードオフの関係にあるケースが見られます。片方を尊重すると、もう片方は成り立たなくなってしまうトレードオフを、経営課題として捉えている企業は少なくありません。

トレードオフは、私たちの周りを含めさまざまな分野に存在します。身近、あるいはビジネスでのトレードオフを解消できれば、これまでになかった新しいチャンスを掴むことにつながるでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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