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イラストレーターを無料で使うには?代わりのおすすめツール7選

2025.3.19
読了まで約 9

グラフィックデザインツールのillustratorは、あらゆる分野で利用されており、イラストやロゴの作成が可能です。しかし、有料プランはサブスクリプション型で継続的に料金が発生します。できることなら無料で使いたいと考えている人もいるでしょう。
そこで、本記事ではillustratorの概要や無料で使う方法や代替ツールを解説します。

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illustrator(イラストレーター)とは

illustratorとは、Adobe社が開発したグラフィックデザインツールです。ここでは、Illustratorの概要を解説します。

知名度が高いグラフィックデザインツール

日本では「イラレ」とも呼ばれるIllustratorは、知名度が高く国内外を問わず利用されています。
イラストやロゴの制作、文字や図形の配置などができるほか、簡単なWebデザインやブックデザインの制作も可能です。
また、Adobe Fontsで公開されている2万以上のフォントも利用できるため、自由に表現できるでしょう。テンプレートも350種類以上用意されており、テンプレート同士の結合も可能です。
さらに、Illustratorではベクター画像を作成できます。ベクター画像とは、点や線や面などの図形情報の集合で画像を表現する形式です。図形の関係は数学的方程式で構成されているため、画像を拡大・縮小しても画質が変化しません。そのため、ポスターやパンフレットなどの印刷物に使われるイラストやロゴに適しています。

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illustrator(イラストレーター)無料版

試しにillustratorを使ってみたいという方に、おすすめしたいのはillustratorの無料体験版です。ここでは、illustratorの無料版の概要を解説します。

無料体験版はある

illustratorには、7日間の無料体験版が用意されています。製品版の全機能を、無料で利用できます。特に、デザインソフトに慣れていない初心者にとっては使用感を試せる絶好の機会でしょう。
また、サポートも充実しており、チュートリアルやマニュアルなどが用意されています。クリエイティブコミュニティにもアクセスできるため、無料体験期間内でもスピーディーに学習を進めることが可能です。なお、無料体験版はWindows・Mac・iOS(iPad)に対応していますが、スマートフォンにはダウンロードできません。

無料で使い続けることはできない

illustratorの無料体験版は、7日間までしか無料で使用できません。8日目以降は、料金の請求が開始されるため注意が必要です。ただし、ダウンロードから21日目までは返金保証があり、その間に解約すれば料金は全額返金されます。
なお、無料体験版を繰り返し利用することはできません。試用期間終了後や無料体験版の解約後はダウンロードに制限がかかります。
また、デバイスの日時設定を変更するとその時点で使えなくなります。再インストールした場合も、試用期間が終了したと認識される恐れがあるため、使い続けたい場合は有料プランを契約しましょう。

illustrator(イラストレーター)無料版を体験する方法

ここでは、illustratorの無料体験版を利用する方法を解説します。無料体験版を利用する場合も、Adobe IDや支払い方法や氏名などの情報の入力が必要です。

公式サイトからダウンロード

illustratorは、公式サイトからダウンロードできます。具体的な手順は以下の通りです。
1. 「購入する」の横にある「無料で始める」をクリックする
2. 個人・法人・学生などから該当するものをクリックする
3. 「イラストレーターのみ」にチェックして「始める」をクリックする
4. Adobe IDでログインする
5. 支払い方法や氏名などの情報を入力する
無料体験版の手続きが完了すると、Creative Cloudデスクトップアプリとillustratorのダウンロードが始まります。インストールが完了したら、illustratorが自動で起動します。

illustrator(イラストレーター)無料版の注意

ここでは、illustratorの無料体験版を利用するうえでの注意点を解説します。

商用利用はNG

illustratorの無料体験版は商用利用を目的とした利用が禁止されています。そのため、無料体験版で制作した作品を営利目的で使用する場合は有料プランの契約が必要です。
なお、無料体験版で制作した作品や素材は、有料プランを契約した後でも利用できます。

illustrator(イラストレーター)の有料プラン

ここでは、illustratorの有料プランを解説します。サブスクリプション型で提供されており、個人・ビジネス・学生向けなどの種類があります。

サブスクリプション型で買い切り型はない

illustratorは、毎月料金が発生するサブスクリプション型でのみ提供されています。10年以上前には買い切り版が存在していましたが、現在は廃止されており、最新のOSでは起動不可能です。
利用する場合は、Adobe Creative Cloudの単体プランかコンプリートプランに加入する必要があります。単体プランは一つのアプリだけ使えるプラン、コンプリートプランは20以上のアプリやサービスが使えるプランです。それぞれのプランには月々プランと年間プランがあり、年間プランには月々払いと一括払いがあります。個人向けの料金体系は以下の通りです。(2025年3月現在)

支払い方法 単体プラン(税込) コンプリートプラン(税込)
年間プラン(月々払い) 3,280円/月 7,780円/月
年間プラン(一括払い) 3万4,680円/年 8万6,880円/年
月々プラン 4,980円/月 1万2,380円/月

年間プランは、月々プランよりも料金が安価ですが、途中解約すると違約金がかかるのがデメリットです。
なお、コンプリートプランの年間プラン(月々プラン)を新規で利用する場合、最初の3か月は50%OFFの3,889円/月となります。

出典: Adobe Creative Cloud プラン比較表

個人、ビジネス、学生向けなどがある

● illustratorは、個人向けだけでなく、ビジネス(法人)向けや学生・教職員向けにも販売されています。それぞれの概要は以下の通りです。ビジネス向け
個人向けの場合、ライセンスの所有権は購入者本人にあるため、ライセンスの譲渡や付け替えはできません。一方、ビジネス向けの場合、ライセンスの所有権は企業にあるため、社員間でライセンスの譲渡や付け替えが可能です。
また、Admin Consoleを使ってライセンスの割り当て・削除・付け替え、契約更新日の確認などもできます。
さらに、トラブルが発生した際はAdobe カスタマーケアからのチャットや、エキスパートセッションと呼ばれる電話サポートも受けられます。ビジネス向けの料金体系は以下の通りです。(2025年3月現在)

支払い方法 単体プラン(税込) コンプリートプラン(税込)
年間プラン(月々払い) 5,080円/月 1万780円/月
年間プラン(一括払い) 6万970円/年 12万9,360円/年

出典:Adobe Creative Cloud プラン比較表

● 学生・教職員向け
学生・教職員向けは、教育機関に在籍している人が利用できるプランです。アプリケーションの機能に差はありませんが、通常よりも大幅に安い価格で利用できます。学生の場合、購入時に中・高等学校や大学、大学院や専門学校などの教育機関で学生・生徒である人が購入対象者です。学生は3か月以上の教育課程に在籍していることが条件となっています。ただし、学位の授与を前提としない社会人向けプログラムの学生は、在籍時間にかかわらず対象とはなりません。
また、教職員の場合は教育機関に雇用されている常勤・非常勤職員が対象です。学生・教職員向けの料金体系は以下の通りです。(2025年3月現在)

支払い方法 コンプリートプラン(税込)
年間プラン(月々払い) 2,180円/月(2年目以降は3,610円/月)
年間プラン(一括払い) 2万6,162円/年(2年目以降は4万3,322円/年)

出典: Adobe Creative Cloud プラン比較表

公式ほかAmazonでも購入可能

illustratorは、公式サイトだけでなく、Amazonでも購入可能です。コードを入力することで、Adobe Creative Cloudやillustratorが12〜36か月利用できるようになります。
ただし、一括で前払いする方式のため、途中解約や返金はできません。2025年3月時点での価格は以下の通りです。

商品 オンラインコード版(税込) パッケージコード版(税込)
illustrator 3万1,528円 3万4,681円
コンプリートプラン(個人向け) 7万8,192円 8万3,885円
コンプリートプラン(学生・教職員向け) 3万9,384円 4万3,322円

なお、オンラインコード版の場合はメールでコードが送られ、パッケージコード版の場合は郵送でパッケージに入ったコードが送られます。

不定期でセールも開催

Adobeの公式サイトでは、不定期でセールが開催され、セール期間中に購入することで通常よりも安い料金で利用できます。割引率は、約20〜40%です。これまでの傾向から、以下の時期にセールが行われる可能性があります。
● 3~4月頃(新生活セール)
● 8月頃(期間限定セール)
● 11月頃(ブラックフライデーセール)
ただし、近年はセール開催の頻度が落ちているといわれています。セールを待たず、必要に合わせて購入を検討するのも良いでしょう。
また、AmazonでもAdobeの公式サイトと同じ時期にセールが開催されるほか、Amazon独自のセールによって価格が安くなる場合もあります。

illustrator(イラストレーター)の代わりはある?

ここでは、illustratorの代替ツールを解説します。illustratorの代わりとなる買い切り型のソフトもあるほか、近い機能を持つ無料ソフトもあります。

買い切り型のソフトもある

illustratorに近い機能を備えた買い切り型のソフトもあり、そちらを利用することでillustratorを利用する場合よりも出費を抑えられる可能性があります。具体的な買い切り型のソフトは以下の通りです。

Affinity Designer

Affinity Designerは、イギリスのSerif社が開発したグラフィックデザインソフトです。WindowsとMacの両方に対応しています。illustratorに近い機能を搭載しており、使用感も似ているため、乗り換えにも最適でしょう。透明度の調整機能やレイヤー機能など独自の機能を備えている点や、illustrator独自の拡張子である「.ai」の出力に対応している点も高評価を受けています。価格は6,590円です。

Procreate

iPadやiPhoneで利用できるイラスト・アニメーション制作アプリです。illustratorよりも機能は絞っていますが、基本的な機能はそろっているため、初めてでも操作しやすいでしょう。シンプルな画面とUIも特徴的で、直感的に操作できるため、不自由なくイラストを制作できます。価格は2,000円です。

なお、以前発売されていたillustratorの旧買い切り版を販売しているサイトもありますが、これらは正規品ではなく違法海賊版である恐れがあります。そのため、ダウンロードすると法律的な問題が生じるだけでなく、ウイルスに感染する恐れもあります。旧買い切り版のサポートは既に終了しており、ダウンロードしても起動できないと考えられるため、中古品の購入は避けましょう。

近い機能がある無料ソフトはある

有料ソフトだけでなく、近い機能を備えた無料ソフトも少なくありません。無料ソフトでもトリミングや文字の加工などに対応しているため、使い方次第では有料ソフトのようなクオリティの高い画像を制作できます。特に、初心者の方はいきなり有料ソフトを利用しても使いこなせない場合があるため、無料ソフトで技術を磨くのがおすすめです。
ただし、有料ソフトに比べると機能に制限があるケースが多く、ライセンスで商用利用が禁じられているソフトもあります。そのため、本格的に画像制作を行いたい場合は、有料ソフトの利用が無難でしょう。

illustrator(イラストレーター)のような無料ツール7選

ここでは、illustratorのような無料ツールを紹介します。以下のツールを活用して、無料でクオリティの高いデザインを制作しましょう。

Canva

Canvaは、オンラインで利用できる無料のグラフィックデザインツールです。PC・スマホ両方で利用でき、初心者でも手軽に使えます。無料版でも25万点以上のテンプレートや数百万点の素材が利用できるため、デザインの知識がなくても高品質なデザインを作成することが可能です。
また、FacebookやX(旧Twitter)などのSNSに直接投稿できる機能も備えています。
さらに、オンライン上での共同作業も可能で、リンクを共有すればサインインせずともデザインの編集が可能です。ただし、有料版に比べるとフォントの種類や動画・オーディオの素材が限られているため、商用利用するには不便に感じることがあるかもしれません。また、illustratorとは異なりベクター画像は作成できません。

関連記事:Canva(キャンバ)とは?初心者にも分かりやすく基本を解説

Inkscape

Inkscapeは、ベクター画像を作成および編集ができる、無料のグラフィックソフトです。オープンソースで開発されており、WindowsやMac、LinuxなどのOSで利用できます。無料でありながらillustratorと同等の機能をそろえており、高いクオリティのイラストも作成できる点が魅力です。
また、解像度の指定や刺繍デザインの作成に使えるものさしツールの利用もできるほか、日本語にも対応しています。さらに、利用者が多い人気のソフトであることから解説サイトも多く、初心者でも利用しやすいソフトです。ただし、印刷で使用されるCMYKカラーの出力に対応していないため、印刷物の入稿には向いていません。また、企業ではなく海外の有志が作成したソフトであるため、illustratorに比べて動作が少し重いといわれています。

関連記事:RGBとCMYKってなに?意味や変換方法など基本を徹底解説!

Linearity

Linearity curveは、Linearity GmbHが提供している、ベクター画像の編集やデザインの制作ができるアプリです。MacやiOSで動作するアプリで、パスデータの作成やテキストの編集などillustratorに近い操作となっています。AI機能も充実しており、コピーの作成や画像生成や背景削除も可能です。
また、テンプレートや無料画像のライブラリも充実しています。しかし、無料版には厳しい制限があり、本格的に制作する場合は有料プランへの移行が必要です。また、日本語フォントは使用可能ですが、アプリ自体は日本語に対応しておらず、使いづらさを感じる恐れがあります。

AzPainter2

AzPainter2は、Azel氏が製作したペイントソフトです。無料で利用できるペイントソフトとしては優秀で、レイヤーや色マスクやテクスチャーなど便利な機能を搭載しています。また、ドット編集やフルカラーでの画像編集も可能です。さらに、ペンタブレットの筆圧感知にも対応しており、手描きならではの繊細なタッチも表現できます。
ただし、2009年にリリースされた古いソフトであるため、OSによっては動作が不安定になる場合があります。なお、大きな画像サイズには対応していないため、印刷物の制作には不向きです。

Krita

Kritaは、オープンソースとして開発されているペイントソフトです。イラスト制作に特化したデザインとなっており、ブラシや色調補正機能などが充実しています。
また、ベクターグラフィックス機能を提供しており、ベクターレイヤーを利用することでベクター画像の作成が可能です。Adobe社の画像編集ソフトであるPhotoshopのファイルも開けるため、illustratorとPhotoshopの機能を兼ね備えているといえるでしょう。動作も早く使い勝手が良いため、初心者でも扱いやすいです。ただし、テキストツールの操作はillustratorと異なるため、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

LibreOffice Draw

LibreOffice Drawは、オープンソースのオフィスソフトであるLibreOfficeに含まれるベクターグラフィックスエディターです。WindowsとMacで利用でき、直感的なユーザーインターフェースを持っているため、初心者でも簡単に操作できます。直線・曲線ツールやシェイプツールなどの図形ツールも豊富で、組み合わせ次第では複雑なデザインも表現可能です。
しかし、マニュアルが少なく、サポート体制が整っていないというデメリットがあります。
また、カラーモードがRGBのみに制限されているため、Illustratorと比較すると機能が限られており、印刷物や高品質なデザインの制作には不向きです。

Vectr

Vectrは、Vectr Labs Inc.が提供している、ベクター形式でデザイン・イラストの作成や編集ができるグラフィックツールです。Windows・Linux・Chrome OSなどのOSで利用できるほか、ブラウザ上でも利用できます。シンプルな操作でデザインを制作できるため、初心者でもすぐに利用できるでしょう。また、リンクを共有すれば複数人での編集も可能です。
ただし、日本語には対応しておらず、広告が表示されるため、使用時に不便を感じることがあるかもしれません。なお、無料版では機能に制限があり、商業利用は認められていません。

まとめ

グラフィックデザインツールのillustratorには7日間の無料体験版が用意されており、この期間中に製品版の全機能を体験することが可能です。ただし、8日目以降は料金の請求が開始されるため、無料で使い続けることはできず、商用利用もできません。
illustratorは、サブスクリプション型で提供されており、使い続けるためには単体プランやコンプリートプランなどの有料プランの契約が必要です。サブスクリプションでツールを使いたくない場合は、買い切り型のソフトであるAffinity DesignerやProcreateの利用をおすすめします。
また、無料で使いたい人は、近い機能を持つCanvaやInkscapeなどの代替ツールを利用しましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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