Googleアラートは、設定したキーワードの最新情報を効率よく集められるサービスです。
自社の商品やサービスについての感想を毎日インターネットで調べているなど、同じ内容を検索している人には、ぴったりのサービスになります。
本記事では、Googleアラートの設定方法や効率的な使い方を紹介します。効率よく情報を集めたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
目次
Googleアラートとは?
Googleアラートは、Googleが提供している機能の1つです。特定のキーワードを登録すると、そのキーワードが含まれる情報がWeb上に流れた際に通知が来ます。通知の頻度や方法もカスタマイズ可能です。
仕事で使える情報や、趣味に関する情報など、キーワードを登録しておくだけで最新の情報を手に入れられます。
様々な情報が溢れているなかで、取捨選択をして自分に有益な情報を選ぶのは難しいでしょう。また、情報収集を自分で毎回行うと非常に時間がかかってしまいます。す。Googleアラートを活用することで、自己流にカスタマイズした情報を自動的に集められます。
関連記事:「他の人はこちらも検索」ってなに?Google検索機能の仕組みを徹底解説!
Googleアラートの設定方法
ここからは、Googleアラートの設定方法について順を追って説明します。
Googleアラートのページにアクセス
Googleアラート設定用のページにアクセスします。Googleアラート設定用ページは以下のリンクからアクセスできます。
https://www.google.co.jp/alerts
キーワードを入力
Googleアラート設定用ページにアクセスした後、ページ上部にある入力項目に設定したいキーワードを入力します。
アラートの作成
キーワードを入力すると、通知対象となる情報が表示されます。情報を確認して、自分が欲しい情報が多く含まれているか確認します。
仮に余計な情報が多く入っていた場合は、キーワードの設定が広範囲で絞りきれていない可能性が高いです。もう少しキーワードを細かく設定し直しましょう。
アラートの頻度を決める
設定キーワードの右側にある、鉛筆マークをクリックします。アラートの頻度を決める項目とその他の項目が並んでいるため、1つずつ選びましょう。
アラートの頻度は、以下3種類から選べます。
• その都度
• 1日1回以下
• 週に1回以下
アラート頻度以外の項目を以下で紹介します。
ソース
キーワードに関する情報の情報源を決める項目です。情報源の選択肢は以下のとおりです。
• 自動
• ニュース
• ブログ
• ウェブ
• ビデオ
• 書籍
• ディスカッション
• 金融
デフォルトでは、Web全体の上位検索結果が通知対象となる自動設定がされています。
言語
キーワードに関する情報の言語を選ぶ項目です。選択肢は日本語のほかに、英語や中国語、韓国語など計45か国語あります。同じキーワードでも言語が異なる場合は、別々のアラートが作成されます。
地域
日本以外の地域の選択肢もあり、238か所の国と地域から選べます。同じキーワードを設定した場合でも、指定した地域が異なる場合は別々のアラートが作成されます。
配信先
配信先は、自分のメールアドレスかRSSフィードを選べます。RSSフィードを選ぶと、マイアラートの欄にRSSのアイコンが表示されます。RSSは以下のステップで登録しましょう。
• RSSアイコンをクリック
• 表示されたページのURLをコピー
• 自身が使用しているRSSリーダーに移動
• コピーしたURLを登録する
件数
キーワードに関する情報のうち、通知を行う件数を選択できます。「上位の結果のみ」か「すべての結果」から選択します。
関連記事:マルチサーチとは?画像検索「Googleレンズ」に新機能。その使い方を解説
Googleアラートのキーワードを設定する際のポイント
キーワードの設定次第で、得られる情報が変わってきます。単独のキーワードだと情報の範囲が広くなり、求めている情報が得られない可能性もあるでしょう。
特定のサイトのみから情報を得る方法など、Googleアラートのキーワードを設定する際のポイントを解説します。
除外検索
関連情報でよく出てくる内容が求めている情報ではない場合、除外検索を行うと効率的に情報を集めることができます。
語句やサイトの前にダッシュ記号「-」をつけるとそのキーワードを含むサイトが除外されます。
ファミリーレストランに関する競合他社の情報を集めたいものの、自社の情報も出てきてしまう場合などです。そのような場合は、以下のようにキーワードを設定すれば、自社の情報は省いて表示されます。
• ファミレス-自社のレストラン名
• ファミリーレストラン-自社のレストラン名
フレーズ検索
語句をダブルクオーテーション「”」で囲むと、囲まれたキーワードを含むものだけが表示されます。
例は以下のとおりです。
“レアチーズケーキのレシピ”
「レアチーズケーキのレシピ」というフレーズが順番どおりに含まれる情報のみ表示されます。囲まれたキーワードと同じキーワードが使用されていても「レシピ レアチーズケーキ」「チーズケーキ レア」などの順番で表記されている情報は表示されません。
and検索
キーワードの間にandを入れることで、複数のキーワードが含まれるページのみ表示されます。複数のキーワードが含まれているコンテンツ情報を受け取りたい場合に便利です。
チーズケーキを商品として販売している会社が他社のチーズケーキ最新情報を収集している際に、チーズケーキのレシピに関する情報は必要ないでしょう。
その場合「チーズケーキand商品」と設定すれば、チーズケーキと商品を含むページが表示されます。チーズケーキのレシピに関するページなどは表示されません。「and」の代わりに「+」でも同様の効果となります。
特定サイトを対象にする
キーワードの後ろにサイトURLを入れると、キーワードを含んだ指定サイトページのみが表示されます。
例は以下のとおりです。
チーズケーキhttps://cookpad.com
指定したサイトページのチーズケーキを含むページのみ表示され、他のサイトページは表示されません。
関連記事:Google Discoverとは?SEOとの関連や掲載のコツを解説します!
GoogleアラートとSlackの連携方法
Googleアラートを設定するとメールで新情報が配信されます。すでに効率化した情報収集ですが、Googleアラートの配信方法をRSSフィードに変更することでSlackとの連携ができるようになります。
メールのチェックが必要なくなり、より効率化を図ることが可能です。以下でGoogleアラートとSlackを連携する方法を説明します。
PC版
GoogleアラートとSlackを連携するには、SlackワークスペースにRSSアプリの追加が必要です。GoogleアラートとSlack連携の詳細手順は以下のとおりになります。
• Slack の App Directory (App ディレクトリ) RSSページにアクセスする
• 「Slack に追加」をクリックする
• 次のページで「RSS インテグレーションを追加する」をクリックする
• Googleアラートページに戻る
• 登録したアラートのRSSマークを右クリックする
• リンクアドレスのコピーを選択し、コピーする
• Slackを開いて、RSSフィードを表示させたいチャンネルを作成する
• 入力欄に「/feed」とコピーしたURLを貼り付ける
• 送信し、RSSの登録完了
関連記事:Google Cloud Platform(GCP)とはなにか?特徴やAzure・AWSとの違いを解説します!
Googleアラートをマーケティングで効率的に活用する方法
マーケティングにおいて、データ分析や情報収集は欠かせません。最新の情報が集められないと適切なデータ分析が行えないため、時代に沿ったマーケティングや顧客の満足度をあげるサービスを提供できないからです。
Googleアラートを導入することで、効率的に最新の情報を集めることができます。以下でGoogleアラートを効率的に活用する方法を紹介します。
自社の名前やサービス名を設定する
Googleアラートで、自社の名前やサービス名を設定しましょう。Googleアラートで自社の名前やサービス名を設定すれば、自社に関するコンテンツを常に確認できるからです。
自社のサービスに関する評判も把握できますし、問題が起きた場合でも素早い対処につながります。ECサイトを運営している場合は、商品名だけでなく、サイトのURLやサービス名、呼称まで登録しておくと良いでしょう。
Googleアラートで自社の名前やサービス名を設定し、自社に関する最新情報を確認できるようにすればリスク管理につながります。
競合のサービス名を設定する
競合のサービス名を設定し、競合の情報を効率良く入手しましょう。マーケティングにおいて、競合のサービスチェックは最低限行うことの1つだからです。
日々のチェックを自動化できたら、データ分析に今まで以上に時間を割けるようになり、競合他社の特徴や戦略、強みや弱みを把握できるようになります。
結果として自社の差別化戦略を立てることができ、市場でのポジション争いで優位に立てるでしょう。競合のサービス名や、サイトURLも設定し、自社と比較する情報が常にチェックできるようにしましょう。
自社が狙っているキーワードを設定する
自社が狙っているキーワードを設定すれば、ターゲットマーケティングの戦略に大いに役立てることができます。
SNSの発達に伴って、消費者のニーズも今まで以上に多様化しています。消費者のニーズに対応するために市場を細分化し、ターゲットを選ぶ必要があるからです。
自社の育児用オムツのシェアを広げるためにデータを収集した結果、育児をする母親は、産婦人科で利用しているメーカーの製品を、退院後も継続して利用しているとわかったことが例に挙げられます。
その結果、広告の対象となるターゲットを育児をする母親から産婦人科へとシフトチェンジし、シェアを広げることができました。
自社が狙っているキーワードを設定し、最新の情報を得られれば、戦略の方向性を決めるのに役に立ちます。
興味関心の高いトピックを設定する
消費者は常に、少しでも良いものが欲しいと考えて買い物をしています。興味を持った商品を見つけたら、実際に購入した人の感想を検索することも多いです。
そのため、興味関心の高いトピックを設定することで、消費者の関心を引くにはどのような戦略を取ればいいのかわかります。また、自社の商品開発アイディアの源にもなるでしょう。
関連記事:Googleペナルティとは?集客施策の観点から原因と解決方法を解説します
まとめ
本記事ではGoogleアラートの設定方法や、キーワードを設定する際のポイントを紹介しました。Googleアラートは、キーワードを登録するだけで最新情報を集められる非常に便利なツールです。
日々多くの情報が更新されるなか、自分にとって重要な情報を取捨選択しながら集めるのは非常に難しいでしょう。また時間も取られてしまいます。
しかし、Googleアラートを活用すれば必要としている情報を時間をかけずに効率よく得られます。競合のサービス情報を得たり、自社の評判をチェックしたりなどマーケティングでも簡単に活用できます。