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サムネイルの作り方:YouTubeの視聴率・再生数がUPする10のコツとPC・スマホで使える無料・有料ツール10選

2025.1.30
読了まで約 15

近年、動画コンテンツの市場規模が年々拡大しており、特にYoutubeはテレビをしのぐほどのメディアになりつつあります。Youtubeや動画広告の成長に伴って多くの企業が動画マーケティングを行っていますが、再生数や登録者数が増えないというケースも少なくありません。見られる動画を作るためには、検索結果やおすすめ動画の一覧に表示される縮小画像であるサムネイルが重要です。
本記事では、サムネイルの重要性や作り方、サムネイルの作成に役立つツールを解説します。

なぜサムネイルが重要なのか?

ここでは、サムネイルの重要性を解説します。
なお、サムネイルの意味や作り方などを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

サムネイルとは?意味や画像のサイズ、作り方のポイントを解説 | MarkeTRUNK

YouTube動画のアルゴリズムや視聴率とサムネイルの関係

サムネイルは、動画の視聴率やYoutubeのアルゴリズムに影響します。サムネイルでユーザーの興味を引ければ、クリック率が高くなります。クリック率が高くなるとYoutubeのアルゴリズムにより優良コンテンツと評価され、Youtubeの検索の上位やおすすめ動画に表示されやすくなります。優良コンテンツと評価されればユーザーが動画を目にする機会が増えるため、クリック率がさらに増えるでしょう。この好循環につながれば、動画の再生回数の大幅な向上が期待できます。
Youtubeのサムネイルクリック率は、Youtube Studioのアナリティクスのコンテンツにあるインプレッションのクリック率で確認できます。サムネイルのクリック率は、5%前後が一般的で、10%以上が理想的です。最初から10%以上を維持するのは難しいため、まずはサムネイルクリック率を7%以上維持することを目指しましょう。

Google Discoverでのサムネイル表示と訪問率の関係

2020年、Googleは検索結果に表示される画像プレビューの最大サイズを設定するmax-image-previewを導入しました。これにより、Google Discoverでサイトの画像をどのように表示させるか、コンテンツの配信者は詳細に管理できるようになります。
Google Discoverとは、ユーザーの興味関心を基にGoogleが自動的にコンテンツを表示する機能のことです。Googleが提供する公式の情報サイトであるGoogle検索セントラルによると、これによりコンテンツのクリック率やクリック数の上昇につながったといいます。
料理ブログのKirbie’s Cravingsでは、サムネイルを導入したことでクリック率が79%も上昇しました。視聴者数や読者数、ページビュー数の増加にもつながったとのことです。
また、週刊雑誌のIstoéではサムネイルを導入したことでクリック率が30%上昇し、半年間でクリック数は332%も増加しました。このことからも、サムネイルと訪問率には強い関連性があると考えられます。

出典:Discover に大きな画像を表示させることで、CTR がどれだけ改善し、サイトへのアクセスが増加したか

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Google Discoverとは?SEOとの関連や掲載のコツを解説します!
”Google Discover”通称Google砲の最適化に有効な施策とは?

まずは視聴者・読者層を解析しターゲットに響くサムネイルを作る

効果的なサムネイルを作成するためには、ターゲットを分析することが重要です。ターゲットを分析することで、ユーザーのニーズを把握でき、適切な戦略を立てられます。
なお、ターゲットの設定方法やターゲティング戦略の成功例は以下の記事で詳しく解説しています。

ターゲティングとは?戦略的なターゲット設定の方法と成功例 | MarkeTRUNK

YouTubeの視聴者層の確認方法

Youtubeの視聴者層は、Youtube Studioのアナリティクスの視聴者のタブから確認が可能です。視聴者のタブではユーザーが見ているコンテンツを確認できるため、ユーザーが見ている動画を基に今後の動画で扱う内容を検討できます。
また、ユーザーが見ている動画のサムネイルやタイトルやテーマを確認して、ユーザーの視聴パターンを見つけられる可能性もあるでしょう。視聴者層を確認する際は、データの長期的な傾向を把握することが重要です。
短期的に見ると盛り上がった話題も、長期的に見ると一時的な流行に過ぎない場合もあります。そのため、できれば1か月以上のデータを分析することが望ましいでしょう。

出典:視聴者が何を視聴しているかを確認するためのヒント – YouTube ヘルプ

Webサイトの読者層の確認方法(GA4の場合)

Webサイトの読者層は、アクセス解析ツールを使うことで確認が可能です。ここでは、Googleが提供するGA4(Googleアナリティクス 4)の場合を想定して解説します。
GA4とは、Webサイトに訪問したユーザーの行動を分析する、無料で利用できるアクセス解析ツールです。
GA4のレポートには以下の項目が含まれており、編集者以上の権限を持つユーザーは項目の追加や削除ができます。

項目 概要
年齢 年齢の範囲は「18〜24歳」「25〜34歳」「35〜44歳」「45〜54歳」「65歳以上」です。
都市 ユーザーがニューヨーク市からアクセスした場合、都市は「New York」となります。
ユーザーがアメリカからアクセスした場合、国は「United States」となります。
性別 MALE(男性)かFEMALE(女性)と表示されます。
インタレストカテゴリ 芸術やゲームやスポーツなど、ユーザーが持っている興味や関心です。
言語 ユーザーのブラウザやデバイスの言語名です。
地域 ユーザーがニューヨーク市からアクセスした場合、地域は「New York」となります。

また、GA4のレポートには以下の指標が含まれており、こちらも編集者以上の権限を持つユーザーは指標の追加や削除ができます。

指標 概要
平均エンゲージメント時間 ユーザーのブラウザやアプリでWebサイトを見ていた平均時間です。
キーイベント 問い合わせの獲得や資料のダウンロードなど、Webサイトの重要なアクションの回数です。
エンゲージメントのあったセッション数 10秒以上滞在したか、キーイベントが発生したか、2ページ以上閲覧したセッション数です。
エンゲージメントのあったセッション数(1アクティブユーザーあたり) アクティブユーザー1人あたりのエンゲージメントセッション数です。
エンゲージメント率 エンゲージメントがあったセッションの割合です。
イベント数 スクロース数やサイト内検索など、ユーザーがイベントをトリガーした回数です。
新しいユーザー Webサイトにアクセスしたことがないか、過去2年以上アクセスしなかったユーザーのアクセス数です。
アクティブユーザー数 Webサイトにアクセスしたユーザーのうち、エンゲージメントセッションが発生したユーザーや初めてアクセスしたユーザーなどの数です。

出典:[GA4] ユーザー属性の詳細レポート – アナリティクス ヘルプ

PCでGA4のレポートを見る方法

PCでGA4のレポートを見る方法は以下の通りです。
1. Googleアナリティクスにログインする
2. 左側のメニューからレポートを選ぶ
3. 画面左側のエンゲージメントからユーザー属性の詳細をクリックする
なお、レポートが見つからない場合は削除されているか、デフォルトのビューに含まれていない恐れがあります。編集者以上の権限を持つユーザーであれば、左側のナビゲーションへの再度の追加が可能です。

出典:[GA4] ユーザー属性の詳細レポート – パソコン – アナリティクス ヘルプ

AndroidスマホでGA4のレポートを見る方法

AndroidスマホでGA4のレポートを見る方法は以下の通りです。
1. Googleアナリティクスのモバイルアプリを開く
2. 左上の三本線をタップする
3. 「レポート」から「ユーザー属性」をタップする
4. 「ユーザー属性の詳細」タブを開く
なお、レポートが表示されない場合は編集者以上の権限を持つユーザーがPCを使うことで、レポートを追加できます。

出典:[GA4] ユーザー属性の詳細レポート – Android – アナリティクス ヘルプ

iPhone・iPadでGA4のレポートを見る方法

iPhoneやiPadでGA4のレポートを見る方法はAndroidスマホの場合と同様です。
1. Googleアナリティクスのモバイルアプリを開く
2. 左上の三本線をタップする
3. 「レポート」から「ユーザー属性」をタップする
4. 「ユーザー属性の詳細」タブを開く

出典:[GA4] ユーザー属性の詳細レポート – iPhone と iPad – アナリティクス ヘルプ

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Google Analytics4プロパティの基礎知識と使い方、設定方法を解説
GA4(Google アナリティクス 4)と旧バージョン(UA/ユニバーサルアナリティクス)の違いとは?

ペルソナの想定

サムネイルを作成する際は、ペルソナの想定も重要になります。ペルソナとは、マーケティングにおいて特定のユーザーの傾向を架空の人物像に落とし込んだものです。ペルソナを設定することで、ユーザーの人物像が明確になり、よりユーザー目線で戦略や企画を立てられます。
ペルソナを設定するうえでのポイントや手順がわからない方は、以下の記事や資料をご覧ください。

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ペルソナとは?必要な理由と作り方のコツ | MarkeTRUNK
ペルソナ設定・作成ができる無料パワポテンプレート(BtoBマーケティング用) | MarkeTRUNK

サムネイルデザインの基礎知識

ここでは、サムネイルデザインの基礎知識を解説します。
サムネイルのデザインでは、適切な解像度やアスペクト比などを設定する必要があります。

適切なサイズ・重さ・解像度・アスペクト比率・ファイル形式

サムネイルの適切な解像度は、Googleの動画広告の場合は1,200×630、Youtubeの場合は1280×720です。アスペクト比は、GoogleとYoutubeのどちらでも16:9が推奨されています。
また、容量は2MB以下、ファイル形式はJPGやPNGを使用するのが一般的です。
ただし、サムネイルの適切な解像度やアスペクト比などは利用するプラットフォームによって異なります。

YouTube動画のポリシー・違反・NGのガイドライン

Youtubeのサムネイルを作成する際は、Youtubeのコミュニティガイドラインに違反しないように注意しましょう。
Youtubeでは、以下のサムネイルや画像の投稿を禁じています。
● ポルノ画像
● 性的嗜好またはその他の性的満足を目的とした画像
● 性器を含むヌード画像
● 本人の意に反する性的対象化を描写した画像
● ショックや不快感を与える暴力的な画像
● 流血や骨折など生々しい描写や不快な描写を含む画像
● 下品な言葉や侮辱的な言葉を含む画像
● 動画に含まれていないものを視聴できると視聴者に誤解させる画像
なお、これらのコミュニティガイドラインに違反していない場合でも年齢制限がかけられたりサムネイルが削除されたりするケースがあります。
また、サムネイルが他のポリシーに違反している場合はそのサムネイルが削除され、アカウントに対して違反警告が出される恐れがあります。違反警告を90日間に3回受けた場合は、チャンネルが停止されるため、Youtubeのポリシーやコミュニティガイドラインは遵守しなければなりません。

出典:サムネイルに関するポリシー – YouTube ヘルプ

スマホ版表示での注意点

PCだけでなく、スマホでサムネイルが表示された場合の想定も必要です。PCとスマホで画面サイズは異なるため、スマホで見るとサムネイルが歪んだり一部しか表示されなかったりする恐れがあります。一般的に、PCで画像を表示する際の適切なサイズは1,920×1,080です。
一方、スマホの場合は390×844で、PCに比べて横幅が半分以下となっています。スマホユーザーに対応するには、デバイスの画面サイズに応じてデザインを自動的に最適化するレスポンシブデザインの活用やフォントサイズの最適化が必要です。
レスポンシブデザインのメリットや実装方法などが気になる方は、以下の記事をご覧ください。

レスポンシブの意味とは。Webデザイン上で気を付けること | MarkeTRUNK

クリック率・視聴率がUPするサムネイルのコツ:文字・テキスト編

ここでは、文字・テキストに関するサムネイルの作成のポイントを解説します。
テキストは多すぎず小さすぎず端的に表現し、見やすいフォントや色を選ぶことが大切です。

多すぎない・小さすぎない・端的に表現する

サムネイルのような小さい画面に大量の文字を入れると、一文字一文字が小さくなり、雑然としたデザインになってしまいます。小さい画面で見てもわかるように、文字数は15文字程度にしましょう。
また、フォントサイズも大きく見やすいものにすることをおすすめします。文字数が少なくても小さいフォントで書かれている文字は見づらいため、ユーザーの印象に残りづらいでしょう。フォントサイズは最低でも100pt以上、強調したい部分は300pt以上がおすすめです。
さらに、文章は端的に表現する必要があります。広告看板のように多くの情報を詰め込むと、どんな動画なのかユーザーに伝わりづらくなるでしょう。短く簡潔に表現することで、ユーザーの記憶や印象に残りやすくなります。複雑な言い回しや専門用語は避け、動画の要点を明確に表現することがポイントです。

タイトルとイコールにしない

サムネイルでタイトルと同じ言葉を使うのはおすすめしません。基本的に、ユーザーの目線はサムネイルから文字情報のタイトルへと動きます。そのため、サムネイルとタイトルで同じ言葉を使うと動画に関する情報が重複してしまいます。文章量も多くなり視認性が下がるため、クリック率が下がるでしょう。
サムネイルでは説明的な内容は避け、動画の要点を魅力的かつキャッチーに伝えることが重要です。ただし、サムネイルの役割は動画を視聴してもらうためであり、動画の内容をまとめるものではありません。サムネイルだけで動画の内容がわかってしまうと視聴する必要が無くなってしまうため、サムネイルでは結論を隠しつつ、その先の動画を見たくなるような仕掛けが必要です。

右下に置かない

Youtubeの場合、サムネイルの右下には動画の長さを示すタイムインジケーターが書かれています。PCで表示した場合にはあまり目立ちませんが、スマホの場合はタイムインジケーターが大きく表示されるため、サムネイルの一部が隠れてしまうことも少なくありません。
また、Googleの検索結果からYoutubeの動画を表示する場合、タイムインジケーターが左下に表示される場合もあります。そのため、重要な文章やロゴは右下や左下に置かず、見えやすい場所に置くことが望ましいでしょう。

見やすいフォント・色・白抜き・袋文字などを選ぶ

手書き風のフォントや筆記体のフォントは親しみやすさを与えられる反面、視認性が低く読み間違えやすいという欠点があります。ユーザーが見やすいように、サムネイルでは線の太さが均一で、はねやはらいがないシンプルなフォントを選ぶと良いでしょう。
また、サムネイル内の配色も重要です。例えば、テキストの色と背景の色がかぶってしまうと見にくくなります。そのため、明るい色と暗い色を組み合わせてコントラストを作ることが大切です。視認性を高めたい場合は、白抜き文字の使用がおすすめです。白抜き文字とは、背景色や画像の上に白色で置かれた文字で、背景と文字にコントラストが生まれ、視覚的なインパクトや視認性を向上させられます。
さらに、サムネイルの色は3〜4色に抑え、重要なポイントにのみ目立つ色や装飾を使うと良いでしょう。多くの色を使ったサムネイルはユーザーに圧迫感を与えるほか、コントラストが大きくなりすぎるため、不快感を与える恐れがあります。
メッセージを強調したい場合は、袋文字の使用がおすすめです。袋文字とは、文字の中の部分を抜いて輪郭線のみで書かれている文字です。背景が複雑でも文字が埋もれにくくなり、サムネイルの内容が伝わりやすくなります。

内容と明らかに違う誇張・ガイドライン違反の内容にしない

サムネイルはユーザーの興味を引いて動画を視聴してもらうためのものですが、だからといって実際の内容とは明らかに違う文言や誇張表現を使ってはいけません。これらは「釣りサムネ」と呼ばれ、一時的なクリック数を稼げる可能性はあります。しかし、釣りサムネで再生された動画は視聴維持率が低くなりやすいうえに、ユーザーからの信頼を失う要因となるため、おすすめできません。
また、サムネイルの内容はガイドラインやポリシーに違反しないようにしましょう。一般的に、公序良俗に反する内容や過激で暴力的な内容を含むサムネイルはペナルティの対象です。
無許可で他者の著作物を使用した場合もガイドライン違反となる恐れがあるため、著作権侵害にも気を付ける必要があります。

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RGBとCMYKってなに?意味や変換方法など基本を徹底解説!
カラーパレットとは?Webデザインにも役立つ人気ツールを紹介

クリック率・視聴率がUPするサムネイルのコツ:写真・画像・デザイン編

ここでは、画像やデザインに関するサムネイルの作成のポイントを解説します。
デザインは、チャンネルの視聴者層や読者層を意識し、インパクトのあるものを作ることが大切です。

印象に残るインパクトのあるデザイン

クリック率や視聴率を上げるうえで、インパクトのあるデザインは欠かせません。大きいフォントや目立つ色はもちろん、配置や使用する画像も重要です。例えば、動画の要点を記載したテキストをサムネイルの中心に大きく配置すれば、この動画がどんな内容なのかユーザーは一目で把握できるでしょう。左右や上下に大きなテキストを配置すれば、情報量を増やしながら動画の要点を強調できます。1文字ずつ大きさを変えたり、あえて文字をはみ出す形で配置したりするのも効果的です。
また、画像を使用する際はコピースペースを意識しましょう。コピースペースとは、テキストを入れるために使われる画像内の余白のことです。例えば、画面いっぱいに猫の顔を写した画像の場合、画像のインパクトは強いですが、テキストを入れるための余白が足りなくなる恐れがあります。一方、一定の距離から猫全体を写した画像であればテキストを入れる余白が生まれやすいため、視認性とインパクトを両立させられるでしょう。
画像のコントラストによってテキストが読みにくくなる場合は、テキストを配置する部分に色を敷くか、画像全体のトーンを調整することで読みやすくなります。
コピースペースが確保できない場合や文字数の都合で画像内にテキストが収まらない場合は、画像とテキストのエリアを分けて配置しましょう。
さらに、二つの要素を対比するレイアウトやグリッド形式で配置するレイアウトなども効果的です。

人物の表情で視聴者に興味を持たせる

サムネイルに人物の表情を入れて、感情を表現しましょう。人は、人の顔を無意識に見る傾向があるため、サムネイルに人物の表情を入れれば注目を集めやすくなります。人物の表情を載せるなら無表情ではなく、驚く顔や笑顔など感情表現のある表情が効果的です。
また、サムネイルに動画の出演者が登場するとクリック率も向上するといわれています。例えば、討論の動画であれば左右にお互い向かい合うように喋っている出演者の画像を配置することで、誰が出演しているか伝えられ、討論の緊張感も演出できます。出演者の画像は動画本編から抜き出せますが、余力があればサムネイル用に追加で撮影した方がよいでしょう。

チャンネル全体の統一感を持たせる

チャンネル内でサムネイルに統一感を持たせることも重要です。サムネイルに統一感を持たせることにより「このサムネイルはこのチャンネル(動画)」というようにユーザーに印象付けられます。特に、企画やシリーズで投稿している動画のサムネイルに統一感を持たせれば、ユーザーは「あの動画の続編が出た」と一目で理解できるでしょう。チャンネルのブランディングにもつながるため、他チャンネルとの差別化も期待できます。使用するフォントや色、ロゴや構図を統一して、統一感を演出しましょう。

ターゲットを意識したデザインにする

分析した視聴者層・読者層を基に、ターゲットを意識したデザインにしましょう。例えば、子供向けの動画の場合は鮮やかな配色やキャラクターが効果的です。
一方、ビジネス向けの動画の場合は落ち着いた配色やシンプルなデザインが適しています。
ターゲットに合わせてデザインを選ぶことで、ユーザーの共感を得やすくなり、クリック率が向上しやすくなるのです。

伸びている動画を参考に改良していく

再生回数が伸びている動画を参考にして改良することで、ユーザーのニーズに即したサムネイルを制作できます。流行の動画を参考にする際は、Youtubeの急上昇ページがおすすめです。
どのようなフォントや表現、画像やレイアウトを使っているのか注意してみることで、新たな気づきを得られます。

同ジャンルの人気チャンネルの動画サムネイルを参考にする

あるジャンルで人気の動画は、そのジャンルに興味を持つユーザーのニーズを満たしていると考えられます。つまり、自チャンネルと同じジャンルのチャンネルの動画を参考にすれば、自チャンネルのターゲットのニーズを満たせる可能性があります。
同ジャンルの人気動画を参考にする際は、Youtubeでそのジャンルに関するキーワードを検索し、視聴回数が多い順にフィルタリングする方法がおすすめです。ただし、人気動画のサムネイルをそのまま流用してはいけません。同じサムネイルであれば、ユーザーは元々人気の動画を視聴したいと考えるでしょう。著作権の問題もあるため、同ジャンルの人気動画の特徴を取り込みつつ、差別化することが重要です。

関連記事
著作権とは?制作担当者が知っておくべき保護の期限・期間や侵害しないための基礎知識&ミッキー事例も紹介

無料ツール集:初心者でも簡単で使いやすいフリーサイト6選

ここでは、サムネイルの作成に役立つ無料のツールを紹介します。
サムネイルの作成に慣れていない方は、以下のツールを使いましょう。

Canva

Canvaは、Web上で使用できる無料のグラフィックデザインツールです。無料版では25万点以上のテンプレートがあり、100万点の写真や動画や音楽などの素材があります。商用利用も可能で、クレジットを表記する必要はありません。ドラッグ&ドロップで使えるうえに、PCやスマホやタブレットでも使えるため、初心者の方におすすめです。

参考:Canva(キャンバ):信じられないほど、素晴らしく

Adobe Express

Adobe Expressは、Adobe社が開発したデザインツールです。豊富なテンプレートや素材が用意されているほか、高精度な生成AI機能も搭載されているため、デザインのスキルが無くても動画や画像を制作できます。基本的に商用利用は可能で、WebブラウザだけでなくiOSやAndroidでも使えるため、好きな端末でデザインの作業が可能です。
また、Adobe社が提供しているサブスクリプションサービスのAdobe Creative Cloudと統合されています。そのため、他のAdobe製品で制作した素材を簡単にインポート・使用可能です。

参考:無料のデザイン、写真、ビデオツール – すばやくデザインが可能に | Adobe Express

Picsart

Picsartは、画像や動画の編集・デザイン・制作ができるアプリです。テキストの入力やフィルターなどの基本的な機能だけでなく、クローンや人物の切り抜きなどの機能まで搭載されています。一定の制限はありますが、商用利用も可能です。
また、iPhoneやAndroidなどのスマホやWindowsやMacなどPCで使用できる手軽さも兼ね備えています。

参考:Picsart

デザインAC

デザインACは、Web上で利用できる国産の無料のデザインツールです。国産ツールであるため、国内向けの素材が多く用意されています。無料でデザインの作成やデザインテンプレートの利用ができるほか、フリー素材の品質が高い点も特徴です。PC・スマホの両方に対応しているほか、利用規約の範囲内であれば商用利用もできます。

参考:デザインAC

GIMP

GIMPは、1996年にリリースされた無料の画像編集ソフトです。プロの編集者からアマチュアまで広く利用されており、背景透過や人物のレタッチなど有料の画像編集ソフトに匹敵する機能性を持っています。
また、ソフトウェアの自由な利用や改変を保障するGNU GPLのもとリリースされているため、商用利用も可能です。
さらに、Photoshopの独自拡張子であるPSDファイルにも対応しています。
GIMPで使い方が気になる方は、以下の記事をご覧ください。

GIMP(ギンプ)の使い方は?無料の画像編集ソフトを解説 | MarkeTRUNK

PowerPoint

PowerPointは、Microsoft社が提供するプレゼンテーションソフトです。文字や画像や表などを使った資料作成ができるほか、スライドの中から1ページを抜粋して画像も制作できます。画像の色味や明るさの調整、背景の削除やフィルターなど、さまざまな機能が利用可能です。
なお、サブスクリプションサービスのMicrosoft 365であれば商用利用ができますが、PowerPoint Onlineの場合は商用利用ができません。

有料ツール集:YouTuber・プロ御用達のサイト4選

ここでは、サムネイルの作成に役立つ有料のツールを紹介します。
品質の高いサムネイルを制作したい方は、以下のツールを使いましょう。

Photoshop

Photoshopは、Adobe社が提供する画像編集ツールです。画像の補正や合成、背景の削除や生成AI機能など、さまざまな機能が搭載されています。ピクセル単位での画像編集や、レイヤーを使った複雑な合成や細かいレタッチも可能です。
また、プラグインやスクリプトを利用することで、自身の目的に応じてソフトをカスタマイズできます。マテリアルや一部の機能を除き、商用利用が可能です。

CanvaPro(プロ)

CanvaProは、Canvaの有料プランの一つです。テンプレート数は無料プランよりも多い61万点以上で、素材数も1億以上に増えます。ストレージも5GBから1TBに増えるため、大量のデザインや素材を保存しても安心です。
また、制限無しに背景を削除できるようになり、Canvaに組み込まれているAIを活用するマジックデザインも利用できるようになります。無料トライアルも用意されているため、気になる方はそちらを活用しましょう。

PowerDirector

PowerDirectorは、サイバーリンク社が開発した動画編集ソフトウェアです。基本的な動画編集はもちろん、静止画を出す機能もあり、これを利用することでサムネイルを制作できます。直感的に操作できるため、初心者でも動画・画像の編集が可能です。豊富なテンプレートや素材も用意されており、AIを駆使したさまざまな機能も搭載されています。無料版やアカデミック版を除き、商用目的や公序良俗に反さなければ商用利用が可能です。

Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere Proは、Adobe社が提供する動画編集ソフトウェアです。基本的な動画編集だけでなく、動画から画像も書き出せます。直感的に編集作業ができ、さまざまな媒体に対応しているため、Youtubeに合わせた動画や画像の制作が可能です。
また、チュートリアル映像やマニュアルガイドなどサポート体制も充実しています。多くのプロが使用しており、商用利用も可能です。

Canvaを使ったサムネイル制作のステップガイド

Canvaでサムネイルを制作する手順は以下の通りです。
1. Youtubeのサムネイルのテンプレートを検索する
PCやスマホからCanvaにアクセスし、検索欄に「Youtubeサムネイル」と検索します。
テンプレート一覧が表示されたら、好きなものを選びましょう。
2. サムネイルを編集する
Canvaの機能を使い、テキストを編集したりフォントを選んだりします。背景のエフェクトや色の調整や、アイコンの追加も可能です。
3. 完成したサムネイルを保存する
完成したサムネイルは、PNGやJPG形式で保存できます。YoutubeへのダウンロードやメールやSNSへの共有も可能です。

Adobe Expressを使ったサムネイル制作のステップガイド

Adobe Expressでサムネイルを制作する手順は以下の通りです。
1. テンプレートから好きなものを選ぶ
Adobe Expressを開き、トップ画面の左上の+ボタンから新規作成します。次に、画面上部にある検索欄に「Youtubeサムネイル」と検索して、表示されたテンプレートから好きなものを選びましょう。テンプレートの編集はもちろん、ゼロからサムネイルを作成することも可能です。
2. サムネイルを編集する
テンプレートを選択すると編集画面が開くため、好きなフォントや色や画像を使って、サムネイルを作ります。文字やフォントを変更したい場合は、変更したい箇所の文字をクリックすることで変更が可能です。
また、Adobe Stockに用意されている画像やデザインも利用できます。
3. 完成したサムネイルを保存する
完成したら公開ボタンを押し、サムネイルを保存します。

Picsartを使ったサムネイル制作のステップガイド

Picsartでサムネイルを制作する手順は以下の通りです。
1. テンプレートから好きなものを選ぶ
Picsartを開いて「+」ボタンを押し、「テンプレート」から好きなYoutube用のサムネイルテンプレートを選びます。
2. サムネイルを編集する
テンプレートが決まったら、文字や画像を入れてデザインしましょう。フォントや色などの文字の装飾や、ステッカーや吹き出しの挿入も可能です。
3. 完成したサムネイルを保存する
編集が完了したら、サムネイルを保存します。

PowerPointを使ったサムネイル制作のステップガイド

PowerPointでサムネイルを制作する手順は以下の通りです。
1. 新しいスライドを挿入する
上部の「挿入」タブから「新しいスライド」を押し、「タイトルスライド」を選びます。
タイトルやサブタイトルが不要な場合は、テキストボックスの境界線を押し、Deleteキーを押して削除しましょう。
2. 文字や画像を挿入する
文字を挿入する場合は、上部にある「挿入」タブの「テキストグループ」の矢印から「横書きのテキストボックス」か「縦書きのテキストボックス」を押しましょう。入力したい場所にドラッグすることで、テキストが入力できるようになります。
また、上部にある「挿入」タブの「画像グループ」を押すことで画像の挿入が可能です。
デバイス上の画像やインターネット上に公開されている画像だけでなく、OfficeやSharePointで使用できる無料の画像も挿入できます。
3. サムネイルを編集する
文字の色やフォントや位置の変更、画像のトリミングや背景削除などを行ってサムネイルを編集します。PowerPointでは、袋文字やブロック文字やグラデーションなどの表現が可能です。
4. 完成したサムネイルを保存する
サムネイルの編集が完了したら、上部の「ファイル」タブから「名前を付けて保存」を押します。
画像として保存したい場合は、「ファイル形式」からPNGやJPGを選びましょう。
また、保存する際に「エクスポートするスライドを指定してください」と表示された場合は、「このスライドのみ」を押します。

まとめ

サムネイルは、視聴率やクリック率、Youtubeのアルゴリズムの評価を上げるうえで重要です。サムネイルを作る際は、自チャンネルの視聴者層や読者層を分析して、ユーザーのニーズを把握する必要があります。サムネイルのテキストは多すぎず小さすぎず端的に表現し、デザインはインパクトのあるものにすることが大切です。Youtubeのコミュニティガイドラインやポリシー、釣りサムネやスマホ版での表示にも注意しましょう。
また、初心者の方はCanvaやAdobe Express、品質の高いサムネイルを作りたい方はPhotoShopやPowerDirectorなどがおすすめです。
魅力的なサムネイルを作成して、動画の再生数やチャンネルの登録者数を増やしましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『マーケトランク』編集部()

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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