マーケティングキャンペーンなどの企画をする際には、セグメントやターゲットを設定するための情報収集や分析、デジタルマーケティング施策などで収集した情報を細かく分析し、実施した結果からPDCAサイクルを回して次の取り組みに活かすなどの活動が非常に重要であるという事に対し反対をする人はいないでしょう。
しかし、ここに時間をかけすぎているとスピード感がなくなるのも確かです。また、取得できたデータのみを出発点に次のアクションを計画すると、作業の効率化などの現状改善にはつながりますが、初めに設定した目標以上には発展できない事になります。
ビッグデータ活用など取得データから新しい法則を探り差出す手法もありますが、膨大な情報を取得し解析するためには相当な時間が必要となるでしょう。
ではスピーディーに企画を進めるにはどうしたらよいでしょうか?
それには“直感”を利用します。スピード感をもってさらに新しいアイデアを実装するためには、“情報+直感”という組み合わせが重要となる訳です。
確かに直感を混ぜると、その考えに至った根拠を説明しにくくなりますし、新しい要素を入れる訳ですからその分リスクを取る必要もでてきます。
また、いままで決めてきたルールを破る必要があるかもしれません。
しかしながら次のアクションに対しスピード感を持って取り組む事ができますし、いままでに無かったアイデアを実施できる事にもなります。
しかしながら、いくらスピード感を高めるためとはいえ、全てを直感に頼るというのはマーケティング担当者としてはどうかと思いますが。
では、質の良い直感はどのようにしたら手に入るのでしょうか。
それは人生の経験値からくるのではないでしょか。
さまざまな経験こそがいざという時の直観に繋がる訳です。
自分の担当範囲ではないから、得になりそうもないからと仕事の選り好みをせず、自分のところに飛び込んできた仕事は何かの“ご縁”だと思い、首を突っ込んでみるのはいかがでしょう。
その結果、気づかないところで自分の肥やしになっているかもしれませんし、それにより助かる人が出るのであれば、“得”にならなくても“徳”にはなるはずです。
プロフィール
ProFuture株式会社 マーケティングソリューション部 フェロー
俣野 隆行(またの たかゆき)
2000年10月に日本オラクルに入社。以来約18年間マーケティング本部で業務。
製品やサービスのキャンペーンマーケティングを担当することはもとより、
大型イベントやコーポレートイベントなども推進してきた。
現在はTIS株式会社に勤める傍らProFuture株式会社のフェローに就任。
シェアードサービスプログラムや社内統合マーケケティングインフラの立上げ、
パートナー企業とのアライアンスマーケティングなど、
マーケテイングの「仕組み」を創りだす事を得意とする。
企画や相談事があれば、ProFuture営業までお問い合わせください。