ホームページを無料で作りたいという場合、どのくらいの範囲まで無料で出来るのかをはじめに把握しておく必要があります。
現在、無料でホームページを作ることができる手段は多くあり、その範囲もさまざまです。
今回は、その中から、企業が無料でホームページを作る主な方法と出来る範囲を解説します。
無料でホームページを作る手段と出来ることの範囲
1.無料ホームページ作成サービス
ホームページ作成サービスとは、ホームページをWeb上で簡単に作成できるサービスです。
なかには無料のサービスがあり、それを利用して作れば無料でホームページが作成できます。
国内外、さまざまなサービスがありますが、今回は有名なWixやJimdo、BASEの特徴と無料でできる範囲をご紹介します。
1-1.Wix(ウィックス)
https://ja.wix.com/
Wixは、コーディングなどの知識なく、ホームページがWeb上で無料で作ることができるサービスです。
●制作方法
自分の知識・技術レベルに応じて、3つのツールから選んで制作できます。
「Wix ADI」…AI を使用した自動ホームページ作成ツール
「Wix エディタ」…自由自在にデザインを編集できるツール
「Corvid」…デベロッパー向け
●制作可能な範囲
ホームページのほか、ブログの開設も簡単にできます。
またオリジナルのおしゃれなロゴが自動作成できるツールもあるので、ちょっとしたロゴの制作も可能です。
「Wix エディタ」では直感的な操作でドラッグ&ドロップで自由に編集できることから、コーディングなどの知識がなくとも制作できます。
さらに、幅広い業種に対応した数百種類のテンプレートから好みのスタイルを選んで作ることができます。
また簡単SEOツールで検索エンジン最適化ができるほか、アニメーション・動画背景などのビジュアルエフェクトの利用も可能です。
「Corvid」は高度 Web アプリケーションを構築するためのオープン開発プラットフォームで、自由なWebプロジェクトの制作、管理、公開が可能です。
例えば統合データベース管理やビジネス&マーケティングツールの利用も可能です。
●無料版の制限事項
Wixでは無料でホームページを開設できますが、無料の場合はページ内に広告が表示されるほか、独自ドメインが使用できません。
1-2.Jimdo(ジンドゥー)
https://www.jimdo.com/jp/
「Jimdo」はWeb上でホームページを無料で作成できるサービスです。
●制作方法
Jimdoは2つの方法でホームページを作ることができます。
一つはAIを用いた方法で、コーディング不要で簡単に作ることができます。
スマートフォンのブラウザからでも簡単に作成・編集できます。
もう一つはCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使って作る方法です。
コーディングの知識がある人にも使いやすいほか、アクセス状況を確認することが可能です。
●制作可能な範囲
ホームページのほか、ブログやオンラインショップも無料で作ることができます。
オンラインショップは、掲載できる商品数に限りがありますが、Wixと異なり、無料で開設が可能です。
●無料版の制限事項
無料版では、ホームページ上に広告表示が必須である点や、独自ドメインが使えない点が制限事項となります。
1-3.BASE(ベイス)
BASEは、無料でネットショップをWeb上で構築できるサービスです。
●制作方法
テンプレートを選んで簡単に作る方法のほか、HTML編集Appというアプリをインストールすることで、HTMLやCSS、JavaScript等の編集を行いながら作る方法があります。
また商品登録は、商品名や価格、商品説明など必要な項目を入力すれば完了で、画像はドラッグアンドドロップで追加できます。
ホームページ制作初心者でも簡単に作ることができるのが特徴です。
●制作可能な範囲
ネットショップをWeb上で作ることができます。商品登録数は無制限。
1日に登録できる商品数は最大1,000件です。
また独自ドメインが無料で利用できます。
●無料版の制限事項
制限事項としては、1日に登録できる商品数は最大1,000件であることのほか、商品ページの作成部分にHTMLを使えないという点があります。
また、無料版ではネットショップ上にBASEのロゴが掲載されているという点があります。
2.WordPressなどのCMSを無料サーバーに設置する
WordPressなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)をサーバーにインストールし、以後は、そのCMSを用いてホームページを更新していくという方法もあります。
WordPressは一般的にブログと認識されていますが、デザインによっては一般的な企業ホームページを作ることも可能です。
無料でダウンロードできますし、WordPressが設置できる無料サーバーを選んで設置すれば、無料でブログや企業ホームページが制作可能です。
しかし、設置するためには、サーバーにアップロードする知識や、WordPress設置の知識が必要になります。
また無料サーバーでは広告表示などの制限事項もある場合も多いです。
3.HTMLファイルを自分で作成して無料サーバーに設置する
HTMLファイルを自分で作成し、無料サーバーに設置する方法です。
HTMLファイルはコーディングの知識があれば、テキストエディタを用いて作ることができます。
またホームページに掲載する画像も自分で撮影などして用意し、HTMLファイルと共に無料サーバーにアップロードすれば、無料でホームページの制作が可能です。
しかし、コーディングの知識やサーバーにアップロードする知識などが必要になります。
また無料サーバーの広告表示などの制限もあります。
広告非表示を使用できるプランを利用する方法も
これまでもご紹介してきたように、無料ホームページ制作でよくあるのが、ホームページ上に広告が表示されてしまうことです。
企業ホームページとしては、広告表示がされていることはできるだけ避けたいものです。
そこで、無料ホームページツールや無料サーバーを利用するときに、広告表示を外すことのできるプランを利用するのも一つの方法です
広告非表示サービスはたいてい、安価で提供されていますので、企業ホームページであれば積極的に利用し、広告を外すほうが企業ホームページらしく、信頼感のあるホームページになるでしょう。
まとめ
◆無料ホームページを作る手段は、ホームページをWeb上において無料で簡単に作成できるサービスのほか、WordPressなどのCMSを無料サーバーに設置する方法、HTMLファイルを自分で作成して無料サーバーに設置する方法などがある。
◆無料で作ることの出来る範囲としては、テキストと文字を掲載する一般的なホームページのほか、ブログやネットショップも可能。ただし、広告表示必須や独自ドメインが使用できないなどの制限事項があることが多い。
◆無料ホームページ作成サービスには、たいてい広告非表示サービスが用意されており、安価で広告を外すことができる。企業ホームページらしくするためには利用したい。