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AIの活用で働き方改革を!AI導入のポイントと注意点とは?

2020.4.6
読了まで約 3

近年の目覚ましいAIの進化によって、AIはさまざまな分野での活用が可能となり、提案されているツールも多種多様です。
働き方改革へのAI導入もそのひとつで、自社の問題点と課題に合った働き方改革の推進と、取り組むために必要なAIを選別することが重要になります。
今回はAIを活用した働き方改革には、どんな取り組みがあるのかを紹介し、AI導入のポイントと注意点を解説します。

 

AIを活用した働き方改革推進

企業にとっての働き方改革とは、少子高齢化に伴う人材不足や、従業員のニーズの多様化に合わせたな働き方の実現などの社会環境下でも、AIの活用やイノベーションによって従業員がモチベーションをもって能力を発揮できる職場環境を創り出し、企業の生産性を向上させることです。
AIは企業が働き方改革を実現するための有力なツールとして、働き方改革のさまざまな取り組みに活用されています。

長時間労働の是正
長時間労働の是正は、働き方改革の大きな課題で、企業にも大きな役割が求められ、法律で労働時間が定められています。
従業員の勤怠管理や工数管理を一体化したクラウドサービスなどのAIツールを活用することで、従業員の労働時間や業務内容を効率的に把握することができます。

生産性の向上、業務の効率化
生産性の向上や業務の効率化にAIを活用する代表的な取り組みに、RPA(ロボット・プロセス・オートメーション)があります。
RPA導入によって定型業務の多くをロボットに任せることで、生産性向上と業務効率化が可能となります。

人事評価制度・人事評価
AIを活用した、人事評価制度・人事評価の分野では多くのサービスが提案されています。
AIによって、従業員の人事情報、目標設定、評価の管理・分析、給料やボーナスのシミュレーションなどのデータを一元管理して運用できます。
サービスを選ぶ際には、自社の目的や課題、メリットや効果、運用方法、コストなどを検討して決めていくべきでしょう。

人材育成
従業員の人材育成や教育に関わる業務においても、AIの活用は進んでいます。
企業では、階層別研修やテーマ別研修、職種別研修などさまざまな研修が行われますが、e-ラーニングが時間や場所にとらわれない研修の実施を可能にしました。

さらに、LMS(学習管理システム:Learning Management System)を活用することで、従業員のデータを整理・分析して人材育成やスキルアップに活かすことができます。

テレワーク等の柔軟な働き方
人材不足や従業員のニーズに合わせた多様な働き方に実現のための働き方改革の取組として、多くの企業が在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務などのテレワークを採用しています。
AIは、企業が抱えているテレワークの課題である費用対効果や業務成果の判定をするツールとして採用されています。

採用力の強化
採用においてもAIは、多種多様な業務に採用されています。
「応募者・内定者管理ツール」は、応募者に関するデータをAIで一元管理し、応募者・内定者との対応スケジュール管理やメール連絡などをフォローするツールです。
採用時、応募者に実施する「適性検査」が、スマホやタブレットで出来るAI診断アプリが開発され、多くの企業で実施されています。

他にも、入社後に活躍する人材の見極めや、活躍・定着する要因の解明などにAIを活用した分析・予測システムも提案されています。

従業員の健康確保
従業員の健康を確保して、生産性低下を防止する取組みが、働き方改革の一環として注目されています。
健康確保には、心身の不調を未然に防ぐことが重要で、AIを活用した従業員の「ストレスチェック」や健康を推進するための組織改善分析、AIによる食事や運動のアドバイスなどが提案されています。

エンゲージメント向上
従業員のエンゲージメント向上には、エンゲージメントの現状や効果測定をするAIツールが必要です。

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AI導入のポイント

働き方改革推進のためのAI導入には3つのポイントがあります。

1点目は、働き方改革のうちどの課題に対してAIを導入するかを明確に決めることです。
課題の解決が目的であって、AI導入が目的ではありません。

2点目は、本格的なAI導入の前に試行的にAIを検証するPoCを採用する点です。
AIが自社の働き方改革の課題解決のために、実際に効果を示すかどうかを検証し、システムエラーや改善点を見つけ出します。

3点目は、導入後の運用やメンテナンスです。
AI導入時には、導入後の運用やメンテナンスも考えておく必要があります。
AIはスピーディーに進化していますので、改良やバージョンアップに対応できるかどうかもかも重要になります。

 

AI導入の注意点

働き方改革の自社の課題に対して、AI導入を検討する際には2つの点に注意する必要があります。

1点目は、データです。
AIのツールは基本的に正確で大量なデータが必要です。
データが集らない業務や課題にAI導入は困難です。

2点目はAIに関わる人材です。
企業がAIを導入して運用していくためには、原則としてエンジニアとAIに関するスキルと経験がある人材が必要です。
AIに関わる人材が社内にいない場合は、スペシャリストの採用や、AI運用コンサルティング企業への相談、導入だけでなくその後の運用や管理を含めた外部AIサービス企業と契約する方法などを検討する必要があります。

 

まとめ

◆自社の問題点と課題に合った働き方改革の推進と、取り組むために必要なAIを選別することが重要。

◆AIは企業が働き方改革を実現するための有力なツールとして、働き方改革のさまざまな取り組みに活用されている。

◆働き方改革推進のためのAI導入のポイントは、「働き方改革のうちどの課題に対してAIを導入するかを明確に決めること」「本格的なAI導入の前に試行的にAIを検証するPoCを採用する点」「導入後の運用やメンテナンス」である。

◆AI導入を検討する際には「データ」と「AIに関わる人材」に注意する必要がある。

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監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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