SEOではテキストが重視されがちですが、Webサイトで画像を効果的に使えば集客が強化できるだけでなく、ユーザビリティの向上も期待できます。
画像を使う際には、価値ある選び方と、検索エンジンの行動パターンを理解することが大切です。
この記事では、画像ファイルを最適化する方法を徹底解説します。
SEOと画像ファイルとの関係
SEOで画像ファイルは重要なのでしょうか。
検索エンジンはテキストから記事の内容を判断できますが、一方で、「.jpg」「.png」といった画像イメージの中身の理解は難しいといわれています。
画像の中身が直接的にSEO効果を高めるわけではないというのが一般的な見解です。
テキストとは違って画像イメージがあればシンプルに図・イラストで内容を伝えることができるため、ユーザビリティを高める効果があります。
また、ファンの獲得に大切なサイトの印象を決める際にも画像は役立ちます。
画像によって離脱率の改善、リピート率の向上など定量的な数値の改善も期待できるため、画像を有効活用することはSEOにも効果があるといえます。
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SEO効果を高める画像ファイルの扱い方
効果的な画像はユーザーの利便性を高めるため、直帰率減少や再訪問数アップといった間接的な集客効果があります。
検索エンジンは画像ファイルの内容を理解できませんが、画像ファイルが何を意味しているのかをGoogleのロボットに伝えることは可能です。
これを行えば、検索エンジンに対して関連性があり有益なコンテンツであるとアピールし、SEO効果も期待できます。
そのための大切なポイントは3つです。
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画像のファイル名を最適化する
まず、画像のファイル名を最適化しましょう。多くの場合、画像イメージは「IMG001.jpg」といった意味のないデフォルト名のままアップロードされています。
読者は画像を見れば理解できますが、検索ロボットには伝わりません。
「baby-smile」といった主語・述語関係だけでも記述すれば、検索エンジンの評価の助けとなります。ファイル名は英語で、ハイフン(-)を使用しましょう。
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「alt属性」タグを活用
画像ファイルにはalt属性のタグを活用し、代替テキストを記述しましょう。
alt属性とは、html上でイメージ要素の概要を説明するためのテキスト情報です。画像イメージの補助として利用される機能で、画像が表示できない時や、テキストブラウザや音声読み上げの時には代替テキストが利用されます。
画像タイトルだけではなく代替テキストも充実させることで、検索エンジンはイメージの中身を把握することができ、画像の価値が正しく評価されるのです。
記述内容はタイトルの場合と同じく、理解しやすいシンプルな表現が好まれます。
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アンカーテキストを工夫する
画像ファイルにはアンカーテキストも有効です。
アンカーテキストとは、リンク先の内容を記述するための文章です。
例えば、「画像の最適化」といった文言をクリックすると、該当の画像に遷移するような場合は、読者にも検索エンジンに対しても適切な情報の伝え方になっており、利便性向上や検索順位決定に有利となります。
もちろん、記事テーマと関連性が高いコンテンツだと判断されれば、SEO効果も期待できるでしょう。
画像でSEOに悪影響?イメージ最適化の注意点
画像ファイル最適化の方法を紹介してきましたが、画像は使い方を間違うとユーザビリティを損ない、SEOでも悪影響になるリスクがあります。
どのような注意点があるのでしょうか。
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コンテンツ内容との整合性
画像は、記事のテーマとマッチする内容であることが望ましいです。Webサイトではテキスト量が多くて読み疲れを防ぐためにイメージを挿入するケースもあります。
しかし、だからといって何でも良いわけではなく、関連性が薄い画像であれば読者を混乱させることがあります。
画像選定は、できれば主張を図表やイラストでまとめたものなど、読者が欲しいと思う内容を適切な場所に配置することが大切です。
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ページの表示時間も意識する
画像を使用する際は、ページの表示時間も意識しましょう。
イメージを多用したり、サイズの大きな画像を使用する場合はページの読み込みに時間がかかり、ユーザビリティを損なう危険性があります。
Googleが無償公開している「PageSpeed Insights」という表示時間計測ツールを使用し、必要であれば画像の解像度を最適化するといった対策が有効です。
まとめ
◆検索エンジンは画像の中身の判断が難しいが、利便性向上など間接要因でSEO効果が期待できる
◆画像ファイル最適化にはファイル名、alt属性、アンカーテキストによる記述がある
◆ 画像イメージは記事テーマに関連するコンテンツを効果的に使い、読込み速度にも注意が必要