HRプロで登録されているダウンロード資料(お役立ち資料)の中に、調査レポート、導入事例、セミナー講演録などさまざまなタイプのものがあります。
新たな情報を獲得するものもあれば、自社の課題や解決策を探ることができるお役立ち資料もあります。
それは、チェックシートが含まれた資料です。
今回は、HRマーケティング初心者でもわかる、チェックシートの目的と作り方に触れて行きます。
チェックシートの有効性とユーザーメリット
そもそもチェックシートはマーケティングツールとしてではなく、身近なところで言えば自身のタスク整理、広義的にはリスクを伴う医療や建築の場で用いられるようなツールが一般的なイメージであると思います。
お役立ち資料の中では、自社の課題や具体的には人事担当者が自社で解決したい課題や、新たに取り組む施策のために認識しておく必要のあることを漏れなくダブりなく(MECE)に簡単に自己チェックできるチェックシートが含まれています。
チェックシート付のお役立ち資料ですが、たとえば以下のようなものがあります。
・ダイレクトソーシングの採用効果を上げるためのセルフチェックシート
・管理職研修を見なおすための10の課題チェックシート
・従業員満足度の高い職場を作るには?(チェックツール付)
・人事「見えないリスク」認識するチェックリスト
人事は採用、教育研修、人事労務など、広範囲でさまざまな課題を同時に抱えており、そのための課題解決のノウハウをすべて持ち合わせていることは現実的にありません。
ツールやソリューションの導入での自社の課題を明確に解決できる判断を、自社でできるようにこういった資料を活用します。
チェックシートではメリットとして以下の4つが考えられます。
◆個人の主観での課題認識を防止し、客観的な判断を促進する
◆特定の課題に対し深い知見がなくても、適切な判断ができ判断ミスを防止する
◆把握すべき課題を認識でき、不用意な情報収集や検討を省くことができる
◆複数人で同様の基準で判断できるため、円滑な検討を促すことができる
チェックシートの作り方
実際にチェックシートの作り方は以下の通りです。
(1)チェックすべき項目を書きならべます。
(2)チェックの順序がある場合は順序別に並べます。
(3)チェックの項目はできるだけ、カテゴリ別にします。
具体的に「新入社員研修」で作成すると下記のようなイメージです。
<研修前>
□新入社員に自分の現状のスキルやビジョンが把握できている
□研修目標(研修後、どのような状態になりたいか)を立てている
<研修中>
□モチベーションを維持するための工夫を取り入れている
□新入社員の習得度合を確認し、随時個別フォローしている
<学習後>
□研修目標に対する振り返りの機会を設けている
□一人ひとりの理解度やスキル成長度を確認している
ポイントとして、見逃しやすいもの、具体的な行動を促せるもの、チェックにより改善できるものを項目立てします。
また必要以上に項目数が多くなると複雑なチェックシートになりうまく活用されないため、シンプルで使いやすいチェックシートにすることが大切です。
リードナーチャリングの効果アップに
チェックシートはあくまで自社の課題を認識するツールになります。
その課題を認識する必要があるその背景となる資料や、該当した課題を解決するための具体的な施策(サービスやソリューションの紹介を含む)の提示した資料をチェックシートの前後に入れることで、課題の認識が促進され、解決のためのサービス、ソリューションの重要性がユーザーで高めることができ、ナーチャリングとしても有効な資料となります。
◆まとめ
◆チェックシートは、人事担当者が自社で解決したい課題や、新たに取り組む施策のために認識しておく必要のあること簡単に自己チェックできるツール
◆チェック項目は見逃しやすいもの、具体的な行動を促せるもの、チェックにより改善できるものを立てる
◆課題を認識する必要がある背景や、該当した課題を解決するための具体的な施策を提示した資料を加えることで、見込み顧客の課題認識や理解を促進しナーチャリングにも有効