検索エンジンはサイトがどれだけ信頼のおけるものなのか、ドメインの取得年数や過去のインデックスの状態などからドメインの持つSEO的な優位性を「ドメインパワー」と呼びます。
ここではドメインパワーのチェック方法と強化対策について見ていくことにしましょう。
ドメインパワーとは何なのか?
ドメインパワーとは、ドメインの持っているSEO的な力です。
ウェブサイトは立ち上げから徐々に検索順位を上げていきますが、コンテンツのボリュームや質だけでなく、そのサイトがどのくらいの期間運用されているのか?
どれくらい信頼されているのか(被リンクなどの要因)?など様々な要因から総合的にSEO的な強さを帯びてきます。
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ドメインパワーのチェック方法
ドメインパワーはGoogleなどで公式なチェックサービスを提供していませんので、外部のチェックツールを使うことになります。
ここではMOSの提供するGoogle Chrome拡張機能「MOZ Bar」をMOSのページ中央の
「Download MozBar Free」のリンクをクリックして拡張機能として追加しましょう。
MOS Barを追加するとGoogle Chromeのナビゲーション下にMOS Barが表示されますのでそこに記載されている通知を確認します。
上記の画像ではPA:81 DA:94 の数値が見て取れますが、その内容は以下の通りです。
- PA(Page Authority):ページ・オーソリティの略で、そのページの強さ(Authority)を表します。
- DA(Domain Authority):ドメイン・オーソリティの略で、そのサイト(ドメイン)の強さを表します。
これらの数値を確認しながらライバルはどれくらいのドメインパワーなのか?自社サイトは平均点以上なのか?を調査するのです。
ドメインパワーの強化方法
ではこれらの数値があまり良くない状態の場合、ドメインパワーを強化するためにはどのような対策が必要なのでしょうか?
ドメインパワーを強化するということはすなわちコンテンツを強化する事、ウェブサイトの信頼性を向上することになります。
●良質な被リンクを増やす
ドメインの信用度を増すにはいろいろなメディア・サイトから参照されることが必要です。
たとえばその道の専門家や第一人者、また企業や芸能人の公式ページはさまざまなサイトから被リンクをもらっています。
それは単なる人気の表れであったり、彼らが書いた記事のエビデンスとして引用元として参照されるなどで被リンクが増えていきます。
単にSNSやブログサイトを量産して故意的に被リンクを増やした場合などはドメインパワーの低い者同士のつながりとなり、検索エンジンにも自作自演と捉えられてしまう場合もあるでしょう。
●コンテンツの質をあげる
先の良質なリンクを増やすためには、SNSや他のサイトに参照されるような良質なコンテンツでなければなりません。
検索キーワードの傾向などからユーザーのニーズを割り出し、それらのニーズに応えるような有益な情報である必要があります。
●コンテンツのボリュームを増やす
ある事柄に特化してコンテンツのボリュームを増すことは、そのサイトの有益性・信用性を増す有効な手段です。
ただコンテンツのボリュームを上げる為に、どこかのサイトのコンテンツを盗用したり、内容の薄いページを量産することは評価を下げる要因となりますので注意しましょう。
●ドメインの運用期間がある程度の必要
ドメインを取得し、それらが正しく評価されるまでは検索エンジンのクローラーがサイトを訪れ、インデックスされ、被リンクの状態などから徐々に正しい評価を受け取る様になります。
筆者の体感的には4~6か月を過ぎたあたりから急激に検索順位やDAを延ばすサイトが多いようです。
無論数年数十年に渡って長期的に運用しているサイトは、信用度やコンテンツのボリュームも増えているわけですから通常はDAやPAもより強くなっていきます。
まとめ
ドメインパワーは体感しにくいものですが、ツールを活用することで可視化することも可能です。
ただGoogleなどがオフィシャルのデータを提供しているわけではありませんのであくまで目安程度に、基本的にはコンテンツの質を高め、ユーザーからの信頼度を得るようなウェブサイトに育てていくことが大切です。