最近では多くの企業や事業者達が様々な内容のセミナーを開催し、自社のマーケティングやブランディングに活用することが増えてきています。実際に、企業や事業者達がセミナーを実施することには多くのメリットがあります。セミナーを開催することで、商品やサービスの見込み顧客が増え、売上の促進に繋がるなど、事業の経営に大きな影響を与えるのです。
しかし、ただセミナーを開催するだけではあまり効果は見込めない可能性が高いです。きちんとセミナーというものを理解し、効果的に実施するためのポイントをおさえておくことで、自社の目的に合ったセミナーを行うことができます。
本記事では、セミナーの基本的な意味やメリット・デメリット、開催するための流れ、効果的なセミナーにするための押さえておくべきポイントについて解説します。
目次
セミナーとは?
何気なく「セミナー」という言葉を使っていますが、案外「詳しく意味を説明できない」という人が多いのではないでしょうか?開催をするとなった際に、きちんと意味を理解して目的に合ったセミナーを開催する必要があります。まずは、セミナーという言葉の意味や概要を解説します。
設定されたテーマについて関心のある人を募り開催されるイベント
セミナーとは、設定されたテーマについて関心のある人を集客し開催されるイベントの事を指します。主催する側でテーマを定めてそのテーマに詳しい人が講師となって様々なことを伝えます。定めたテーマについて関心の強い人を一般から幅広く募りますが、参加者は自主的に参加するため、主催者側から参加対象・条件の指定がない限りは会社や役職、年齢などは様々な肩書きの参加者が集まるようになります。
元々、「セミナー(seminar)」の語源は、ドイツ語の「ゼミナール」からきています。ゼミナールとは教授や教師などのもと、生徒が特定のテーマについて研修を行ったり、討論を行ったりすることです。大学のゼミも同義となるので、それらを想像すると言葉のイメージが掴みやすいのではないでしょうか。
セミナーには様々なジャンルのものが存在します。将来の資産のための金融系や、キャリアアップのための自己啓発系、事業経営を安定させるためのビジネス系など、幅広くジャンルがあるため、自分が学びたいと思った内容やより深く知りたいといった領域に関して自発的に参加することができます。
セミナーの目的
一概にセミナーと言っても企業が開催する目的は様々です。よくある例としては、以下のような目的があります。
● ある分野の専門家が講師となってセミナーを行うことで顧客開拓を狙ったもの
● 新商品の機能や利点を紹介・説明することで認知度の向上を狙ったもの
● 新規事業の説明を行い、出資者などを集うもの
● あるジャンルのノウハウなどを解説することで自社の新規顧客獲得を狙ったもの
● 著名人などをゲストに呼んで自社のブランディングを狙ったもの
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セミナーの種類
一概にセミナーといってもその種類は幅広く、様々な開催方法があります。ここからはセミナーの種類について解説します。
対面セミナー
対面セミナーは、大勢の参加者を会場に集め、設定されたテーマについて講師が大勢の参加者に対して情報やノウハウを伝えるような形式になります。
講師から参加者へ情報やノウハウを伝えるという部分がメインなので、講師の話す内容や流れによって参加者の満足度が変わるでしょう。そのため、ターゲットとしている層が満足するような情報やノウハウを伝えることができれば、参加者の満足度は非常に高くなり、成功する確率は上がるようになります。
会場の選定や参加人数の設定なども自由であるため、開催にあたっての自由度はかなり高いと言えます。しかし、規模が大きくなればなるほど、事務手続きの手間が増えたり、会場の手続きなどの手間が増えたりすることも想定されるので注意しましょう。
参加者側としては、基本的に話を聴いて、不明な点は後程質問を行うという流れになります。そのため、自分から進んで発言することは少なく、しっかり話を聴くことができます。参加のための心理的なハードルが低くて済むという利点もあるでしょう。
オンラインセミナー
近年ではWebツールの普及が進んだことで、Zoomなどのツールを活用してオンラインセミナーを開く企業も増えてきています。オンラインなので場所を確保する必要はなく、人数の制限もなく多くの参加者を募ることが可能です。参加者はスマホやPCがあればどこでも参加できるので、参加しやすくなっています。
ただし、対面のセミナーに比べて参加者の反応が分かりづらい傾向にあります。Webツール上でも参加者の顔は見ることができますが、ツール越しであるため反応が少し見えづらくなってしまいます。内容が難しい部分で参加者が悩んでいたとしても反応が分かりづらいことによって置いてけぼりのような状態になってしまう恐れもあるので注意が必要です。
ワークショップ形式
ワークショップとは、日本語では「作業場」「仕事場」を意味する言葉ですが、 セミナーにおいては参加者の主体性を重視した体験型の講座、グループ学習などを指します。対面セミナーなどのように講師が話す機会ももちろんありますが、メインは参加者がより能動的に動いて体験などを通して学びや気づきを得る形式になっています。
例えば、講師の話していた内容を踏まえて、参加者同士で新しい事業の計画策定や、既存の事業の売上をアップさせるにはどのような施策を行えばいいかなど、参加者たちで行動を起こす流れとなります。ただ話を聴くだけでなく、当事者意識を持ってセミナーに参加し、自分の行動を通じて多くの学びを得ることができるでしょう。
しかし、積極的な発言や行動が必要となるのでそのような行動が苦手な方にとっては少し参加のハードルが高くなってしまいます。参加者が参加しやすい流れを作ることができれば能動的に動くことができ、参加者の学びや気づきも多くなるので、仕組みを構築しておくことが重要です。
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セミナーを開催する7つのメリット
多くの企業や事業者達が様々な内容で実施しているセミナーですが、開催することで多くのメリットがもたらされます。ここからはセミナーを開催する7つのメリットについて解説します。
多人数に向けて話すことができる
一般的な営業といえば1対1での対面セールスが多いですが、セミナーを行うことで1度に多人数に向けて情報や商品・サービスの話を行うことができます。そのため、非常に営業効率が良く、お金と時間のレバレッジが効くようになるのです。今まで1対1で行っていた営業手法から、何倍も効率を上げることが可能となっています。
もちろんセミナーを開催することには多くの時間や準備の手間を要しますが、一度に多くの人にアプローチができるということを考慮すると、セミナーの開催は非常に効率が良いといえるでしょう。
関心の強い見込み客を集めることができる
セミナーに参加しているということは、自社のことを知っていたり、すでにその分野に関心が強かったりなど、確度の高い見込み客である可能性が高いです。ある問題に特化した内容のセミナーであれば、そのセミナーに参加する人はその悩みを解決したいと考えているということでしょう。関心の高い見込み客を集めることができ、効果的なセミナーにすることで契約に結び付きやすくなります。
自社や商品の魅力を最大限伝えられる
セミナーは、リアル開催であってもオンライン開催であっても、実際の参加者と顔を合わせて話すことができるため、自社や商品の魅力を最大限伝えられることもメリットです。
自社の認知を上げたり、商品のアピールをしたりするために、広告やSNSを活用する企業は多いですが、どれだけ工夫して作っても見込み客に伝えきれない内容は出てきてしまうものです。なぜなら、広告やSNS、Webサイトは最初から最後まで全て目を通すユーザーは少ないためです。
しかし、セミナーであれば、途中で帰ったり、席を立ったりする人は少なく、最初から最後まで話を聴いてくれる傾向にあります。主催側がしっかりと内容を伝えることで熱意や人間性も伝わりやすいですし、伝えたいことを詳細まで伝えることが可能となっています。また、実際の商品を見込み客に見てもらったり、触ってもらったりすることもできるので、魅力を最大限伝えることができます。
通常の営業ではできない立場形成ができる
セミナーを開催すると、通常の営業ではできない立場形成が可能となります。営業は自ら電話や飛び込みを行ってアポを取り、自分の商品のプレゼンを行う流れが多いですが、セミナーは集客して集まってきた方達に情報やノウハウを伝えて、その流れで営業を行う流れが多いです。そのため、一般的な対面セールスのようにその場の販売や契約のみが勝負で、「売る立場」として動くのではなく、セミナー内での情報の発信などを行いながらセミナーの流れの中で販売や契約を進めることができ、「教える立場」となることができます。
スムーズにセールスを行うことができる立場形成を行うことができるため、商品やサービスの販売や契約が非常にしやすくなり、売り込み感なく売ることが可能です。
信頼関係の構築がしやすい
参加者たちは自分の課題が解決できたり、有益な情報を得たりなど、セミナーの参加によって満足を得られれば、開催している企業への信頼にもつながります。
飛び込みや電話での営業は、1回のアポではまだどのような人物か理解できないため、懐疑心や拒否感を抱く可能性も高いでしょう。しかし、セミナーを開催することによって、「この企業の情報はただ商品を売るだけでなく、タメになる情報を提供してくれる」と感じ、信頼度を高めることができるのです。その状態でその後のプレゼンや個別相談に繋げることが可能なので、契約にも繋がりやすくなります。
反応を見ながら進めることができる
セミナーは、多数の参加者と関わりながら進めることで、反応を見ながら進めることができます。そのため、参加者が現状抱えている悩みをリアルタイムで解決したり、疑問に感じたことをその場で解決したりなど、その後の成約へ繋がりやすい流れを作ることができます。
また、生の声や反応を見れば、見込み客の現状の課題点や不安を把握することができます。その内容を確認したうえで、新しい市場機会の発見や、実際のニーズはどこにあるのか知ることで、今後のマーケティング活動に生かすことができます。
顧客満足度アップに繋がる
セミナーを利用することで、企業や個人のブランディングに繋げることができます。ただひたすらに商品のプレゼンをしている企業とは差別化を図ることができ、お客様に価値を感じていただくことができるのです。そのため、現状の顧客たちは「優良な企業の顧客である」と安心感を感じることができ、満足度アップに繋がるでしょう。この顧客の満足度は、継続的な商品の利用やリピーターになっていただくために非常に重要なポイントです。企業への安心感や信頼感を持っていただかないと顧客離れに陥ってしまうこともあるため、既存の顧客向けのセミナーなどを活用して継続的に接点を持つことが非常に重要です。
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セミナーのデメリット
開催することで非常に多くのメリットがもたらされますが、開催にあたってのデメリットもいくつか存在します。ここからはセミナーのデメリットについて解説します。
担当者の負担が大きくなる恐れがある
セミナーの開催は、企画、スライドの制作、原稿作り、集客、当日の準備、受付など、様々な事前準備が必要となります。そのため、負担は多岐に渡り、担当者の負担が大きくなる恐れがあるのです。
セミナーの開催が決定すれば、1人に負担をかけるのではなく、各工程に担当を決めて連携を取りながら準備を進めるようにしましょう。また、自社で準備をすべて行うのが難しい場合は、集客や運営などを代行してくれる業者に依頼するのも1つの手段です。費用対効果を考えて検討すると良いでしょう。
集客にも注力しなければならない
セミナーの内容を深めるのはもちろん重要ですが、参加者の集客にも注力しなければなりません。大きな規模のセミナーであるほど、集客が難しくなる傾向にあります。内容ばかりに気を取られ、当日の参加者が0人となってしまっては本末転倒です。
自社のホームページやSNS、Web広告、チラシなどを使って、宣伝を行い、セミナーの開催を多くの人に知ってもらうようにしましょう。また、宣伝ができるポータルサイトに掲載するのもおすすめです。無料・有料どちらのポータルサイトでも、たくさんの人にリーチさせることが出来るため、集客人数を集めることが可能になります。どうしても社内では手が回らない場合などは、集客代行の業者などに依頼することも検討しましょう。
コストが多くかかってしまう恐れがある
セミナーは、会場費や宣伝費、広告費、スタッフの人件費など、さまざまな費用がかかります。開催するセミナーの規模や、セミナー運営会社の利用、会場の規模などによって変わってきますが、コストが多くかかってしまう恐れもあるのです
事前に費用をしっかり見積りした上で、かかるコスト以上のメリットがあるのか、顧客を獲得することでそのコストは取り戻すことができるのかなどを確認するようにしておきましょう。どうしてもコストを削減したい場合は、会場費のかからないオンラインセミナーで経費削減するなどの手段を取るようにすると良いでしょう。
参加者全てが顧客になるわけではない
セミナーを受けただけで満足出来るようなセミナーだと、その後の商品の購入・サービスの成約に結びつけることは難しいです。新規顧客を開拓するためにセミナーを行ったのに、結局参加者が1人も顧客にならなければ、実施のためにコストと時間の浪費のみで終わってしまいます。セミナーの目的をしっかりと設定し、内容を練って、最終的に自社が望む成果に繋がるようなセミナーを行うことを意識しましょう。
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「講演会」や「研修」との違いとは?
セミナーと似たもので、「講演会」や「研修」という言葉をよく耳にしますが、3つはそれぞれ違う特性を持っています。
講演会
講演会は、設定したテーマに従って多人数に向かって話を行います。そのテーマについて詳しい話ができる著名人などを講演者として呼び、参加者に向けてテーマに沿った演説をするようになります。講演会は講演者が一方的に話をする流れとなるため、ほとんどの場合意見交換などは行われません。大勢の人が参加できる場所で行われ、そのテーマについて理解を深めたい人や知識を得たい人たちが参加します。
例を挙げると、著名なスポーツ選手によるプロとして30年間継続し続けられた秘訣や、経済学者によるこれからの日本経済や生き方、宇宙飛行士による宇宙での体験談や宇宙を知ったからこそ伝えたいことなど、様々なジャンルで行われます。
講演会の参加者がそのテーマについて考えてみて、「勇気を持つことができた」「これからの人生を考えるきっかけとなった」などの感想を持ってもらえれば成功と言えるでしょう。
研修
研修は、仕事で必要な知識や技能を身につけるために、特別に勉強や実習を行うことです。会社組織の業務の一つとして提供される社員のための学びの機械という位置づけが強いです。新入社員や管理職など幅広い役職において研修が行われます。会社という組織においての人材育成が目的とされているので、セミナーと違って自主性は強くありません。そのテーマにあった対象者が研修を受けることを義務づけられている場合が多いです。
研修会は、必要な知識を身に付けるための座学のほか、技能を身に付けるためのワークや実技など色々な手法を取り入れて行われています。仕事を行う上で必要な知識や技能を身につけることが目的なので、短くても数時間から半日、数日に渡ることもあります。場合によっては、年に複数回と定期的に行われるものもあります。研修は、参加者は必要な知識や技能を習得して実際の現場で活用できているかが成功のポイントになります。
セミナーを開催するための6ステップ
セミナーはマーケティングにおいて非常に効果を発揮しますが、どのような目的を持って、どのようなユーザーに対して、どんなことを話すのかを明確に設定しなければ、効果を最大限発揮することはできません。ここからは、セミナーを開催する際の6ステップについて解説します。
開催の目的を設定
まず行うべきなのは目的を設定することです。この目的を明確にしておかなければ、効果的なセミナーを実施することは難しいと言えるでしょう。セミナーの開催の目的次第で、ターゲット層や伝える内容、セミナー後のフォローの方法も大きく変わってきます。例えば、以下のようなものが目的として挙げられるでしょう。
● 自社商品の紹介
● 新規顧客の獲得
● 既存商品の販売促進
● 商品の体験促進
● お客様との関係性構築
ターゲットや内容を設定する
目的を定めたら、ターゲットや内容を設定しましょう。最初に決めた目的が明確であれば、おのずと考えやすくなります。
目的が新規顧客の獲得であれば見込み顧客、既存顧客のフォローアップであれば既存顧客がターゲットになります。しかし、見込み顧客と言っても幅が広いので、「情報収集段階の人」なのか、「具体的な検討段階の人」なのか、など具体的に定めていくことが重要です。
ターゲットが定まったら、関心の強いものやニーズに合った内容を決めていきましょう。企業が行う時は、実際に現場に出ている営業担当やお客様のサポートを行っている担当者から意見を聞き、実際にお客様が関心の強いこととズレていないかを確認するようにしましょう。
セミナー後のフォロー方法を決める
セミナーを行った後のフォロー方法を決めておくのも重要です。いくら良いセミナーを行っても、終了後すぐに商品の購入を行うことは少ない傾向にあります。そのため、参加者に対してフォローを実施し、実際の商談や契約まで繋げていく必要があるのです。
ただし、全ての参加者に対して同じフォローを行うのはあまり良くありません。見込み度別にフォローの方法を変えていくようにしましょう。例えば、セミナー後の個別相談で「今すぐにでも話を聴きたい」という参加者にはそのまま実際の商品の内容を伝えると良いでしょう。「徐々に検討したい」「いつかは購入しようと思う」といった参加者は、すぐには商談に繋がる可能性が低いため、継続的なフォローを行いましょう。悩みやニーズが出てきたタイミングで再度提案を行うと効果的です。
開催日時や開催方法などの詳細を設定する
セミナーの中身が固まってきたら、開催日時や開催方法などの詳細を設定していくようにしましょう。ターゲットとする顧客が参加しやすそうな日時や場所を考え、参加できる人数も定めていくと良いでしょう。また、特定の業界で働く人をターゲットにする場合には、その業界にとって参加しやすい日時を選ぶことも重要です。土日に休みとなる一般企業と、平日に休みを取ることの多いサービス業・美容業界などではセミナーに適した日時は変わってきます。
また、最近では、Webツールを活用したオンラインセミナーの開催も増えてきているので、オンラインで開催するのもおすすめです。会場をおさえなくとも、オンライン配信ができるWebツールを用意すればいいだけなので、会場を借りるよりも安価に行うことができるでしょう。
集客方法を決める
内容がいくら素晴らしくても、参加者がいなければ成功とは言えません。集客方法も決めて、参加者の集客を行っていきましょう。以下のような方法で集客を行っていくのがおすすめです。
● 顧客リストに対してメールやDMで案内を送る
● ホームページに開催の情報を掲載する
● Web広告を使って宣伝する
● SNSを使って宣伝する
● ポータルサイトに情報を掲載して宣伝する
● 集客代行の業者などに依頼する
企画を設定して関係者に情報共有をする
開催にあたっての企画が固まったら、社内の関係者などに情報を共有するようにしておきましょう。ここまで定めた内容を、具体的にまとめておくと良いでしょう。
企画をまとめておくことで社内での合意を取ったり、稟議を上げたりする際にも活用できますし、セミナー実施後の振り返りにも活用できます。
効果的なセミナーを行うためのポイント
企業や事業者がセミナーを成功させるためには、ただ実施するのではなくいくつかポイントをおさえておくことが重要です。ポイントをおさえておくだけで成功確率が大きく変わります。
セミナー実施後は効果測定を行う
セミナーを実施した後は、「どのくらい効果があったのか」などを分析し、効果測定を行うべきです。どのくらいの成果や売上に繋がったのかなどをチェックし、順調であれば次回はさらに成約率を上げるためにどんな工夫をするか、良くない結果であれば計画を立てたどの部分を修正すべきなのかなどを考えていく必要があるためです。効果測定の方法や分析する部分は、セミナーの目的によって異なります。目的に合わせて分析に必要なデータをチェックし、次回に活かしていきましょう。
また、セミナー後に参加者に対してアンケートなどを実施すると、さらに良いデータが取れます。効果測定の制度を高めることにもつながるので、活用してみましょう。
企画や集客に無理はないか確認を行う
内容が定まっても、実際に開催は難しかったり、集客が見込めなかったりするセミナーだと、意味が無くなってしまいます。例えば以下のような内容だと計画や集客に無理があります。
● 企画から開催まで1ヶ月もない
● ターゲット自体の数が少ない
● ターゲットが自社の顧客リストに含まれない
日時や会場、集客に必要な期間などには無理が無いか、十分に考えた上で計画を立てるようにしましょう。
打ち合わせ・リハーサルを行っておく
セミナーを円滑に進めるためにも、事前の打ち合わせやリハーサルは念入りに行っておくようにしましょう。関係者たちが当日の動きを把握していなければ、参加者たちにとって満足できるものにはならない可能性が高くなります。どのような流れで進めていくのか関係者たちでこまめに打ち合わせをしましょう。
また、リハーサルは、本番と同じ環境で実施することをおすすめします。例えば当日使う機材やWebツールなどは、リハーサルの時点で利用に問題が無いか確認を行っておきましょう。そうすることで本番当日でも同じ動きを行うことができますし、トラブルがあった際も冷静に対処することが可能になります。
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まとめ
本記事では、セミナーの基本的な意味やメリット・デメリット、開催するための流れ、効果的なセミナーにするための押さえておくべきポイントについて解説しました。多くの企業や事業者達が実施しているセミナーは、開催することで多くのメリットがもたらされます。しかし、目的に合わせて成功させるためには、事前の念入りな準備や計画の立案、集客施策の実施が重要となります。ただ実施するだけではなく、参加者の事を考えながら、満足してもらえるセミナーを実施していくことが大切です。ぜひセミナーを活用して、経営の安定や売り上げの向上に役立てましょう。