人事担当者に対してマーケティングを行う上で、年間を通して人事担当者の業務スケジュールを把握しておくことは、適切な時期にアプローチを行うために非常に重要です。
今回は人事カレンダーを見ながら、通年で広告計画をたてていくメリットと、具体的な方法を紹介します。
広告計画をたてる目的とメリット
BtoC・BtoBに限らず、年間の広告計画を作成することは、どのタイミングで何を行うか明確となり、多忙なマーケティング担当者の業務効率アップにつながります。
また人事担当者の繁忙期を把握することで、自社へのエンゲージメントを下げず、かつ、次年度の施策を検討する時など人事担当者にとって情報が欲しい時にマーケティングを行える上でも効果的です。
たまにあるのですが、新卒採用のピークを把握しておらず、プライベートセミナーを開催し定員に対して申し込みが集まらない、といったケースもあります。
人事担当者が多忙な時期はダウンロード資料を積極的に出すなど、時間が拘束(こうそく)されない施策を検討する必要がでてきます。
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人事カレンダー
実際の人事担当者は一年を通してどのように動いているのでしょうか。
弊社で作成した人事カレンダーの中から4月を抜粋したものです。
ご覧の通り、4月は新入社員の受入れから研修の実施、次年度の新卒採用や内定者への対応、人事考課の準備、人事異動の対応など多岐にわたり繁忙期となります。
この時期はセミナーを開催するよりも、他社状況がわかるような採用動向などの調査レポートや、業務で抱えている課題を解決するようなお役立ち資料、作業効率を上げるテンプレートなどのホワイトペーパーを提供することでリード獲得と自社の認知・エンゲージメントの向上を行うことができます。
年間の人事カレンダーはこちらからダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
人事カレンダーから広告計画を立てる
実際に人事カレンダーを眺めていると、一年を通して、いつ何をしなければならないのか見えてくると思います。
とくに人事系イベントが行われるタイミングは人事担当者の情報感度が高くなる時期ではありますので、そのタイミングを狙ってなにかすることもできます。
またそれぞれの領域で【計画立案】【施策準備】【比較検討】【購入検討】とありますが、このタイミングが非常に重要です。
実際のサービスやソリューションの導入を検討するので、この時に人事担当者の手に情報が届くようにしておく必要があります。
そこから逆算して、マーケティングのスケジュールを策定することができます。
Web・セミナー別スケジュール設計
◆Webコンテンツ
コンテンツ企画⇒コンテンツ制作⇒コンテンツ公開(メール配信も含む)
Webコンテンツは上記が一般的な流れですが、気をつけなければいけないのが人事担当者にコンテンツが届くタイミングです。
メール配信はあらかじめ配信日が決定しているので、検討時期に確実にコンテンツが届きますが、Webに公開直後では検索エンジンに認知はされるものの上位表示される可能性は高くないので人事担当者に届いていません。
人事担当者が情報収集を始めるときに上位表示されているよう、コンテンツの公開時期をあらかじめ設定する必要があります。
◆イベントセミナー協賛・プライベートセミナー開催
外部イベントへセミナー協賛や、プライベートセミナーの開催時期については、開催日が情報収集、および比較検討時期のタイミングがよいでしょう。
外部イベントについては主催会社がスケジュール策定・集客は行っているので、そのスケジュール通りにセミナーの準備を進める形で問題ないです。
しかし集客規模が大きくなるため、プライベートセミナーよりも早い段階でのスケジュール進行となります。
セミナー企画⇒講師・会場手配⇒集客⇒セミナー開催
またプライベートセミナーを行う場合、大まかな流れは上記の通りです。集客期間はとくに十分な時間をとることが優先されるので、1~2ヶ月前には集客開始できるよう、セミナー企画から講師・会場手配を遅くとも3ヶ月前より行う必要があります。
◆まとめ
◆年間の広告計画を作成するメリットに業務効率アップと、自社へのエンゲージメントを下げず、かつ、次年度の施策を検討する時など適切な時期にマーケティングを行える
◆4月は、人事担当者は繁忙期となるため、この時期はセミナーを開催するよりも、ホワイトペーパーを提供することでリード獲得と自社の認知・エンゲージメントの向上ができる
◆実際のサービスやソリューションの導入を検討する時に人事担当者の手に情報が届くように、そこから逆算して、マーケティングのスケジュールを策定することができる