マーケティング施策の一環で自社のWebサイトやブログなど、オウンドメディアを運営している人の中には、インスタグラムをうまく使って自社サイトのアクセスアップをはかりたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかしインスタグラムの場合、URLを記載してもリンクが機能しないこともあります。本記事では、URLのリンクをうまく設定できない場合の原因と、対処法もまとめて解説します。
ぜひ自社サイトやブログなどのアクセスアップに役立ててください。
目次
インスタグラムでURLを貼り付けられる3つの場所
インスタグラムでURLを貼り付けられる場所は、「プロフィール」「ストーリーズ」「投稿」です。これらのURLの貼り方について解説します。
● プロフィールに貼り付けられるURLは1つだけ
● ストーリーズにはリンクステッカーで対応
● 投稿のキャプションの欄に貼る場合は工夫が必要
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プロフィールに貼り付けられるURLは1つだけ
プロフィール画面では、URLの貼り付けが可能ですが、以下の注意が必要です。
● プロフィールに貼り付けられるURLは1つだけ
● URLは、必ず「リンクを追加」欄へ入力する
● 「自己紹介」の欄にURLを入力してもリンクにはならず、ただの文字列として扱われる
プロフィールにもたくさんリンクを貼りたい!と思うかも知れませんが、残念ながら上記のような制限があります。プロフィール画面では、自社サイトの顔でもあるTOPページなど、ユーザーにもっとも見てほしいページのURLを貼るようにしましょう。
なお、プロフィール画面ではリンクの追加以外に、「Facebookリンクを追加」という項目も存在します(2023年4月現在)。
インスタグラムのアカウントと連動しているFacebookプロフィールがリンクとして追加される機能であり、企業公式のFacebookページを掲載することはできませんので、ご注意ください。
関連記事: Facebookの基礎知識と新名称の「Meta」について解説します
ストーリーズにはリンクステッカーで対応
ストーリーズを投稿する際にも、リンクの貼り付けが可能です。ストーリーズとは、24時間限定で公開される、短いビデオや画像をスライド形式でまとめたコンテンツのことです。
リンクをストーリーズに掲載するには「リンクステッカー」というスタンプを使います。リンクステッカーとは、ストーリーズの中にURLを埋め込めるスタンプのことです。
以前はフォロワーが10,000人を超えるアカウントでないと使えませんでしたが、現在ではフォロワー数に関係なく、すべてのアカウントでリンクを貼ったストーリーズを投稿できるようになりました。
関連記事: Instagram(インスタグラム)ストーリーの使い方を徹底解説!効果的な手法も教えます!
投稿のキャプションの欄に貼る場合は工夫が必要
通常のフィード投稿の際には、キャプションの欄にURLを貼り付けることができます。ただし、貼り付けたURLは文字列として認識されるため、直接URLをタップしても画面遷移はしません。そのため、以下のいずれかの方法で行います。
● プロフィール画面にURLを入力後、「キャプションを入力」の項目でプロフィールへのリンク(@アカウント名)を作成し、プロフィール画面へ誘導して遷移してもらう
● URLをユーザーに手動でコピーしてもらう
関連記事:遷移ってなに?Webにおける遷移の意味を理解してコンバージョンにつなげよう!
インスタグラムに掲載したリンクから飛べない場合の理由
正しいURLを貼っても、URLからリンク先のページへ飛べない場合があります。その原因としては、下記のものが考えられます。
● プロフィールに複数のURLを設置しているか、URLが長すぎる
● URLの飛び先でエラーが起こっている
● 自己紹介に直接貼り付けている
● リンクステッカーを選べていない
それぞれ順番に解説します。
プロフィールに複数のURLを設置しているか、URLが長すぎる
プロフィール画面の「リンクの追加」という項目に複数のURLを入力している場合、入力したURLをタップしてもリンク先へは遷移しません。プロフィールに貼り付けられるURLは1つのみです。
なおかつプロフィールに掲載できるURLの文字数は、30文字以内に制限されています。インスタグラムでは、スパム行為などでユーザーの利便性を損なわないように、URLの設置に制限を設けているのです。
プロフィールに複数のURLを設置したい場合は、「linktree(リンクツリー)」などのサービスを活用しましょう。linktreeは複数のリンクをまとめたページを無料で作成できるもので、HPのほかにブログや関連メディア、LINEやTwitterなどの公式SNSのリンクなども共有できます。
参考リンク:linktree(リンクツリー)
リンク先でエラーが起こっている
URLの飛び先でエラーが起こっていることも、リンク先のページへ飛べない理由の1つです。なぜなら、リンク切れやリンク先のWebサイトのダウンがあると、ページ表示そのものができないからです。
この場合は、貼り方が悪いというよりも、リンク先ページ自体の問題となります。リンク先のWebサイトがダウンしている場合は、アクセスできないエラーが発生する可能性があります。しばらく待ってから再度アクセスすると解決できることもあります。
そのほかに、インスタグラム自体に技術的な問題がある場合もあります。しばらく待ってから再度アクセスしてみても解決しない場合は、インスタグラムのサポートに問い合わせてみてください。
自己紹介の欄に直接URLを貼り付けている
プロフィールの「自己紹介」の欄に直接URLを貼り付けた場合も、リンク先には飛べません。プロフィールでURLの貼り付けができる場所は、「リンクを追加」の欄だけです。
「自己紹介」の欄にURLを貼り付けても、文字列として表示されるだけで、リンクは生成されませんのでご注意ください。
リンクステッカーを設定できていない
ストーリーズでリンクステッカーを正しく選べていない場合も、リンク先へ飛ばない原因となります。ストーリーズでリンクが貼れるのは、リンクステッカーのみです。
リンクステッカー以外のステッカースタンプにURLを入力したり、テキストで直接URLを入力したりした場合は、ただの文字列として認識されてしまいます。
また、すでに投稿されているストーリーズにリンクを貼ることもできません。ストーリーズにURLリンクを貼りたい場合は、必ず作成時にリンクステッカーへURLを入力しましょう。
インスタグラムでURLを貼り付ける方法
リンク先へ遷移できるURLの貼り付け方を解説します。
● プロフィールにURLを貼り付ける方法
● ストーリーズにリンクを掲載する方法
● 投稿にURLを貼り付ける方法
プロフィールにURLを貼り付ける方法
URLを載せるべき場所として、プロフィール画面は重要な箇所です。下記の手順で貼り付けます。
1. アプリを開く
2. アプリ画面右下にあるプロフィールアイコンをタップ
3. 「プロフィールを編集」をタップ
4. 「リンクを追加」をタップ
5. 「外部リンクを追加」をタップ
6. 「URL」欄へURLを入力(「タイトル」は未記入でかまわない)
7. 画面右上の「」をタップ
上記の方法で、自分のプロフィール画面にリンクとURLが表示されます。このリンクをクリックすると、指定したWebサイトに移動できます。
なお、入力するURLには「http://」や「https://」を含める必要があり、URLの長さは30文字以内に制限されています。
そのため、ディレクトリ名やファイル名が長いページや、日本語が入ったページなど、URLが長くなるリンクは貼れませんので覚えておきましょう。
自社サイトやブログなどの個別記事のURLが長すぎると貼れなくなることもありますので、その場合は、URLを短縮化するツールなどを活用して30文字以内に縮めましょう。
ただし、URLの短縮化にはメリットもありますが、デメリットも存在します。短縮URLの詳しい内容については下記の記事を参考にしてください。
関連記事
・短縮URLとは?メリット・デメリット解説&おすすめ無料サービス11選
・ディレクトリとは?仕組みや一般的に使われる意味を解説!
・httpとhttpsの違いとは?セキュリティの観点も踏まえ解説!
ストーリーズにリンクを掲載する方法
ストーリーズにリンクを掲載する場合、下記の手順で進めます。
1. アプリを開く
2. アプリ画面右下にあるプロフィールアイコンをタップ
3. 画面左上のプロフィールアイコンをタップ
4. 「ストーリーズに追加」をタップ
5. 投稿したい画像や動画を選択
6. 画面右上にあるスタンプマーク(顔のようなアイコン)をタップ
7. リンクスタンプをタップ
8. 「(鎖マーク)リンク」をタップし、URLを入力
9. 画面右上の「完了」をタップ
貼り付けたリンクが正常に遷移できるかどうかは、「プレビューをみる」で確認できます。
投稿にURLを貼り付ける方法
通常のフィード投稿のキャプションへURLリンクを掲載しても、単なる文字列として扱われてしまうため、タップしても画面の遷移はしません。そのため、ユーザーにリンク先へ飛んでもらうには、以下のいずれかの方法を行う必要があります。
● プロフィール画面にURLを入力後、フィード投稿のキャプションに自分のプロフィールへ遷移できるリンクを掲載し、プロフィール画面へ誘導する
● 記載したURLをユーザーに手動でコピーしてもらう
一つめは、キャプションに「@アカウント名」を入力し、プロフィールへ遷移できるリンクを生成させる方法です。
遷移先のプロフィールへ、前述の「プロフィールにURLを貼り付ける方法」で解説した方法でリンクを掲載しておけば、リンク先へ誘導することができます。また、アカウント名をタップしてプロフィール画面を表示させると、ユーザーのフォロー率が高まるメリットもあります。
二つめは、URLをユーザーに手動でコピーしてもらう方法です。
これは、キャプションに記載されたURLの文字列をユーザー自身がコピーし、ブラウザのURL入力欄へ貼り付けてもらう必要があります。
インスタグラムにURLリンクを貼って集客する
インスタグラムでは「プロフィール」と「ストーリーズ」にURLリンクを貼ることができるので、この機能を使えば、自社Webサイトやオウンドメディアへユーザーを誘導することができます。特にストーリーズのリンクステッカー機能は、集客を行う際に効果的です。
● 制限の暖和により誰でもリンクステッカーを利用できるようになった
● より効果的に集客するには
● インスタグラムのリンクステッカー機能における注意点
制限の暖和により誰でもリンクステッカーを利用できるようになった
これまでストーリーズにURLを貼るためには、フォロワーが原則10,000人を超えている必要がありましたが、現在はその制限が暖和されているため、どんなアカウントもURLが貼れるようになりました。
さらにURLの数も、1つのストーリーズにつき1URLまでしか設定できませんでしたが、こちらも制限の暖和により、複数のURL設定が可能となりました。
こういった制限の暖和により、リンクステッカーを活用してリンク先に自社WebサイトやオウンドメディアへのURLを挿入しておけば、アクセス流入が見込めるようになります。
より効果的に集客するには
インスタグラムでは、「プロフィール」と「ストーリーズ」にURLリンクを貼って集客ができますが、その効果をより高める方法を解説します。
● ストーリーズをハイライトにする
● キャプション内に工夫をする
ストーリーズをハイライトにする
インスタグラムを利用した集客で効果的なもののひとつに、「ストーリーズをハイライトにする」という方法があります。ストーリーズをハイライトにすると以下のようなメリットがあります。
● ストーリーズが24時間以上ユーザー閲覧可能な状態になる
● カタログのような利用もできる
● 履歴が閲覧できる
● 外部リンクを増やせる
ストーリーズが24時間以上ユーザー閲覧可能な状態になる
インスタグラムのストーリーズは、投稿後24時間経過すると削除されます。削除される時間は通知されないため、投稿を見逃されてしまうこともあります。
ここで便利な機能がハイライトです。投稿にハイライト機能を設定しておくことにより24時間経過後も投稿が残り、フィードトップに留めておけるようになります。
カタログのような利用もできる
ストーリーズでは、ハイライト機能を利用してカテゴリを作れます。商品紹介後にハイライトを設置しカテゴリごとにまとめると、簡易カタログのようなものを作成できます。
そして商品を季節ごとにまとめる、種類ごとにまとめる、人気順にまとめるなどすることで、多数の商品群をインスタグラム上で上手に管理できます。
履歴が閲覧できる
フィード投稿では、インスタグラムが公式に提供している分析ツール「インサイト」を利用すれば、アクセス数や投稿への反応などは確認できますが、履歴までは確認ができません。
いっぽう、ストーリーズにおいては訪問者の履歴が残される形になっています。どのような人が当該コンテンツに興味を持って訪問してきたかを確認することで、ペルソナの設定などに役立てることができます。
外部リンクを増やせる
ストーリーズではフィードと違い、投稿するごとに複数のURLを貼り付けることができます。これによって外部リンクを徐々に増やしていけます。
そしてこれらを上項目「カタログのような利用もできる」で解説したような利用法を行うことにより、大量のリンクを設置しておくことができます。
キャプション内に工夫をする
キャプションの内容を工夫することによっても、集客の効果を上げることができます。キャプションとは、コンテンツが投稿されたときに表示される説明文のことです。
コンテンツを見ただけでは分からない内容や意味などを文章によって補うことができるため、キャプションをうまく利用すればユーザーの反応を上げることができるでしょう。
● ハッシュタグでコンテンツをヒットさせやすくする
● キャプション内から集客する
ハッシュタグでコンテンツをヒットさせやすくする
インスタグラムではハッシュタグを利用して検索をかけるユーザーも多いので、キャプションにハッシュタグを付与したキーワードを入れることで、コンテンツをヒットさせやすくできます。
関連記事
・ハッシュタグの意味とは!付け方や活用シーンを徹底解説
・インスタ検索方法とは! 基本的な仕組みや実際の検索方法を解説!
キャプション内から集客する
キャプション内から集客するにはワンクッション必要となりますが、非常に効果がある方法です。
前述のとおり、キャプションではURLの記載はできるものの、リンク機能を持たせることができません。URLはただの文字列となるだけで、URL先へユーザーを誘導させることができないのです。
そこで、キャプション内にURLは記載せず、一度プロフィールへ誘導させ、そこからURL先へ集客する方法を取ります。キャプション内では「@ユーザーネーム」と記載することによりプロフィール画面へのリンクに変換できるため、これを行うことでプロフィールに誘導することができるのです。
インスタグラムのリンクステッカー機能における注意点
インスタグラムのリンクステッカー機能は、集客において非常に効果的かつ便利な機能ですが、同時に注意点もあります。それが以下の項目です。
● インスタグラム広告では使用不可
● リンクステッカーが出ないケースもある
インスタグラム広告では使用不可
インスタグラム広告では、リンクステッカーが使用された投稿を宣伝に使うことはできません。これは新規投稿でも既存の投稿でも同様です。
そのため、インスタグラム広告を利用してストーリーズの宣伝を行う場合は、リンクステッカーの設置を控える必要があります。
関連記事:【2023年最新版】Instagram広告の出し方や費用を初心者にもわかりやすく解説
リンクステッカーが出ないケースもある
稀に、リンクステッカーが出てこないケースがあります。それには以下のような理由が挙げられます。
● 開設してあまり期間が経っていないアカウントである場合
● ガイドライン違反の多いアカウントの場合
● インスタグラムのバージョンが古い場合
特にガイドライン違反に関してはMeta社側の判断によるもので、ユーザー側はその理由と明確な基準が分かりません。
ですが、ガイドラインに禁止事項が記載されているため、そちらを読めばある程度は推察ができます。以下ではその禁止事項についても解説していきます。
開設してあまり期間が経っていないアカウントである場合
インスタグラムでは、開設してあまり期間が経っていないアカウントである場合はリンクステッカーの使用ができない旨の発表を行っており、この場合はリンクステッカーが利用できるようになるまで待つしかありません。
ガイドライン違反の多いアカウントである場合
Meta社にガイドライン違反が多いと判断されたアカウントも、リンクステッカーが使用できなくなることがあります。
この場合はリンクステッカーが使用できなくなるばかりでなく、アカウントが停止される可能性もあります。具体的なガイドライン違反には以下の事例があります。
● 著作権や肖像権、商標権の侵害
● 性的なコンテンツのアップロード
● 名誉毀損やヘイトスピーチ、誤った情報などを発信する行為
● 暴力行為や自傷行為が含まれるコンテンツのアップロード及びそれらを美化する行為
● 人為的なフォロワーやエンゲージメント獲得行為
● その他法律に違反していると思われる行為
関連記事:商標登録を徹底解説します!円滑に進めるためのやり方とは?
インスタグラムのバージョンが古い場合
インスタグラムのバージョンが古い場合も、稀にリンクステッカーが表示されないケースがあります。またキャッシュが溜まっている場合も同様のことが起こる可能性があります。
こういったときにはインスタグラムの最新バージョンをインストールするか、もしくはキャッシュを削除することでリンクステッカーが表示されることがあります。
インスタグラムでのURLリンクの貼り方を解説!URLから飛べない理由とは? まとめ
本記事ではインスタグラムにURLリンクを貼る方法について解説しました。インスタグラムをプロモーションツールとして使用する際、Webページへ遷移できるURLを貼ると集客にも有効に働きます。
しかし、インスタグラムには、URLの貼り付けに関していくつかの制限があるため、自分では正しく貼ったつもりでも、リンク先へ遷移しないこともあります。
そんなときは、本記事を参考に、「プロフィール」「ストーリーズ」「投稿」のそれぞれの方法を確認してみてください。
正しく遷移できる方法を実施し、自社サイトやブログなど、オウンドメディアへのアクセスアップを図りましょう。