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マーケティングと営業の違いは?求められる仕事内容の役割と能力・資質について

2018.10.11
読了まで約 4

マーケティング部門と営業部門が役割を理解し、お互いを機能させることは、企業の成長にとって必要不可欠です。マーケティングと営業が企業においてどんな役割があるのか、2つの仕事の違いや、必要とされる能力や資質を改めてみていきましょう。はじめに、マーケティングと営業の役割について解説します。

マーケティングの役割

マーケティングには定義がさまざまあり、企業によって業務内容が異なります。

日本マーケティング協会の定義では「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」とあります。

つまりマーケティングの役割は、企業が継続して利益を得るために、よりたくさんの顧客に製品・サービスを販売するために活動することです。

まず戦うべき市場と顧客のターゲットを定め、自社の商品企画・開発部門を先導する必要があります。

いかに費用対効果を高めながら見込み客をみつけ、検討段階の顧客とコミュニケーションをとり、真の顧客になってもらえるかがポイントです。

マーケティングについてさらに詳しく知りたい場合は下記のリンクが参考になります。

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営業部門の役割

営業は顧客に製品を売る行為であり、「営業=販売」といえます。
 
販売はマーケティングの総合的活動の一部に含まれていますが、営業は顧客に製品やサービスの購入を促進し、最終的に売買契約を締結するまでが役割となります。
 
販売後の顧客対応やアフターサービス等も営業が対応することもありますが、営業の一番の目的とは、「顧客に製品・サービスを販売すること」でしょう。
 

マーケティングと営業の違い

次に、マーケティングと営業は具体的にどこが違うのか解説します。

仕事という観点で端的にあらわすとマーケティングと営業は次のように表現できます。

・マーケティング:製品・サービスが売れるための仕組みを作ること
・営業:顧客に製品を売る行為
 
多くの企業では、マーケティングが営業の販売活動を後押し・サポートし、営業が販売するという業務分担が一般的です。

どちらも「製品を購入してくれるお客様」が活動の対象ではありますが、マーケティングはその潜在的な顧客を掘り起こし、ターゲットを絞り込んだ「市場」に対してプロモーションを行います。

一方営業はリアルな顧客、目の前の「お客様」に対して販売活動を行います。

またマーケティングの役割は最終需要となる顧客を創造し、その顧客に「売れる」製品を作ることですが、この段階でまだ製品は売れていません。

営業が自社製品の良さや魅力を伝えるための「商談」を行い、製品の売上が上がることではじめて企業にとってその製品の価値が実現するのです。

マーケティング部門で必要とされる能力や資質

企業においてマーケティングと営業の仕事を実行するマーケティング部門、営業部門では、どのような能力や資質が求められるのでしょうか。
 

1.顧客の思考を理解する

マーケティング部門は、どのような顧客がどんなものを欲しているかをキャッチしなくてはなりません。
 
現在はテレビCMや紙媒体の広告からデジタルマーケティングへ変遷しつつあります。
 
リターゲティング広告やオウンドメディアなどさまざまな形態があり、消費者が購入にいたるまでの経路は複雑になっています。
 
なぜ消費者がそのような行動をとったのかを論理的に分析し、理解した上で次の戦略をたてる能力や資質が求められます。
 

2. 新しい仮説を創造する

消費者がとった行動を理解し、「こんなアプローチをすれば消費者はこういう行動をとるかも?」と市場の動向を予測し、仮説を創り出すこともマーケティングでは重要です。

現状を分析する能力の他に、刻々と変化する市場の変化に対応し、新しい可能性を見いだす能力もマーケティング部門には不可欠でしょう。
 

3. 経営者の目線をもつ

マーケティングは、製品開発から企業イメージをどのようにみせるか、どのような手法で販売するか等、企業活動に直結した活動であるため企業の経営戦略を深く理解しなければなりません。
 
そのためには、経営者視線をもち、世間や世間における会社の位置づけを俯瞰してみながら戦略をたてる資質がマーケティング部門に必要です。
 
マーケティング部門に求められる能力とスキルについては下記のリンクが参考になります。
 

営業部門で必要とされる能力や資質

一方の営業部門で必要な能力や資質についても解説します。
 

1. 顧客に役立つことは何か?を常に考えることができる

営業に必要な資質というと、話がうまくて人当たりがいい、というイメージがありますが、 いかに言葉巧みに強引に製品を売り込んでも、顧客の信頼を得られないのであれば販売までいたりません。

自分や自社の利益のみならず、顧客や社会の利益になるか?役に立つことは何かを考える能力や資質がある人が顧客との信頼関係を築くことができるでしょう。
 

2. コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力は、営業部門に求められる能力や資質です。

「コミュニケーション能力=話が上手い」ではありません。

真のコミュニケーションとは、一方的なものではなく相手の立場を考えたものでなくてはなりません。

たとえば顧客からの問い合わせに対し、素早く、かつわかりやすく対応し、クレームに対しても真摯に対応するなど相手が望むコミュニケーションです。

また業務が円滑にまわるよう、社内でもサポートしてくれる営業事務や他部門とも上手にコミュニケーションをとることができる調整力や根回しも重要なります。

3. 自分自身を管理できる

営業は販売が役割ですので、成果=売上が求められます。

そのため売上目標から逆算して行動を整理し、自身をマネジメントする能力が必要です。

また顧客と接する業務であるため、成約に結びつかないことやクレームやトラブル等で落ち込むこともあるでしょう。

しかし必要以上に後悔し仕事が手に付かないといったような人では営業の仕事は続きません。

まとめ

◆マーケティングの役割は製品、サービスが売れるための仕組みを作ることであり、営業の役割は顧客に製品を売る行為

◆マーケティングの対象は市場であり、営業活動はリアルな目の前の顧客に対して販売活動を行う

◆マーケティングは顧客の行動を理解し、新しい市場の仮説を創り出す資質が必要
またマーケティングは企業活動そのものであるため、経営戦略を理解し、経営者目線をもたなければならない

◆営業職の資質は、顧客の立場になって考えることができ、コミュニケーション能力が高く、自己管理ができることが重要

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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