これからWebサイトやブログを投稿できるCMSを使いたいと思った際に、まず思い浮かべるのがWordPress(ワードプレス)ではないでしょうか。WordPressは、手軽に使えるCMSとして有名であり、世界で最も使われているCMSです。
本記事では、WordPressの概要を解説するとともに、WordPressのメリットや人気の理由を解説します。また、WordPressを使うための手順も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
WordPress(ワードプレス)とは?
まず、ウェブサイトを作成するためのCMS(コンテンツマネジメントシステム)であるWordPressの概要について説明します。WordPressは、数あるCMSの中でも最も人気のあるCMSです。
WordPressでホームページを作成することで、ブログを簡単に更新できたり、専門的なデザインを無料で作成できます。また、WordPressは他のCMSに比べて利用者が多いため、セキュリティに関する問題が多いのではと疑問視している方もいるかもしれません。
しかし、実際にはWordPressでセキュリティ問題が多発している事実はありません。WordPressは利用者が多い分、多くのユーザーの目にふれるため万全のセキュリティ対策を施すことが可能です。そのため、個人がブログを始めるだけでなく、企業のWebサイトとしてWordPressを利用するケースも多いです。
今後、どのCMSでWebサイトを構築するか迷っている方は、まずはWordPressから始めてみることをおすすめします。
関連記事:【初心者におすすめ】WordPress(ワードプレス)でブログを始める方法を解説!
WordPress(ワードプレス)を使う4つのメリット
ここまで、WordPress(ワードプレス)の概要を解説してきました。ここからは、WordPressを使う4つのメリットを紹介します。
● HTMLやCSSの基礎がなくてもWebサイトを作成できる
● プラグインが豊富に用意されている
● テーマを使ってプロ並みのデザインを実現できる
● ECサイトの構築も可能
それぞれ順番に見ていきましょう。
HTMLやCSSの知識がなくてもWebサイトを作成できる
WordPressは、HTMLやCSSなどのプログラミング言語の知識がなくても、簡単にホームページを作成することができます。通常、ホームページやウェブサイトを作成する場合、プログラミング言語を用いて一から作成する必要があります。このため、初心者には難しく、時間もかかります。
一方、WordPressは、プログラミングの知識がない初心者でもホームページを作成できるというメリットがあり、これがWordPressが多くのユーザーに利用されている最大の理由です。
プラグインが豊富に用意されている
WordPressはプラグインが充実しているのが特長です。プラグインとは、簡単に言うと、WordPressに会員登録や簡単なクレジットカード決済など様々な機能を追加できる拡張機能のことです。プラグインを使えば、どんな機能でも簡単に実装できるのです。
テーマを使ってプロ並みのデザインを実現できる
WordPressでは、デザインのテンプレートであるWordPressテーマを提供しています。テーマは何万種類もあり、無料のWordPressテーマでもプロ並みのデザインを実現できます。
ECサイトの構築も可能
WordPressではECサイトを構築することができ、ECサイト用のプラグインやテーマがあり、その多くは無料で利用できます。
また、セキュリティリスクを軽減できるプラグインもあるので、法人でも安心です。
関連記事:CSSとは?できること、HTMLとの関係や基本文法
WordPress(ワードプレス)が人気な3つの理由
ここまで、WordPress(ワードプレス)のメリットを解説してきましたが、なぜWordPressは世界で最も利用されるほど人気なのでしょうか。その理由は、下記3つが挙げられます。
● オープンソース型なので無料で使うことができる
● 記事の追加や更新を容易に行える
● 専門知識を持っていなくても始めやすい
それぞれ順番に解説します。
オープンソース型なので無料で使うことができる
WordPressは、オープンソース型のCMSです。オープンソース型を簡単に説明すると、誰でも無料で使えるように、ライセンスが公開されているものだと思ってください。WordPressは、サーバーとドメインを用意すれば誰でも利用できます。WordPress自体に、別途費用がかかることはありません。
記事の追加や更新を容易に行える
次に、WordPressは記事の追加や更新を容易に行なえます。Webサイトやホームページを作っても、ただ作っただけでは集客できません。集客する際に、必ず必要なのがブログ記事です。その点、WordPressは投稿機能が用意されており、誰でも簡単に文章を装飾したり、公開できます。
専門知識を持っていなくても始めやすい
ページの内容を編集できる直感的なインターフェースを備えており、ブラウザだけで簡単にデザイン性に富んだサイト制作ができます。
そのため、あらかじめ用意されたテーマ(テンプレート)を使い、いくつかのプラグインをインストールするだけで、簡単にホームページを作成できます。
さらに、レンタルサーバー側がワードプレスに対応していることが多いため、サーバー導入の観点からも始めやすさを実感できます。日本のメジャーなレンタルサーバーであれば、サーバーの管理画面での指示に従うだけで簡単にWordPressをインストールできます。
関連記事:WordPress(ワードプレス)ログイン方法を徹底解説!ログインエラー時の対処法とは
WordPress(ワードプレス)を使うための手順
ここまで、WordPress(ワードプレス)のメリットや人気の理由を解説してきましたが、実際に使いたいと思う人も多いのではないでしょうか。WordPressを使うには、下記の手順を踏みましょう。
● サーバーを契約する
● ドメインを契約する
● サーバーとドメインを紐付ける
● WordPressをインストールする
● https化(常時SSL化)する
それぞれの手順を順番に紹介します。
サーバーを契約する
はじめに、サーバーを契約します。サーバーとは、インターネット上の家のことだと思ってください。レンタルサーバーというサービスが数多く存在しており、レンタルサーバーを提供する会社と契約すれば、誰でも簡単にサーバーを使えるようになります。サーバー費用は年間で10,000円〜20,000円程度です。
ドメインを契約する
次に、ドメインを契約します。ドメインは、インターネット上の住所のことだと思ってください。年間数百円程度で、自分だけの住所である「独自ドメイン」を取得できます。ドメイン名は、サービス名や会社名を選択すれば問題ありません。
サーバーとドメインを紐付ける
次に、サーバーとドメインを紐付けます。サーバーとドメインを契約しただけでは、それぞれが繋がっていないため、すぐにWordPressを使い始めることはできません。基本的に、レンタルサーバーの管理画面に、紐付けたいドメインと紐付けられる機能が搭載されています。仮に、簡単に紐付けたい場合は、エックスサーバーでサーバーを契約し、エックスドメインでドメインを取得しましょう。
WordPressをインストールする
サーバーとドメインの紐付けが完了したら、いよいよWordPressをインストールします。WordPressは、レンタルサーバーの中にインストールされます。そのため、レンタルサーバーの契約期間が過ぎてしまうと、自動的にWordPressもインターネット上に表示されなくなってしまう点には注意が必要です。中長期的にWordPressを利用したい場合は、レンタルサーバーの「自動更新」を必ずオンにしておいてください。
WordPressがインストールされたら「http://example.com/wp-admin」というURLが発行されます。このURLが、WordPressの管理画面にログインできるURLです。WordPressをインストールする際に、ログインIDとパスワードを自分で設定するので、それらは必ずメモしておきましょう。
https化(常時SSL化)する
最後に、https化(常時SSL化)することも非常に大切です。常時SSL化とは、URLの始まりを常に「https」にすることを指します。WordPressがインストールされた段階では、URLは「http」になっています。
しかし、これでは検索エンジンやユーザーからの評価が下がってしまいます。なぜなら「保護されていない通信」とブラウザに表示されるためです。各レンタルサーバー会社のホームページ、もしくは管理画面に、WordPressを常時SSL化する方法が載っているので、こちらもあわせて必ず行うようにしてください。
まとめ
本記事では、WordPress(ワードプレス)について解説をしてきました。WordPressは世界で最も利用されているCMSであり、プラグインやテーマなど、わかりやすく初心者向けの機能が豊富に揃っています。
WordPressを使うためには、レンタルサーバーとドメインの2つが必要です。そのため、まずはレンタルサーバーを契約しましょう。その後に、WordPressを利用して自分のアイデアを活かしたウェブサイト制作を始めてみてはいかがでしょうか。