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SEOで使われる用語「ロングテールSEO」について

2018.10.9
読了まで約 3

ロングテールSEOとは、Amazonの「人気商品ではない商品の総売上が、上位の人気商品の売上を上回る」という【ロングテールの法則】に見られるように、非常に検索数の多い「ビッグワード」での上位表示だけではなく、関連する検索数自体は少ないキーワード「ロングテールキーワード」を用いることによって「ビッグワード」のみをターゲットにした競合サイトよりも特定のキーワードで検索順位の上位に掲載され、他のサイトが取りこぼしたユーザーを獲得できるようにするためのSEOのことを指します。

 

 

1、「ロングテールSEO」ってなに?


皆さんがSEOを行う場合、通常は検索しているユーザーの多い「ビックワード」をターゲットとして施策を行いことが多いと思います。

ただビッグワードを狙う競合も多く、任意のビックワードで検索順位の上位に表示される事は難しいことが現状です。

そこでビッグワードほどではないがユーザーから検索されている少しマイナーなキーワードや、キーワードと一緒に別のキーワードを組み合わせ(複合ワード)をデータから拾い出し、それら「ロングテールキーワード」を用いて検索結果の上位に表示され集客を行うSEOのことを指します。

またこの「ロングテール」は恐竜のしっぽを指すもので、売り上げや検索キーワードのアクセス数などを棒グラフに表した際に人気のキーワードが丁度恐竜の背中、そのほかのキーワードがしっぽを表す様からロングテールと言われています。

アクセス数において、この恐竜のしっぽ部分である「ロングテール」を集計するとメジャーなビックワードよりも多くのアクセス数を稼ぎ出すことが多く、まさに「塵も積もれば山となる」を体現するような検索エンジン対策となります。

関連記事:SEOとは?SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説

2、ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、ごく一部の人しか検索しないような検索回数が少ないキーワード、もしくは複数のキーワードの組み合わせである「複合ワード」(「ケーキ 代官山」など)のことを指します。

もしライバルが同じサービスや商品を売っていたとしても、地域名や他社の扱っていない規格やオプションなどを組み合わせて検索を行ってくるユーザーがいた場合は、圧倒的にロングテールキーワード対策を行っているウェブサイトのほうが有利となります。

これらのキーワードはウェブサイトの管理者側が想定していないニッチなキーワードであるが為に対応した良質なコンテンツを提供しているサイトが少なく、もしユーザーの求める情報を提供できれば高いコンバージョン率が期待できるキーワードです。

ロングテールキーワードはビッグキーワードに比べ、ライバルのサイトも注力していないため情報量自体が少なくクリックされる率も高い傾向にあります。

 

3、ロングテールSEOの注意点


前述の通りライバルのサイトを出し抜くことが可能なロングテールキーワードですが、そもそも検索数自体が少ないので、より多くのページ・コンテンツを作成しなければビックワードでのアクセス数を超えることが出来ません。

逆に言えば努力すれば各ページ自体は少ないアクセスでも全体のアクセスの総数を延ばしやすい施策と言えます。

イメージ的には魚を多く捕まえるには人気の漁場にピンポイントに網を投げるより、誰もいない穴場に大きな網で根こそぎ取った方が簡単に多くの魚を捕まえられる、と言った事なのです。

 

 

4、ロングテールキーワードの探し方

 

では実際にロングテールキーワードを設定する際にこれらのキーワードはどのように探し出せばいいでしょうか?

色々と方法はあるかと思いますが、なるべく身近なツールを使って解析する方法には次のようなものがあります。

A、Google広告(旧Adowrds)のキーワードプランナーを利用する

Google広告のツール「キーワードプランナー」を使い「新しいキーワードを見つける」でビッグワードなどを指定してそのキーワードに関連するキーワードを洗い出します。

「月間検索ボリューム」や「競合性」などのデータを見ながらある程度検索数があり競合性の少ないキーワードを理解しコンテンツを制作・修正していきます。


B、アナリティクスやサーチコンソールのデータを参考にする

皆さんもご存知の通りサーチコンソールはGoogleでの検索結果でどのキーワードでどの位置にいるのか?またどれくらいのクリック数・クリック率などか?などが確認できます。

稀にウェブサイトの管理者でも意図しない検索キーワードで表示されていることもありますので、もしそのようなキーワードがあれば順位を上げるように修正を行うなどを行います。

一方アナリティクスは既にウェブページにアクセスしたデーターが確認できますのでサーチコンソールのときと同じく訪問時のキーワードを確認し、優秀なロングテールキーワードがあれば滞在時間を増やせるようにコンテンツの修正などを行うことも必要でしょう。

 

まとめ

ロングテールSEOは前述の通り「人気の漁場にピンポイントに網を投げるより、誰もいない穴場に大きな網で根こそぎ取った方が簡単に多くの魚を捕まえられる」施策です。

またライバルひしめくビックワードでの順位争奪戦は半ば運も味方につける必要もあり、必ずしも労力に見合った成果を出すものではありません。

その点ロングテールSEOは施策に対する結果も上がりやすいと言うメリットもあり確実にアクセスを延ばすための最良の施策であると言えるでしょう。

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監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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