Webマーケティングとは?目的から必要性、具体的な施策まで解説では、Webマーケティングとメリットについて触れました。今回はとくにHR(ヒューマンリソース)業界に注目して、メリットとデメリットについて説明します。
HR業界のWebマーケケティングのメリット
◆採用・教育研修・労務などHR関連サービスとの相性がよい
採用・教育研修・労務・システムなどのHR関連サービスは無形商材であり、カタチのないものです。
リード(見込み顧客)の獲得から受注までのアプローチでは、リードに対し潜在ニーズを引き出し、サービスへの興味関心を引き寄せることから、資料請求や問合せへのアクションを引き起こすまですべて情報(コンテンツ)を介しています。
情報に触れるきっかけは、インターネット(検索・広告問わず)であったり、セミナーや展示会などのイベントであったり、他社の口コミや部下の情報であったりさまざまです。
その中でも、インターネットは情報収集する手段としてもっとも多く活用されています。
だからこそコンテンツを用いるWebマーケティングはHR関連サービスとは非常に相性がよいと言えます。
◆細かなターゲティング&コストを抑えることができる
企業の人事部をターゲットとするのに、テレビCMや新聞広告といったマス広告を使うのはターゲットとなる範囲とそのコストは非常に効率が悪いものとなります。
Webマーケティングでは作成したコンテンツには興味のある人だけが集まるため、おのずと見込み顧客を絞り込むことができます。
見込み顧客をピンポイントで集客できるということは、コストを抑えることにもつながります。
また運用型広告では、キーワードやセグメントでの細かなターゲティングと、成果課金であるためコストを抑えた運用が可能です。
◆PDCAを短期間で回すことができる
HR業界に限らず、Webマーケティングはすべてデータとして結果が残り、紙媒体にあるような刷り直しがなくパソコンですぐに修正ができるため、PDCAを短期間で廻すことができます。他の施策とくらべても、効果改善がしやすいです。
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HR業界のWebマーケケティングのデメリット
◆専門知識とスキルが必要
運用型広告1つ取っても、リスティング広告やDSPなどそれぞれの広告の知識と運用のスキルが必要です。
またSEOであれば、キーワード選定からコンテンツ制作、クローラー対策(内部施策)などの専門知識とスキルが求められます。
さらにこれらのWebマーケティングの専門知識やスキルは2年も経過すれば古いものと言われるほど、どんどん新しいものが出てくるため、常に新しい知識やスキルのキャッチアップが重要です。
このほかにも、ターゲットである企業の人事部の環境や、抱える課題を理解するための必要な知識と、現場である営業とのコミュニケーションを図れるスキルも必要でしょう。
◆各施策によって効果が出るまで異なる
リスティング広告やDSP比較的早くに効果が期待できるものや、SEO一定の効果が見えるまで一定の期間が必要なものがあります。
またSNSなど効果をコントロールできないものなど、施策によって効果が出るまでのプロセスが異なり、それぞれの施策の特長を把握する必要があります。
◆すぐに受注しない
Webマーケティングに効果がありリード(見込み顧客)を獲得しても、ほとんどのリードはすぐには受注にいたりません。
獲得したリードのナーチャリング(顧客育成)に手間と時間がかかります。
HR業界におけるWebマーケティングの考え方
メリットとデメリットを理解した上で、HR業界で適切なWebマーケティングを行うためには、本来の目指すべきものを見失わないことです。
どうしてもWebマーケティングの各施策を行うことに目が行きがちですが、本来の目的は事業の成果につながる、人事部のリード(見込み顧客)を獲得することです。
Webマーケティングはあくまで目的を達成するための手段であるので、それぞれの施策を組み合わせて効果検証を行っていくことが大切です。
まとめ
◆採用・教育研修・労務などHR関連サービスはカタチのない無形商材であるため、情報(コンテンツ)を介するWebマーケティングと相性がよい
◆Webマーケティングを行う上で、各施策の専門知識とスキルだけでなく、企業の人事部の課題を理解する上での知識も必要
◆Webマーケティングの各施策を行うことに目が行きがちだが、本来の目的は事業の成果につながる、人事部のリード(見込み顧客)を獲得すること